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コゴナダ監督作品、映画『アフター・ヤン』を見ました。ロボットを描くことで、人間とは何かを考えさせる、詩的な映画でした。
舞台となっているのは、近未来というにはもう少し遠い未来です。人間と見分けがつかないようなロボットがいる世界です。そんなロボットのヤンが突然動かなくなってしまいます。
「家族」はヤンが再び動き出すこをを願い、修理(治療?)できないか奔走します。しかしそれがむずかしいことがわかってきます。するとヤンが見ていたものが情報として残っていたことがわかります。ヤンは自分の「意志」で動いていたとしか思えない「記憶」を残していました。いったいこれはなんだったのでしょう。
ヤンは人種としてのこだわりを持ち、クローンに対するやさしさを持ち、家族を大切にします。人間としてのつながりを一番に考えるロボットだったのかもしれません。
ヤンの「死」を受け入れるにしたがって、人間としての暖かさを感じる。そんな不思議な魅力のある映画でした。
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