サイバージャヤ滞在中の2月13日に訪れた。ロケーションはブルーモスクと隣り合わせである。
展示物は銅器時代の青銅器や鉄器時代の鉄製品から始まっているが、それらの古代の遺物から中世までの間が飛んでいる。つまり紀元前後から14~15世紀頃までの遺物展示が無い。これはスルタン・アラム・シャー博物館だけではなく、マレーシアの博物館全体を通した印象である。先ず、陶磁器を除く展示物を紹介し、陶磁器は次回紹介する。
銅鼓はベトナム・ドンソン文化の特徴で、ベトナム以外のインドシナ半島各地と南シナ海島嶼部から出土する。上掲2葉の写真のそれは、キャップションもなく時代背景がわからない。銅鼓は古代のみならず、中世にも鋳造されている。しかし、以下の鉄製品は古代の鉄器である。
鉄剣や鉄矛は日本の出土品の形状と似ている。古代に国境もなければ、パスポートも必要がない。人的交流は相当なものであったろうか?
マレー半島は錫の一大生産地であった。写真は中世のインゴットである。
ここでも数々のクリスを見ることができた。とても実用的な短剣とも思えず、単なるお飾りであろうか。
他にマレー人の生活様式や結婚式の模様などの展示物もあったがそれらは省略し、第2次大戦における旧日本軍の、マレー半島縦断に関する展示物の一部を紹介しておく。
次回は、陶磁器に関する展示物を紹介したい。
<続く>
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