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クアラルンプール国立博物館#2

2018-02-02 07:56:49 | 博物館・マレーシア

Bujang Valley (Bujang Kingdom)

プジャン渓谷、そこは古代マレー王朝が築かれた地で、ケダ州南部とペナン島との間に位置する。その王朝はRaja Merong Mahawansaによって4世紀に建国された。

プジャン渓谷(ケダ)はマレーシアの歴史を通して、最も最初の王朝で、そこは4世紀から14世紀にかけて、世界的に名をはせた交易センターであった。

その領域は約400平方キロで、発掘された寺院を中心として北はBukit Charas、そして石碑が発見された南のBukit Mertajamに及ぶ。その王朝は多くの名で呼ばれたとして、インド名、アラブ名、中国名が紹介されているが省略。プジャン渓谷は交易商人に対する、水や食料の供給基地でもあった。

60以上の寺院及び建造物がプジャン渓谷で発見された。寺院はストゥーパを伴うヒンズー寺院で、彫刻された花崗岩、ラテライト、粘土ブロック、川の小石にて築かれていた。

プジャン渓谷は幾つかの段階をおって交易が展開した。4世紀にはKamoung Sungai EmasやSeberang Perai周辺から始まり、そこから拡大し9世紀から10世紀にはPengkalan Bujangdan Merbok周辺におよび、それは14世紀まで続いたと解説されている。

プジャン渓谷の貿易産品は、中東からのビーズ、唐及び宋時代の陶磁、アビシニア時代のコイン、金と真鍮の装飾品であった。写真のボードには古代のケンディー、宋OR元時代の陶磁壺、ビーズ、6-7世紀の青銅製祠が紹介されていた。

プジャン渓谷時代の展示品の続きは次回紹介する。

                            <続き>

 


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