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西近江・高島の地は、継体大王に繋がる処であり、古墳時代に花開いたと思いがちだが、縄文時代から連綿と人々の営みが続いた先進地であったと思われる。その縄文時代の出土遺物である。
砂岩製石冠は何ぞや。キャップションによると、縄文晩期の石器で、上部に尖頭を持つことから、冠を連想して命名されたとのこと。日常の生活用具ではなく、呪術や儀礼用具と考えられるという。出土地は東日本で特に岐阜県に多いとのこと。彼の地との交易を思わせる。いずれにしても、縄文時代の石冠は初見である。
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