テニスの4大大会、ウィンブルドン選手権を主催するオールイングランド・クラブは1日、今年の大会(6月29日~7月12日)を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け決断した。1877年に第1回から133回行われ、過去には第一次世界大戦で1915~18年に、第二次世界大戦で40~45年に中止している。1968年のオープン化以降では初。イギリスでは3月24日から外出制限措置がとられている。
4大大会では5月開幕予定だった全仏オープンが、9月20日~10月4日への延期を決めた。しかし芝コートで行うウィンブルドンはコートの管理や使用可能期間の問題から、延期は困難を伴うとの見解が示されていた。全米オープン(8月31日開幕)は通常通り行う見込みとしているが、ニューヨークにある会場が5月まで臨時病院へ転用されることが決まっている。
また、男子ツアーを統括するATPと女子ツアーを統括するWTAは合同で声明を出し、中断期間を6月8日までから7月13日までに延長すると発表。ウィンブルドンを含む芝シーズンの大会は全て行われない。下部ツアー、国際テニス連盟管轄の大会も同様の措置が取られる。