小島教育研究所

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Zoomで50万件超のアカウント情報が流出・転売ーーFBIが捜査に乗り出す

2020-04-26 | コンピュータよもやま話


 ビデオコミュニケーションアプリZoomの53万件にもおよぶアカウント情報が、ダークウェブやハッカーフォーラムを通じて、不正に販売されていたことが分かった。


サイバーセキュリティ企業が発見、データは本物

 最近、Zoomにはセキュリティやプライバシーの問題が幾度となく露呈し、機能の開発を90日間停止して改善に注力している。
 流出した情報は、Eメールアドレス、パスワード、会議URL、ホストキー等だ。ChaseやCitybankといった大企業も被害に遭っており、盗まれたアカウント情報は、本物であることが確認されたという。

 『Mashable』によると、Zoomのアカウント情報がリスト型攻撃によってダークウェブに流出したのは、これが初めてではないという(参考:https://mashable.com/article/zoom-500000-accounts-dark-web)。

 具体的なリスクとしては、アカウント情報を不正に入手した何者かがビデオ会議に乱入する「Zoom-Bombing」と呼ばれる行為、個人情報の盗取、盗聴に悪用することもありうる。Zoomユーザーにとって深刻な脅威だ。また「Zoom-Bombing」については、画像を提示するといった方法で、会議参加者を不快にさせる愉快犯的な側面があり不気味でもある。

 今回、流出の事実を発見したサイバーセキュリティ企業Cybleの専門家は、ハッキングフォーラムで53万件以上のアカウント情報を購入した。その中には、同社のクライアントのものも含まれていたという。Cybleがクライアントに確認した結果、情報は正確だった。
 『Forbes』は「Zoomで新規アカウントを開設する以外にも、パスワードを再利用して新規アカウント登録をすること自体が賢明ではない」と注意を喚起している(参考:https://www.forbes.com/sites/leemathews/2020/04/13/500000-hacked-zoom-accounts-given-away-for-free-on-the-dark-web/#2ffff1a58c55)。

以上


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セキュリティ対策した「Zoom 5.0」リリース ビデオ会議アプリの戦国時代はさらに激化(Real Sound)

2020-04-26 | 武漢発パンデミックからの脱却


 ユーザー数の急増から、ここ最近セキュリティ面について指摘されることが多かったビデオコミュニケーションアプリ『Zoom』。
 このたび、セキュリティ対策を施しアップデートした「Zoom 5.0」のリリースを発表した。

・多くの機能が追加&改善

 今回のアップデートでは、複数のセキュリティ機能をグループ化するセキュリティアイコンが追加された。これを使用して、素早く会議をロック、参加者を削除、会議での画面共有やチャットを制限することができる。

 また暗号化機能は、より信頼性の高いAES 256-bit GCMにアップグレードされたと『The Verge』は報じている(参考:https://www.theverge.com/2020/4/22/21230962/zoom-update-security-privacy-features-improvements-download)。

 『Forbes』は「Zoom 5.0の新しいセキュリティ機能は、Zoom最大の問題を修正する可能性がある」と期待(参考:https://www.forbes.com/sites/kateoflahertyuk/2020/04/23/the-zoom-bombing-problem-this-how-zoom-wants-to-stop-it/#5ee46306bf93)。
ビデオ会議に何者かが突然乱入する「Zoom-Bombing」対策には「Report a User」という新機能が有効だという。

 同記事では、Zoomはこれらの問題を事前に予測しておくべきだったが、ユーザーの安全性を向上させるために修正を図っている、と一定の評価をしている。

・Zoomスポークスマン「重大に受け止めています」

 ZoomのCEOであるエリック・ユアン氏は声明で「最も安全なプラットフォームを提供するという一点にフォーカスし、お客様に満足していただき、信頼を獲得します」と述べる。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミック(世界的大流行)になったことで、Zoomユーザーが爆発的に増加したが、それに伴いセキュリティやプライバシーの問題も噴出。Zoomは、90日間かけてセキュリティやプライバシーの改善を行なう方針を示していた。

 また、ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ氏が、Zoomに対して、人気急上昇に伴い、セキュリティ対策の見直しが行われたか尋ねる書簡を送った。その中で、Zoomは過去に問題解決に時間を要したとも指摘しているという。

 Zoomのスポークスマンは『BBC』に対して「Zoomはユーザーのプライバシー、セキュリティ、信頼を重大に受け止めています」と語る(参考:https://www.bbc.com/news/business-52392084)。

 ユーザーとしては「Zoom 5.0」がその回答を用意しているか気になるところだ。今回の混乱は、他の多くのビデオチャットアプリが、Zoomに対抗し、シェアを奪うべく仕様等の改善に乗り出す結果を招いた。
リモートワークが急速に普及する中、今後は各社の競争が激化することが必至だ。

以上


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