演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

喋々喃々(ちょうちょうなんなん) 

2020年04月03日 20時55分51秒 | 読書

1月から12月までの月ごとの話で、章が分かれる不倫小説です。
喋々喃々とは辞書によれば、「男女がうちとけて小声で楽しそうに語りあう・こと(さま)」とあります。
この小説は、まさにそんな感じの小説で、不倫なんだけど、本気というか、いい加減な私にとっては、とても怖い小説です。
たぶん、小説の主人公の相手のようにはなれないのだろうなと思います。自分ならすぐ相手を押し倒したくなるでしょうから。
女性作家の作品は、着物の描写がとても細かく、ほとんどユニクロかイオンで済ませている私には、情景を浮かべにくいのが、難点でしょうか。



 


「活版印刷三日月堂 空色の冊子」

2020年04月03日 20時38分27秒 | 読書

前半は読みにくいと、思っていましたが、慣れてきたのか、後半は比較的楽に読めました。
7つの短編が、スピンオフとして収録されていますがただ、あまり印象に残る作品がなかったのはなぜなんでしょう。

4巻までの本編で、大体想像できたことが、書かれていたからかもしれません。




チヨ子 宮部みゆき/著

2020年04月03日 20時17分48秒 | 読書

宮部みゆきの短編集。

「雪娘」「オモチャ」「チヨ子」「いしまくら」「聖痕」の5編が入っていて、発表年代が大きく離れているのですが、あまり違和感はありません。
どれも、不気味な話なのですが、作品そのものよりも、最後に解説というか作者の解説が入っていて、「いしまくら」について、友人から自転車で二人乗りしてラブホテルへ行く話を聞いて書きたくなった、という部分を読んで、「才能のある人は、こんなところからこんな話を作れるのだ」と、感心してしまいました。