1月から12月までの月ごとの話で、章が分かれる不倫小説です。
喋々喃々とは辞書によれば、「男女がうちとけて小声で楽しそうに語りあう・こと(さま)」とあります。
この小説は、まさにそんな感じの小説で、不倫なんだけど、本気というか、いい加減な私にとっては、とても怖い小説です。
たぶん、小説の主人公の相手のようにはなれないのだろうなと思います。自分ならすぐ相手を押し倒したくなるでしょうから。
女性作家の作品は、着物の描写がとても細かく、ほとんどユニクロかイオンで済ませている私には、情景を浮かべにくいのが、難点でしょうか。