演劇書き込み寺

「貧乏な地方劇団のための演劇講座」とか「高橋くんの照明覚書」など、過去に書いたものと雑記を載せてます。

酸素は鏡に映らない

2020年04月23日 21時49分11秒 | 読書

講談社ミステリーランド第12回配本の上遠野浩平作品。


あらすじは講談社BOOK倶楽部より

「それはどこにでもある、ありふれた酸素のようなものだ。もしも、それを踏みにじることを恐れなければ、君もまた世界の支配者になれる――」ひとけのない公園で、奇妙な男オキシジェンが少年に語るとき、その裏に隠されているのはなんでしょうか? 宝物の金貨のありか? 未来への鍵? それともなにもかもを台無しにしてしまう禁断の、邪悪な扉でしょうか? ちょっと寂しい姉弟と、ヒーローくずれの男が巡り会い“ゴーシュ”の秘宝を探し求めて不思議な冒険をする、これは鏡に映った姿のように、あるけれどもなくて、ないけれどもある、どうでもいいけど大切ななにかについての物語です

やたら観念的な小説かと思いましたが、どうやら、ほかの作品と関連付けされているらしく、この作品だけ読んでいるとキャラクターが説明不足で不可解なところがあります。
雰囲気は好きな作品ですが、ちょっといろいろ無理がある設定かな。


くらのかみ

2020年04月23日 21時33分47秒 | 読書

講談社ミステリーランド第1回配本の小野不由美作品。
あらすじは講談社BOOK倶楽部より。


「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した! でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。――行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが……。

推理なのかホラーなのか、一応きちんと全部謎解きはされています。ただ、ラストはいまいち釈然としません。もう少し年上向けの作品が得意そうな作家さんです。


ぼくと未来屋の夏

2020年04月23日 21時22分25秒 | 読書

講談社ミステリーランド第2回配本のはやみねかおるの作品。
あらすじは省略。
子供に人気があるらしく、漫画にもなっていますが、なかなか難しい作品だと思います。
特に後半に行くにつれて、水処理はどうなっているのだろう、とか、爆薬ってそんなに簡単に手に入らないし、大昔のものだと、保管や管理が大変だし、と余計なことが頭をよぎり、なぜ、子供に人気なのかがよく理解できませんでした。
たぶん、子供にも理解可能な単純なトリックが人気なのかもしれません。
はまっている子供が多いようですから、お子様にお勧めかもしれません。