宮部みゆきの連作短編。長編『パーフェクト・ブルー』の、その後の話で、なんか読んだことがあるような記憶が。
この中で一番気になる話は、表題作の「心とろかすような」小学生の女の子が絡む詐欺事件の話です。いや、単なるスケベ心で、こんな小学生に会ってみたい。
話はどれも面白くて、20年前に出版されているのに、古さを感じさせません。
デビューしたての広瀬すずなんかが、テレビで見ていて、ちょっとそんな雰囲気を出していました。近所のスーパーで10年ほど前に赤いマントを羽織った女の子が、その手のオーラ全開で歩いてましたが、あれは、お姉ちゃんのアリスだったのかもしれません。
それぞれの話は面白いので、おすすめです。