1週間前の金曜日、ターミナルの方を見送ったばかり。
1週間後の今日、もう一方が亡くなった。
はじめの方は、酉の市という施設内で大規模なイベントの前日。
今日の方は、買い物イベントを開催している最中だった。
生きている人のためのイベント。
生きている人が、笑い楽しみ、心配する、愚痴を言う、悪口も言う。
その陰で息をひきとる方がいる。
看取る家族がいる。
ケアするスタッフがいる。
30分前、
訪室して痰がたまっているようなので、口腔清拭をし、
なお痰がとりきれないので吸引をNsに頼んできてもらった。
吸引は決して気持ちの良いものではない。
息が苦しいのでこの数日は、終わったあと「ありがとう」と、
声にならない声で言われた。
今日もそうだった。
その後も点滴台を丸いはっきりした目で見つめ続けているので、
「見えないところにおこうね」と、足元の方へ移動。
「ありがと」
私にそういったとNsがいう。
痰が喉の奥にたまっているね。
取りきれていないわね。
イベントへ他の入居者を連れて行き服を選んでいたら、
娘さんが来訪。
別のスタッフがハンドマッサージに行ったらしい。
PHSが鳴り「息が止まった!」
イベント会場にいたNsが私に言う。
放り出して階段を駆け上がる。
主治医に連絡。
15分後に到着。死亡確認。
この主治医に亡くなった状況を報告説明するのも2度目。
入れ歯を入れ、身体を綺麗にしてエンゼル用の洋服に着替える。
施設で看取る時は経帷子を着せることはない。
本人が好きだった服、家族が着せたい服を選ぶ。
ターミナルケアの場合は、予め持ってきてもらう。
死後の処置をして、化粧を家族と共に行う。
同じフロアの入居者には隠さないでお話しする。
お参りの準備が出来たところで、スタッフが付き添ってお別れをしてもらった。
精神力はかなり強い方だと辞任しているが、
さすがに、マル1週間に2度、
イベントとの噛み合わせが続いたので、ストレスになった。
笑顔が出ない。
いや、作れない。
同じフロアの入居者の一人が、混乱して何度も繰り返して聞いてくる。
私が帰るまで落ち着いてはいなかった。
いつもは暗くするフロアの電気をつけたままにしておく。
足元が心配だから。
「うちの女房も食べられなくなっているんだ。この人とおんなじで・・・」
奥さんのことまで思い出して気遣っている。
人が亡くなるというのは認知症の人にとっても、かなりなストレスだ。
ストレスのせいでクリア(脳の働きが良くなる)になり、
自分で着替えはするし、脱いだ衣類もたためたりする。
ただ、精神的には不安が増し落ち着かなくなる。
べつなひとも、
この方入浴日以外は足浴をしているのだが、
「用意が出来ましたよ」と声をかけても45分以上も出てこない。
待ちきれなくて、呼びに行くと忘れていたらしい。
いつもより1時間半も遅れてのケアとなった。
それでも、私を気遣って、
「ココアでも作りましょうか?」と。
この方の作るココアは愛がこもっているが、今夜は上がる時間なのでとお断りした。次の遅番の時にお願いしよう。
明日の午後、出棺される。
お休みなので今夜のお別れとする。
1週間後の今日、もう一方が亡くなった。
はじめの方は、酉の市という施設内で大規模なイベントの前日。
今日の方は、買い物イベントを開催している最中だった。
生きている人のためのイベント。
生きている人が、笑い楽しみ、心配する、愚痴を言う、悪口も言う。
その陰で息をひきとる方がいる。
看取る家族がいる。
ケアするスタッフがいる。
30分前、
訪室して痰がたまっているようなので、口腔清拭をし、
なお痰がとりきれないので吸引をNsに頼んできてもらった。
吸引は決して気持ちの良いものではない。
息が苦しいのでこの数日は、終わったあと「ありがとう」と、
声にならない声で言われた。
今日もそうだった。
その後も点滴台を丸いはっきりした目で見つめ続けているので、
「見えないところにおこうね」と、足元の方へ移動。
「ありがと」
私にそういったとNsがいう。
痰が喉の奥にたまっているね。
取りきれていないわね。
イベントへ他の入居者を連れて行き服を選んでいたら、
娘さんが来訪。
別のスタッフがハンドマッサージに行ったらしい。
PHSが鳴り「息が止まった!」
イベント会場にいたNsが私に言う。
放り出して階段を駆け上がる。
主治医に連絡。
15分後に到着。死亡確認。
この主治医に亡くなった状況を報告説明するのも2度目。
入れ歯を入れ、身体を綺麗にしてエンゼル用の洋服に着替える。
施設で看取る時は経帷子を着せることはない。
本人が好きだった服、家族が着せたい服を選ぶ。
ターミナルケアの場合は、予め持ってきてもらう。
死後の処置をして、化粧を家族と共に行う。
同じフロアの入居者には隠さないでお話しする。
お参りの準備が出来たところで、スタッフが付き添ってお別れをしてもらった。
精神力はかなり強い方だと辞任しているが、
さすがに、マル1週間に2度、
イベントとの噛み合わせが続いたので、ストレスになった。
笑顔が出ない。
いや、作れない。
同じフロアの入居者の一人が、混乱して何度も繰り返して聞いてくる。
私が帰るまで落ち着いてはいなかった。
いつもは暗くするフロアの電気をつけたままにしておく。
足元が心配だから。
「うちの女房も食べられなくなっているんだ。この人とおんなじで・・・」
奥さんのことまで思い出して気遣っている。
人が亡くなるというのは認知症の人にとっても、かなりなストレスだ。
ストレスのせいでクリア(脳の働きが良くなる)になり、
自分で着替えはするし、脱いだ衣類もたためたりする。
ただ、精神的には不安が増し落ち着かなくなる。
べつなひとも、
この方入浴日以外は足浴をしているのだが、
「用意が出来ましたよ」と声をかけても45分以上も出てこない。
待ちきれなくて、呼びに行くと忘れていたらしい。
いつもより1時間半も遅れてのケアとなった。
それでも、私を気遣って、
「ココアでも作りましょうか?」と。
この方の作るココアは愛がこもっているが、今夜は上がる時間なのでとお断りした。次の遅番の時にお願いしよう。
明日の午後、出棺される。
お休みなので今夜のお別れとする。