歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

Oh、いそがしく、楽しいクリスマス!

2008-12-25 18:07:13 | Weblog
年末年始を職場で過ごす私を哀れんで(?)、クリスマス連休でした。

銀座で優雅なフレンチランチ。
たがいに気を使う相手のいないシングルなので、気が合う。
おまけに家庭状況も似ていて、両肩に親を乗せている!(笑い)
おしゃべりが尽きず、(ドーしてこんなに話題があるのか!)
4時間もお店に。

なかなかの有名店で予約などしていなかったが、
イヴとは言え平日の昼間のせいか、ガラガラ。
サービスも申し分なく、満足。

たがいにプレゼントを交換して、ストレスが飛んでいくのが自分でわかった。
私のほうが高価なものを頂いたような・・・。


一旦うちに帰り、楽譜を取り出していると・・・、携帯が鳴った。
会社から。
ウ~ン、アタシャ管理者じゃないのよ。
入居者の家族に連絡を取ってほしいという。
家族が管理者より私を希望しているという。(どっちも休みだった)
ハイハイ。とりあえず電話。
再び外出するので帰ってから電話すると約束する。

久しぶりのグランドピアノがある練習会場だ。
バリトンは別のオペラ団体の練習。
テノール2人は風邪、ソプラノ1人は連絡なし。まあ、この3人は所帯持ちだから許してあげよう。イヴだもんね。
地元の気兼ねない2人で、思いっきり歌えてハレバレ。
伴奏者は私のソロも歌うように勧めてくれる。
ドニゼッテイ歌曲「美しいイレーネ」、美しい曲です。
肖像画からは想像できかねる(笑い)美しい曲をたくさん作っています。
ん?うちのバリトンくんもロマンテイックな作曲をするなあ!
来年は彼の曲をまた歌うので聞いてください。

ここでも心ばかりのプレゼントを渡す。

そう、「良いお年を!」なんだよね。
自分が年越しと関係ない生活を続けているので、
ホントに季節感がなくなったなあ。
ただ、熱い・寒い、だけ。
子供の頃、祖母が同居していたので、28日は餅つき、30日にお飾りをした。
おせち料理も五重の重箱にあまるほど。
そういえば大掃除も30日ごろにした。
畳をあげて、干して叩いて、床に何か白い粉(防虫剤?)をまいてたと思う。
すす払いして・・・。
母は手ぬぐいをかぶっていた。
餅つきでは、鏡餅を作り、餡餅も丸めて、
後は伸し餅にしていたと思う。乾いてから切るのは父の役目だった。
神棚も父。

そんなことをしていたのも私が小学校までだったかな?
祖母が亡くなった。
祖母といえば、どじょう鍋や柳川を作って食べさせてくれた。
体が弱い子供だった、私は。
1年の半分ほど休んでいた。
祖母が持病(喘息)を持って行ってくれたのか、中学からは普通の子供になれた。
私は祖母の最後の孫だそうだ。
いけない、感傷的になってしまった。


遅くなったが家族と連絡を取る。
本来なら生活相談員の仕事の内容だが、うちの施設にそんな気の利いたスタッフはいない。
「こんなに親身に話を聞いてくれた人は、初めて」と感謝いていただいている。
相談相手のない人は本当に藁でもすがる気持ちになるのを知っている。
この方の場合は特に関わり方が難しい事例だ。


話し易いのか、相談を受けることが多いが、その聴いた内容の全てを他のスタッフと共有してはいない。
「共有してください」といわれるが、
私個人を信頼して話しておられる内容もあるので、全てをオープンにはしない方針で接している。
往々にして口が軽いスタッフがいるので、何処から漏れるか安心できない。
ただのうわさ話、茶飲み話にされたくない。
財産問題などについて話されることが多いからだ。

とにかく私が意見をした内容が翌日には他のスタッフに知られているという、お粗末なところなので・・・。
管理者でさえ信用はしていない。

信じられるのは自分のみ!だなんて、淋しいと思いません?


今日は母の施設訪問。
カーデイガンをプレゼント。暖かで、気に入ったらしくすぐ着てくれた。
いつもどおり床掃除をし、お菓子を保管庫に入れ、文庫本を補給する。
要介護3、まだトイレも自分で出来る。
ぬいぐるみを作ったという。
トラ?と、犬。
まだ針がもてるんだ!
この調子じゃ、母を看取ったら70歳なんてことが現実になるかも!
うちのサイフが・・・もつかなあ?
あたしのろ~ご、どうする?(笑い)