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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

サロンコンサート

2009-02-21 23:38:40 | Weblog
楽しいことは、あっという間に過ぎてしまう。
45分より5分間オーバーしてしまったが、お客様の反応は良かった!
選曲が時間ギリギリだったので、曲目説明を入れないでおくつもりだったが、
やはり簡単にでもしてよかった!

後半の「フイガロ」は、演技もつけていたので楽しめたようだ。
ほぼ、オペラの舞台と同じ演技。
舞台よりずっと身近で演じているが、フイガロもスザンナ(私)も躊躇はしない。
スザンナの衣装は伯爵夫人が持ってきてくれたのを拝借。
スープレット用の自前のを着るつもりだったが、ずっとかわいいので・・・。
伯爵夫人はオペラ公演を数多く企画しているから、衣装なども保管しているのだ。
演技を本格的につけるなら、衣装もそれらしく、ということになった。
フイガロはチョッキを着けたかったが、合うのが貸し出しているそうで仕方ない。
(並みのサイズじゃないのです)
女性3人は舞台用の化粧。

建物は楕円形のデザインで、半分が図書館。半分が喫茶とリサイクル。
その渡り通路にグランドピアノとテーブルと椅子。
そこを片付けて、椅子を並べて100席ほどの会場を作る。
もちろん、立ち見、通りすがりに立ち止まる、なんでもあり。

後ろ側では受験勉強(?)している中高生らしき姿も。
喫茶でお茶している方もある。
勉強熱心な中高生も、お芝居の誘惑に勝てなかったのか顔はこちらを向いていたらしい。(笑い)
ヤッターッ!こういう楽しみがあるのよね。
目の前でごらん頂いている方がニコニコしながら見てくださっている。

フイナーレは、全員があちこちから歌うので、すぐ横で声を聴くことになる。
響きがない会場なので、どのように聞こえているかが気になった。
恐らく残響なしの生の声だろう。

当市では、別のところでもアマチュアのコンサート企画をしている。
演奏が終わってから、そちらの方から声をかけてくださった。
2時間のコンサート企画の募集があるという。
但し、審査はあるのだが、それはこのコンサートでもテープ審査はしている。
伴奏者の都合と、バリトン君の都合かなあ。
お誘いがあったのは嬉しい。技量を認めてもらったと思うから。

とりあえずは次は大ホールでの合唱祭。
持ち時間8分なので、コジ・フアン・トウッテNo18、シーン後半に決めたが。
伯爵夫人の彼も参加したいと。

ローゴはオペラ!なんちゃって、ね。


老人ホームは条件付き共同生活

2009-02-21 00:22:57 | Weblog
小規模の老人ホームでは、介護度の差が「自立(要支援1)」~「要介護5(寝たきり)」まで存在している。
特に勤務先では、介護度の高い入居者を受け入れしている。

老人ホームは共同生活の場でもあるので、そして女性が多いことから
最も嫌がられるのは周辺症状の強い男性入居者。
本人が暴力行為と思っていない行為でも「たたかれた」「コワイ」となる。
認知症は病状によって外側にでる行動が変わる。
語彙が少なくなってくるので、本人にとったら「コミュニケーション代わり」でも、暴力と取られかねない。

通りすがりに、頭をポン!
とんでもない事件に取り違えられることがある。
誤解が生じないように施設では「こんなことがありました」と全てをされたほうの家族にいち早く話しておく必要がある。
何事もされた方は、話が大きくなるし、そちらも認知症がある場合がある。
コブも発赤さえできていなくても、
「頭がくらくらする」と家族が聞けば、「病院に連れて行かないんだ!」
「隠しているのか!」となるのが人情。
クレーム1件ということになる。

ご自分はしっかりしている!と自信がある入居者や家族は、
言動が不ぞろいな入居者に対して見る目は冷たい。
見る目、どころか、あからさまな批判さえあがる。
「アンナ人、別なところにやっちゃいなさいよ」
そういう人たちの言うことも判らなくはないので、難しいところだ。

もしかしたら、批判しているその人だって、そうならないとは限らないのに・・・。ならないと確信してるんだろうな。


認知症の周辺症状は、服薬調整とケアの関わり方で、ほとんどがクリアできる。
スタッフがどちら向きに性根を据えるかで決まってくるのだ。

トラブルメーカーとなってしまった入居者がいる。
最も大きな原因は、
スタッフのかかわりが新しい入居者たちに向いてしまった(帰宅願望)ために
その人を見る目が減ったという嫉妬心だと思う。
淋しくていられなくなり、空虚な心の穴をふさぎきれないから起きた。

時々話をしていた入居者が亡くなり、ショックを受けて寝込んでしまった人もある。
娘さんと手を携えてのケアを行い、
少しづつ身体を動かしてくれるようになった。


35人と言え、チームの現場ケアに入っているので時間を多く取れない。
書く入居者や家族と介護職以外での関わりを持ち、生かしたいと考えるが、なかなかそういう時間がとれないでいる。
今朝も起床は4時代である。眠い・・・。
いや、昨日の朝になってしまった。