退職前、最後に相談を受けた方にそう言い聞かせた。
まだ充分歩ける方、朝からカーテンを閉め引きこもってしまって鬱傾向となっている。
認知症のため繰り返しが他の方にわかるので、お付き合いできる人がいない。
でも、認知症でないと思っている方々より、その方のほうができることは多い。
皮肉なものだなあ・・・。
「お薬を飲まされているから・・・」
下剤と利尿剤のことをそのように訴える。
実際にトイレがよいが頻回とは思えないのだが。
何かを断るときの理由づけなのだ。
家族はずっと本気に受け止めていて、その方の認知症を受け入れていなかった。
「外のサークル活動をしましょうよ!」
「人材センターへ出かけてご自分の好きなことで手伝えるものを探してみましょうよ!」
やっと家族が付き添って見学がてら行ってみることになった。
一歩前進。
家族関係が複雑な方なので、相談を受けるのも難しいケースだった。
どうしても困ったら個人的にお付き合いをすることにしている。
会社という組織に属していたが、全てのケアはご本人のため、ご本人が安心して生活できることを私は目標としてきた。
この方も名前は覚えてくださらなかったが『先生、先生』と親しんでいただいてきた。
「ネ、今が、今日が、いちばん若いんですよ!私も、みんなそうなの!」
「今のままではボケちゃうでしょう!」
そう言っても良い関係は築けてきた。
笑いながらお互いに「ボケる」と言えるのがスピリチュアルケア。
体調を聞くのと同じように認知症を話せるようにしたい。
今日も母は穏やかだった。
お別れにキッチンスタッフが作ってくれたチョコレートケーキを食べる。
どうも母は私の心の鏡だったらしい。
仕事から離れだしてから訪問すると、落ち着いていた。
職場はそれほど私のストレスになっていたのだと、改めて実感した。
いつも母は言うのだが、
「おばあさんにこれ(そのときによって違うが)を持っていってやって」
私が高齢者介護を仕事にしているのは知っている。
「年寄りの世話は大変だろう?」
「自分が我儘だからよく判る」
超チョー高齢者の母は、失禁が増え、リハビリパンツにしてもらうことにした。
祖母が最後の頃お漏らしに悩まされていたせいか、排泄はずっと自立だった。
まだ充分歩ける方、朝からカーテンを閉め引きこもってしまって鬱傾向となっている。
認知症のため繰り返しが他の方にわかるので、お付き合いできる人がいない。
でも、認知症でないと思っている方々より、その方のほうができることは多い。
皮肉なものだなあ・・・。
「お薬を飲まされているから・・・」
下剤と利尿剤のことをそのように訴える。
実際にトイレがよいが頻回とは思えないのだが。
何かを断るときの理由づけなのだ。
家族はずっと本気に受け止めていて、その方の認知症を受け入れていなかった。
「外のサークル活動をしましょうよ!」
「人材センターへ出かけてご自分の好きなことで手伝えるものを探してみましょうよ!」
やっと家族が付き添って見学がてら行ってみることになった。
一歩前進。
家族関係が複雑な方なので、相談を受けるのも難しいケースだった。
どうしても困ったら個人的にお付き合いをすることにしている。
会社という組織に属していたが、全てのケアはご本人のため、ご本人が安心して生活できることを私は目標としてきた。
この方も名前は覚えてくださらなかったが『先生、先生』と親しんでいただいてきた。
「ネ、今が、今日が、いちばん若いんですよ!私も、みんなそうなの!」
「今のままではボケちゃうでしょう!」
そう言っても良い関係は築けてきた。
笑いながらお互いに「ボケる」と言えるのがスピリチュアルケア。
体調を聞くのと同じように認知症を話せるようにしたい。
今日も母は穏やかだった。
お別れにキッチンスタッフが作ってくれたチョコレートケーキを食べる。
どうも母は私の心の鏡だったらしい。
仕事から離れだしてから訪問すると、落ち着いていた。
職場はそれほど私のストレスになっていたのだと、改めて実感した。
いつも母は言うのだが、
「おばあさんにこれ(そのときによって違うが)を持っていってやって」
私が高齢者介護を仕事にしているのは知っている。
「年寄りの世話は大変だろう?」
「自分が我儘だからよく判る」
超チョー高齢者の母は、失禁が増え、リハビリパンツにしてもらうことにした。
祖母が最後の頃お漏らしに悩まされていたせいか、排泄はずっと自立だった。