歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

出会いは思いがけない喜びがある

2010-06-20 21:19:55 | Weblog
自分で選び、好きで活動しているといっても、この気温と蒸し暑さには、さすがに疲れますね。
特にオペラ練習は世代が若いので、楽しいんですけど・・・体力が・・・(笑い)。
3時間で食事休憩なので、昨日は中華に行きました。
話してるうちに、「ママ」なんていってくれる(笑い)。
まあね、役柄も「ママ」なんで。
ハンドルネームも「mammamia」だから、Good。
持ってる雰囲気が「ママ」そのものといわれてきたので、今はちょうど良くなりました。
若いときは、ちょっと嬉しくなかったんです(笑い)。

人との出会いは偶然はありえなくて「必然」だと私は思っています。
なぜなら、全ては自分で選択しての結果だから。
よい出会いにするか、哀しい出会いになるかも自分しだいだと・・・。

幼児まで育ててくれた祖母の形見の布。
自分で織った手織りの木綿。
一重の着物だったのを母が解いて一枚の布にして取って置いたらしい。
幾つの頃に織ったのかは判らないけど、洗いざらしても祖母の手がかかったと思うと棄てられないですね。

何十年と取ってあり持ち歩いてきたんですが、
近くのお店で偶然そんな話をしたら、居合わせた方が「作らせてほしい」といってくださったんです!
その方が手作りだというバックが紬地だったので尋ねてみたら自作だった。
デザインを考えるのが楽しくてしょうがない!と仰っていました。
「ここで(お店)待ってるから布を見せてちょうだい。」
といわれるので、すぐ取りに帰りました。
お見せすると気に入ってくださり、いろんなものが出来る可能性があると喜んでくださり、お預けしました。

お店の人に聞くと、「好き嫌いがはっきりしているかただから、あなたのことを気に入られたんじゃない。」とのことでした。

畳んでしまっていた祖母の布が生きて使えるなら、こんな嬉しいことはありません。
私を気に入ってくださったというより、「祖母の手織り」だから気を引かれたのではないでしょうか。
どのような形になって生き返るか?
私の覚えているのは着物を着て座っている祖母の膝。
その傍で遊ぶ私がいました。

時には思い出しなさい、といわれているような気がしました。