2月18日 おはよう日本
那覇空港近くのレンタカー店。
2年前にオープンしてから外国人観光客の割合が増え続け
いまは客の6割を占めると言う。
この店が外国人をひきつける理由は
(韓国からの旅行客)
「韓国では多くの車好きがこの車種に興味を持っています。
この車に乗りたかったというだけの理由です。」
車に乗ることが旅の目的なのである。
この店は
スポーツカーを中心に
レンタカーには珍しいマニュアル車にも乗ることができる。
外装や内装がカラフルな軽自動車はそのキュートなデザインが人気である。
見た目や走りにこだわった車に乗るため
いま外国人が続々と押し寄せている。
韓国から来た男性は
今回初めて軽自動車に乗ったが力強い走りに驚いたと話す。
(韓国からの旅行客)
「韓国にはこの車のブランドがない。
この車のエンジンは660ccです。
しかしとてもパワフルでした。
女友達ができたら再び利用するつもりです。」
沖縄滞在中に2台の車を乗り換えてドライブを楽しんだ夫婦。
こうした利用の仕方は外国人観光客特有だという。
(レンタカー会社 取締役 大城友和さん)
「3日間で毎日車を乗り換える方もいるし
グループで違う車を何台も借りる方もいる。
通常レンタカーは最後に予約するが
車の空き状況を最初に確認して
飛行機とホテルを手配するという方が多い。」
こうした外国人観光客の情報源はブログやSNSなどの口コミである。
韓国の車好きが書いたブログ。
レンタルしたお気に入りの車で沖縄をドライブしたことが書かれている。
いま韓国ではこうした個人のブログや感想がガイドブック代わりとされている。
1月でも暖かく
オープンカーでのドライブは忘れられない思い出になった。
さらに台湾のブログにはこんな親切なものまで。
この店を始めて利用する人向けに
どんな手続きで車を借りられるか
中国語で詳しく解説されている。
(香港からの観光客)
「インターネットで香港の人たちが話題にしていました。」
こうした口コミ発の小さな賑わいは街角の小さなオフィスにも及んでいる。
絵本専門店。
誰もが知っている名作から最近のものまで500冊の絵本が並んでいる。
日によっては客の半分ほどが外国人観光客である。
お店の場所やどんな絵本があるかを書いたブログを見て
日本の絵本を買いたいという観光客が来るようになった。
日本の絵本は
ストーリーが現代的できれいな絵と独特の仕掛けも魅力的だという。
(韓国からの旅行客)
「韓国の絵本は時を見ないと意味が分からない。
日本の絵本は絵で想像できておもしろい。」
(台湾からの観光客)
「絵が可愛くてサイズも大きくない。
台湾に持って帰りやすい。」
4年ほど前にお店を始めた店長も
外国人観光客が来ることは全く想定していなかった。
(絵本専門店 店長 石田夢子さん)
「外国人観光客への対応は身ぶり手ぶりと
片言の英語でなんとか。
言葉がわからなくても“かわいい”という感覚で買うのではないか。」