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“出産後も舞台に” バレリーナ 復帰への道のり

2019-02-21 07:00:00 | 報道/ニュース

2月1日 おはよう日本



いま日本のバレエ界は著名な国際コンクールで毎年のように受賞者を輩出している。
日本のバレエ人口は今や35万人。
プロになり長く続けたいという若手が増えるなか
課題となっているのが出産である。
海外では出産後 現役に戻る人が増えているが
日本ではほとんどいない。
こうしたなかイギリスの名門ロイヤルバレエ団で日本人で初めて出産後の復帰を果たした人がいる。

世界3大バレエ団の1つ
英国ロイヤル・バレエ団。
小林ひかるさん(42)。
出産後わずか4か月で第一線に復帰。
多くの舞台で主役を踊り続けてきた。
小林さんはいま同じバレエ団のダンサーの夫と4歳になる娘とロンドンに暮らしている。
(小林ひかるさん)
「子どもを産んでも絶対にダンサーに復帰できるというのを
 みんなに理解してもらいたかった。」
小林さんが出産を決意した背景には日本の若手バレリーナの存在があった。
たびたび帰国し若手の指導にあたっている小林さん。
才能があってもほとんどが妊娠を機にやめていく現状を目のあたりにしてきた。
体の美しさと高い身体能力を維持しなければならず
休んで少しでもスキルが落ちれば
すぐにポジションを奪われてしまう厳しい世界だからである。
小林さんは
自分が出産後に復帰を果たすことで日本の若手たちに希望をつなぎたいと
考えるようになった。
(小林ひかるさん)
「これからのママたちにも本当に頑張ってほしいから
 本当に誰かがやり始めないと始まらないから。」
小林さんは結婚から5年後
37歳の時に妊娠。
可能な限り早く体とスキルを取り戻したい
トレーナーの指導を受けながら出産の前日までトレーニングを続けた。
そして38歳で無事に出産する。
小林さんは出産のわずか3日後から体を動かし始めた。
そして2週間後には本格的なトレーニングを再開。
しかし妊娠を経た体の変化は想像以上だった。
(小林ひかるさん)
「自分の重心が変わっているから
 今までたっていたところに立っても全然違う感覚がある。」
体のバランスと
失われた筋力を取り戻す挑戦が始まった。
体幹を鍛える片足のスクワット
腹筋を取り戻すためのボールを使ったエクササイズなど
1日5時間
合間に授乳をしながら
毎日毎日トレーニングを続けた。
(小林ひかるさん)
「確かに大変だったとは思うけど
 その当時はもう必死で
 とにかくやるしかない。」
Q.舞台に立つという思いは変わらなかった?
「変わりません。
 変わらなかった。
 ここまできて
 これがやりたかったという意志はすごく強かったので。」
夫のフェデリコさんは妻のキャリアを支えたいと
自らの仕事を減らし家事や育児のほとんどを担ってくれた。
(夫 バレエダンサー フェデリコ・ボネッリさん)
「妻は復帰を望んでいた。
 それに向けとても努力していた。
 夫婦は“チーム”。
 お互い助け合うのは当然のことだ。」
復帰が実現したのは出産から4か月後。
小林さんは異例の速さで見事に妊娠前の体とスキルを取り戻した。
バレリーナでも努力すれば出産前と変わらず舞台で輝くことができる。
小林さんは今後
日本の若手たちに自分の経験を伝えていこうと考ている。
(小林ひかるさん)
「やっぱり最後は自分だから
 本当に自分が何をしたいか
 思い切って自分で決断して
 復帰していく方が増えていくことを願います。」





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