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“宇宙で太陽光発電”実現に向けて

2013-01-11 08:23:15 | 報道/ニュース


  1月9日 ニュース7


  安倍政権が取りまとめる緊急経済対策の中で重点分野に挙げられているのが
  再生可能エネルギーの普及。
  その主役は太陽光や風力だが天候によって発電量が変わるのが弱点である。
  天候に左右されない宇宙で再生可能エネルギーを生み出そう
  という研究が進められている。
  宇宙空間での太陽光発電。
  宇宙で太陽の光を巨大な鏡に効率的に集め反射させて
  太陽光パネルにあて発電する。
  この巨大な鏡の開発が滋賀県で進められている。

  鏡のもとになるうすくて透明な板はガラスでできている。
  厚さ0,1ミリ。
  鏡をつくっているのは
  パソコンやテレビの液晶ディスプレイに使われるガラスなどを製造している
  特殊ガラスメーカーである。
  メーカーはこの鏡をJAXA宇宙科学開発機構などが進める
  宇宙太陽光発電に活用しようと
  研究を進めている。
  計画では
  人工衛星に取り付けた甲子園球場360個分に相当する面積の巨大な鏡で
  太陽光を集めて発電。
  宇宙からは電気をそのまま送れないためいったん電磁波に変換して地球に送る。
  そして地上で電気に変換し直して供給。
  1つの衛星で原発1基分の発電を目標に2030年代の実用化を目指している。
  (特殊ガラスメーカー 技術者 櫻井武さん)
  「将来かなり先だけども夢がある仕事。
   実現は可能だと思った。」

  宇宙で効率的に発電を行うには集めた太陽の光を逃がさず
  太陽電池パネルに反射させる鏡が必要である。
  このためガラスに特殊な膜を張ることで
  反射率を最高98%にまで高めることが出来た。
  さらに宇宙に運ぶため考え出したのが
  ガラスの鏡を巻いて小さく収納する技術の開発である。
  今後は宇宙での作業に耐えられるよう鏡の強度を上げることにしている。
  (特殊ガラスメーカー 技術者 櫻井武さん)
  「薄さと軽さは比例して
   丈夫さは反比例すると思う。
   宇宙線にやられないような耐久性がある材料を使って
   なおかつ反射率が高い鏡を作っていきたい。」

  宇宙で安定的に発電を。
  日本の最先端技術がエネルギーのこれからを支えようとしている。
    

   

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