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日本茶で世界展開を

2017-01-11 07:15:00 | 報道/ニュース

12月16日 おはよう日本


人口550万人余のシンガポール。
国民1人あたりのGDPは日本を上回り
東南アジアの金融や観光の中心である。
この国で知名度を上げればアジア進出の足掛かりになると言われ
日本の飲食店の進出が相次いでいる。
シンガポールの人気観光名所クラーク・キーにある店もその1つである。
販売しているのは抹茶を使った飲み物やスイーツ。
おしゃれなコーヒーショップのようなスタイルが
シンガポールを訪れる他国の人たちから支持されている。
「いいね。
 おいしいよ。
「抹茶大好き!」
「素晴らしい!」
この店は北九州市に本部がある老舗の日本茶店がフランチャイズ方式で始めた。
運営する現地法人のアイデアも取り入れ
日本茶を味わう習慣がなかったシンガポールの人たちに合わせ
抹茶を使ったデザートの商品開発に力を入れている。
(現地法人 役員 赤尾綾さん)
「抹茶を使ったデザートを切り口に
 お茶に親しんでもらう形。
 いろいろなバラエティーでお茶を楽しんでもらえる環境をつくる努力をしている。」
北九州市の日本茶店がなぜシンガポールに進出したのか。
辻利茶舗4代目社長 辻史郎さん。
以前は茶葉の販売が中心だった。
しかしペットボトルのお茶の普及で売り上げが激減。
20年余前に先代の社長が日本茶カフェを始めた。
日本茶カフェは一定の成果を上げたが
売り上げは頭打ちに。
人口減少で将来が見通せない国内の閉塞した状況を打ち破ろうと
6年前 海外に進出した。
(辻利茶舗 辻史郎社長)
「日本の人口が減少していることもあり
 海外に目を向け挑戦するのも面白いかなと思った。」
最初に進出したのは台湾だった。
そして4年前のシンガポールへの進出をきっかけに
世界でも知名度が上がった。
もくろみは大成功。
今では世界中から出店希望が相次いでいる。
今年はアジアだけでなく
イギリス カナダ オーストラリアにも進出。
8つの国と地域に広がった。
11月にはシンガポールの中心部オーチャードに
世界20店舗目となる店がオープンした。
海外での売り上げは右肩上がりに伸びている。
海外進出で北九州の店舗にも思わぬ効果が生まれている。
海外の店舗で商品を味わった外国人が
日本への旅行の途中に北九州に足を運ぶケースが出てきている。
この日は台湾からの観光客がやってきた。
(台湾からの観光客)
「台北の店で抹茶アイスクリームを食べたので
 ここでは別の商品を選びました。」
いま経営者として目標としているのは
世界に25,000店を展開するコーヒーショップの世界的チェーン スターバックスである。
(辻利茶舗 辻史郎社長)
「シアトルから始まったスターバックスが
 今では全世界にある。
 どこに行ってもお客様に親しまれているという状況ができている。
 地方都市から世界にというのが面白いと思っていて
 北九州小倉の地から世界に向けて発信するという面白さがスターバックスと重なるので
 そういったところを目標にしていきたい。」
北九州から世界へ。
老舗日本茶店の生き残りをかけた進出が
海外で新しい波を起こしている。

この店では今では海外の売り上げが国内の売り上げを超えたということである。
現在インドや中東からも店を開きたいという問い合わせが寄せられている。





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