山を歩いているといろいろな音が聞こえてきます。
風の音、枝が揺れ葉のざわめき、樹のしなる音、
野鳥に人の声、遠くから近づいてくる石突の音…
音の主(正体)を瞬時に考えます。
納得すればOK、前方後方の人の有無も察知できる。
でもね、
音の主(正体)がわからない時って怖くないです??
一昨日の三角山で、
この正体不明?空耳?聞き間違いの3連発でして…
三角山の横、大倉山に繋がる尾根、
(大倉山のいつもの尾根ではありません)
ここはまず歩く人は滅多にいない場所なんですけど、
そこの斜面を『ザザザザザーッ』と滑り落ちるような音が…
頭の中にあの無意根山の事故があったからでしょね、
咄嗟に人が滑り落ちたと…
でも、人影は見えない。
雪が崩れた跡もとりあえず見えない。
助けを求める声も人の気配もない。
空耳??でも確かに聞こえたし…
もしも、万が一「人の音」だとしたら…
その場を離れる事が出来ず、
あたりに目を凝らし耳をそばだてること数分…
何も変化なし。
気になって気になって…
「人の関連する音」とは別なものだったんでしょね。
何度も振り返りながら歩いてたんですけど…
この出来事で一気に敏感になっちゃったんでしょね。
次はホイッスルが聞こえて…
でもそれはすぐ野鳥の声だと気づいたけど。
もう耳が超ダンボでして…
不意に声をかけられたら飛びますって感じでして…
でね、帰り道にね、
後ろから勢い良く近づいてくる足音が。
『ザッザッザッザッ』と。
走っている人がいたから、
その人が追いついてきたんだなと。
すぐ後ろまで来たようなので、
都合のいい場所で道を譲りましょと。
脇にずれ振り向くと…
誰もいない…
あれは何の音だったんでしょ。
宮部みゆきの読みすぎでしょか。
かなり怖い思いをした登り初めだったのでした。