やっと晴れました。西野緑道のヤエザクラに寄ってきましたが、
あの嵐にも負けずにまだ花が残っていました。
さて、今日はなんと19日だったんですね。
ヤエザクラではなく17ページの日だったわ。
というわけで、この10日間に読み終えた本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。
(だんだん説明も簡略化というか省略してきています)
天地明察 上/冲方丁
気がした。
だいたい四国八十八ヶ所/宮田珠己
櫻子さんの足下には死体が埋まっている/太田紫織
事に気がついた。繊細で美しいという表現には共感できなくても、時には美の一つとし
緑衣の女/アーナルデュル・インドリダソン 柳沢由美子=訳
れてしまったのだと。
「湿地」に続くアーナルデュル・インドリダソンの「緑衣の女」
いやぁ、湿地も暗く重く惨い話でしたが、緑衣の女はそれ以上に惨い。
惨いのに読む手が止まらなくなってしまう。
湿地では初のアイスランド小説ということもあり、人名、地名に苦労しましたが、
今回は2冊目、さらにシリーズでもあり、前回より戸惑いは少なかったけれど、DV暴力描写が凄まじい。
「魂を殺す行為に暴行という表現は軽すぎるわ。実際がどうなのかを知らない人が使う差し障りの
ない言葉よ、暴行なんて。日々絶えず恐怖にさらされて生きるということがどういうことか、わかり
ますか?」
出だしの1行目がすごい。
床に座った子どもがしゃぶっているものを見て、若者はすぐにそれが人間の骨だとわかった。
アイスランドではすでに11作(12作だったかもしれない)刊行されているそうな。
日本ではまだ2冊だけ。お願い、日本でも全作品読めるようにして。
児玉清さんに読ませてあげたかった。なんともいえない読後感があります。
偶然骨絡みだった櫻子さん。
舞台が旭川ということをどこかで読み、図書館に予約を入れていたのがやっとまわってきた。
三度の飯より骨が好き。いやぁ、私なんてご飯五度でもOKよ(笑)。
で、ストリートビューしながら読んでしまった(笑)。
意外にも私が知っている旭川の特定地域と隣接してたりして、しっかりメモまでとってしまった。
朝倉かすみさんの、あれは何ていう本だったかな?円山の東光ストアと思われるスーパーや公園が出てきたときも
ご当地ソングじゃないけれど、内容とは別にとてもウケたし。
そう、桜木紫乃さんの釧路もつい興奮してしまう。
自分の知っている場所が舞台となっているのはそれだけで1ランクアップしてしまいます。
宮田タマキング氏(笑)。
知っている方は少ないと思いますが、四国88ヶ所歩き遍路をしたいと何年も前から思っていて、
時間はあるけれど(数か月家を空けるにはちょっと主婦としては後ろめたい)お金はない。
いえ、多少ならヘソクリあるけれど、それをお遍路さんに使ってもいいのかと考えるとさすがに使えないわ。
老後が心配で心配で。あまり長生きするタイプではなさそうだけど。
お遍路さんをしてみたい気持ちだけは昔から胸の片隅にあるんですわ。
信仰心とかではなく、宮田さんも書いていたけれどスタンプラリー的な感覚でまわってみたい。
天地明察は、もっと小難しい話かと思ってました。
ついつい、映画は観ていないのに岡田君のイメージで読んでしまうけど、それはそれで悪くないかも。
読みやすいです。
緑衣の女が重苦しく尾を引いていたせいでしょか、この天地明察って読んでいてやけに気持ちのいい本。
どうしてこんなに気持ちよく読めのか、こっちも気持ちがすっとなるんだろうと考えてみたら、
登場人物に嫌な奴がいないのよ、とりあえず上巻まで読み終えたわけですが。
さらに、心なしか字が大きい気がする。これはありがたい。
こんなに読みやすくて気持ちがする本なら図書館本じゃなくて買ってもよかったなと。
ちなみに、冲方丁、読めますか、正しく。
ウブカタ トウ が正解です。私、ウブカタ チョウだと思っていました。ガチョーン。失礼。
今日から下巻に突入、あぁ先が、その先が早く知りたい。
というわけで、これから力尽きるまで夜更かしして読みます。
あ、第7回本屋大賞受賞作。そうだったかもしれない。
さ、下巻下巻だ!
以上、骨と88が偶然重なった17ページシリーズでした。
アーナルデュル・インドリダソンと言う名前、覚えられない…