今日で90回よ、90回目なんて、いやぁ、我ながら頑張って続けているなぁ(笑)。
毎月9のつく日を区切りとし、
その10日の間に読んだ本(完読あり挫折本あり。ただし読んでる最中の本は除く)の、
17ページの6行目をそのまま書き写すだけという、とくに深い意味をもたないシリーズです。
やり始めた頃はまだ多少なりとも意味があったんだけど、
もう30回もすぎたら流れに身を任せるのみです(笑)。
奇想遺産 世界のふしぎ建築物語/鈴木博之・藤森照信・隈研吾・松葉一清・山盛英司
でとなった。それもここを20世紀の神話の地とした。
地図で訪ねる歴史の舞台 日本 改訂新版/帝国書院編集部
佐原の人々は、近隣の農村で栽培された商品となる作物を
バスを待って/石田千
いい年をして、雄介は、字がへたくそねぇ。お習字をさせればよかった。
冬のデナリ/西前四郎
「さっそくですが、先月セント・エライアスを試みたアメリカ人パーティのくわしいいきさつを
モノ欲しい女/酒井順子
して、引力に抵抗するマツゲを作らなければならないのです。
こぼれ種/青木玉
まずは「奇想遺産」から。
上の表紙の写真で気がついた方、いらっしゃったでしょうか。
少し大きなサイズにするとこうなるのですが、
どうでしょ、山のような岩の上に建物があるのがおわかりいただけるかと。
高さ85mの岩のてっぺんに教会が立っています!
ル・ピュイ=アン=ブレ http://www.ot-lepuyenvelay.fr
世界各地に立つ奇妙な建築物を集めた本なのですが、ページに制限があるためか、
あまり詳しくふれてはいません。各建物に写真2点ほどと、簡単な解説文があるだけ。
でも77(数え間違いがなければ)も扱えばそうなってしまうかも。眺めるだけでも楽しめます。
美しい建物もあれば、奇怪なやつもある。
インパクトが強かったのが、シュバルの理想宮 http://matome.naver.jp/odai/2134976637236074901
シュバルという郵便配達夫が仕事以外の時間を石拾いと石積みに費やし、33年かけて作った建物。
これはねー、なんというか念が籠っている。これは異質だわ。と、なんだかただならぬ気配がまだ残っている。
日本では 会津さざえ堂がインパクトあり。
さざえ堂とは http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%84%E8%9E%BA%E5%A0%82
なんか変でしょ。いえ、変ではないんですけど、感覚的にぐらっと眩暈を感じません?
眩暈というか立ちくらみ、三半規管の不調。私だけ?地軸が傾いているというか…。
手もとを傾けて写したのではなく、巻貝のようぐるぐるしています。
これは二重らせん階段といって、らせん階段が二重構造になっている。←日本語変か?
誰ともすれ違うことなく入口から出口まで階段が繋がっているそうだ。
そういえば、ヘビ階段を観に行ったときに寄ったお寺の納骨堂、
あそこはらせん階段ではなかったけど、変わっていたな、階段が。二つ手にわかれていた記憶が。
でね、上に貼ったウィキを読んで、目を見張ることが。
私、行っている、見てきてるんですね、弘前のさざえ堂。
これです、奇妙な形と色は覚えていたけど、これがまさかのさざえ堂だったとは…。
連絡を入れて中をみせて貰えばよかった。って、何年も経ってから後悔したって遅いってね。
あ、そんな私を慰めてくれる動画を見つけました。
津軽弁があたたかい。
あぁ、生まれ変わってきれいな気持ちになったかも。
なんだか今日はスペシャルだな、この本だけ。
なんとこの本に載っている建物に私も行っていた。
韓国ソウルの昌徳宮。 http://www.konest.com/contents/spot_mise_detail.html?id=547
行ったのは2006年9月。もう8年にもなるんだ。
この当時は昌徳宮はまだ自由見学不可でね、入口でツアーに申し込んでガイドつきで中に入った。
まだこのころは元気だったな、私(笑)。この時は娘を連れていったんだわ。
極彩色!骨太!
そして、
今まさに「不老門」をくぐろうとしている女がいる!矢印の、ベージュの帽子に髪の長いのが私だ!
アタマの中は、「ここをくぐると年をとらない」という古い言い伝えが満ち溢れているに違いない!
ははははは!
そして、
どんっ。ああ!もう一度食べに行きたい。すごいな、真っ赤だわ。
いやぁ、食べ物には勝てないな(笑)。
この本一冊にかなりのエネルギーを費やしてしまったので、あとはさらっと簡単に。
「地図で訪ねる歴史の舞台」、これは欲しいわ、一家に一冊あると便利で助かるのでは。
あまり歴史小説は得意じゃないけれど、この地図を見ながら読んだら理解力がぐんぐんアップしそう。
買ってしまいそうだな、これ。(図書館で借りた本でした)
「バスを待って」はいい話なんだけど20編もの短編だと話の区別がつかなくなります。
上に登場した6行目もそうですが、すべての会話に「」がついていません。
主語も略してあったり、読んでいて流れがわからなくなってしまうことも。
もう一冊読んでみようか、どうしようか。
「冬のデナリ」のデナリとは北米大陸最高峰のマッキンリーで、あの植村直己さんが遭難した山です。
そのデナリに初の冬山登頂に成功した国際メンバーの一人、西前四郎さんが、中高生向けに書いた本。
う~ん、率直に言わせてもらうともったいない。
誰かに書いてもらうとか、中高生向けの枠を外したほうが、
ノンフィクションの凄さがもっと出せたのではないかと。
偉業を成し遂げただけに、もっともっとその過酷な道程を詳しく知りたかった。
あれほど「もういいです、お腹いっぱいです」になったはずの酒井さんなのに、
数か月もたつと血中酒井濃度が低くなったのか、無性に酒井さんの放つ毒?棘?をあびたくなり、
ついつい2冊も買ってきてしまった。ちなみに未読の酒井さんの本は、え、何冊だ?4,5冊積んであります。
「うん、そうだそうだ」もあり、「それは考え過ぎじゃないの」もあり、
一冊読み終える頃には再び「もういいです、お腹いっぱいです」状態に。
といいつつ、また数か月後に読みたくなっているはず(笑)。
北大植物園のハンカチの木を見に行くきっかけになったのは、
この「こぼれ種」のなかにハンカチの木のことが書いてあったから。
確認のために図書館から借りてきて読み返してみたら、やっぱり備後、いえビンゴでした。
母君の幸田文さんも娘の青木玉さんもきれいで気品あふれる文のつなぎ方をされています。
書く人が書くと、こうも日本語って違うものかと。
あの真っ赤なエロスの本はただいま休戦中。闘いだったのか。
先日の猛暑、なぜか暑さが引き金となりキング熱再発。
きっと、暑い→水→給水塔→IT→キング→新刊積んであるぞ、もったいない、となったのでは。
あの分厚い「11/22/63」にやっと手を出し、読み始めました。
あぁ、いい。キングだ、やっぱりこのだらだら続く節回し、変なところで泣きのツボを押すし。
上巻のたった36ページで、もう先に進むのがもったいなくてストップしてしまっています。
ストップがてらの寄り道でこれまたまるっきりジャンルの違う、ノンセクションの50みたいなやつを、
うふうふぐふぐふしながら読み始めてしまった。キングはいったいどうするんだか。
以上、ちょっと豪華に頑張った90回目でした。