さ、寒いっ。懐も寒いが身も心も冷え冷え。
今読んでいる本(ミレニアム1上)にこんな一文が載っていた。
―彼女の支出の中では、コンピューター関連機器だけがほぼ唯一、出費を惜しむことのない項目なのだ。
私の支出で出費を惜しむことなく買っている(買える)ものってあるだろうか・・・。
冷たい風がココロの中を吹き抜けてゆく。
だからこんなに寒いんだ(笑)。
いやぁ、今日は午後からがっつり冷えてきています。
贅沢な支出といえば、本とワインと、ジャージ。ジャージかよ(笑)。
さて、終わることを知らないこのシリーズですが、
この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
今回は、さきほど登場のミレニアム1上巻があと40ページほど読み切れてないのと、
もう一冊併読している本、これも途中までで、
よって少なく、3冊しか登場しません。
禁忌/フェルディナント・フォン・シーラッハ 酒寄進一訳
皮を親指と人差し指でもんでいると、どんどん千切れて小さくなった。校長と父がようやく話を
シーラッハさんの本は先日発売になった『カールの降誕祭』のほかは全部読んでいますが、
なんだかどんどんわからなくなってきた。
『犯罪』は何度も読み返したんだけど(いくつかの話だけですが)、
その後作品はどんどんピンとこなくなってきています。
帯に【「罪とはなんですか?」2012年本屋大賞翻訳小説部門第1位『犯罪』を越える傑作長篇!】と書いてあって、
「罪とはなんですか?」はシーラッハさんの本に一貫して流れるテーマのようなものだけど、
そのあとの文は個人的にどうなんでしょう。
あくまでも個人の感想ですが、わからなかったよー。
『カールの降誕祭』に期待してみよう。まだ続けて読んでみる気になる作家さんです。
あ、そうそう、小川洋子さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』のようなチェスマシーンがでてきて、
妙な共通点が嬉しかった。そういうとこで喜んでもですが。
悲しみのイレーヌ/ピエール・ルメートル 橘明美訳
ミーユは登庁するなりその取り調べを引き継ぐはめになったというわけだ。
『その女アレックス』を二度読みした過去があります。
その『アレックス』に出てくるヴェルーヴェン警部(カミーユ)のデビュー作となるのがこの『悲しみのイレーヌ』
日本で発売になったのは『アレックス』のほうが先、ということは『悲しみのイレーヌ』を読んだその時から、
ある程度結末はわかってしまっているわけで、ちょっともったいないよな、
最初にこっちが発売されていたら、その衝撃度はさらにどんと増量したのではないかと思います。
それにしても、残酷惨たらしい凄惨な場面が何度も登場します。
「あれ?これってブラックダリアそっくり」と思ったらその通り、
いくつもの小説にリンクしています。
私が読んだことがあるのは『ブラックダリア』だけだったけど、
詳しい人ならいくつか知っている場面がでてきたのではないでしょか。
そして、ちょっと覚えたあの違和感、それは実はアレだった。
そのアレをここで書けないのが悔しいのですが、
まさかの手法というか、すっかり騙されたまま混乱状態でラストへ加速。
いやぁ、ルメートルさん、これ全作品読んでしまいそうです。
dancyu ワインの感じ方 2014年12月号
合本のほうを買いに行った書店に置いて無かったので、
図書館で検索したら合本は所蔵なしだったけど、これを見つけ借りてきました。
うまいこと読みたかったリースリングの記事が掲載されていた号で、ちょっとラッキーだったな。
しかし、ワインって思うに飲む人の好みってあるから、一概にこれが美味しいとは言い切れないかな。
値段のわりには質がいいとか、香りが味がどうのこうのはあるけれど、
それが飲む当人の好みじゃなかったらAさん好きでもBさんちょっとになる。
つまり、飲んでみなけりゃわからない(笑)。冒険だ!チャレンジャーじゃ!
合わせる食べ物や体調によっても微妙に影響及ぼすし。
って、そうそう冒険に走る資金がありませんので、
失敗しないよう、つまり買って飲んで肩すかし(この言葉は個人的に流行語大賞ノミネートです)にならないよう、
なんとかこちらも戦闘態勢というか、棚の前で適当に買ってくる度胸もないので、
知識を、せめて失敗の少ない選択をと日々こういうことに努力をしている次第です。
以上、17ページシリーズでした。
さ、寝る用意してミレニアムの続き読もう。
前々から読みたいと思ってたんだけど、これなかなか面白い。
まだ話が散らばってるし、登場人物多すぎて(おまけに北欧名前は覚えにく)きちんと把握できていないけど、
いったいどこでこの話は二人は絡み合うんだ?
あー気になる。これもシリーズにハマってしまうのでしょか。