ゴールデンウィークが終わったと思ったら17ページシリーズの日でした。
では、いつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
なんで書き写し始めたのか、なんでだったんでしょね、
あとは紹介にも感想にもならない雑文です。
鹿の王 上 生き残った者/上橋菜穂子
と捉えることはできなかった。――狼に似ているが、狼より小さい。
鹿の王 下 還って行く者/上橋菜穂子
(・・・・・・そろそろ、行くか)
図書館に予約を入れ待つこと1年と1ヶ月。
待つといっても、そんなに焦がれて待っていたわけではなく、
むしろあまり気乗りがしなくて、受け取ってからも逆算して返却に間に合うぎりぎりあたりから読み始めたのですが。
げ。
面白い。
が。
複雑すぎてこんがらがってしまったわ。
なぜ気乗りしていなかったかというと、私、ファンタジー小説ってちょっと苦手意識強いんです。
人や国、食べ物や動植物などなど、あの独得の名前付けが性に合わないんだと思うんです。意外とリアリズムなおばさんだ。
アタマの中に王国というか新世界をどんと築き上げなければならないし、
登場人物の名前も覚えなければならない。
夜露死苦なんて覚えやすい名前はでてこない。そりゃ族が違うってね。
物語の背景となる国、部族、民族、氏族、この絡みを対立利害関係をしっかり把握していないと、
後半に入ってからもう四苦八苦、「この人誰だったっけ」はまだいいほうで、「この人ってどこ出身の何人だった?」、
そこが甘くなると話の展開&予測&納得度がぐんと浅くなり、
次第に自分の記憶力のなさ、理解力の足りなさに苛立ちながら読むはめに。
上橋菜穂子さんはこの小説を書き上げるのに3年の月日を費やしたそうです。
複雑な糸と糸が織り上げる話ですから、返却ぎりぎりに読み終えたところで、上っ面字面を追っただけで、
もっとディープに味わうにはやはり時間をかけ、地図を作成し、人物相関図を組み立てながら再読するしかないでしょか。
そう、登場人物が魅力的で、上下巻読み終える頃にはヴァンをはじめそのまわりのひとたちをかなり好きになってしまったわ。
私としてはこういうパターンは珍しい。
結局この本買いに走ると思います。じっくり再読。
それなら図書館で予約入れ1年も待たずに、初めから買えば良かったんだろか。
でも自分で新刊上下巻買うかというと、やはりファンタジー小説は躊躇して買わないか。
見た目は特に厚い本ではないですが、紙が極薄なので、それなりにページ数がありました。
ストーリー自体はすいすいいけます。が、甘く見て、後で痛い目にあってしまった。
なんと、なんと、PVがあった!
うん、うん、そうそう、こんな感じ。
私「精霊の守り人」積んだままになっているのよね。損している?
ファンタジー小説って食わず嫌いせずに読んでみたら面白いのかもしれない。
そうか、ストッパーを外すことって大事なんだな。
というわけで、またそのうち、このシリーズで鹿の王が登場する日がくるかもしれません。
以上、168回目でした。