v 男の嫉妬は 世界を滅ぼす。
4月15日、京都シネマにて鑑賞。元々舞台劇らしい。72年に故ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインによって映画化された「探偵《スルース》」。このとき、アカデミー賞4候補に上がった傑作ミステリーである。設定はそのままで、まったく新しいアプローチで甦ったそうですが・・・・・。
今回、ローレンス・オリヴィエが演じたアンドリュー・ワイクを、あのマイケル・ケインが演じ、ジュード・ロウはケインが演じた若い男役にまわるという設定です。
二人の関係推理作家ワイクは妻を寝取られた夫であり、対する若い男マイロ・ティンドルは妻の愛人です。
ロンドン郊外に住むワイクの豪邸に招かれたのか?はたまた押しかけたのか?どうかはさだかではありませんが・・・・。とにかくマイロはやってきたのです。ここから二人はひとりの女をめぐって、挑発し合うことに。女性以上に凄いバトルが始まりますジュード・ロウの狂気的な演技も見ものですぞ
登場人物も二人のみで、舞台となるところもワイクの豪邸のみ。限られた空間で、たった二人の掛け合いが続きます。どちらかといえば、ワイクは冷静沈着で、マイロを挑発します。一方のマイロは少々感情的な感じで、火花を散らしながら挑発するように見えました。
撮影にも一工夫されています。冒頭のシーンですが、ワイク邸の上から監視カメラで撮られているようで、ワイクのベンツが真上から映しだされています。そこへマイロの乗るシトロエンの車が入ってきます。右斜めに置かれたワイクの車に対して、左斜めにマイロの車が止められるという設定。何か意味がありそう?面白い撮り方だなんて思うのは私だけでしょうか。
車を降りたマイロはベルを鳴らす「マイロ・ティンドルです」。「会えて嬉しいよ」とワイク、早速招き入れます。外観はクラッシックなワイク邸、中に入るとモダンなデザイン、まるでギャラリーのような・・・・。
妻との離婚を迫るティンドルに、ワイクはある提案を持ちかける……。そこから始まる、ひとりの女をめぐる、2人の男が挑発しあう、高貴で不健全な駆け引き。互いに罠を仕掛け合い、ワンシーンごとに主導権が変わってゆく。ワイクはティンドルの若さと美しさに嫉妬し、ティンドルはワイクの地位と金に羨望し……ラストシーンで微笑むのはどっちなのか? 最後まで息つく隙のない、トリックアートのような完璧な密室劇。
2人の間で醸成されていく“空気”に迫った新しい「スルース」
70年初演のアンソニー・シェーファーの戯曲を「イヴの総て」などで知られるハリウッドの巨匠ジョセフ・L・マンキウィッツ監督がローレンス・オリビエ&マイケル・ケイン主演で映画化した「探偵スルース」(72)。そのリメイクに当たる本作は、ジュード・ロウとマイケル・ケインという新旧の「アルフィー」が、妻を寝取った間男マイロ・ティンドルと寝取られた老作家アンドリュー・ワイクに扮し、ロンドン郊外にあるアンドリューの豪邸で虚虚実実の心理戦を繰り広げる。 オリジナル版の牧歌的でモノに溢れていた邸宅から、スッキリと整理されたハイテク近代建築の豪邸へと舞台を移して行われる今回のゲームは、2人の言葉の暴力が際立ち、観客が2人に感情移入する余地を与えない。とりわけ、ケイン扮するアンドリューの嫌らしさは絶品で、さすがは2度のオスカーに輝く名優といった巧さ。やがて、2人による丁々発止の駆け引きが終盤にさしかかると、映画の重心は2人の勝負の行方から、アンドリューがゲームを始めた目的へと動いていく。 ハロルド・ピンターによってリライトされた今回の脚本は、オリジナル版が持っていた物語の意外性を弱めて、不毛なゲームに興じる2人の間で醸成されていく“空気”に迫る。脚本ピンター&監督ブラナーによる本作は、あくまでゲームの勝敗にこだわったオリジナル版を換骨奪胎し、新たな「スルース」として生まれ変わっている。(eiga.com編集部)(eiga.com)
監督は『魔笛』のケネス・ブラナー。ワイクとティンドルには、英国を代表する2大俳優、マイケル・ケインとジュード・ロウ。今回、プロデューサーも兼ねるロウからの熱烈なオファーを受け、72年版でローレンス・オリヴィエが演じたワイク役を、かつてティンドルを演じたケインが熱演する。巧妙な演出と知的な演技合戦は、まさにイギリスのクリエイティビティを感じさせる傑作だ。(Variety Japanより抜粋)
ジュード・ロウ、う~んやはり美しい特にファンではないのですが・・・・。
端整なお顔です。そんなジュードが、狂気的な演技を見せてくれて思わずしてしまいました。といいながら、途中で状態となりましたが。情けないどうもこの手の作品は正直苦手ですね。言葉のやり取りバトルはどうも子守唄のようになってしまいます。スピード感のある映像ではないですからね。
そんなことで、大事な場面をかなり飛ばしてしまった「スルース」でした。二人の挑発的バトルについていくのがやっとって感じでもあります。ハイ機会があれば、DVD鑑賞したいと思います。でもしんどいな、「スルース」。
今回、ジュード・ロウはプロデューサーとしても参加しています。
ジュード・ロウのインタビューもありますこちらをどうぞ
「探偵スルース」についての詳細はこちらを見ると良くわかります
追記:そういえば、ケネス・ブラナーの「魔笛」、鑑賞しました。でもオペラは・・・・どうも苦手なジャンルです。映画でのオペラという発想は斬新なのでしょうが、生理的に駄目で~す。俳優業も、変らずされているようですね。
特にファンではナイですと言いながら、掲載画像が
全部素敵ぢゃないですかー☆
しかも、に襲われましたか~(^^;
それは残念でしたね。
しっかり起きてましたが、ラスト近くはちょっと強引な感じもしましたが、
ジュード見放題で、けっこう満足の1本でした♪
お久しぶりです!いつもTBありがとございます~
お元気ですか??
載せてらっしゃるモノクロっぽい写真、素敵ですねはじめて見ました
この映画、オリジナルの方も面白いので是非オススメです
あんまり楽しめなかった方です。
ジュードは「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の方が素敵だと思いました。