Conversation(S)
すべての“想い”を映し出すデュアル・フレーム・ムービー
撮影は二台のカメラで・・・・。同時に二人を映し出して、そして二人の感情の動きをより効果的に、観客に伝えるためにこの手法を採り入れたそうです。それがデュアル・フレーム・ムービー彼女の視線と彼の視線。今のふたりとかってのふたり。ふっと口から出た言葉と本当の気持ち・・・・。さまざまな瞬間が同時に映し出されることによってふたりの気持ちやふたりの親密な時を共有できるような気分に・・・・。
主演の二人はヘレナ・ボナム・カーターとアーロン・エッカート、この二人の会話シーンが中心で、物語は展開していきます。
《ストーリー》マンハッタンのクラシックなホテルのバンケットルームで、その夜はウェディングパーティが開かれていた。少し場違いな雰囲気を漂わせ、退屈そうにテーブルに座る彼女(ヘレナ・ボナム・カーター)壁にもたれ彼女を眺めている彼(アーロン・エッカート)。席を立ち、喫煙場所を探し、人気のないホールを見つけ、煙草をに火をつけた彼女に、が差し出す彼・・・・。「お酒は飲まないの」と彼女。「煙草は吸うのに?」と彼。何気ない会話のやりとりなのだが・・・・実は二人は10年振りに再会した元カップルお互いに結婚の主役の関係者なのだ。彼は彼女がこのパーティに出席したわけを知りたくて、色々質問する。彼女は医者の妻として、ロンドンで暮らしている。彼は、ひと回り以上の年下のダンサーの彼女がいる。あくまでも遊び、気楽でいいのめり込んだら失敗すると話す彼。
儀式もラストを迎え・・・・。バンケットルームより、ラストダンスを告げる声が聞こえる。「踊らないか?」と誘う彼。「ここでなら」と彼女。誰もいないフロアで、二人だけのスローダンス「同い年なのに、何故歳を隠す?」と彼。「数の響きが嫌いなの」と彼女。そんなやりとりしている間にパーティは終わる。「去年までずっと、街角で君の姿を探していたよ」なんて言う彼
「明日の朝6時のでロンドンに帰るの」その言葉で、彼と彼女の足は・・・・彼女の客室へ。エレベーターを待つ二人。「乗ったら引き返せないわ・・・・」心の迷いが交差する二人の前に、彼の恋人の友人が現れる「サラは元気?」と彼に・・・。エレベーターの中で微妙な空気が流れる。「サラに宜しく伝えて!」と友人は先に降りていった。
「最悪」と彼女。現場を見られたのも同然客室に入ると同時に、サラから彼のに・・・。「もしやさっきの友人がしたんじゃ」と彼女。すると今度は彼女に留守電が夫からだ。「メッセージ聞かないの?」と彼。「いいの」と彼女。
「孤独な男女は、人目のない部屋で何をするの?」「俺が孤独?」。「みんな孤独よ」いつしか二人は????「太ったわ!」と彼女。「厳しいね!」「悪気は無いの。貫禄がついたって言いたかっただけ」「7キロくらい増えた?」「いや4・5キロさ」と笑いあう二人。やがてマジに・・・・。「こんなことしても、何もならないわ。二人とも幸せにはなれやしない」彼女と彼。夜明け前まであと少し別れが待っている。
時折、昔のの二人の姿も映し出されるが・・・。ほとんど二人だけです。途中また状態にダメですね。多分寝不足だったからだと思いますが言葉のキャッチボールで繰り広げられる映画は子守歌状態に誘われることになります。お互いの心を探りあい・・・・面白いお見事ですそれからアーロン・エッカートはこういう映画に適役かも「サンキュー・スモーキング」を思い出しました。まさに今回の映画とあの時のアーロン・エッカートと重なりましたね。
ラストシーンが凄く良かったですね