銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

パイレーツ・オブ・カリビアン★ワールド・エンド

2007-05-30 | 映画:シネコン

 

出来れば、映画終了するまで、席を立たないで下さい途中で出られた方、最後にちょっと見せ場がありますよ。

5月29日、MOVX京都にて鑑賞、他の映画のレヴューを書かなければいけないのですが・・・・。それは後日にして、「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド」の記事を書いちゃいます平日なので、空いているかと思いきや、次々とお客さんが入ってきます。開始前には、真中あたりは満席状態でした

とうとう最終章ですね。何かまだ続きそうなラストシーンという感じもするのですが・・・やはりおしまいのようです。

さてお話はというと、前作のラストで、ジャック・スパロウ(ジョニ・デップ)はエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)の罠によって、恐ろしい海の怪獣に飲み込まれてしまう。ジャックが手にしたジョーンズ(ビル・ナイ)の心臓の入った箱も、ベケット卿(トム・ホランダー)の部下、ノリントン(ジャック・ダヴェンポート)が奪ってしまう彼はベケット卿に差し出したことで、再び提督の地位に返り咲く暗黒の力をつけたベケット卿の野望がついに現実のものとなる時が訪れたのだ

ということでここからは最終章のお話に・・・・・。
ワールド・エンドの直訳は世界の終わりという意味になりますが、ここでは、世界の果てということだそうです。今回はその“世界の果て”で彼らの運命はいかに海賊の自由な世界は、ベケット卿によって滅ばされようとしていた捕らえられた海賊たちは正規の手続きもなく絞死刑エリザベスの父のスワン総督(ジョナサン・プライス)もこの暴虐を阻止する力はなくそんななか、死刑台に向かういたいけな少年が歌を歌いだす彼の歌を聴いた囚人たち全員が彼に合わせて大合唱♪ーーヨーホー 揚げろ 髑髏の旗を♪実は、この歌にはメッセージがあった。海賊たちに決起の時を知らせる“召集の歌”だった

エリザベス、バルボッサそしてティア・ダルマ、ウィルの4人はシンガポールへ・・・・。何故にこの地へ?実はこの地の海賊長 サオ・フェンに会いに来たのだ。目的は、ジャック・スパロウを“ディヴィ・ジョーンズ・ロッカー”(海の墓場)から救出するためだ。ワールド・エンド(世界の果て)を示す海図をサオ・フェンが持っている。“歌”が歌われた今、海賊たちに残された道はひとつ選ばれた9人の海賊長の評議会を召集することなのだ。そして何を隠そう、ジャックもそのひとり

そのとき、ベケット卿の艦隊が攻め込んできた戦闘状態となり・・・・。混乱の中、必要なものをゲット4人+ブラックパール号の乗組員は謎めいた海図を頼りに、ワールド・エンド(世界の果て)を目指すやがての前方に巨大な滝がでもバルボッサは針路を変えず、のなかに向かう。そして奈落の海底へ・・・・。

不気味な浜辺に打ち上げられた4人+乗組員の前に現れたのはブラックパール号とジャック・スパロウ「このなかの4人に殺されかけた」とかなりご立腹お前らとには乗りたくないと・・・・・。でもこの死の国から脱出しないとえらいことについに全員、ブラックパール号に乗ることになった。海の中は海に沈んで、命を落とした者の屍が死者の魂を導くことが、女神カリプソがディヴィ・ジョーンズに与えた務めらしい。(ティア・ダルマの話)ディヴィ・ジョーンズは10年に一度だけ、陸に上がれるらしい。する女に会うため。ところが務めを果たさなかったので、怪物にへ変身させられた

ブラックパール号は無事に死の世界から甦るそれはジャックの機知と海図のメッセージのおかげだけど瞬間だけで、また皆仲間割れ船長の座をめぐって、ジャックとバルボッサの争い、フライング・ダッチマン号に囚われている父を救うために手段を選ばないウィル、ずるいサオ・フェン、評議会の裏をかきたいベケット卿・・・・・。それぞれの思惑とその場しのぎの取引が複雑に絡み合い、誰も信じること出来ない。

ベケット卿側に着こうとするサオ・フェンに制するバルボッサは手はあると・・・・。それは、女神カリプソンの解放すること。かって評議会は女神カリプソンから海の支配権を奪い、人間の姿に閉じ込めたのだ。再び評議会を開き、9人の海賊長が集って女神カリプソンを解放すれば、海の力を味方につけてベケット卿を倒せると言うのだ。

しかしサオ・フェンはフライング・ダッチマン号の攻撃を受けて深手を負い、死の間際にエリザベスに海賊長の印を託す。またエリザベスはかっての婚約者ノリントンと再会。彼はベケット卿に与えしたことを悔い自分の命を犠牲にしてエリザベスを助けるのだ。

ジャックはウィルをベケット卿の指揮するエンデバー号に送り込み、ベケットとディヴィ・ジョーンズに評議会の情報を与える。評議会の真の目的が女神カリプソンの解放であることを知ったジョーンズは感情を爆発させる。女神カリプソンはジョーンズの人生を破滅させ、すべてを奪った愛しい女だったのだ

難破船の入り江に8人の海賊長とその腹心たちが集結していた。サオ・フェンの後を引き継いだキャプテン・エリザベスが現れ、ベケット卿の攻撃が迫っていることを告げる団結して戦うことを主張するエリザベス、女神カリプソンの解放を訴えるバルボッサ、でも海賊長たちは誰も賛同しようとしないそもそも海賊に協調性はないそこへ海賊の掟の番人であるティーグ・スパロウ(キース・リチャード)お!登場だちなみにジャックの父です。彼が呼び出され、「敵との戦闘、もしくは“パーレイ”(取引)は海賊王の務めとする」との掟を宣言。ということで王を決める投票が始まる。それぞれ自分が王にと立候補。だがジャック・スパロウだけが・・・・。「エリザベス・スワンに投票する」なんて言った。ということで、エリザベスが海賊王になっちゃッたのだ。海賊王・エリザベスが最後の決定を下す。「明け方、戦闘を開始する

いよいよ後半戦に突入ですが・・・・。この後は映画をご覧下さいね。意外な展開かもしれませんよそして映画が終了して、字幕が出ても退場せず、完全に終わるまで席を立たないでねおまけがちょこっとありますので・・・・・。

ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)

 


エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)勇敢な女性を演じていました
「ジャケット」05作品は良かったです。

 

サオ・フェン(チョウ・ユンファ)
カリブからアジアへ!新キャラクター、中国海賊役

 

キャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)

 

ディヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)
素顔がちょっとでました。一瞬でしたが・・・・。“深海の悪霊”

 


制作:ジェリー・ブラッカイマー ハリウッド屈指の大物プロデューサーであり、ヒット・メーカー、手がける作品はエンターティメントから社会派のものまで最近作は「デジャブ」06。

主演:ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)次回作はティム・バートン監督との再タッグ“SweeneyTodd”07だそうです。どんなデップが観られるのか大好きな俳優さんです。

 

パンフレット&パイレーツ人形です

 

シリーズ3作目となって、人物たちもさらに増えて、絡み合うので、頭の中がグルグル状態です。しかしジョニー・デップはどんな役をしても、やっぱり素敵ですダイナミックでエンターティメント、豪快さがあって、あまり深く考えないで観れるというところがこの映画の良さでしょうか?

 

作品紹介公式サイトへのリンクや詳細も分かりますよ

 

 

 

 

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ツォツィ 南アフリカの後遺症(>_<)は今も・・・・。

2007-05-26 | 映画:ミニシアター


この日は、「ツォツィ」と「13/ザメッティ」の二本を連続鑑賞しました。どちらかと言えば、「13/ザメッティ」の方が私は好みの映画ですね。「13/ザメッティ」については、この記事の後、また紹介したいと思います。

ツォツィとは?“不良”または“チンピラ”という意味する南アフリカのスラング。じゃあスラングって?特定の集団で通用する俗語や略語らしいです。ここをクリックして下さい。スラングについてのより詳しい説明がされています。

2006年アカデミー賞 外国語映画賞受賞に輝いたこの作品は、南アフリカの現状をフィクションではありますが、リアルに表現された物語。アカデミーが認め、評論家も絶賛観客も支持したという注目の作品です。

舞台は南アフリカ最大都市、ヨハネスブルグ。「人類に対する犯罪」とアパルトヘイトが国連に糾弾されたそのアパルトヘイト廃止から10余年、差別のない平等な社会を取り戻したはずの南アフリカはその後遺症に苦しんでいた

そのヨハネスブルグの最大のタウンシップ(旧黒人居住区)のソウェトのスラム街にツォツィと呼ばれる少年が住んでいた。本名は誰も知らない。その少年は、仲間とつるんで窃盗やジャックを繰り返していた。名前を捨て、過去に口を噤み、未来から目を逸らして・・・・・。ある日、彼は奪ったの中にいた生後数ヶ月の赤ん坊と出逢う生まれたばかりのその小さなその命は封印していたはずのさまざまな記憶を呼び覚ました「生きること」の意味を見失っていたツォツィは、その命と向き合う事で、はからずも命の価値に気づき、希望と償いの道を歩みはじめる。

アパルトヘイトその後、「世界一の格差社会」といわれる南アフリカの過酷な現状は終わっていなかった豊かな生活を手に入れた黒人はほんの一握り人種格差の上に、黒人内の格差まで加わったのだそのため空前の格差社会へと犯罪は激化され、エイズ孤児の問題も暗い影を落としている豪邸に住む黒人の富裕層もあれば、電気・水道が通っていないボロボロの家に住む黒人。この映画の中でも印象的なのは、奪う側も黒人ならば、奪う側も黒人電車の中で裕福な黒人がツォツィ一味に金を奪われたあげくに、殺されるシーンやツォツィが裕福な黒人女性のを強奪して、大怪我を負わせるシーン。まさにその格差社会の象徴的なものだ。

 アフリカ全体が病んでいることを、またこの映画で再確認する。ただ、この作品は悲劇的なお話ではなく、心病んだ少年が小さな命と出会った事で、希望を見出したというポジティブなもの

希望と再生の物語。

監督は、「南アフリカが問題を抱えている中でも未来に希望を抱いているように、どんな人生にも救済とセカンドチャンスがあることを描きたかった」という。

 

ギャヴィン・フッド 監督・脚本 1963年南アフリカ生まれ、南アフリカの大学を卒業し、一時俳優として活動。本作の成功により、次回作でハリウッドデビューを果たす今もっとも旬な監督だ。

 

ツォツィ役 新星プレスリー・チュエニヤハエ 1984年南アフリカ ソウェト生まれ、演じた役柄同様、治安の悪い地域で育つ。母が将来のことを考えて、演劇の道を勧めた。舞台での活躍が多い。今回のオーディションで主役に抜擢された。

 

 

元南アフリカ大統領 ネルソン・マンデラ “自分もかってツォツィだった”

 

映画「ツォツィ」公式サイト 

 

 

 

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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン せつなくて(T_T)

2007-05-23 | 映画:シネコン


リリー・フランキーの国民的ベスト&ロングセラー小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」がついに映画化。多くの熱い思いが集まって、立ち上がったという。

5月9日(水)のレディスディーにMOVX京都にて鑑賞しました。何と200万部を超えたということで・・・・。ブレイク中の作品は、この日も大入り満員でした。実際のところ、この小説の存在も知らなかったし、テレビでも放送されていた事を最近知りました。かなり出遅れている私です

映画館に行くたび、予告編を観てたが・・・・。最初は観る気もなくでもキャスト陣が、オダジョー、樹木希林、小林薫、松たか子そして樹木希林の娘さん、内田也哉子が演技初挑戦というそんなこんなで色々観たくなるような宣伝につられて、観る事にしました。

もうだめですとにかく終始状態に・・・・。他のお客さんもウルウル~~~~~せつなくて、悲しくて・・・・・。

お話は主人公“ボク”(オダギリ・ジョー)と“オカン”(樹木希林)の親子の絆を自然なタッチで描かれています。またそんな2人につかず、離れず、飄々と生きる“オトン”(小林薫)がいます。3人で楽しく暮していたけど・・・・オトンの気ままな生活に愛想をつかしたオカン(内田也哉子)は、ボクを連れて筑豊の実家帰ることになります。オカンは妹の小料理屋を手伝い、ボクを育ててくれます。美味しいご飯を作って食べさせてくれたおかげで、ボクは大きくなった。トロッコに乗って遊ぶやんちゃなガキに育ちました一方オカンもそれなりに楽しくやっていたようです。近所の人たちと花札をしたり、ボーイフレンドとデートも酒乱のオトンから逃れて、解放されたオカンは自由なひとときを満喫していたようです。学校の長い休みにはオトンのところへ行かされました。一度オトンがボクのために船の模型を作ってくれたが、なかなか上手く行かず結局未完成だったことも・・・・。

1970年代は筑豊の炭鉱町も、小倉の製作所もだんだん衰退して、町も活気が無くなる。そんな町を出たくなったボク、そして少しでもオカンを自由にしたいと思うボクだった。大分の美術学校を受験して合格したボクは下宿をすることに・・・・。旅立つボクにオカンはかばんに下着や弁当箱、そしてしわくちゃの一万円札がのばして封筒にいれてあった。列車の中でオカンの作ったおにぎりと漬物を食べて、15歳のボクはした。

1980年代、ボクは憧れの美大生となるしかし学校へもろくに行かず、絵も描くこともせず・・・・。自堕落な生活を送っていた。ダラダラと4年間が過ぎた。このままやったら、卒業できんオカンが無理をして送ってくれた学費なのに・・・・。親不孝した告白をしなければならなかったボクに「オカンもあと一年るけん、あんたも頑張って卒業しなさい」オカンに甘えて留年させてもらい、オカンを喜ばせるために、何とか卒業したが・・・・・・。

その後の進路は何も考えていなかった就職する気もないことをオカンには言えずオトンに相談した。「何事も最低5年はかかるんや!何もせんにしても5年は何もせんようにしてみい。」と遊び人のオトンのアドバイスは妙に説得力あり

1990年、バブルがはじけたボクには関係の無いことだったが・・・・・。何もしないから、借金がずんずん増えていくボクだった。たまっていく借金の返済のため、何でもかんでも仕事を引き受けた。そのうちボクはイラストレーター兼コラムニストとして食えるようになっていく

これでオカンに心配かけずにやっていけると思った矢先、おばさんからでオカンが癌で手術を受けたことを知る一応手術は成功したが、完治はしていなかった。残った癌細胞は投薬で治療を続けるということだった。そんな状況なのに、オカンはまだ働くつもりだった。「東京に来たらええやん」「ほんとうに行ってええんかね」遠慮がちなオカンをボクは呼び寄せた。15歳でオカンの元を離れて15年経っていた。ボクとオカンは東京の雑居ビルで再び2人の生活が始まった

ボクには新しい恋人ミズエ(松たか子)もいた。彼女とオカンは意気投合お互いにいい関係になる。ボクにとって東京暮らしを初めての一番の幸せを感じる

オカンは代々の糠床をもってやって来た。ボクの仕事仲間や友人たちがやって来ると必ず手料理をふるまう。ボクがいなくても皆、オカンの料理を食べにやって来たいつも笑い声のたえない、心温まるができた。オカンが来たので、帰るはなくなったけど雑居ビルの一室がとなった。

しかしこの幸せも、そう長くは続かなかった「いつかやって来る」というボクの恐れていたことが・・・・・。

2001年4月1日、桜の季節なのにが降った。オカンとボクは、病院の窓から東京タワーを間近に見上げていた。

脚本は原作者リリー・フランキーと同世代、同郷出身の松尾スズキ、昭和の筑豊で育った少年が平成の東京タワーの下で母を看取る主人公の精神を正しく理解し、原作の魅力を損なうことなく、再構築した作品。

エンディング曲は福山雅治の「東京にもあったんだ」、リリー・フランキーの大ファンの福山がこの映画のために書き下ろした感動のバラードです。

何と言ってもオカンを演じた樹木希林のユーモアとせつなさのある演技に感動した。オダジョーも母を思う素敵な息子を演じている。涙なくしては観れない親子の心温まる情感にただただがあふれるばかりです。

 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

 

 ※リリー・フランキーと言えば、NHKのアニメ「おでんくん」を思い出します。
  独特なアニメは結構インパクトありますね。
  リリー・フランキーの公式サイトはこちらからどうぞ

 

 

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BABEL 人間は皆、何処かで繋がっているのだ!

2007-05-19 | 映画:シネコン

  
言葉が通じない。心も伝わらない。思いはどこにも届かない。

なるほど遥昔は、言葉はひとつだったんだ人間は神に近づこうとして、天まで届く塔を建てようとしたから、神の怒りをかうことに・・・・。そのおかげで、言葉は乱され、世界はバラバラになってしまった。ーーこれは旧約聖書の創世記に記されたバベルという街の物語なのです。

21世紀の今も、地球全体がその“バベル”なのかもしれない。世界のあちらこちらで争いは絶えないたとえ、言葉が通じても、隣人や親子でさえ心を通わす事はない。本当にそうです急速な発展で、情報社会の中で暮しているのに、何処にも届く事さえない想いを抱いて彷徨う私たちは本当にこのお話は4ヶ国語が飛び交い、3大陸にわたるロケをして、製作された作品です。雄大なモロッコの自然から始まり、日本、メキシコと場面が映し出されます。バラバラのようですが、すべて繋がっていきます

舞台はモロッコ、リチャード(ブラッド・ピット)と妻のスーザン(ケイト・ブランシェッド)は旅をしていた。ある出来事がきっかけで、夫婦間の関係が壊れかけていた。幼い息子と娘をメキシコ人の乳母に託して・・・・。山道を行く観光のなかで、事件は起こった何処からか、一発の銃弾が窓ガラスを突き抜け、スーザンの肩を撃ち抜いた

リチャードはを移動させ、スーザンを医者のいる村へと運ぶ。溢れ出る血を止める応急処置がやっとだった。緊急を要するのに、救助に来ないアメリカ政府に苛立つ間、徐々に事件は解明されて行く。

 

銃弾を放ったのは、モロッコの少年だったモロッコの険しい山間の村に住むアブドゥラは、その朝、知り合いから一挺のライフルを買った。ライフルは2人の息子、アフメッド(サイード・タルカーニ)とユセフ(ブブケ・アイト・エル・カイド)に手渡される。生活の糧となるヤギを襲うジャッカルを殺すためにである。2人は争いがあった弟ユセフが姉の裸体を覗くので兄アフメッドは許せなかったさらにアフメッドは苛立つ銃を撃つのが、ユセフは上手いのである試し撃ちをしても上手く当らない兄に代わってユセフは眼下を走るを狙い、一発の銃を放つ


この2人の少年、アメフ役のサイードはオーディションで役をゲット一方のユセフ役のブブケは村で、パレスチナ人の女性に声をかけられ、決まったそうだ。

 

 撃たれたのは、見失った絆を探しにやって来たアメリカ人妻夫リチャードに誘われ、気乗りのしない旅にやって来たスーザン、夫婦には葛藤があった。3人目の幼い赤ん坊が亡くなったその悲しみと罪悪感に真っ向から向き合えずいた。夫婦間の絆を修復するためにはるばるモロッコへやって来たのだ。そんなスーザンが突然襲われる彼女の鎖骨を銃弾の弾が貫通リチャードはガイドに医者のいる村へ案内を

 

帰れない両親、子どもたちはメキシコ人の乳母の故郷へ母スーザンの銃撃事件のため、2人の子どもにも大きな影響が・・・・。兄のマイク(ネイサン・ギャンブル)とまだ幼い妹デビー(エル・ファニング)はメキシコ人の乳母アメリア(アドリアナ・バラッザ)に連れられ、彼女の甥サンチャゴ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が運転するでメキシコへ向かう。その日は息子の結婚式だと、かねてから伝えてあったが・・・・。両親が帰ることが出来ず。アメリアは責任があった。知らない人に預けるくらいなら、連れて行ったほうがいいと判断した。そのほうが安全だと思ったからだ初めて見るメキシコの風景に目を丸くする子どもたちに優しく見守るアメリアだった。

 

銃弾は国境を越え、日本に住む会社員へと繋がっていく捜査の結果、モロッコで使われたライフルの書類上の所有者は日本人の会社員、ヤスジロー(役所広司)だと判明。モロッコにハンティングに行った際、ガイドをした男にお礼として譲ったのだ。彼には心労があった最近、妻が自ら命を絶ち・・・・。そのことで警察から事情聴取を受けていたのだ。そしてそのことが原因でたった一人の家族である高校生のチエコ(菊池凛子)との心の溝が大きくなりつつあった聾唖であるチエコは母の死がショックで立ち直れず・・・・。何かにつけて父ヤスジローに反抗するのだった。抱きしめて欲しい!寂しいチエコだったが、障害のため、どのように伝えたらいいのか分からずにいた。

 

血を流すモロッコ、暴走するメキシコ、怒りのアメリカ、傷だらけの日本、テロのしわざだとアメリカのメディアは騒ぐが・・・・。モロッコ警察はライフルの流れを突き止めていた息子たちに真相を告げられたアブドゥラは、怒りながらも息子たちを連れて逃げる追いかける警察の発砲思わず迎え撃つユセフ

一方メキシコのアメリアたちは、無事に結婚式が終わり、またサンチャゴの運転するで国境へと向かう。ところが、サンチャゴの飲酒運転がバレて、国境を突破アメリアと子どもを砂漠に置き去りにしたまま、行ってしまう。灼熱の砂漠に置き去りにされた幼いデビー、次第に意識が薄れてくる絶対絶命の危機にアメリアは

チエコの元に刑事(二階堂智)が訪ねてくる。父と話したいらしい。部屋に招きいれた刑事に好意を伝えるチエコは全裸になる。思わず拒否そのことで、泣きじゃくるチエコの肩をそっと抱きしめる刑事。

いつまで経っても、救助は来ない政治的な問題も絡み難しい状況とうとうにも置き去りをくわされ・・・・。怒りと絶望のリチャードだ

兄が撃たれた父は兄を抱いて叫ぶ。そんな父を見てライフルを壊すユセフ。
子どもたちを抱き、助けを求めるアメリア
衰弱していくスーザンと子どもが死んだときのことを初めて語り合うリチャード

観終わったときは何て暗い気持なる映画なんだろうと思ったけど・・・・。後からじわじわ伝わるものがあることに気づいた。言葉の壁は、確かに感じることがある。それは国が違うというだけでなく、同じ国の人との会話だってそうだ。人と人の感情のすれ違いから発する言葉のニュアンスによって共感できないこともある。隣・近所だって心通じない。自分のテリトリーだけ・・・・。人を寄せ付けない助けることもないし、助けて欲しいとも言わない。それが世界がバラバラになってしまったーーということなのかもしれない。身近なところで、そういう状況はいくらでもあるんだとふと思った。

 

見つめたい!抱きしめたい!この思いを伝えたい!世界がひとつになろうともがき始めていたーー。本当にひとつになれることを願う何故人々は憎しみあい、傷つけ合うのか????

リチャード(ブラッド・ピット)


スーザン(ケイト・ブランシェッド)


サンチャゴ(ガエル・ガルシア・ベルナル)

ヤスジロー(役所広司)


アメリア(アドリアナ・バラッザ)

チエコ(菊池凛子)

刑事(二階堂 智)


デビー(エル・ファニング)ダコタちゃんの妹

 監督・製作・原案 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
「21グラム」は観ました。ナオミ・ワッツ、ショー・ペンが出演。

 

 BABEL goo映画、映画の詳細はこちらから

 

 

 

 

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キトキトって?大竹しのぶははちゃめちゃ母ちゃん!

2007-05-18 | 映画:ミニシアター


京都シネマにて鑑賞。実は4月27日に鑑賞していましたが、すっかり忘れていた作品です。キトキトって?富山弁で生きがいい人って意味だそうです。型破りなな母をはじめてとするキトキトな人々の姿にあらためて、家族のすばらしさを思い出し、幸せな気持ちになれる作品の誕生です。

お話は富山県高岡市が舞台、ここに“スーパー智子ちゃん”こと斉藤智子(大竹しのぶ)が住んでいる。あらゆる仕事こなしながら、子どもたちを女手ひとつで育て上げてきた評判の肝っ玉母ちゃんしかし、娘の美咲(平山あや)は3年前に駆け落ちしたまま、音信不通そしてやんちゃな息子の優介(石田卓也)も暴走族をしていたが、リーダーの就職によって、解散母智子はタクシーの運転手をしていたが、突如スナックのママをすると宣言。どうも母ちゃんには男がいるみたい回りの変化とともに、優介自身も高岡での生活に疑問を感じ始める。そんな時、母ちゃんは勝手に、優介の進路を決めようとしていた。専門学校の進学だ。身勝手な母ちゃんの行動に腹を立てる親友眞人と東京行きを宣言「そんなに世の中甘くない!」と母ちゃん、少々寂しげな表情パチンコ・女好きじいちゃん(井川比佐志)のぼや騒ぎなんかもあり・・・。迷った優介だったが。覚悟決める。旅たちの朝、ふるさとを飛び出す息子に「人生で大事なのは、自分が生きた証を残すこと」という言葉で送り出す。

優介は眞人とともに、憧れの東京へ着いたところは新宿アルタ前。そして、何といきなり飛び込んだ世界はホストクラブやんかたくさんの客が指名すれば、一流のホストになれるという。NO1になれば、500万、店にマージンを取られたとしても200万の高給だそんな美味しい話はないと飛びつく二人。とにかくやるっきゃないネオン瞬く新宿歌舞伎町での仕事が始まった

ようやく東京の生活にも慣れてきた優介、未払いの客への取立てに立ち会うことに・・・。そんな時、ホスト慣れした気の強い女藍(伊藤歩)と出会う一方実家では母ちゃんがじいちゃんに恋人を紹介、じいちゃん興奮して倒れる

優介は藍に指名を受ける。どうやら彼女は優介にみたい。そんなある日突然、母智子が上京。それも朝帰りの優介の前に現れた何やら言いたげな表情の母だ

さてさてこの先どうなることやら?音信不通の姉も登場。母の結婚の行く末は優介と藍とのの行く末も気になるところです。2年ぶりに映画出演の大竹しのぶもパワー満々ですね。

メガホンを撮るのは何と若干27歳の吉田康弘、自身の経験を反映させた母と子の物語だそうです。大竹しのぶも「才能がある!」と絶賛スタッフ陣も「フラガール」や「バッチギ!」の製作チームが三度集結監督は井筒和幸監督の下で助監督を務めた人だそうです。

何処にでもありそうな家族の絆をユーモアに、時にせつなく描いています。

 

映画『キトキト』オフィシャルサイト 

 

 

 

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SPIDER-MAN 3 ピーター・パーカーとスパイダーマンのギャップが面白い!

2007-05-14 | 映画:シネコン

 
スパイダーマンが黒く染まる!

突然記事がすべて消えてしまいました~グシュンまた最初から書きます。

5月1日、公開初日に観に行きました。かなり書くのが遅くなってしまいました。主演のスパイダーマン=ピーター・パーカー役のトビー・マグワイヤは前作2作に続きの出演です。どちらかと言えばトビーはノーマルな感じなので、ヒーローというイメージじゃない感じです。MJ役のキルスティン・ダンストも凄く美人じゃないし、ヒロインぽくないじゃないし・・・・。と職場の方に話したら、そのギャップが面白いと話をしてくれました。なるほど!ごく普通の人がある日、スパイダーマンという凄いヒーローになる誰でもがひょっとしてそんなことになれば素敵な話ですよね。サム・ライミ監督はその辺も考えているのでしょうか?

これまでの活躍で、NY中の市民からされる存在となったスパイダーマン=ピーター・パーカー(トビー・マグワイヤ)は恋人メリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)との交際も順調人生の絶頂を迎えていた。


の公園に張ったクモの巣の上でを語り合う2人。同じ頃、宇宙から飛来した謎の黒い液状生命体がピーターのスクーターに付着したことに、彼は気づかなかったーー。

MJのプロポーズを決心した事を告げ、伯母のメイ(ローズ・マリー・ハリス)から伯父ベンの形見の結婚指輪を譲られた。その帰り道、父の復讐鬼化したハリー(ジェームス・フランコ)に襲撃されるニューゴブリンとなったハリーは容赦なく攻撃をしかける。激しい空中激戦の末、ハリーは転落一命を取り留めるも、父ノーマンを亡くした記憶を失うハリー複雑な思いに駆られるピーター。

 

そんなピーターは新たな衝撃的な事実を知ることに・・・・。伯父ベンを殺害した犯人が別に存在していたことだ真犯人フリント・マルコ(トーマス・へイデン・チャーチ)は刑務所で服役中だったが、脱獄・逃亡したという。そのことでピーターは激しい怒りと復讐心を持つ。そしてその気持ちを増長させるかのように、あの黒い液状生命体がピーターの全身に絡みつくより強大なパワーブラックス・パイダーマンへと変貌ブラックス・パイダーマンになったピーターは地下鉄の通路でマルコを追い詰めるマルコは逃亡中に物理実験場に紛れ込み、全身を砂状に変形できる怪人サンドマンとなってNY中を震え上がらせていた。激闘の末、サンドマンを倒したピーターだが、ブラック・スパイダーマンとなってからは心まで暗黒に触まれつつあった

大学のクラスメートグヴェン・ステーシー(プライス・ダラス・ハワード)の急接近でいつしかMJとも疎遠になり・・・・。憎悪の力を抑制できないと悟ったピーターは、意を決意して、ブラックスーツを引きちぎる黒い液状生命体の正体は何と取り付いた宿主に寄生して、攻撃的な力を増幅させる宇宙の寄生物だったピーターの体を離れると、今度はカメラマンのエディ・ブロック(トファー・グレイス)の身体に取り付いたそんな彼はグヴェン・ステーシーに思いを寄せ、ピーターに奪われたと憎んでいた彼は怪人ヴェノムに変身!生きていたサンドマンと組み、ピーターへの復讐を企てる。2人はMJを人質に、スパイダーマンに挑戦を迫った最凶の敵に立ち向かうために、ハリーに協力をするも・・・・。記憶が戻ったハリーはその願いを拒絶スパイダーマンに変身したピーターは1人で立ち向かうことに。果たしてピーターとMJの運命は親友ハリーとの関係は???

 


サンドマンと闘うスパイダーマン

 



スパイダーマン=ピーター・パーカー(トビー・マグワイヤ)
全シリーズに登場!「ボーイズ・ライフ」93年でデカプリオやデニーロと共演。この作品で注目を浴びる。「サイダー・ハウスルール」99年は印象的な作品だ。

 


MJ (キルスティン・ダンスト)
最近作「マリー・アントワネット」では主役を演じている

 


ハリー・オズボーン(ジェームス・フランコ)
「トリスタンとイゾルデ」ではトリスタン役!美形ですね。

 


グヴェン・ステーシー(プライス・ダラス・ハワード)
「レディ・インザ・ウォーター」の水の精を演じた人だったイメージが違うので
ちなみに監督ロン・ハワードの娘さんです。

 


サム・ライミ(監督・脚本・ストーリー)
前2作も監督した。幼い頃より映画作りに興味があった。
大学中退後、古くからの友人ブルース・キャンベルと
ルネッサンス・ピクチャーを設立。監督・脚本を手がけた
「死霊のはらわた」83年 でカンヌ国際映画祭で話題
を呼び、一躍注目を浴びる

 

コミックに登場するグヴェン・ステーシーは悲劇のヒロインらしいが、映画ではそうではありません。また伯父ベンの死の真相も違うようです。サム・ライミはアレンジして、ストーリーを変えているのです。コミックファンの間では賛否両論あるかもしれませんね。それにしても、アメリカ映画の豪快さ、特撮の素晴らしさにはです。2時間19分という長時間でしたが・・・・・。面白かったのでることなく観れました

 

 

スパイダーマン3オフィシャルサイト

 

 

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QUEEN☆エリザベス女王の“本当の姿”とは?そしてダイアナとの確執の行方?!

2007-05-11 | 映画:シネコン

 

エリザベス女王にそっくりなので、いやあ~です。(ちなみに、このヘアースタイルの名前はキャベツヘアーだとか)よく似た人がいるものだと感心していたところ、先日「キネマ旬報」でヘレン・ミレンの素顔を見て、あまり似ていないことに気づきました。それにしても、メークで、あれだけ変身するんだと・・・・・。

5月に入り、「スパイダーマン3」、「バベル」、「東京タワー」と鑑賞しましたが、記事を書くのにはまだ時間がかかりそうです。ぼちぼちですが更新しますので、またのぞいて下さい

ということでこの作品は4月29日に東宝シネマニ条にて、鑑賞

 


1997年8月31日。ダイアナ元皇太子妃がパリで自動車事故によって、急逝したあの事故から10年。今まで決して語られることのなかった事故直後の英ロイヤルファミリーの混乱、そしてその時期に英首相となった、若きブレアの取った行動、そしてエリザベス女王の苦悩と人間性を描いた作品がこの「QUEEN」だ。

《世紀の結婚》と世界中に祝福されたロイヤルウェデングから16年後、チャールズ皇太子との決して幸せとはいえなかった新婚生活にピリオドを打ったダイアナは新しい恋人とめぐり合い皇太子妃時代よりも積極的にエイズ患者や地雷被害者への救済にパワーを注ぎ、まさに充実した人生だった。でも彼女の私生活はパパラッチに常に狙われるという日々が続き・・・・。その過激さは日を追うごとに増していくのだ。そしてついに最悪の結末を迎えることに

事故直後、英国民の関心は、一斉にエリザベス女王に向けられる。ダイアナはエリザベス女王にとって、頭痛の種だったし、離婚して民間人になった彼女の死に、英国王室が関与することもないはずだったし・・・・・。

だからエリザベス女王は、ダイアナに対してのコメントも避け続けた。でも英国民に絶大な人気を誇るダイアナの死を無視することは、結果的に国民を無視するということになってしまうのだエリザベス女王に対する国民の不信感は急激に増大窮地に追い込まれるエリザベス女王

その空気をいち早く察知し、王室と国民の橋渡ししたのが首相になったばかりの、若きトニー・ブレア(マイケル・シーン)だった。事故直後の7日間のエリザベス女王の“本当の姿”、ダイアナとエリザベス女王の間に確実に存在した確執を、初めて描かれた作品だ


1997年5月、首相となったブレアは、新政権の設立を女王より認められるしかし儀式はたった15分で終了。喜びに浸る間もなく

 

事故直後のロイヤルファミリーの7日間は・・・・・。

1997年8月30日ーパリ深夜ダイアナと恋人ドデイ・アルファイドの乗ったが事故に遇うパリの大使館より、女王の侍従長に、で事故の連絡がある。すでにドデイ氏の死亡が確認。ダイアナは病院の集中治療室に搬送。この知らせは、ブレア首相、ロイヤルファミリーに伝えられる。チャールズ皇太子(アレックス・ジェニングス)は王室専用機でパリに向かおうとする。でも女王は「王室の浪費と国民から非難される」との使用禁止、その上ダイアナはもはや民間人なので、国事ではないと主張する。

 

8月31日ー朝5時ダイアナの死がロイヤルファミリーに伝えられる。チャールズより、将来の英国王となる母親の遺体をで連れ戻すことが浪費なのかと尋ねられ、しぶしぶ承知一方ブレアは大変な騒ぎになると予想早朝から報道担当官と声明発表の準備に追われていた。女王からの公式表明がないか、バッキンガム宮殿には多くの国民が集まり、花が手向けられる。ダイアナの実兄はで心境を語り、「妹を殺したのはマスコミだ」と責任追及。

女王はロンドン郊外のバルモラル城で朝食を取ろうとしていた。そのときブレアから、内容は国民に対してのスピーチや葬儀についてだった。いまさら、厄介なダイアナの死について、マスコミの見世物になりたくない女王。国民の思いや望みなんて知ろうとはせず・・・・。あくまでも、ダイアナの生家が内輪で葬儀をするべきだと言い放つ頑な態度の女王に、ブレアは苦悩するブレアはそんな女王の態度に屈せず、報道官の練った声明文を発表その言葉は“人民たちのプリンセス”この言葉は国民たちの心に響くのだブレアの人気は

チャールズ皇太子はパリの病院で、ダイアナの遺体と対面でロンドンまで棺を搬送。出迎えたブレアは、女王をはじめとする、ロイヤルファミリーの古い考えを非難自分はもっと柔軟性のある新しい時代の人間だと主張するのだった。

 

9月1日ー月曜日、バッキンガム宮殿において、ダイアナの葬儀について会合が開かれる。5日後の土曜日、ウェンストミンスター寺院で国葬を行うことで話がほぼ決まる。この国葬は皇太后(シルビア・シムズ)が自分のために考えたプラン・モデルだったので、採用となる来賓は各国の皇族だけでなく、ハリウッドスターやデザイナーといった各界のセレブを招くというものに。女王は派手な内容にまるでアトラクションのような国葬に、英国民は望んでいるのか疑問を抱く。国民の心が理解できない????一方チャールズ皇太子は、ブレアの元に秘書にをさせる。共感しているよというメッセージを・・・・・。王室に国民の怒りが向けられるのを懸念それならば女王ひとりに集中すればなんて虫のいいチャールズ皇太子ブレアに媚びるなんてちょっとずるい奴だ。

 

9月2日ー火曜日、ダイアナが死んだのに、宮殿には半旗はあげられず・・・・・。このことで国民の怒りはさらにをつける。半旗を揚げることに悩む女王だが、フィリップ殿下(ジェイムズ・クロムウェル)は君主がいる印のものだから、バルモラル城にいる以上、揚げる必要はないと、ブレアが国民の要望を代弁するためにをしてきたことに、殿下は苛立つのだ。

 

9月3日ー水曜日、マスコミの王室に対するバッシングがエスカレート王室の責任逃れとブレアは王室を守るため、半旗を揚げ、すぐにロンドンに戻ることを女王に伝える。国民の感情を抑える手段だと話す。このことに女王は激怒自分は誰よりも、国民の事を理解していると。むしろこのような状況を作ったのはマスコミだと反論英国民が示す品位ある哀悼の表現とはかけ離れている現実を非難ブ女王の意見を受け入れる。でも国民の反応に一番動揺しているのは女王だった。気分転換に鹿狩りに出かけた殿下の後を追い、山道をで運転途中川にはまる。スコットランドの大自然の中、突然一人になった女王の目にあふれ出す。国民のために人生を捧げてきたのに・・・・。今は彼らから怒りをぶちまけられている恐怖女王という立場の苦悩と悲しみ。そんな感情が一度に爆発してしまう。美しい1頭の鹿が突然、女王の目の前に・・・・。遠くで、銃声の音が。必死で逃す女王だ。

9月4日ー木曜日、葬儀のパレードを見ようと、沿道に徹夜組が現れる。相変わらず、ロイヤルファミリーへの辛い見出しが並ぶ。ブレアは反対に国民から敬愛されるほどの人気王室廃止を賛成する声も窮地に立たされるエリザベス女王国民への信頼回復のため、半旗を揚げ、ロンドンに戻り。ダイアナの棺に別れを告げ、の生放送で声明を発表することを決断が迫られる

 

9月5日ー金曜日、悩んだ末、ブレアの提言を聞き入れることにした。固い表情で、バッキンガム宮殿へ・・・・。門の外には多くの花やカードで埋め尽くされていた。ひとつずつ丁寧に見て廻り、王室非難のも・・・・。心痛めるその後、女王は国民の中に入っていく。その異例な行動にマスコミや国民をかせる。いよいよ声明がを通じて始まるときが近づいていた。原稿を手にした女王がカメラの前に立つ。

 女王の愛玩犬は、ウェルッシュ・コーギー・ペンブローク。12世紀頃から牛追いなどをする牧畜犬として飼われていた。女王だけでなく皇太后も大の犬好き

 

克明に王室の状況を描いた作品、未知なる世界と言うと大げさだが・・・・・。でも結構ごく普通に生活しているのだと分かった。ダイアナに対する女王の気持ちも細かく表現されて、興味深い。嫁として嫁いだダイアナも姑である女王との確執は消せるものではなかった。古いしきたりにアレルギーもあったのだろう。それにしてもダイアナ元皇太子妃の存在のパワーはエリザベス女王2世でさえ、勝てなかったのだ。ブラボーダイアナと心からを贈りたい

 

※トニーブレア役のマイケル・シーンは「ブラッド・ダイヤモンド」にも出演していたらしいが・・・・・。記憶にありません。

 

監督は「ヘンダーソン夫人の贈り物」のスティーヴン・フリアーズ。脚本はピーター・モーガン、本作でアカデミー賞脚本賞にノミネート他の映画賞でも受賞している。そして本作で女王を演じた、ヘレン・ミレンはアカデミー賞主演女優賞をゲット

 

クイーン THE QUEEN 公式サイト

 

 

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ラブソングができるまで♪えぇ~!ヒュー・グランドが歌って踊る!

2007-05-08 | 映画:シネコン

    
ヒュー・グランド×ドリュー・バリモアの素敵なのお話で~す

ホリデイ以来のHAPPYでLOVEな映画ですやっぱりいいですこういうロマンティクなラブコメヒュー・グランドは「ブリジット・ジョーンズ」でのプレイボーイ役が凄く印象に残っていたので・・・・。好感度がちょっとよくなかったのですが。オープニングでいきなり始まるヒュー演じるアレックスのダンスと歌はなかなかのもの80年代のポップミュージックも懐かしい今回、ヒューとドリューは初共演でもそんな感じは全然なくて・・・・・。うんいいですドリュー・バリモア、本当に可愛くてチャーミングな女優さん、何でも最も美しい人ということで、選ばれたらしいです。(納得

お話は80年代に一世風靡した5人組「POP!」ダブルボーカルのひとり、コリンは今もソロ・アーティストとして大活躍色々な賞もゲットところで、もう一人のボーカル、アレックス・フレッチャー(ヒュー・グランド)はというと、ソロデビューしたのに無残な酷評「あの人は今」なんていう感じ。80年代を懐かしむ元ギャルには人気がまだあり、小さなイベントに時々お声がかかる程度でもその仕事も減る一方・・・・。ジリ貧状態なのだそんなアレックスに舞いこんだビッグチャンスこれでカムバックできるかも当代きっての歌姫として若者から絶大な人気を誇るカリスマ的スーパーコーラ・コーマン(ヘイリー・ベネット)から、新曲を提供して欲しいとオファーそのコーラは最近、彼としたばかり。新曲のタイトルは「愛に戻る道(way Back Into Love)」と指定した。その上、コンサートが2週間後に迫っているため、それに間に合うようにとのこと。候補もアレックス以外に、7人のアーティストが同じようにオファーされているらしい・・・・。

厳しい条件に、少々弱気のアレックスマネジャーのクリス・ライリー(ブラッド・ギャレット)に背中を押され、ようやく10年ぶりに曲を書き始めるしかし作詞の才能はまるでゼロ一流というふれこみの作詞家と組むが、フィーリングが合わず・・・・。そんな時、鉢植えの世話に来ていたアルバイトの女性の呟いたフレーズに、アレックスの心が動く

彼女の名前はソフィー・フィッシャー(ドリューバリモア)、普段は姉の経営するダイエット専門店で働いているが、元々作家志望の卵だった。失恋の痛手から、書くことをいっさいやめてしまっていた。元カレは婚約者もあり、その上カレの小説の内容もソフィーのことを中傷する、散々なもの酷い奴だよね~~それ以来ソフィーは書かなくなっちゃったんだアレックスはラブソングを一緒に作って欲しいと頼むんだけど・・・・。断固拒否それでもソフィーの才能に確信しているアレックスは、POP!の追っかけをしていたソフィーの姉ローンダ(クリステン・ジョンストン)を巻き込み、しぶとく説得ついにソフィーの心を動かした

期限までは後3日。いよいよ波乱だらけのラブソング作りの始まりだ


ヒュー・グランドは本当に歌えるのか?


実は得意ではないそうです。今はテクノロジーがあって、コンピューターの手助けもあるので、誰の声でもましに聞こえるそうです。そのおかげで、安心できるからリラックスして歌えた。結果的には上手く歌えるようになったそうです。

何とヒューが相手役にドリューを選んだ

監督マーティン・シェイファーとヒュー・グランドは、あらゆるロマンティク・コメディー映画を見直して、彼女を選んだそうです。結果、彼女以外考えられなかったそうです。子どものようにチャーミングいや、子どもを通り越して胎児かも愛しくて傷つきやすい。誰だって、胎児を嫌いにはなれないよねドリューと僕はまったく正反対。彼女はいつもハッピーで笑顔を絶やさない。控え室も、キャンドルが灯り、が流れている。それに対して僕は不機嫌な中年の英国人男。こんな僕に付き合ってくれた彼女の寛大さにとヒュー・グランドは話す。

まさにこの作品に登場するアレックスとソフィーは、ヒューとドリューに重なるような感じですね。


ヒュー・グランド歌うことが心地よく感じるようになった

ドリュー・バリモア愛と笑いは、人生で一番大切にしているものなの

 

ラブソングができるまで 公式サイト

 

 

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ハンニバル・ライジング(-_-;)レクター博士“誕生”の秘密

2007-05-04 | 映画:シネコン


アンソニー・ホプキンスが演じたレクター博士のシリーズ、第四弾「ハンニバル・ライジング」が遂に公開されたでも、アンソニー・ホプキンスは出演していないので、あしからず

ハンニバル・レクターは、鬼才トマス・ハリスが生み出した“世界で最もインテリジェンスのある”シリアルキラーだ精神科医なのに、連続猟奇殺人犯、美術に精通、美食家でもあるレクター博士。

1991年『羊たちの沈黙』、2001年『ハンニバル』、2002年『レッド・ドラゴン』、いずれもヒットを記録そして2007年のこの作品で、レクター博士“誕生”に秘められた謎が明かされることに・・・・。


ハンニバル・レクターの青年時代を演じるのは、フランスきっての若手注目株、ギャスパー・ウリエル「パリ、ジュティーム」にも出演していた。

彼に魔物が棲みついたたのか、魔性が目覚めたのか


舞台は1944年のリトアニアから始まる。6歳のハンニバルはリトアニアのレクター城に家族と暮していた。ソ連と併合されていたリトアニアはドイツ軍の侵略を受けていた。そのうえリトアニアの兵士を使い、ユダヤ人の虐殺を行っていた。(ブラックブックと重なる)リトアニアを奪い返そうとソ連はドイツ軍と戦う。レクター一家は疎開するが、ドイツ軍の爆撃機に銃弾を浴び両親は亡くなる残された幼いハンニバルと妹ミーシャは山に・・・・。そこへグルータスはじめとする、ドイツ軍の手下となったリトアニアの逃亡兵士がやってきて、幼い二人を捕らえる飢えた兵士たちは食べ物をあさるいらだつグルータスたちが目をつけたものは

8年後、ハンニバルはソ連政権下の養育施設にいた。家族全員失い、孤児となっていたのだ。反抗的なハンニバルは監視官からまれていた。悪夢にうなされるハンニバルは物置に監禁されるも、脱走をはかった。実はこの施設は何とレクター城で、かってのハンニバルの自宅跡、親族の写真やの在処も覚えていたハンニバルはそれを持って、パリの叔父のもとへ・・・・・。必死な思いで辿り着いた叔父のでも叔父は1年前に亡くなっていた叔父の妻は日本人“レディ・ムラサキ”と言い、彼女はハンニバルを温かく迎えてくれた


日本人妻 “レディ・ムラサキ”役 コン・リー

傷ついたハンニバルの心を、彼女は介抱してくれ・・・・やがてハンニバルは言葉を取り戻すそんなレディ・ムラサキのミステリアスな魅力にいつしか惹かれるハンニバ。そして彼女から日本の伝統的な文化を学んだことで、その後のハンニバルの嗜好に大きな影響をもたらすことに・・・・。

ハンニバルと6人の男たち


1人目肉屋の店主ポール。市場でのレディ・ムラサキに対するポールの性的侮辱発言は、ハンニバルにとって怒るべきことだった。後日ポールの首なし死体が発見される警察はハンニバルを取り調べるも、犯人の手がかりなる証拠見つからず。証拠不十分で釈放。何とポールの首は署の前で発見

 

2人目ドートリッヒ。医学生となったハンニバルは、毎夜夢の中に山小屋から妹ミーシャを連れ去った男たちのことや、ミーシャに何があったのか、男たちは誰なのか、どうしても思い出せない。その記憶を取り戻すために、警察で使う薬を使用する。そのことで、男たちが持っていた軍の認識票を思い出し、山小屋のあるリトアニアへ向かう。途中ソ連の国境で警備隊に見せたパスポートのコピーはあの男たちの一人、ドートリッヒがが見てしまう山小屋での思い出の品、小さな頭蓋骨、そして認識票の束を拾い出す。そのとき、ハンニバルを追って来たドートリッヒが、彼を襲った直前に気づいたハンニバルはドートリッヒをロープで木に縛る。ミーシャを弔い、ドートリッヒをロープで締め付ける他の仲間の行方を聞き出した。ドートリッヒを絞殺した後、彼の頬に肉をキノコとともに焼き、食べる認識票をくわえさせた首を残し、その場を去るのだ

 

3人目コルナス?次の標的はコルナス彼はフランスのフォンテンブローでカフェを営んでいた。テーブルにつくとコルナスの娘を呼び寄せ、ポケットに認識票をしのばせる。認識票に気づいたコルナスは一体この男は誰なのか早速昔のリーダー、グルータスに連絡をいれる。同じく仲間のミルコにハンニバルの始末を命じるミルコはハンニバルの医学校に潜入するが、ハンニバルに見つかり、ホルマリンプールに沈めるグルータスの居場所を聞き出した後、ミルコは窒息死に・・・・。最初の肉屋殺人から、ハンニバルを疑うポピール警視がちょうどこの場所に現れる。何事もないように振舞うハンニバル。でもポピール警視は気づいてた。ドートリッヒ殺人もかれの犯行と・・・。この犯行が、復讐であることも知っていたのだ。結局コルナスではなく、ミルコが殺された

 

さて4人目今度はコルナスミルコから聞き出したグルータスの邸宅に忍び込むハンニバル。風呂場でグルータスに襲いかかったしかし失敗仲間に取り押さえられるその直後の中で爆発、停電に・・・・。ハンニバルは逃げることが出来た。しかしグルータスは危機感を抱き、レディ・ムラサキを誘拐。で彼女と引き換えに残りの認識票を渡せと要求場所を指定するも、はコルナスのカフェからだと気づく。カフェを襲うハンニバル、レディ・ムラサキの居場所を聞き出すために、コルナスに娘に危害を加えたと脅す。まんまと罠にはまるコルナスは居場所を伝える。助けると言いながら、ハンニバルは短剣でコルナスの顎から頭頂を貫く。わお~えぐい

 

いよいよ5人目グルータス。ロルク運河に停泊しているハウスボートにレディ・ムラサキは捕らわれていた。船内に忍び込むハンニバル。助けようと駆け寄ったハンニバルを待ち構えていたグルータスがピストルで撃つ倒れたハンニバルの前でレディ・ムラサキに覆いかぶさるグルータス背中に隠し持った短剣で反撃に出るハンニバル、押さえつけたグルータスにグレンツの居場所を尋ねる。グルータスはハンニバルが思い出すことを避けてきたミーシャの事実を突きつける殺した後、ミーシャの肉を食べたと・・・・。「お前も食べた」と。。。。「うそだ!」と叫ぶハンニバル。そんなグルータスの胸にミーシャの頭文字Mを刻み付けるレディ・ムラサキの制止を振り切り、息のあるグルータスの頬に噛み付くハンニバル船外に出たレディ・ムラサキは警察に保護される。まもなく船は炎上

 

さて最後のひとり、6人目カナダのとある狩猟専門店にひとりの男が現れた店の主人はグレンツ、男はハンニバル・レクターだ

 

ハンニバル・レクターの猟奇的な復讐殺人はここで一応終わっている彼の家族が受けた仕打ちへの報復はかなり、エグイものだそしてこのお話の続きがあのレクターシリーズへと繋がるわけだが・・・・。この忌わしい歴史がなければ、シリアルキラー“レクター”の誕生はなかったのだろう。

 

ハンニバル・レクターを演じた美しい青年ギャスパー・ウリエルは、アンソニー・ホプキンスのレクター博士を超えたかも・・・・・。ギャスパー・ウリエルは彼の演技をしっかり観察した。でも決してコピーはするのでは、まったく創造性がないし、僕の役者としての意味がないと。といってもアンソニー・ホプキンスの真似をしようとしても、真似なんて出来ないしね。これは絶対取り入れなければというところはピックアップしたそうだ。いやあ~将来は凄い俳優になるに違いない

 

 

ハンニバル・ライジング 公式サイト

 

 

 

 

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サンシャイン2057★☆ダニー・ボイル監督最新作!

2007-05-01 | 映画:シネコン


2057年、人類は、太陽滅亡の危機を救えるのか?

ダニーボイル監督と言えば、ユアン・マクレガー主演の「トレインポッティング」を思いだす。ヘロイン中毒に陥った若者の生態を描いた作品だった。その後デカプリオ主演の「ビーチ」も鑑賞したが、残念ながら記憶が薄っすら状態ただどちらの作品も、個性があって好む人と好まない人があるような・・・・気がする。

今回は究極のSFアドベンチャーしかもキャストも豪華何てったって日本からは真田広之が出演しているのだから、やはりこれは観ないと始まらないよね。そして今ブレイク中のキリアン・マーフィも共演。キャスト・スタッフに惹かれ、MOVX京都で鑑賞

お話は今から50年後の未来あらゆる生命の源なる太陽の消滅とともに、人類の滅亡の危機にさらされていた最後の望みは特殊装置を用いた太陽の再生。それを実現させるために8人の男女が過酷なミッションを託された彼らを乗せた“イカロス2号”は暗黒の宇宙に飛び立った。やがて、地球との交信も途絶えたエリアで着々と計画が進められていくのだが・・・・・。やがて想像の域を越えた恐ろしい事態に巻き込まれていくことに果たして彼らは地球の未来を明るく照らすことができるのか

最先端のVFXテクノロジーを導入して、壮大なスケールで人類の存亡をかけた究極のアドベンチャー。ということだが、以前テレビで放映された「宇宙大作戦」のような、懐かしさも重なるような映像のようにも見える。

船内での長期滞在はクルーのメンバーにとって、かなりのストレス物理学者のキャパ(キリアン・マーフィ)が長時間にわたって地球とのコンタクトを取ったことで、エンジニアのメイス(クリス・エヴァンス)の怒りが爆発キャパとメイスが殴り合いというシーンも・・・・。一方船長のカネダ(真田広之)はモニターに映るビデオファイルに見入っていた。それは7年前、ミッションの途中、消息を絶った“イカロス1号”のデン長や乗組員の残したレポート

イカロス1号の遭難信号。それは希望のシグナル、悲劇のプロローグ

太陽に損なわれた水星の軌道に入った“イカロス2号”は何と“イカロス1号”の遭難信号を受信7年前も経っているのに何でウソ~?まさかおそらく生存者は無いだろう。でも、ミッションの可能性を高めるためには“イカロス1号”に搭載されているペイロードを確保したいと・・・・。安全性かリスクのどちらを優先するかだ。論議を重ねた結果、キャパの意見が尊重され、“イカロス1号”とのドッキングを決定しかしその後予想外の事態へと展開していく。

 

ということで、お話の続きは映画館で観て欲しい。まさにダニー・ボイル監督らしい、SF映画かもしれない。テンポもそんなに速くないし、少し神がかり的な映画かな?とも言える。

 

ダニー・ボイル監督の話本作では、太陽の持つ偉大さ、エネルギー、パワーを表現したかったと言う。太陽について、良く知っているブライアン博士にアドバイスをもらうことで、リアルさが出せたそうだ。そして、50年後の地球がどうなっているか?にも、焦点を当てたというボイル監督。気候の異変が起こりつつあることも、この映画で伝えようとしているようだ。まさに近未来の地球の現実を警告しているのだろう。

そういう感じでこの映画を観ると、単なるSF映画だと侮れない。

 

映画「サンシャイン2057」公式サイト  

 

 

 

 

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