銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

彼が二度愛したS 原題:Deception

2008-11-28 | 映画:シネコン

 愛と欲望が渦巻くニューヨーク。

この騙しあいに勝つのは誰だ?

11月18日、MOVX京都にて鑑賞。ダサいユアン・マクレガーと何か超悪そうなヒュー・ジャックマン。ユアンがこんなキャラで登場するなんて、ちょっと珍しい?それに対して、ヒュー・ジャックマン、もう腹黒いというのが顔に表れています。そしてこの二人に絡む謎の美女Sがミシェル・ウィリアムズ・・・・・。またヒュー・ジャックマンはこの作品の製作にも関わったということです。

何となくストーリーを観ているとだいたい予想のつくような展開だとは思っていましたが、やはりそうでした。ラストの展開も、うんうんなるほどって思います。その終わり方がいいような?悪いような?

 

STORY

親しい友人も恋人もなく、ただ与えられた仕事をこなすだけ。そんな孤独で退屈な毎日を過ごしていた会計士・ジョナサン(ユアン・マクレガー)の前に、一人の男が現れる。クライアント企業の敏腕弁護士・ワイアット(ヒュー・ジャックマン)だった。気さくでユーモアに富み、女にもモテる――何もかも自分とは対極の男に、ジョナサンは強く心ひかれる。



 ワイアットを通じて華やかな社交の世界に導かれたジョナサン。ある日、うっかり取り違えて手にしたワイアットの携帯電話から「Are You Free Tonight?(今晩おひま?)」という女の声を聞く。エグゼクティブの美男美女しか入会を許されない会員制秘密クラブ。ワイアットはそのメンバーだったのだ。「自由に利用してくれていいよ」。出張中のワイアットから許可を得たジョナサンは、ゴージャスな女性たちとの一夜限りのS○○に没頭する。これまで想像すらしなかった快楽の世界。ウォール街の女王(シャーロット・ランプリング)、黒髪、金髪……。ありとあらゆるタイプの女たちが、ジョナサンの体を通り過ぎていった。

ある晩、いつものように待ち合わせのホテルを訪れたジョナサンは、見覚えのある女性(ミシェル・ウィリアムズ)と出会う。以前、地下鉄のプラットフォームで声をかけられ、一目ぼれした女性だった。彼女もまた秘密クラブのメンバーだったのだ。しかし、彼女を単なるS○○相手と見ることはできない。

このホテルがスリルのはじまり・・・・。

 

 ジョナサンの恋心が燃え上がる。「名前を明かしてはならない」クラブのルールゆえ、名前を聞くことはできなかったが、ジョナサンは彼女のイニシャルを「S」と推測した。恋人として語らい、笑い合う、ジョナサンとS。ところが、いよいよ二人が恋人として結ばれようとしたところで、Sは忽然と姿を消してしまう。ベッドには血の跡が残されていた。呆然とするジョナサン。

 その直後、ジョナサンが初めて関係を持ったメンバーの女が絞殺体で発見される。嫌疑はジョナサンにかけられた。頼みの綱はワイアット。しかし、彼が在籍しているはずの会社にワイアットという人物は存在しなかった。ここに至ってジョナサンはようやく事情をのみこむ。(映画の森)

ここでようやく分かるわけです。ヒュー・ジャックマン演じるワイアットの罠に嵌められたことを。何が目的でジョナサンに近づいたのか?そして本当にSは死んだのでしょうか?お話が進むにつれて、ワイアットの正体も見えてきます。

実はワイアットは詐欺師だったジョナサンを利用して、会社の裏金を盗もうという計画Sに惚れているジョナサンに、彼女を助けたいなら裏金を口座を作り、振り込めと脅迫する。彼女を助けるためにその脅迫に応じるのだが。

 裏金入金の操作をするジョナサンの姿に緊張が走る

いやあ~大丈夫なの?って感じ。Sという女性のこと何処まで知っているんだろう。本名も素性も知らないのにね。この辺がちょいと合点がいかない。

でもジョナサンはSを助けるためにやってしまうんですよね。だけど彼女の命が救われると思ったのは大きな間違い!携帯に送られた彼女の縛られた映像を見てあることに気づくのです。

ジョナサンはアパートに戻ります。ところが、爆破装置が作動して、ドッカーンジョナサンは亡くなったのか

場所は変わってスペインです。ワイアットはジョナサンになりすまし、口座が開かれた銀行へ・・・・・。パスポートもOK!

   

似ても似つかない感じがしますが・・・・・。口座から出すにはもう一人の承認なるものがいるようだ。

そこへ思わぬ相手が現れるそして結末は思わぬ方向へと

 

 ティナ役(マギー・Q

何故か彼女がほんのチョイ役で登場しています。

結局悪い奴は滅びるというのが、パターンなのでしょうか?そんなラストで終わります。見え見えのラストは最初から分かっていましたが。やはりそうでしたね。

※S役のミシェル・ウィリアムズは、「ブロークバック・マウンテン」で好演した女優さん、確かこの作品が縁で亡きヒース・レジャーと結婚したのです。

監督:マーセル・ランゲネッガー

ところで原題はdeception、直訳すると、詐欺という意味らしいです。今回の邦題、どのようなところから決まったのでしょうか?いつも疑問に思うのですが・・・・。

オフィシャル・サイト
http://www.deception-movie.com/ (英語)

 


 




 

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“レッツ、ハンサム”人生を変える、夢のスーツ!?

2008-11-26 | 映画:シネコン

まさか?うそっ~!そんなスーツあるわけないじゃん

ところがあるんですよね。ほんまに騙されたと思って、そのお店に行きましょう

レッツ、ハンサムイェ~~

11月16日、MOVX京都にて鑑賞。今回は仕事で利用者さんと一緒に行きました。彼女はお笑いが大好きな人、ドランク・ドラゴンの塚地さんが出演しているので、観たいと希望。特に鑑賞しようと思っていなかったのですが・・・・。少し興味もあるので、ちょっとラッキー

ぶさいくな男、琢郎を演じるのはあの“ドランク・ドラゴン”の塚地武雅だ。映画出演が続き、ちょっとブレイク中です。ブサイクなため、女性にふられる。それだけではない、電車やバスで痴漢に間違えられることも・・・・。心優しい琢郎なのに、ほんまにお気の毒な話です。ところが、そんな琢郎に奇跡的な出来事が起こる?

ななななんと!着るだけでむちゃ男前になれるというスーツが。まさかそんな?夢のようなことがほんまにあるのか・・・・。

 

着ると、たちまち塚地は光山杏仁(谷原章介)に変身!琢郎は鏡を見て、びっくり本当に自分なのか?「めっちゃハンサムや」と顔を触って確かめる。

ということで、ハンサムスーツという何やら怪しいスーツを勧められたことがきっかけで琢郎の人生が変わるというちょっと魔法のようなお話なんですが。

こんなこと言っちゃなんですが、この作品は塚地さんのために書かれたといってもいいくらいではないでしょうか?下手するとつまらなくなりそうな感じもするこのお話ですが、やはり塚地さんのキャラとこの琢郎のキャラが実にマッチしていて、この作品がいっそういい味出しているような気がします。姿だけで判断するのは間違いだ!やはり一番大事なのは心なんだ!というメッセージも、塚地さんがこの役だからこそ、活きているように思うのです。

とかなり褒めておりますが、塚地さんのファンではありません。

対して、ブサイクな琢郎からハンサムに変身する杏仁こと谷原さん、甘いマスクで女性のハートをときめかしながらも、ブサイクな琢郎の本音をちょこちょこ出す。そのお惚けぶりが何かミスマッチなのですが、これもなかなかいい味を出しています。言葉も時々琢郎調子で関西弁。これがたまらなく面白いんです。

琢郎から杏仁への変身の際のギャップも何か妙に笑いを感じ、この辺がたまらなく面白い!

お話

 亡き母が切り盛りしていた定食屋“こころ屋”を営む33歳の大木琢郎は、料理上手で心優しい店の人気者。しかし、その肥満でブサイクな容姿からこれまで全く女性に縁がない。一目惚れした新人アルバイトの寛子に思い切って告白するもあっさりとフラれ、店を出て行かれる始末。そんな琢郎はある日、スーツの新調に訪れた紳士服屋で、着るだけでハンサムになれる“ハンサム・スーツ”と出会い、そのお手軽ながら夢のようなスーツを購入する。そして、琢郎はそのスーツに袖を通すと、絵に描いたようなハンサム男へ変身を遂げるのだった。こうして、スーツを着用した時の琢郎は光山杏仁として一躍人気カリスマモデルとなり、超モテモテのドリーム・ライフを満喫していくのだが…。(allcinemaより)

 

料理の腕前は天下一品の琢郎、だからこの味を求めて沢山のお客さんがやって来る。

そんなある日、求人募集の張り紙を見てむちゃ可愛い星野寛子(北川景子)が雇って欲しいと店に・・・・・。琢郎はひと目で

 

良く働き、たちまちお店のアイドルになる寛子ちゃん。

そんな彼女に告白した琢郎だが・・・・。見事にまた振られてしまう

ブサイクな自分のことをヒシヒシと感じるのであった。

寛子ちゃんが辞めた後、橋野本江(大島美幸)が琢郎の食堂の従業員として働くことに。本江さんは美人ではなかったが、心穏やかないい人だった。琢郎は彼女といると心が和んだ♪

そんなある日、琢郎は友人の結婚式のためにスーツを購入するため、お店へ。お店の主人からハンサムなれるスーツを勧められる。

オーナーの白木(中条きよし)から勧められたスーツは夢のスーツ☆

その日から琢郎の人生は大きく変わる

モデルクラブの社長神山晃(伊武雅刀)からスカウトされる。光山杏仁という名前でモデルデビューを果たす!

 

たちまち人気モデルに・・・・・。そしてトップモデルの來香(佐田真由美)とに。何処へ行っても、女の子に囲まれワァワァ~~キャ~キャ~

杏仁の人気に面白くな~い彼は・・・・・。

ところがこのスーツ、一つ難点が・・・・・。何と水に弱いことが分かる。シャワーを浴びたとたん、だんだんブサイクな琢郎に変わるのだばれるとやばい一目散に

とうとうスーツは破れてしまうスーツを交換して欲しいと琢郎が店に訪れると、白木からこう言われる。「破れたスーツは試着用、新しいスーツにすると、元に戻れない」と。

さてさて琢郎の選択は?戻れない覚悟でないとスーツは着れない。

 

 

従業員の米沢明(ブラザー・トム)、友人の狭間真介(池内博之)、谷山久恵(本上まなみ)たちは、琢郎のことを心配。

そういえば、あの温水洋一もちょろっと出演。何と意外な役で登場です。

 

 

オフィシャル・サイト
http://www.handsome-suits.com/
 
琢郎の好きな歌は、渡辺美里の唄うマイ・リボリューションです。ところでこの歌の作曲はあの方でしたね。おまけに渡辺美里も登場して 唄います。
 
 

 身に纏うとハンサムになれるスーツを手に入れたことから、着用後の華やかなハンサムライフを切り開いていくブサイク男の顛末を描いたコメディ。人気放送作家・鈴木おさむによる脚本を、本作で劇場映画初監督となるCMディレクターの英勉がポップなビジュアルで映像化。主人公のブサイク男にはお笑いコンビ、ドランクドラゴンの塚地武雅、変身後のハンサム男には谷原章介。

※訂正させてもらいます。鈴木おさむさんと森三中の大島美幸さんは2002年に結婚されたそうです。ブログ仲間のKGRさんより教えて頂きました。いつもありがとうございますm(__)m

 

最後になりましたが、この映画に協賛している洋服の青山のサイトの紹介

洋服の青山にはハンサムになれるスーツがあるそうです?こちらをご覧下さい

 


 

 

 

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センター・オブ・ジ・アース2D☆残念ながら3Dじゃなかった(>_<)

2008-11-23 | 映画:シネコン

 

まるでテーマパークのような、スリルとアクションの世界だ!と思ったら東京ディズニーシーに同じ名前のアトラクションがあるそうで・・・・。まったく知りませんでした(汗)

11月14日、東宝シネマズ二条で鑑賞。「かけひきは恋のはじまり」鑑賞後、この作品を鑑賞しました。こちらでは3Dでの上映はありません。その上、字幕版ではなく、吹き替え版。せめて字幕版くらいやってくれてもいいのに・・・・・。お子さま向けということもあるからなんでしょうね。まあ仕方ありません。

「かけひきは恋のはじまり」より、こちらの方が断然良かった。お子さま向けといえばそうなのですが。楽しいし、何か遊園地にいる気分です。

主役のトレバーを演じるのは“ハムナプトラシリーズ”のブレンダン・フレイザーです。何でもこの映画の製作総指揮もやっているそうです。

冒険SF小説の大家として知られるジュール・ヴェルヌが140年前の名作『地底旅行』で描き出した“地底世界”が21世紀の最新技術によって、まったく新しい映像体験である《3D映画》としてよみがえった!ということですが、今回は2Dなのでその体験は出来ませんでしたが。とは言え、結構アトラクション気分で楽しく鑑賞できたかな。

STORY

大学教授で地質構造学のトレバー・アンダーソン(ブレンダン・フレイザー)は10年前に行方不明になった兄マックスの遺志を引き継いで、地球内部のマントルを貫く裂け目の存在を証明しようとしていた。ところが研究はさっぱり進展せず、大学からは研究室の閉鎖を宣告されてしまう

ちょうどその折、義姉のエリザベスに頼まれて、マックスの息子で13歳の甥っ子ショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)をしばらく預かることになった。一緒にマックスの遺品も渡されたトレバーは、兄の愛読書だったジュール・ヴェルヌ著書『地底旅行』を見つける。何気なく開いた本の中には、10年前に兄が書きこんだメモが残されていた。そこには世界各地に設置した地震センサーの計測値が記されており、驚くべきことに、ちょうど10年前と現在がまったく同じ数値指し示していたその数値がマックスの失踪の謎を解くカギだと考えたトレバーは、地震計が反応しているアイスランドでの調査旅行を決意ほとんど父のことを覚えていないショーンも、父がどんな人物だったのか?を知るために、強引にトレバーに同行する。

アイスランドに飛んだ二人は、マックスのメモを手がかりに“先進火山研究所”を訪ねるが、すでに研究所は閉鎖され、3年前に亡くなった所長の娘で山岳ガイドのハンナ(アニタ・ブリエム)が住んでいるだけだった。ハンナの案内で、地震センターがあるスネフェルス山を目指すことにしたトレバーとショーン。そしてスネフェルス山はまさにヴェルヌの『地底旅行』で「地球の中心へとつながる入り口がある」と書かれた山だった

3人は入り口を探すためにスネフェルス山を登山する。

首尾よく地震センターを見つけたものの、落雷で巨大な洞窟に閉じ込められてしまったトレバーたち。古い廃坑に迷い込んだ彼らはトロッコに乗って脱出を試みる。

 

ところが出口も間近だと思われた瞬間、さらに地中へと続く深い壁穴に落ちてしまう。

この場面は3Dでなくても迫力ありました~~

到着したのは、地底160kmにある広大な洞穴。太古の動物や植物が生息し、美しい大自然が猛威をふるって荒れ狂う、まさに「地底旅行」に描かれていた世界そのものだった。

3人は石化した巨大キノコの森を探索し、10年前にマックスがこの地到着していた足跡を発見する。マックスが唱えていた学説は正しかったのだ。喜ぶトレバーとショーン。そしてハンナもまた、マックスと同じく地底世界の存在を信じ続けた亡き父親に思いを馳せていた。

残されていたマックスの日記とヴェルヌの「地底旅行」から、目の前に広がる海の向こうに地上につながるルートがあると考えたトレバーは、いかだを組んで海を渡ろうと試みる。

 しかし地底の火山活動が活発化し、地底の温度が急激に上昇一刻も早く脱出しなければ死んでしまう。ところが行く手には凶暴な海洋生物や不気味な人食い植物が立ちふさがり、激しい嵐の中でショーンともはぐれてしまう。

海にはヘルヴィティス(飛びピラニア)がいかだの彼らを狙う!

かけがえのない家族であるショーンのため、決死の捜索に向かうトレバー。2人の生還を信じ、地上に通じる穴で待つハンナ。

ショーンは夜光鳥に導かれ、トレバーたちを探す。途中不思議な磁力の石に乗る。ところが、その後たどり着いた砂漠のような場所で、ギガントサウルスという肉食恐竜に遭遇絶滅したはずなのにショーンに襲いかかる

ショーンは捜しに来たトレバーと一緒に逃げる危機一髪何とか逃げ切る。

刻一刻とタイムリミットが迫る中、3人は最後の望みをかけることに。

 

マグマの活動を利用して、その圧力で脱出を試みる。さて?上手く脱出できるか

 

 冒険SF小説の巨匠ジュール・ヴェルヌによる『地底旅行』の世界を最新の3D技術を駆使して映画化したアクション・アドベンチャー。地底奥深くの未知なる世界を発見したことから繰り広げられる冒険とサバイバルを迫力の映像で描き出す。主演は「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザー。監督はこれまで多くの作品で特殊効果を務め本作で劇場映画初監督となるエリック・ブレヴィグ。(allcinemaより)
 

 

冒険中に二人の間にが芽生えます。

 

 

監督:エリック・ブレヴィグ

キャストは3人だけで、悪役となる人物は登場せず、彼らが立ち向かうものは、自然や動物、生き物だけですが、映像効果のせいでしょうか?迫力も感じられ、また体験的感覚も味わえます。テーマパークに行ったようなスリルもあり、楽しめました。

 

今回は吹き替え版ということで下記の方たちの吹き替えでした。

※字幕版での上映があるといいのですが・・・・・。

 

オフィシャル・サイト
http://www.journey3dmovie.com/ (英語)

 

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かけひきは恋のはじまり▼Leatherheads

2008-11-20 | 映画:シネコン

 遠まわりするほど、楽しいのが大人の恋。

11月14日、東宝シネマズ二条で鑑賞。この日は、10周年記念ディーということで、1000円で鑑賞。クルーニー監督作品です。スピルバーグじゃないけど、この人も15年以上、温め続けた企画だそうですが。まるで、スピルバーグが10年かけて構想した“イーグル・アイ”と同じような感じですよね。

そうなんです!何故か?この作品もしっくりきませんでした。まずクルーニーがドッジというアメフトの中年選手という設定なのですが、クルーニーの実際のお年は47歳なんですよね。中年のスポーツ選手がこの年まで現役でやれるわけないしね。もう少し若い年齢設定なのでしょうが、クルーニー自身を見れば、やはり違和感を感じてしまうはずです。

それから、原題の“Leatherheads”なんですが、訳すと「レザーヘッド」。これはアメフトで被るヘッドギアのことらしいです。邦題の“かけひきは恋のはじまり”とはえらくかけ離れたタイトルですよね。1920年代のアメリカでは現在のような頑丈なヘルメットではなく、このような皮のヘッドギアで試合をしていたそうです。

邦題の「かけひきは恋のはじまり」はきっと、クルーニー演じるドッジとレニー演じるレクシーの恋、そしてそこに若いアメフト選手カーターが絡むという軸での話からこのようなタイトルがつけられたようです。

でもクルーニーとレニーの恋ってちょっと無理ぽいような気がするんですがね。いくらクルーニーが実年齢より若く設定したとしても・・・・・。大人の恋なんてふれこみですが??

それからこの作品で取り上げられているスポーツ、“アメリカン・フットボール”も日本ではさほど馴染みのないものなので、観客にとってどうなのでしょうか?

さてお話を簡単に・・・・。

 1925年、アメリカ。アメフトのプロチーム“ダルース・ブルドッグス”のキャプテンとして活躍するドッジ(ジョージ・クルーニー)。しかし、創設間もないアメフトのプロリーグは集客に苦しみ、ドッジのチームも存続の危機に陥っていた。そこで、ドッジはチームの窮地を救うため、プロより人気が高いカレッジ・フットボールの花形選手カーター(ジョン・クラシンスキー)を勧誘することに。またカーターは、第一次大戦でのヨーロッパ従軍時にたった1人でドイツ軍小隊を降伏させた、という武勇伝を持っていた。やがて、カーターのいるシカゴに到着したドッジは、スター選手の密着取材に来たという野心的な敏腕女性記者レクシー(レニー・ゼルウィガー)と出会い、彼女の魅力に惹かれていく。だが、レクシーには、カーターの武勇伝はウソだとのタレコミをもとにその真相をスクープする。

 ジョージ・クルーニーが自らの監督作で初の主演を務めたロマンティック・コメディ。1920年代のアメリカン・フットボール界を舞台に、チームの繁栄へ奮闘するベテラン選手と男勝りな敏腕女性記者との三角関係が絡んだ恋の行方を痛快かつクラシカルなタッチで描く。共演に「ブリジット・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガー。
(allcinemaより)

さて恋のかけひきはどうなる?

レクシーは、スクープをゲットするために、カーターに近づく。そして次第に二人はいい仲に・・・・。カーターは、ドッジより有利となり、ドッジは勝ち目なしのように見えるが・・・。ところが後半大逆転レクシーがカーターの“秘密”を記事にしたから、さあ大変もちろん二人の間は最悪状態に。ドッジにとっては大チャンスさてさてレクシーの心を掴むために、恋のかけひきが始まるのである。まあ大体筋書きは分かりますよね。

何かこの作品も先がよめるというストーリーでした。この二人を見れば一目瞭然ですが。

ジョージ・クルーニーさん、15年温めてきた作品はあまりにもオチが分かりすぎ

どうもクルーニーさんにはロマンティックコメディは合わないような気がしました。

 

オフィシャル・サイト
http://www.leatherheadsmovie.com/ (英語)

 

※あまり力いれて書く気になれず。レニー・ゼルウィガー のような素晴らしい女優さん、出ているんだけれどね・・・・・。

 

 

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イーグル・アイ(@_@)期待はずれでした。

2008-11-17 | 映画:シネコン

 それは全てを見ている。

              しかし、その姿は決して見えない。

11月11日、MOVX京都にて鑑賞。スティーブン・スピルバーグが10年前から構想していた題材を元に製作されたそうですが・・・・。今ひとつのような感じがします。ハリウッド映画お得意のアクションシーン、この作品にもちろんあります。カーチェイスのアクション場面や爆破シーンなど、たくさん盛り込まれており、ガンガンと来るんですが、何なのでしょうか。こういうのに慢性化していると、よほど何かこれは違うな!という驚きや意表をついたものじゃないとだめな気がします。

公開前から映画館での宣伝も凄く、スピルバーグだから、期待度満々だっただけどね。こういうパターンで展開する。そして予想つくような筋書き。先でどうなるかも分かる。そんな作品です。

お話を簡単に。

シカゴのコピーショップで働く青年ジェリー(シャイア・ラブーフ)はある日、米軍に勤める双子の兄弟が急死したと知らされ実家へ呼び戻される。そして自宅への帰途ATMに立ち寄ると、何故か口座に75万ドルもの大金が振り込まれており、帰宅したアパートには大量の軍事用機材が届いていた。その直後、見知らぬ女性から電話が入り、FBIが迫っているのですぐその場から逃げろ、と警告される。すると間もなくFBIが現われ、ジェリーは何も把握できずに拘束されてしまう。一方同じ頃、1人で遠出することになった幼い息子を送り出すシングルマザーのレイチェル(ミシェル・モナハン)。その後、彼女にも謎の女性から着信が入り、これから指示に従わなければ息子の命はない、との脅迫を受けるのだった。やがて、ジェリーは再び謎の女から電話で指示を受け取調室を脱出、逃走した先には同じく電話の指示に翻弄されているレイチェルが待っていた…。

 

ジェリーの元に謎の女から

 アリアという謎の女性に引き合わされたまったく面識のない男と女。彼らの愛するものを奪い、目的も知らせぬまま、次々と指示を伝え秒単位で行動させていくアリアは、二人を戻ることのできない恐怖へと巻き込んでいく…。そして何の接点も無かったジェリーとレイチェルの運命が、彼女の命令によって息つく間もなく一つに繋げられていく。

 「逃走用の車に乗れ」「連邦銀行の金庫室に行け」「ブリーフケースを奪え」命令に従って行動する二人に、FBIの追っ手が迫る…。

 逃げるジェリーとレイチェル

FBI捜査官 トーマス・モーガン

  ビリー・ボブ・ソーントン

 すべての行動がアリアに監視されるなか、ジェリーとレイチェルは絶体絶命の状況に追い詰められていく。彼女はいったい何者なのか? 何の目的のために二人は選ばれ、操られているのか? (allcinema&映画ジャッジより抜粋)

  ロザリオ・ドーソン ゾーイ・ペレス

 

冒頭のシーンは主人公となるジェリーとレイチェルに繋がるような気がしない場面から始まります。どうも国の軍事機関での失敗?というようなシーンがしばらく映し出されています。後で分かりますが、このタイトルとなった「イーグル・アイ」は軍事防衛機関の作戦名のようです。

謎の女 アリアの正体はこの向こうに・・・・・。

ジェリーの双子の兄弟はイーサンだったと思うのですが、そのイーサンは米軍に勤務していたことから、この作戦と関連があった。急死した結果、ジェリーがターゲットになったのは分かるのですが、レイチェルが巻き込まれたのが今ひとつ理解に苦しみます。

少し前に鑑賞した「ハプニング」もそうでしたが、今回の「イーグル・アイ」も同様、宣伝ばかりが先行して、お粗末とまでは言いませんが、それに匹敵する作品のように思いました。

アクション映画が多いだけに、見飽きたという気持ちを持たせる今回の「イーグル・アイ」、もう少し筋書きや内容に納得させるテーマがあれば、良かったのだろうに。はっきり言ってつまらない作品だったと思うのですが。

監督: D・J・カルーソー

 

製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ  
  エドワード・L・マクドネル
オフィシャル・サイト
http://www.eagleeye-movie.jp/

 

 

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ブタがいた教室◎“いのち”と向き合うことの大事さを・・・・。

2008-11-14 | 映画:ミニシアター

“いのち”の長さは誰が決めるの?

妻夫木聡×26人の子どもたちが考える“いのち”について。

この作品を観てが~んと一発パンチをくらった気がします。それだけ大事な問題定義を与えてくれた作品でした。生き物を飼うということを、どれだけの多くの人が真剣に考えて、そして責任を持って育てているのか?今や途中で育てることが出来ないと放○して、捨てられる動物がいます。飼うのなら、責任を持てよ!!なんてね。

さてこの映画は実際にあった実践教育を元に作られたお話です。「食育」や「いのちの授業」が叫ばれる前、総合学習時間もまだなかった1990年、大阪の小学校の新任教師がはじめた実践教育が、日本中に波紋を投じました。それは“ブタを飼って、飼育した後、自分たちで食べる”というものでした。「Pちゃん」と名づけられたブタは、32人の子どもたちに愛され、家畜ではなくクラスの仲間になっていきました。

食べるか、食べないか。2年半の飼育の後、子どもたちの卒業を控えて、Pちゃんの処遇を巡って大論争が展開されました。

テレビでの放送が多くの反響を呼んだ!賞も受賞。「可愛そうだ」、「それは教育ではない」という批判的な声も。しかしその一方、教師の情熱と子どもたちが自ら考えて真剣に事態と向き合う姿に心を打たれ、支持する人もいた。

その一人が、本作の監督・前田哲監督である。10年以上前に見たドキュメンタリーの感動を胸に秘め、動物や草木はもちろん、人間の命についても、改めて考えることが必要とされている今、この新任教師が挑んだ試みを多くの人に伝えたいと映画化に挑んだのである。

そんな経過があったのですね。いやほんまに凄いです。ドキュメンタリーは未見ですが。今回のこの作品もなかなかどうして、フィクションとは思えないくらいの感動でした。オーデションで選ばれた26人の子どもたちの真に迫る演技には正直驚きです。Pちゃんの世話に四苦八苦しながらも、手塩にかけて育てていきます。皆一致団結しながらのPちゃんの世話は、きっと大人じゃできないかもしれません。

そして妻夫木君演じる星先生も、子どもたちと一緒に悩みながらPちゃんの世話をします。

 

時々Pちゃんは逃げ出すことも・・・・。皆で探しまわります。やっと見つけたPちゃん、学校に連れて帰ります。いつも皆で協力しあいます。

Pちゃんの糞は結構くさいです。鼻をつまみながら掃除をします。食事の世話もしなければいけません。給食のおばさんから、残飯をもらいます。時にはそれぞれの家から食事の残りを持ってくることもあります。体も洗います。水をかけて洗います。Pちゃんの住む場所も、皆で作りました。

雨の日も風の日も、皆でPちゃんの世話をします。もうPちゃんは6年2組のクラスメイトでした。

26人の子どもたちに手渡された脚本は何と、セリフの部分が白紙で、結末も記されていないものでした。スタッフや大人のキャストには通常の脚本が配布されてました。つまり撮影現場には、「子どもの脚本」と 「大人の脚本」が存在していました。そして大人たちは余計な情報を与えないように注意深く接したそうです。

180日間の撮影期間、26人の子どもたちはモデルの32人のように、ブタを飼育しながら、「ブタ肉は食べるけど、Pちゃんは?」ということを力の限り考え、結末を知らないからこそ、自分たちの素の思いや考えをカメラにぶつけて答えを見つけようとしたのだ。そして26人の結論は出た。

「食べる13人、食べない13人」、真二つに別れた。そこから熱い議論が始まった白熱して大粒のを流し、つかみ合いのけんかをしたこともあった。撮影での演技は、子どもたちの授業体験となる。

春・夏・秋・冬と26人の子どもたちと星先生はPちゃんの世話を頑張ります。そしていよいよ子どもたちの卒業の日が近づいてきました。卒業後のPちゃんをどうするべきか?という選択に迫られます。再び皆で話し合いをすることになるのでした。

二つの選択肢が提案されます。

①下級生にPちゃんのお世話を引き継いでもらう。

②食○センターに送る。

再び激論となります。食べる、食べない、ということで話し合ったときのように皆真剣に考えます。

卒業式まであとわずか、なかなか結論はでません。投票することになりました。結果は下記のように別れました。

①下級生にPちゃんのお世話を引き継いでもらう。→13人

②食○センターに送る。→13人

また真二つに別れてしまったのです。

※実はPちゃんのお世話をしたい!と3年生のクラスが手をあげてくれていました。そこで3年生の子どもたちにも飼育の仕方を教えたんですが・・・・。想像以上に大変だと皆は感じたのです。

そこでまた議論をすることに・・・・・。

食○センターに送ると言った子どもたちは、その状況を見て任せるということは、難しいと考え、無責任なると思ったと。だからこの食○センターへ送るということがいいと判断した。

一方、下級生に任せてと思った子どもたちはPちゃんを大事に育ててきたのに、平気で処分できない、生きているのを見てしまったものは食べられない、他にも色々な思いで、生かしてあげたいという意見があった。

Pちゃんの今後という最後の議論は、教師は関係なく子どもたちで議論していたそうです。

素晴らしいことですね。Pちゃんのことを思う真剣さが、26人の子どもたちの心の中に、芽生えたんだと思いました。

そして、星先生はPちゃんの今後について、子どもたちから意見を促されました。星先生の一票がPちゃんの今後が決まるわけです。

悩みます。26人のこどもたちの気持ちにどう判断すべきか?他の先生たちに、意見を聞くことになりました。校長先生はこう言いました。「最終的には貴方が決めることです。貴方が始めたことは、貴方が責任を取るべきことです」と・・・・・。

そして星先生は皆の前で自分の意見を述べます。その結果とは?

 

 

撮影風景です。

 

 

それは、「自分たちは生き長らえるために、この命を食べていることをしっかり教えること」だと。星先生はその思いで意見を話します。 

 

真ん中の方がこの原案者、黒田恭史さんです。右は前田哲監督、そして左は教師役初挑戦、妻夫木聡君

原作本は「豚のPちゃんと32人の小学生」、黒田恭史著

 

撮影現場

主役のPちゃんとなる豚は生後1ヶ月の幼ブタから、約120kgある10ヶ月の大ブタまで11頭が用意された。製作チームの中に調教担当の吉田信治さんを中心とした養豚部が結成された。メンバーはブタの体調が崩すなど万一の事態に備えて、用務員室に寝泊りし、縁起をかついで“ブタ○ち”をしながら、ブタとともに生活をしたそうだ。

 

子どもたちも当番を決めて世話をしたそうだ。廃校となった小学校を借りて子どもたち、キャスト、スタッフが毎日登校し、そして実際にブタを飼育した。作品に携わりながら全員が学びながら挑んだ本作。

子どもたちの痛いほどの真剣な瞳、言葉、そして強い思いは“いのち”、“食”、“教育”に改めて目を向ける今だからこそ、私たちの心を揺さぶるのだ。

 

久々に感動した作品でした。あえてブタという育てるのが困難な動物をしかも学校で飼育するという画期的な試みは、子どもたちに“いのち”がどれだけ尊いものだということを教えてもらったのですね。食べられてしまうPちゃんへの子どもたちの悲しみ、さぞ辛いだろうけど、やはり生きるためには食ということと直視しなければならないと26人の子どもたちは実感したに違いない。ブタはそのために存在するものだということも。

 

  

公式サイト

 

 

 

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P.S.アイラヴュー◇◇本当の愛が彼女を勇気づけた!

2008-11-13 | 映画:シネコン

 ホリーの気持ち、分かります!!でも過去をひきずっては前に進まないのだ。そんな彼女の背中を押してくれたものは?

11月に入って一発目に鑑賞した作品です。4日、東宝シネマズ二条にて鑑賞しました。何か辛いですよね、こういうの・・・・。しかも最愛の人だから余計に引きずってしまいます。失恋だってそうだけど、この場合はだんなさんが亡くなってしまうのだから。本当に辛いです。

思い出すのは彼との出逢いや日々の結婚生活の様々な想い出突然の夫の死を受け入れることが出来なく、絶望に打ちひしがれる妻ホーリーの元に何と亡き夫ジェリーからのメッセージが届く。それから次々と彼女の元に“消印のない”。差し出し人は夫ジェリーということなんですが。いやこの夫の残したメッセージやが彼女に生きる勇気を与えていくという、まさしく彼女への本当の愛なんやと思いました。

STORY


ニューヨークに住むホリー(ヒラリー・スワンク)とジェリー(ジェラルド・バトラー)は、時に喧嘩をしつつも幸せな日々を送る夫婦だった。だが、二人を突然の悲劇が襲う。ジェリーが脳腫瘍に冒され、亡くなってしまったのだ。陽気で情熱的、歌好きなアイリッシュの夫を失ったホリーは失意のどん底に突き落とされ、家に引きこもってしまう。ホリーの30歳の誕生日。心配して訪れた母親パトリシア(キャシー・ベイツ)が目にしたのは、荒んだ生活を送るホリーの姿だった。そこへ突然、贈り物が届けられる。その箱に入っていたのは、ジェリーが残したメッセージ入りのテープレコーダーとバースデーケーキだった。思わぬ贈り物に喜びと驚きを隠せないホリー。彼女は、“友達と誕生日を祝ってくるように”というジェリーからのメッセージに従って夜の街へ繰り出すのだった。翌日、二日酔いのホリーのもとへジェリーからの手紙が届く。それは、前夜のメッセージにあった“これからいろんな方法で僕から手紙が届く”という約束どおりだった。以後、様々な方法でジェリーから消印のない手紙が次々と届く。その手紙の最後は、必ず“P.S.アイラヴユー”という言葉で締められていた。元気を取り戻したホリーは手紙に従って、二人が初めて出会ったジェリーの故郷アイルランドを訪れる。親友とともに釣りを楽しみ、バーを訪れるホリー。だが、そこで知り合ったウィリアム(ジェフリー・ディーン・モーガン)が“ゴールウェイ・ガール”を歌い出したとたん、店を飛び出してしまう。それは、ジェリーと出会ったときの思い出の曲だったのだ。現実に引き戻され、突然の孤独感に襲われたホリーは、どうしようもない寂しさをパトリシアにぶつける。そして、ついに届いた最後の手紙。だが、そこからが彼女の本当の人生の幕開けだった……。(variety Japanより)

P.S. アイラヴユー

ヒラリー・スワンクの映画は「ブラック・ダリア」だけ鑑賞。アカデミー賞で主演女優賞をゲットした「ミリオンダラー・ベイビー」は凄く良かったということなんですが、機会を逃してしまいました。ボクサー役だったということで、何かこの作品でのホリーとはまったく違うのでしょうね。まあ役者さんなのだから、色々なキャラを演じるのは当たり前なんだけどね。夫一筋で、ちょいと気のキツイ女性でしかも一途な女性を上手く演じておられました。

夫役のジェラルド・バトラーなんですが、この作品で初めてだと思っていたら「300」でのあのスパルタ王を演じていた人だとはまったく気づかず・・・・。でもマッチョな体格と豪快さはこの映画でもかもし出しているものがありましたが。ホリーをあの大きな胸で包み込むという素晴らしい夫でしたね。

ホリーの母役を演じたキャシー・ベイツ、久しぶりだと思ったら、「ライラの冒険・黄金の羅針盤」に出演していたんだ。でもヘスターというウサギのボイスキャストでした。一番印象にあるのは、「フライド・グリーン・トマト」でエブリンという女性を演じていました。その時とあまり変わっていないなあ、なんて今回はホリーの結婚に反対していた母役なんですが、ホリーの夫亡きへの愛を一途に貫く気持ちを影で支えていたことが後で分かるんですね。素晴らしい母役でした。

 

母や友人たちが彼女のバースディを祝うシーンも感動的です。

こんな夫なら、本当に幸せですよね。世の男性の皆さん、奥さんにここまでできますか?脳腫瘍という病気に冒されながらも、妻を思うジェリーの気持ちに感動しました。

二人の愛の深さに、何かじ~んときましたね

 

元アイルランド首相を父に持つ女性作家セシリア・アハーンが、弱冠21歳で書き上げたデビュー作を映画化。すでに全世界40カ国以上でベストセラーとなっているという。主演は2度のオスカーに輝くヒラリー・スワンクと、女性に圧倒的な人気を誇るジェラルド・バトラーの二人。愛する者を突然失った悲しみと、それを乗り越え新たなスタートを切るまでの心の葛藤、そして、周囲の者たちはどう接したらいいのか―ニューヨークの街並みとアイルランドの広大な風景が登場人物を包み込む。物語の後半、ジェリーの“指示”に従いホリーたちが旅するアイルランドの山野は、筆舌に尽しがたい美しさだ。(goo映画)

公式サイト

 

 

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わが教え子、ヒトラー◆about Adolf Hitler

2008-11-10 | 映画:ミニシアター

 

あのヒトラーにこんなことが出来たのは彼だけかもしれない。

10月27日、京都シネマにて鑑賞。「善き人のためのソナタ」のウルリッヒ・ミューエが主演しています。そういえば、彼は2007年、7月22日に胃がんで死去。54歳の若さでした。多分この作品出演後、亡くなったのではないでしょうか。前作ではシリアスな役だったが、今回はユーモアたっぷりのユダヤ人を好演しています。取り上げている人物はあのナチスドイツの総統ヒトラー。独裁者といわれている彼は実は孤独な人間だったと・・・。その本当の姿を見たのは、ヒトラーに演説指導をしたユダヤ人の教授でした。

これは実話だそうです。そしてちょっとユーモラスでもあります。監督はユダヤ系の方で、ダニー・レヴィ。ヒトラーを痛烈におちょくりながら、彼の人間味溢れる姿として描いています。レヴィは、ロバルト・ベニーニの“ライフ・イズ・ビューティフル”に触発され、歴史的事実を踏まえた上で、そのことに囚われることなく、自由な発想でフィクション的な手法で大戦末期のヒトラーを描いています。

そのアイデアのヒントとなったのが、ポール・デヴリエンという人物の存在でした。ヒトラーの演説は巧みな演説とアジテーションで国民を煽り立てるのが特徴でした。実はこの裏には、そばで仕えたポール・デヴリンが彼に声の使い方、イントネーション、身振りなどを教えて演説に磨きをかけのです。そんな彼はオペラ歌手であり、ボイストレーナーでもあったからなんですね。驚くべき真実です!これって・・・・。

デヴリエン著書「わが教え子アドルフ・ヒトラー」でそうした事実を明らかにしているそうです。

まあそれはそれでとして。レヴィ監督はデヴリエン像をあえて、ユダヤ人俳優という設定にします。そのことで皮肉を利かせたわけです。ユーモアに裏打ちされた、知性にあふれたブラックコメディーに作りあげたのです。

レヴィ監督のコメントは下記の言葉です。(詳しくはインタビューを→こちらから)

コメディーという形式は誇張が可能だし、辛辣に矛盾を浮かびあがらせることが出来る。

今回登場する、ヒトラーはじめ、ゲッベルス、ヒムラー、そして主人公のユダヤ人である俳優も極めて戯画化されています。大胆ですが、繊細に演出、自らを笑いつつ、取り巻く世界を辛辣に浮き彫りするーーーウディ・アレンやロベルト・ベニーニと共通するユダヤ的コメディー・センスがレヴィ監督の世界にも横溢しています。(パンフレットより抜粋)

 

冒頭とラストで主人公アドルフの映像が映し出されるのが非常に印象的でした。これがどういうことでのシーンなのかも。またこれが哀しい結末になるとは・・・・。

 

物 語

1944年12月25日、ナチス・ドイツは劣勢に陥っていた。宣伝相ゲッベルス(シルヴェスター・グロート)は、来る1月1日にヒトラー(ヘルゲ・シュナイダー)の演説を大々的に行い、それをプロパガンダ映画に仕上げて起死回生を図ることを思いつく。しかし、肝心のヒトラーがすっかり自信を失い、とてもスピーチなどできる状態ではなかった。そこでゲッベルスは、わずか5日間でヒトラーを再生させるという大役を世界的俳優アドルフ・グリュンバウム教授(ウルリッヒ・ミューエ)に託すことに。そして、すぐさま強制収容所からグリュンバウム教授が移送されてくる。グリュンバウム教授は、戦前にはユダヤ人俳優として名を馳せており、かってヒトラーに発声法と呼吸法を指導した実績があり、総統の内にくすぶる執念を甦らせるには最適の人物と見込んだのだ。

ザクセンハウゼン強制収容所からベルリンの総統官邸へと移送されたグリュンバウムはゲッベルスと対面。自らが置かれた皮肉な状況に戸惑いを隠せなかった。だが、収容所に残された妻エルザ(アドリアーナ・アルタラス)と4人の子どもたちと一緒に暮らせることを条件に、困難な任務を引き受ける。愛する家族を救うにはそれ以外の選択肢はない。しかし同胞のユダヤ人のことを思えば、これは憎きヒトラーを殺す千載一遇の機会でもある。

 

初日から、グリュンバウムはヒトラーに運動着に着替えさせ、彼の体をほぐすことから始める。

ところがハプニングが起こってしまった!ボクシングのポーズでユダヤ人に対する侮辱的発言をしたヒトラーをグリュンバウムは思わずパンチでノックアウトにしてしまう。

マジックミラーの向こうでゲッベルスら幹部が監視していたが、意識を取り戻したヒトラーからは何もお咎めもなく、ほっと胸をなでおろすグリュンバウム。次にヒトラーをソファに寝かせて、心理セラピーを開始する。ヒトラーは抑圧された幼少期を思い出し、を流す。

グリュンバウムは隙を見ては凶器を探して殺害をしようとするが、トラウマに取り乱すヒトラーの哀れな姿を目のあたりにして実行を思いとどまるのだった。

 

ヒトラーの本当の姿は孤独なひとりの人間だった。想いを寄せる恋人?もいたようだが。

グリュンバウムの指導のおかげで、ヒトラーは回復の兆しを見せ始める。 グリュンバウムはこの重責に見合う新たな報酬としてゲッベルスにザクセンハウゼン収容所の同胞たちの解放を要求!その要求に激怒したゲッベルスはグリュンバウムと家族を収容所に連行させる。しかし彼を気にいったヒトラーは断固として教師の交代を受け入れず、ゲッベルスは渋々グリュンバウムを総統官邸に呼び戻すはめになった。ヒトラーの全幅の信頼を得たグリュンバウムはまるで催眠術師のように彼を自在に操り、演説の仕上げにかかる。

 

 

自慢の髭が~~~

 

  

演説台の下にはグリュンバウムが原稿を持って待機していた。

政治家にとって言葉は命、類希なスピーチの才能によって民衆を熱狂的させ、強大な権力者としてのし上がったヒトラーにとってはなおさらである。そんなヒトラーが第二次大戦末期には病に苦しみ、精神的に不安定だったことも歴史上の事実である。

かくしてヒトラーは見違えるように最盛期の威光を取り戻したが、演説当日、思わぬトラブルが発生した!メイクの女性が誤って自慢の髭を剃り落としてしまったのだ。ヒトラーは激しい怒りと動揺で声が出なくなってしまう。頼れる存在はグリュンバウムだけだった。グリュンバウムは演説台の下で原稿を読み上げ、ヒトラーが口パクで聴衆をアピールする段取りが急遽えられる。しかし本番、グリュンバウムは誰も予想しなかった驚くべき行動にに出る・・・・・・。

それはユダヤ人としての唯一の抵抗だったのかもしれない。しかしその痛々しいラストでのグリュンバウムの表情は皮肉にも笑みを浮かべていた。笑わしかないのかも。う~ん複雑な気持ちでラストシーンを観たわけです。

監督: ダニー・レヴィ
上映時間 95分
製作国 ドイツ

 

オフィシャル・サイト
http://www.meinfuehrer-derfilm.de/ (ドイツ語)

 

 


 

 

 

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ブーリン家の姉妹★☆THE OTHER BOLEYN GIRL

2008-11-06 | 映画:シネコン

 これは、エリザベス一世の母の物語です。

10月29日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。レディースディなので、1000円です。そんなこともあってか?どうか?は分かりませんが。満席に近い状態でした。しかも8割強が女性で、年齢層も高い。

豪華キャストです。姉妹を演じる超豪華女優はナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンです。夢の共演!だそうです。そしてこの二人の姉妹の心を翻弄させる、ヘンリー8世役には、エリック・バナ です。これだけでも、女性客が多いはずですよね!

後にイングランドの女王となる、エリザベス一世の母、アン・ブーリン(ナタリー・ポートマン) 、強い野望を持った女性だったようです。その妹メアリー(スカーレット・ヨハンソン) は姉のアンとは違い、心優しい女性だったらしいです。ブーリン家の当主であり、娘たちの父親、トマス・ブーリンはそんな彼女たちを一族のため、経済的かつ社会的繁栄をもたらすための大切な道具としていた。何か凄い話ですよね。子どもを使い、出世しようとするなんて。

STORY

時は16世紀、王族間においては政略結婚が常識だった時代。アンとメアリー、そしてジョージの父親トマス・ブーリン卿(マーク・ライランス)にとっても、娘たちは一族の繁栄や富を得るための大事な道具であった。姉のアンには貴族との結婚を画策し、裕福な商人ケアリー家には、妹のメアリーを差し出す。ケアリー家の息子ウィリアムは、「爵位を持つ夫が良かったのでは?」と尋ねるも「地位もお金にも興味ない。ただ私を愛してくれる夫がいればいい」とメアリーは答える。2人の結婚は幸福に包まれているかのように見えた・・・・。

時の支配者、イングランドの国王ヘンリー8世の王妃はスペインから嫁いだキャサリン・オブ・アラゴン(アナ・トレント)。(メアリー一世の母)兄アーサーの元へ嫁いだが、彼が急死したため、弟ヘンリー8世と結婚することになる。しかし流産、死産を繰り返す6歳上の妃の間に生まれたのは王女メアリーただ1人。。“この結婚は呪われている”と思いつめるヘンリーは王妃との男子の世継ぎを諦めかけていた。

仲の良い姉妹が愛したのは“一人の男”愛は分けられない。

そんな状況を知っているノーフォーク卿(デヴィッド・モリッシー )(アンとメアリーの母 レディ・エリザベス(クリスティン・スコット・トーマス) の弟)は、王の男子の世継ぎを生むための愛人候補を探していた。もし男子が生まれれば、一族にとって莫大な富と権力を得るチャンス。ノーフォーク卿とブーリン卿は、美しく才気溢れる自慢の娘アンを差し出す事に。最初は戸惑うアンだったが、王に気に入られば、しい未来が待っている、という父の説得に従うことにする。

姉妹の伯父、ノーフォーク卿とメアリーの夫ウィリアム(ベネディクト・カンバーバッチ

王ヘンリーが鹿狩りのために、ブーリン邸に滞在することが決定した。期間は2日。その美貌と知性で、ヘンリーを魅了すべく振舞うアン。ヘンリーはその知性と美しさに興味を抱くものの、女としての魅力は乏しいと感じる。

事態は大きく変わる!鹿狩りにヘンリーとアンは行くのだが、途中迷子?になったアン探しの際、ヘンリーは落馬。そのことがきっかけで、アンの思惑と違う方向へ・・・・・。

何とヘンリーが惹かれたのは妹メアリーだった。落馬したヘンリーを介抱したメアリー。その気立てのよさと愛らしい新婚のメアリーに、彼は惹かれてしまう。

そしてヘンリーは、ブーリン家の両親、2人の姉妹、弟のジョージ、ノーフォーク公爵を含めて宮中に召喚し、メアリーは愛人にしたいと申し出る。複雑なのは夫のウィリアムだ。しかし王の申し出を断ることは出来ない。先行きの不安を感じながら、従順に受け入れるしかない。

素朴な田舎娘メアリーは宮中の生活には何の興味も抱いてなかった。一方、ヘンリーに拒絶されたアンは妹に対して表面的には平静を装っていながらも、心の内では激しい嫉妬を湧きあがらせていた。

幸せを自らの手で掴もうと決意したアンは、かねてから想いを寄せていたイングランドで最も裕福な領主ノーサンバランド公爵の跡取りヘンリー・パーシー(オリヴァー・コールマン)と秘密裏に結婚する。しかし当時は貴族間の結婚は王に決定権があり、勝手な結婚は許されない。心配したメアリーは家族に事実を話す。両親はアンのスキャンダルが露見する前にフランスに送る。

もともと宮中生活に乗り気でなかったメアリーだが、ヘンリーの優しさと気遣いに触れ、次第に深い愛情を感じ始める。

   

そしてまもなくヘンリーの子どもを身ごもる。父親はロチフォード伯爵に、弟のジョージは子爵に取り立てられた。ジョージは名門の子女ジェーン・パーカー(ジュノー・テンプル)との結婚が決まり、一族の繁栄は留まる所を知らないかに見えた。

しかしメアリーの体調の悪化から、ベッドで過ごすことが多くなり、ヘンリーは次第に彼女への興味を失っていく。そのことは、キャサリン王妃や他家の娘から痛烈な攻撃となり・・・・。危機感を感じたブーリン卿は王を繋ぎとめるためにアンを呼び戻す。これはまさにアンにとって待ち焦がれた絶好の機会だった王を奪われ、ヘンリー・パーシーとの結婚も失い、国を追われたアンにとって妹メアリーの行為は許せない裏切りであり、復讐のときを虎視眈々と待ち望んでいたのだ

フランスから戻ったアンはその洗練された身のこなしと美しさで宮中を魅了するとりわけ、彼女に夢中になったのはヘンリー王、その人だった「妹のお腹には陛下の子が・・・・。妹は裏切れない」と毅然と拒絶するアンにますます想いを募らせるヘンリー王。

メアリーは無事に男の子を出産しかし愛人の子は男の子であれ庶子にかわりはない。このとき、アンは自分が息子を生むなら私生児にはしない!と心密かに誓う。愛人でなく、王妃となるための計画を着々と遂行する。

まずメアリーと息子を、田舎の夫の元へ送る。そして20年続いたキャサリンとの結婚生活を解消するように、王に強く迫る。ヘンリーは躊躇する何故ならローマ・カトリック教会では許されておらず・・・・。離婚はヨーロッパ社会では孤立を意味するのである

アンとヘンリーの関係を良く思わない陣営の中にかっての恋人ヘンリー・パーシーの妻メアリー・タルボットがいた。過去の極秘結婚が明るみになると、アンの計画は失敗になる恐れがある。アンが唯一信頼できる人物は妹メアリーにほかならない。アンと和解を願うメアリーは、“アンを信頼すべき”とヘンリーを説得。1533年、ヘンリーの子を身ごもったアンと結婚する。アンの勝利だった。アンは遂にイングランドの王妃の座に上りつめたのである。

しかしこの結婚は宮廷のスキャンダルとなり、更にイギリス教会の設立は、ヨーロッパを敵に回す事となった。この屈辱と危機をはらすためには、アンが世継ぎを生めば逃れることができると信じていたが・・・・アンが最初に生んだのは女の子、さらに2人目を流産すると、王の忍耐も限界に達し、アンは不貞と近○相○の反逆罪に問われ、死刑を宣告されてしまう。無慈悲な宮廷で、アンの無実を信じるのはメアリーただ一人・・・・。そしてメアリーは自らの危険も顧みず、アンの命乞いをするために王の元へ果たしてメアリーは姉アンを救えるのか?

アンの弟ジョージ(ジム・スタージェス) は、アンと通じたという罪で処刑されてしまう。

男の世継ぎはいないというヘンリー8世の不安は現実となった。1533年9月7日、アンが生んだ女の子・・・・・・後のエリザベス1世はイングランドを45年間統治し、黄金の時代、ゴールデン・エイジをもたらした。

 

 

ラストシーン アンの娘エリザベスがメアリーに抱かれている。彼女が後のエリザベス1世だ。

原作本は上下巻あるらしい、ということは長編小説なんでしょうね。映画の上映時間が114分ということなので、1時間半弱という短さです。時間内におさめるっていうのは、やはり大変。キャスト陣が豪華で、しかも演技力のある俳優さんばかりなので、かなり期待していたのですが、意外にもあれ~?って感じで終わってしまったというようなものでした。何が物足りなさを感じさせるのか?分からないのですが。出来ればもう少し長くてもいいのでは?なんて思ったり。今回もアン役のナタリー・ポートマンは熱演でした。演技はもちろん凄いし、野心をむき出しに傲慢な女性を見事に演じていたのが印象的です。それに対してスカちゃん、慎ましやかで姉思いの優しいメアリーを上手く演じていました。え~とエリック・バナは、「ミュンヘン」に出演していたんですが、あまり覚えていません。かなり暗いイメージがあるのですが?母国オーストラリアでは人気コメディアンだそうです。へぇ~分からないもんですね。それから、ジム・スタージェス君も主要な役で登場していました。色々な作品での活躍が続きますね。

 

追記:ひょっとして8割近くが女性の観客だったのは、内容が昼メロ的だったからか?主婦が興味のあるものだったのかもしれませんね。

 

 オフィシャル・サイト
http://www.theotherboleyngirlmovie.co.uk/ (英語)

 

 


 

 

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12人の怒れる男 ふと、裁判員制度のことを考えた。

2008-11-04 | 映画:ミニシアター

  少年の運命は12人の陪審員に委ねられた。

来年から始まる裁判員制度と同じだ。人の運命を左右する大事なことをもしかしたら、自分が決めることになるかもしれない。それって何かお、恐ろしいものがあるよね。ましてや無罪なのか?有罪なのか?審判するなんて、やっぱり何か凄い重圧感を感じるのだ。

ところでこの作品はリメイク版だそうです。下記にそのことが紹介されています。

ヘンリー・フォンダ主演で知られる法廷劇の傑作、『十二人の怒れる男』(57)が、ロシア映画としてリメイク。緊迫感溢れる展開と計算しつくされた演出、そして個性溢れる12人の陪審員たちによる時代の風潮を色濃く表したディスカッションを、ロシア人監督ならではの解釈で焼き直した。体育館から出られないという密室劇でありながら、ダイナミックなカメラアングルと緊迫感で1秒も飽きさせない。オリジナルへの敬意を忘れず、かつ自らの演出で、現代の社会主義国の現状から日本を含む世界の経済状況も投影させている。監督のニキータ・ミハルコフ。日本では、『太陽に灼かれて』(94)、『シベリアの理髪師』(99)などで知られている。(goo映画より抜粋)

『十二人の怒れる男』←(57年)詳しくはこちらからご覧下さい。

 

STORY

ロシアのとある裁判所で、センセーショナル殺人事件に結論を下す瞬間が近づいていた。被告人はチェチェンの少年、ロシア軍将校だった義父を殺害した罪で第一級殺人の罪に問われていた。検察は最高刑を求刑。有罪となれば、一生、刑務所で拘束される運命だ。3日間にわたる審議も終了し、市民から選ばれた12人の陪審員による評決を待つばかりとなった。

 

彼らは改装中の陪審員室代わりに指定された学校の体育館に通されて、全員一致の評決が出るまでの間、も没収されて幽門されるのだ。バスケットボールのゴールや格子の嵌められたピアノといった備品に囲まれた陪審員たち。冷静にことを進めようとする男に促されて、12人の男たちは評決を下すためのテーブルを囲んだ。審議中に聞いた隣人たちによる証言、現場に残された証拠品、さらには午後の予定が差し迫っている男たちの思惑もあって、当初は短時間の話し合いで有罪の結論が出ると思われた。

乱暴なチェチェンの少年が世話になったロシア人の養父を惨殺したーーーそのような図式で簡単に断罪にしようとする空気があり、挙手による投票で、ほぼ有罪に至ると思いきや、陪審員1番がおずおずと有罪に同意できないと言い出した。

 

陪審員1(セルゲイ・マコヴェツキー

陪審員1は自信なさげに結論をだすには早すぎるのではないかと疑問を呈し、手を挙げて終わりでいいのか?と男たちに問いただした。話し合うために、再度投票を行おうと提案。その結果、無実を主張するのが、自分ひとりだけであったら有罪に同意すると言い出した。無記名の投票の結果、無実票が2票に増える。新たに無実票を投じたのは穏やかな表情を浮かべる陪審員4(ヴァレンティン・ガフト)だった。ユダヤ人特有の美徳と思慮深さで考え直したことを前置きし、裁判中の弁護士に疑問が湧いたと語る。被告についた弁護士にやる気がなかったと主張。この“転向”をきっかけに、陪審員たちは事件を吟味する中で、次々と自分の過去や経験を語りだし、裁判にのめりこんでいく・・・・・・。

 

 

白熱化した審議状態は、喧嘩にまでなることも・・・・・。無罪、有罪を主張する理由も筋道が通っているようにも思えないような?かなり感情的なところもあり。主観的なものの捉え方もあったり・・・・。

さてさて有罪に挙手していた人がだんだんと減っていきます。結局最後はこの陪審員長を務める陪審員2(ニキータ・ミハルコフ)、ただ一人が有罪という審判でした。

ニキータ・ミハルコフ 監督と脚本をしています。

 

彼が有罪とした理由は、無罪ということになれば、自由にはなるけど、必ず少年を暗殺する人間がいると話す。彼の身を守るには、有罪となって、刑務所にいるほうが安全と言うことだったのだ。なるほど、陪審員長の有罪の意味はそこにあったのだ。

 

 

 ミハルコフ監督の映画は多民族国家ロシア描き出す構図となっている。

 

本家ルメット監督作品と違うミハルコフ監督の特徴は、被告の少年の過去により多くにのスポットが当てられているところ。チェチェンでの生活や両親の惨殺といった過去がフラッシュバックの形で何度も描かれているところである。(沼野充義 東京大学・ロシア東欧文学者)

 

出演: セルゲイ・マコヴェツキー 陪審員1
  ニキータ・ミハルコフ 陪審員2
  セルゲイ・ガルマッシュ 陪審員3
  ヴァレンティン・ガフト 陪審員4
  アレクセイ・ペトレンコ 陪審員5
  ユーリ・ストヤノフ 陪審員6
  セルゲイ・ガザロフ 陪審員7
  ミハイル・イェフレモフ 陪審員8
  アレクセイ・ゴルブノフ 陪審員9
  セルゲイ・アルツィバシェフ 陪審員10
  ヴィクトル・ヴェルズビツキー 陪審員11
  ロマン・マディアノフ 陪審員12
  アレクサンドル・アダバシャン 廷吏
  アプティ・マガマイェフ ウマル
監督: ニキータ・ミハルコフ  
製作: ニキータ・ミハルコフ  
  レオニド・ヴェレシュチャギン  
脚本: ニキータ・ミハルコフ  
  ヴラディミル・モイセイェンコ  
  アレクサンドル・ノヴォトツキイ=ヴラ
ソフ
 
撮影: ヴラディスラフ・オペリヤンツ  
美術: ヴィクトル・ペトロフ  
音楽:

エドゥアルド・アルテミエフ

 オフィシャル・サイト
http://www.12-movie.com/

 

上映時間 160分
製作国 ロシア
公開情報 劇場公開(ヘキサゴン・ピクチャーズ=アニープラネット)

 

リメイク版だが、ロシアカラーを上手く出している素晴らしい作品だと思った。それにしても、この手の映画はいっそうを誘うんだよね。でも頑張って最後まで鑑賞しました。

※10月27日、京都シネマにて鑑賞 

 

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