ワルキューレとは→北欧神話に登場し、「戦死者を選ぶ者」との意味を持つ女神たち。その女神の名を冠した「ワルキューレ作戦」
3月27日、MOVX京都にて鑑賞。
トム・クルーズが実在したドイツ名門貴族出身の将校、クラウス・フォン・シュタウフェンベルグを演じた。この将校はあのナチス・ドイツ政権の主導者、ヒトラーの暗殺計画を企てた実行犯である。こういう役をトムが演じるとは珍しいですよね。
ハリウッド映画にしては、非常に地味な本作。その主役に、ハリウッドでスターとしての地位を確立しているトムがこのようなキャラに挑むのは、非常に難しいのではなんて思ったり。とは言うものの、主役を演じるを演じるにはやはり存在感のある役者でないと観客動員も得られないだろうという思いもあるのでしょうね。というトムもそれなりに将校役にはまっていたかもです。
もちろん本作、トム・クルーズの“ワルキューレ”というふれこみですから。彼の演じることがメインに出ています。予告編もトムが全面に出ており、彼を取り巻く役者陣のことはほとんど知りませんでした。
ところがいざ鑑賞すると、出演しているお顔を見ると凄いキャスト陣なので、驚きました。お話が重厚なものだけに、芸達者な人でないとだめでしょうね。
さてこのところ、ナチス・ドイツ関連の作品の公開が続きます。そしてその中心的な人物があのアドルフ・ヒトラー。多くのユダヤ人を迫害した独裁者です。世界中で批判されるだけでなく、ヒトラーのお膝元である軍部にも彼に対する多くの反逆者がいたのは当たり前です。そういう人たちはレジスタンスというグループを結集して、ヒトラーの暗殺を試みていたんですね。その一つがこの“ワルキューレ作戦”。
個人的な意見ですが。出来ればドイツ語でのセリフがいいなあなんて思ったけどね。もし日本人で英語で話せないのに英語のセリフで演じろと言われても出来るわけないしね。
ストーリー
第二次世界大戦下のドイツ。1943年4月、ドイツはすべての戦線で敗退を続け、ドイツの敗色は誰の目にも、明らかだった。しかし、ヒトラーは、あくまで最後の勝利を目指して、戦争を続けようとする。北アフリカ戦線で、左目と右手を失う重傷をおったクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐は、そんな、さなかに、ドイツに帰国して、ベルリンの予備軍司令部勤務となる。しかし、予備軍司令部は、反ヒトラー派の国防軍将校の巣窟でもあった。それまで、ベルリンの反ヒトラーグループの軍の中心メンバーであったハンス・オスター将軍がゲシュタポに逮捕されたあと、反ヒトラーグループでは、新たな活動的なメンバーをさがしていたのだった。そして、メンバーの一人である、オルブリヒト将軍は、シュタウフェンベルグ大佐に目をつけ、ヒトラー暗殺計画に加わるよう求める。シュタウフェンベルグ大佐は、ドイツを完全な破壊から救うには、独裁者を倒すしかないと考え、グループに加わり、積極的に、ヒトラー暗殺計画の具体化を進めるのだった
この直後、右手と左目、そして左手の指も何本か失う。
そんなある日、自宅でワーグナーの<ワルキューレの騎行>を耳にしたシュタウフェンベルクは、ある計画を思いつく。それは、国内の捕虜や奴隷がクーデターを反乱を起こした際に予備軍によって鎮圧する“ワルキューレ作戦”を利用し、ヒトラー暗殺後に政権及び国内を掌握する、という壮大なものだった。同志たちと綿密に計画を練り、暗殺の実行も任されることになるシュタウフェンベルク。こうして、過去40回以上に渡る暗殺の危機を回避してきた独裁者を永遠に葬り去る運命の日がやって来るのだが…。(ウィキぺデイア、allcinemaより抜粋)
実は過去43回に渡って暗殺計画が企てられたそうです。本作の「ワルキューレ作戦」についても詳しく載っています。
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登場人物&キャスト紹介
クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐役(トム・クルーズ )
顔は覚えているのに誰やったかな?後でわかりました。「魔笛」の監督・脚本を手がけていましたね。あんまり好みじゃなかったけど。
フリードリヒ・オルブリヒト将軍(ビル・ナイ )
この人もまったく誰なのか?わからず(汗)。ビル・ナイって役柄で全然違って見えます。
陸軍参謀総長ルートヴィヒ・ベック役(テレンス・スタンプ )
この方はしっかり覚えていました。最近良くお見かけします。「イエスマン」にも登場。渋い役者さんです。
フリードリヒ・フロム将軍(トム・ウィルキンソン )
最近作では「フィクサー」の弁護士役だった人。何処かで観たと思ったら、そうでした。
ニーナ・フォン・シュタウフェンベルク、 トム演じるシュタウフェンベルグ大佐の妻
(カリス・ファン・ハウテン )あの「ブラックブック」の主人公を演じた方です。
エーリッヒ・フェルギーベル将軍(エディ・イザード)
アルブレヒト・メルツ・フォン・クイルンハイム大佐(クリスチャン・ベルケル )
あのイングマール・ベルイマン監督に見出され、舞台での仕事を続けている。「ブラックブック」にも出演。
オットー・エルンスト・レーマー少佐(トーマス・クレッチマン )
最新作では「ウォンテッド」に出演している。あの「戦場のピアニスト」にも出演。でも記憶にありません・・・・。
婚約中のシュタウフェンベルクとニーナの写真
こんな方たちだったのですね。
トム・クルーズと「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー監督が初タッグを組んだサスペンス・アクション。実話を基に、非人道的なナチス政権の暴挙に疑問を抱き反乱分子となったドイツ将校が同志と手を組み、ヒトラー暗殺計画に及んでいく過程とその顛末を緊迫感溢れるタッチで描く。
※そうそう、“パイレーツシリーズ”つながりで、ビル・ナイもそうですが、ハインツ・ブラント大佐役でトム・ホランダー が出演していましたね。出番は少なかったですが。
ブライアン・シンガー 監督・脚本
ワルキューレ ←(ウィキぺディア)映画の詳細・HPにもリンクできます。
本国ドイツの反応も詳しく書かれています。映画化にあたって色々あったようです。