なぜ弱きわれらが苦しむのか――
ようやくこの作品を鑑賞。踏絵、隠れキリシタン・・・・。確かに歴史の授業で覚えているが、こんなに凄かったんですね。苦しい思いをするなら、いっそうのこと踏めば楽になるのでは、なんて思ったりするけれど。信仰の力がここまで人間を苦しめながらもその苦しみを受けるという姿勢がたまらない。
私自身信仰心がないだけになんだか観ることが失礼かなと思ったり。。。。
アンドリュー・ガーフィールド演じるロドリゴという若き宣教師。見事な演技でした。モキチを演じるあの監督の塚本晋也も負けず劣らず迫真の演技!
オーデションを受けての塚本監督。かなり力が入っていたようです。
そしてこの人、最初のオーディションではガムを噛んでいたそうで、落ちたらしいですが、リベンジしてこの大役をゲット。
作中では宣教師を先導する役や裏切り行為をするキチジローに窪塚洋介
目を離すことが出来ないくらいの演技 ガーフィールドとの絡みも素晴らしかった!
通辞の役には浅野忠信。なんでも初めは渡辺謙が演じることになっていたらしい。もちろん彼もオーディションにて。
そして、この人も忘れちゃいけない井上筑後守役のイッセー尾形。日本語訛りの英語、お見事でした
他には小松菜奈、加瀬亮なども参戦。そんなに出番は多くなかったけど、良い味だしていましたね。
ハリウッドからはフェレイラ宣教師役でリーアム・ニーソン。ガーフィールド演じる宣教師と仲間のガルペ役にアダム・ドライヴァー。と豪華な役者陣です。
あらすじ(allcinemaより)
17世紀、江戸初期。日本で布教活動を行っていた高名なポルトガル人宣教師フェレイラが、キリシタン弾圧を進める幕府の拷問に屈して棄教したとの知らせがローマに届く。さっそく弟子のロドリゴとガルペが真相を確かめるべく日本へと向かい、マカオで出会った日本人キチジローの手引きで長崎の隠れキリシタンの村に潜入する。そして村人たちに匿われ、信仰を通じて彼らと心を通わせていく。やがてロドリゴたちの存在は、狡猾にして冷酷な手段を駆使して隠れキリシタンをあぶり出しては、彼らに“転び(棄教)”を迫る長崎奉行・井上筑後守の知るところとなり…。
棄教してしまったというのは、一見情けないように感じるけど、やはり観ている私にとっては仕方ないかななんて思ってみたり。あそこまで拷問が酷いとそうなるのでは?なんて思ったり。ロドリゴもかなり村民の姿をみて苦しむ。
そして彼が最後に取った行動は・・・・?それはネタバレになるのでここでは書きませんが。是非未見の方、シアターへ足を運んで下さいね。
解説(allcinemaより)
遠藤周作が信仰をテーマに、世界の不条理と人間の本質に深く迫った日本文学の金字塔『沈黙』を、長年映画化を熱望してきた巨匠マーティン・スコセッシ監督が、原作との出会いから28年の時を経て遂に撮り上げた渾身の歴史ヒューマン・ドラマ。非情なキリシタン弾圧が行われている江戸初期の長崎を舞台に、自らの信仰心を極限まで試される若いポルトガル人宣教師の壮絶な葛藤の行方を力強い筆致で描き出す。主演は「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールド。共演にアダム・ドライヴァー、リーアム・ニーソン。また浅野忠信、窪塚洋介、塚本晋也、イッセー尾形はじめ日本人キャストも多数出演。
メディア | 映画 |
上映時間 | 162分 |
製作国 | アメリカ/イタリア/メキシコ |
公開情報 | 劇場公開(KADOKAWA) |
初公開年月 | 2017/01/21 |
ジャンル | ドラマ/時代劇 |
映倫 | PG12 |
2時間42分という長丁場でしたが、睡魔に襲われることなく観ることが出来ました。観る価値ありです。是非シアターにて!
オフィシャル・サイト
http://chinmoku.jp/