懲りない大人が“恋の幻想”にとらわれて寄ると触ると大騒ぎ!
好き度:
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+8点=88点
パリからロンドンかと思ったら、ロンドンからパリだったのね。本作は“ミッドナイト・イン・パリ”より1年前に作られていた作品でした。
いやあアレンおじさんやっぱり面白いです。思わずクスッと笑える場面も結構あり。人間の欲望や打算、妙な思いこみが溢れており、、、、。
思わず納得するようなお話でした。きっと私たちの日常の中にもあり得るようなそんな人間の姿を見せられているようですね。
いつもなら魅力的なナオミ・ワッツもわがままで身勝手で恋にも独り相撲のようなサリ―を演じているのもなかなか見ものかも。いやあこれが結構似合っているというのも面白い。
そんなナオミワッツ演じるサリ―のパパアルフィにはあのアンソニー・ホプキンス。残された人生を有意義に生きなければと長年連れ添った妻とバイバイして若返りのためにジムと日焼けサロンに通うというんだから凄いよね。その上にエロくて下品なコールガール、シャ―メインという女にのぼせ、大ハッスル
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この女がシャ―メイン。見るからに下品で、、、、。ついには結婚ということに。エロ爺に変わり果てるアルフィが何とも言えない
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じいさんしっかりしろよ!!
そしてその別れた妻ヘレナはショックを受け心のよりどころを占い師のインチキ予言に頼るという有様
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とはいえこのヘレナの何かぽやっとした雰囲気がなかなかたまらないわ。いつまでも純真無垢な感じが良い。
そんな母ヘレナは娘サリ―の旦那ロイがうだつがあがらないために経済的支援をしなければならないというお気の毒な状況。
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ロイ役にはジョシュ・ブローリン。
小説家らしいのだが、一発屋。最初の作品だけが上手く当たったようだが、その後泣かず飛ばずというのだから、たまらないよね。次第に不協和音がこの2人の間に、、、、、。
生活のために運転手稼業をやっていたがどうもプライドが邪魔するようだ。いつまでも昔の栄光を引きずっていても仕方ないよね。
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一方サリ―は生活のためにと自分の美術の知識を生かして市内の有名なギャラリーで働き始める。そのギャラリーのオーナーのグレッグにサリ―はときめく
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グレッグ役にはあのアントニオ・バンデラス。既婚者だけどセクシーで魅力的。サリ―は彼との妄想を抱きだすのだが、、、、。
美男美女でこれは上手く行きそうな感じにも見えるのだが、おっとどっこいなかなか理想どおりには行かないのがこのお話。
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じゃ~ん意外な方向へと進む。
さてサリ―の夫ロイは小説家の夢を捨られず、もう一度栄光を掴もうと必死に小説を書くのだが、、、、。その最中窓越しの美女ディアにメロメロとなってしまい、、、、。
僕のミューズだ!なんて
上手く彼女の心を掴んだのは良いのだが、、、、。肝心の小説は採用されず
それでチャンチャンと終わるどころかとんでもない行動に出て・・・。あぁ~どうなるのか?
あらすじ(MovieWalkerより)ネタばれしています。未見の方は読まないで下さいね
アルフィ(アンソニー・ホプキンス)とヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)はおしどり夫婦だった。しかし、ある夜、ベッドで死の恐怖に襲われたアルフィが若さを取り戻そうと猛特訓に励み、ついに家を出て行ってしまう。ショックで憔悴したヘレナは睡眠薬で自殺未遂を起こし、一人娘サリー(ナオミ・ワッツ)の世話に。さらにクリスタル(ポーリン・コリンズ)という怪しい占い師の元に通い始める。サリーの夫ロイ(ジョシュ・ブローリン)は小説家だが、デビュー作以降スランプに陥っていた。子作りにも消極的なロイにサリーの苛立ちは募る。やむなくロンドン市内のアートギャラリーで働き始めたサリーは、オーナーで既婚者のグレッグ(アントニオ・バンデラス)に惹かれ、彼と歩む未来を妄想し始める。ロイは友人ヘンリーから初めて書いた小説を読んでほしいと頼まれるが、それは並外れた才能がみなぎるものだった。ロイは、向かいのアパートに引っ越してきたエキゾチックな美女ディア(フリーダ・ピント)を、窓越しに眺めることを心の慰めにするようになる。そんなある日、アルフィが自称・女優のシャーメイン(ルーシー・パンチ)という若い女性と再婚すると言い出す。実はシャーメインの正体はコールガールで、彼女を買ったアルフィが抜群のベッド・テクニックで骨抜きにされたのだった。ある雨の日、ロイはディアをランチに誘い出すことに成功し、恋人との結婚に不安を抱く彼女を口説く。仕事帰りにグレッグとオペラを鑑賞したサリーは、彼が妻と上手くいっていないことを打ち明けられる。クリスタルのインチキ予言に心酔するヘレナは、オカルト系ショップを営むジョナサン(ロジャー・アシュトン=グリフィス)と出会い、意気投合。やがて、シャーメインの浪費癖のためにアルフィは困窮し、グレッグが妻を捨てるというのはサリーの思い違いであることがわかる。また、ディアの結婚を阻止したロイは、交通事故に遭ったヘンリーの小説を自分のものにしようとして泥沼にはまり……。
とにかく面白い、悲劇あり喜劇あり何ともばかばかしい恋物語。これは観て笑けて欲しいです。いくつになっても恋だの愛だのと振り回される人たちの姿に?ひょっとしてまわりにもあるかも、いや自分自身もそうかもしれません。考えたら何か怖い話かも・・・・。
ヘレナがこの中で一番ラッキー♪?
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「ミッドナイト・イン・パリ」で大ヒットを飛ばしたウディ・アレン監督がその前年にロンドンで撮り上げたオールスター・キャストの群像コメディ。40年間連れ添った老夫婦とその娘夫婦という2組の男女が、それぞれに結婚生活の破綻を迎えた中で光を求めてすがった新しい恋に振り回される姿を、シニカルな眼差しでコミカルに描く。出演はアンソニー・ホプキンス、ナオミ・ワッツ、ジョシュ・ブローリン、ジェマ・ジョーンズ、アントニオ・バンデラス、フリーダ・ピント。
メディア |
映画 |
上映時間 |
98分 |
製作国 |
アメリカ/スペイン |
公開情報 |
劇場公開(ロングライド) |
初公開年月 |
2012/12/01 |
ジャンル |
コメディ/ドラマ/ロマンス |
映倫 |
G
|
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