銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

デイブレイカ―(2009)DAYBREAKERS

2010-11-30 | 映画:シネコン

 ついに観ましたよ!

絶望寸前の人類に希望はあるのか──

Tジョイ京都にて鑑賞。先日頂いた招待券にて鑑賞しました。実は「黒く濁る村」かどちらか鑑賞しようと考えたんですけれど、、、。ヴァンパイアものがやはり気になりましてこれをチョイスすることに。
このシアターは会員割引き制度もないので、結局サービスデイしか観れません。しかもそのシアターに次々と観たい作品が来るので、困りますわ。ということで多分年内もまだこのシアターに足を運ぶことになりそうです(涙)

さてキャスト陣はやや地味めですが、内容は結構濃く、グロさもまあ程よく(笑)でも血がドバッというのが苦手な方やヴァンパイアが人間を襲うシーンがどうもという方にはあまり薦められないかもしれません。

イ―サンもヴァンパイアです。ところが良いヴァンパイアなんです。こういうヴァンパイアものってあったかな?生き残る人間たちを救うために闘う。
物語の設定も面白い、何と普通の人間たちが謎のウィルスの蔓延によって95%の人間たちがヴァンパイア化してしまう。ここまではありがちな感じなんですが、ここからが少し違います。そのヴァンパイアたちが普通に暮らす社会になってしまうというところが斬新なんです。今や人間の存在の方が今までのヴァンパアのような位置づけ。
ヴァンパイアと言えば、そう生き血です。新鮮な人間の血がないと生きていけないというので、彼らは人間を探して血を取るというのです。

 コーヒーにもっと血を入れろと注文するビジネスマンヴァンパイア。

ヴァンパイアは不老不死なんですが、血を取り込まないと狂暴化するらしいです。このシーンでも、血液不足ですからこれ以上入れることが出来ないと女性が言うと、発狂して店を襲っていましたね。理性がなくなるということは怖いですね。


イ―サン演じるエドワードはヴァンパイアであり、血液の研究者だった。巨大製薬会社で代用血液の開発に従事しているが、、、、。

実験した途端、そのヴァンパイアにとんでもない拒否反応が!!顔がみるみるうちに変化、応急処置をして一見落ち着いた?と思いきや、血がドバッと飛び散り爆発。ヴァンパイアはこっぱ微塵。このシーンでわあ~と言いながら思わず引いてしまいました。
結局代用血液の実験は失敗に終わります。

人間は実験材料としてこんな風にされていた。

かってのヴァンパイアとは一味違う、まるで現代社会と一緒なんですよね。イ―サン演じるエドワードは研究者ではありますが、サラリーマンとして毎日会社へ通勤している。能力を認められて、社長から期待されているわけですが、、、、。彼の中ではこれでいいのか?という疑問もある。


チャールズ・ブロムリー サム・ニ―ル
エドワードが勤める会社の社長、人間を救うための代用血液の開発をしているということだが、実は人助けというよりも、単にビジネスという事しか考えていない。

災害が起こると人間社会はパニック状態が起こるが、今回はそれがヴァンパイア状態になったことが原因でのパニック状態。

コウモリから発生したウイルスで人類のほとんどがヴァンパイア化、不死化した未来社会の最大の難問は食料問題、つまり血の欠乏である。供給源の人間が滅亡寸前で、人工血液の供給も上手くいかない。ヴァンパイア同士で血をすすり合えば、サブサイダーと呼ばれる凶暴なモンスターに変貌を遂げる。
ヴァンパイアも油断出来ないというのだから、話はもっとややこしい。

そんなある晩、エドワードは追われていたレジスタンスの人間たちを助ける。レジスタンスから信用されたエドワードは、彼らに呼び出された。そこで待っていたのは、ある事故で人間に戻った元ヴァンパイアだった…。

人間に戻った元ヴァンパイア、ライオネル・コーマックにはウィレム・デフォー
渋くて格好良いです!

どうしてヴァンパイアだったコ―マックが人間に戻れたのか?コ―マックはエドワードにその経緯を話します。その秘密は、ネタばれになるので、ここでは述べませんが。知りたい方はぜひ映画をご覧下さいね。ラストではその経緯が少し利用されます。

エドワードはコ―マックたちと出会い、バンパイアと人類を共に救済し得る"解決策"があることを知らされ、彼らとともに何とか救済しようと一緒に闘うことを決意。


その方法を伝えるために元同僚のクリスに協力を頼むのだが、、、、。クリスは協力してくれるのだろうか?

あらすじ(allcinemaより拝借)

2019年。普通の人間がヴァンパイアへと変貌してしまう謎のウイルスの蔓延によって95%もの人間がヴァンパイアとなり、いまや世界は彼らが市民生活を送るための社会システムに取って代わっていた。また人間たちは捕獲され、血液供給源として管理・飼育されている。そんなヴァンパイア社会では、人類の減少による食糧問題が深刻化していた。巨大製薬企業“ブロムリー=マークス社”で代用血液の研究開発に従事するエドワード。人類に同情的な彼は、ある夜、ヴァンパイアに追われる人間たちと遭遇、とっさに彼らの逃亡を手助けする。こでがきっかけで人間のレジスタンス組織の信頼を得たエドワードは、やがてコーマックという謎の男と引き合わされる。そして彼から、驚くべき事実を聞かされるエドワードだったが…。

 イ―サン・ホーク 大活躍!

解説(同じくallcinema)

デビュー作「アンデッド」で注目を集めたオーストラリア出身の兄弟監督、ピーター&マイケル・スピエリッグが、ハリウッドに招かれ撮り上げたSFサスペンス・アクション。人類の大半がヴァンパイアと化し、彼らによる新たな社会が築かれた近未来の地球を舞台に、人類の減少で食糧問題に直面するヴァンパイアと残りわずかなとなった人間たちの運命を、ユニークな設定とひねりの利いたストーリーで描き出していく。主演は「ビフォア・サンセット」のイーサン・ホーク、共演にウィレム・デフォー、サム・ニール。


ピーターマイケル・スピエリッグ監督(双子)

メディア 映画
上映時間 98分
製作国 オーストラリア/アメリカ
公開情報 劇場公開(ブロードメディア・スタジオ)
初公開年月 2010/11/27
ジャンル SF/ホラー/アクション
映倫 R15+

 

オフィシャル・サイト
http://www.daybreakers-movie.jp/
オフィシャル・サイト
http://daybreakersmovie.com/ (英語)
Comments (8)
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レオニ―(2010)◆◇LEONIE

2010-11-26 | 映画:ミニシアター

世界的に有名な彫刻家、イサム・ノグチの母・レオニ―・ギルモアの物語を映画化。イサム・ノグチの展覧会が今から4年前に滋賀県にて開催されました。その模様は、2006年7月の記事をぜひ読んで下さい。→こちら

幼少のイサムも登場しますよ!さてイサム・ノグチが、日本人の父とアメリカ人の母を持つハーフだということは皆さんご存じだと思います。しかし彼の生い立ちや母レオニ―・ギルモアについてはあまり知る事もなく、、、、。

ということで、京都シネマにて鑑賞して来ました。平日ですが、結構お客さんが多かったです。その大半が年配の女性です。男性はいたかな?

皆さん、イサム・ノグチをご存じなのか?レオニ―・ギルモアについて、関心が深いのか?とにかくこの手の作品ってやはり女性好みなのかもしれませんね。

あらすじ(気になる歌と歌詞より拝借)

100年前のアメリカ、
ニューヨークでアメリカ人女性レオニ・ギルモアは、
フィラデルフィア 名門女子大ブリンマー大学を卒業し、
将来は、詩人か編集者になりたい夢を 
捨てきれぬまま教鞭をとっていた・・そして 日本から 
やってきた神秘的な 青年詩人ヨネ・ノグチ(野口米次郎)と
運命的に出会う。二人は、共同作業で 英語詩を作ることになります。

文壇で成功をおさめた 二人は恋に落ち・・戦争がはじまり
二人の幸せな時間は、続きません。「もうアメリカにはいられない。日本に帰らなければならない」と告げるヨネに
レオニーは、「私妊娠したの」とヨネ・ノグチ(野口米次郎)に告げる。「嘘だ!」「僕をひきとめるための嘘だ!
2人の幸せはそんなに続くことはなかった。

ヨネ・ノグチ(野口米次郎)はレオニーの元を去り 日本に帰国する。

レオニーは、未婚のまま 男の子の赤ちゃんを
人目を避けたカリフォルニアで産む
日本人差別の強い時代 アメリカにいるレオニーを
ヨネは「子供には 父親が必要」と引き寄せます。
残された子供と二人 で 日本の地を踏む決意を固めるレオニー。


ヨネに名付けてもらうまで、イサムの事を「ヨー」って呼んでいましたね。

主人公レオニ―にはあのエミリー・モ―ティマー、ウディ・アレン作品「マッチ・ポイント」や「ラースとその彼女」等でお馴染のイギリスの女優さん。主役を演じるのは初めてかしら?レオニ―は保守的な時代を覆すような、自立した女性だったんですね。
しかも息子イサムと2人で異国の地、日本へやって来た。頼るべき相手は夫ヨネだけだったけど。。。。その後夫とは上手くいかなくなり。結局一人で日本で生活することに。言葉も通じないのに、10年以上の歳月を暮したのですから、強い女性だったのでしょうね。

ヨネ役には歌舞伎界の若手、中村獅童が好演。

異国の地 日本にやってきたレオニーは、ヨネと再会し
父親 ヨネ が混血児の子供を「イサム」と命名する。
あたたかな手が さしのべられることは無く 
保守的で封建的な国のままだった。日本では
「 男性の横では無く 後ろを歩かなければならない」そして
ヨネに日本人の妻がいることを知ってしまう・・
ヨネは「日本では 男が2件 家を持つことは
珍しいことではない」と話すヨネの元を去り 
小泉八雲の妻セツ(竹下景子)と知り合い、身を寄せる。


夫ヨネが度々家をあけることに不信感を抱く。ついに夫に詰め寄るわけだ。そして夫の口から聞いたのは、レオニ―以外に妻がいるという事実だった。

 レオニ―には理解できなかったのだ。ついにこの家から出ることを決意。息子イサムと生きて行くことに、、、、。

そして 父親の名前を明かさぬ 第2子の女の子(アイリス)を出産する。
(この娘が のちにダンサーとなるエイルズ・ギルモア Ailes Gilmour)
第一次世界大戦が勃発する中 運命を潔く受け入れ 芸術家としての
才能に気付く 母親 レオニー

驚いたのはイサムがまだ13歳という年齢にも関わらず、レオニ―が単身でアメリカへ行かせたということ。これが後々のイサム・ノグチを作り上げたのかもしれません。幼いイサムは母がアメリカに戻るまでの5年間、知人宅で寄宿しながら勉学に勤しんだようです。

母が再びアメリカに戻った時、イサムはコンロビア大学の医学部在籍していましたが、その傍ら夜間の美術学校で彫刻クラスに通っていたそうです。校長にこの道を進むことを薦められたとのこと。

 

レオニ―は1933年、59歳で亡くなります。まだ若かったんですね。

  実際のレオニ―・ギルモア

映画撮影裏話(気になる歌と歌詞から)

撮影は、愛知県犬山の明治村や 横浜市 香川県 善通寺市    
つくばみらい市 ワープミライステーション 札幌モエレ沼公園
エキストラは、100年前の衣装を身につけ 100年前のメイクや
髪型をして 幼児 小学生 20代から70代の大人までが集結。

出演する 俳優たちも 英語の台詞を3ページも覚えるのが
大変だったと語っていた友情出演の中村雅俊さん。


どおりで皆さん、硬い口調でのセリフまわしでしたね。エミリーさんはさすがでしたが。日本側の俳優さん、演技も半減してしまいそうです。
イサム・ノグチの作品のルーツが何となくわかったような気がします。この母だからこそ、イサム・ノグチという素晴らしいアーティストが誕生したのだと思いました。

「ユキエ」「折り梅」の松井久子監督が、世界的彫刻家イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアの波乱の生涯を映画化した伝記ドラマ。主演は「ラースと、その彼女」「シャッター アイランド」のエミリー・モーティマー、共演に「いま、会いにゆきます」の中村獅童

  原案:ドウス昌代 
  『イサム・ノグチ 宿命の越境者』(講談社刊)

 松井久子監督

メディア 映画
上映時間 132分
製作国 日本/アメリカ
公開情報 劇場公開(角川映画)
初公開年月 2010/11/20
ジャンル ドラマ/伝記
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://www.leoniethemovie.com/

 

Comments (8)
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トルソ(2009)

2010-11-26 | 映画:ミニシアター

 体温なんて、いらない

ちょうど一ヶ月前に、京都みなみ会館にて鑑賞。結局記事書かずにいたのですが。。。。思いだしながら書いてみます。


主演は、渡辺真起子さんです。彼女を見たのはあの「愛のむきだし」での悪女?ぽい役。渡部篤郎を翻弄する女性でしたね。今回はまったく違うキャラです。演じる役でまったくイメージが変わる。それは渡辺さんの演技力なのでしょうね。「愛のむきだし」の彼女は、正直凄く嫌な女性で。渡部篤郎が振り回されているのが歯がゆく思ったものです。

そんな嫌なイメージだった渡辺真起子さん。今回のヒロコという役は人との関わりを極力避けて生きる孤独な女性でした。きっとこういう女性は世の中に数知れずいると思います。
都会での独り暮らしが淡々と映しだされ、何処かで見たような気もします。毎朝、時間通りに出勤。仕事場で同僚と最低限度関わり、アフター5は、苦手だと言い断る。そして自宅に戻る。夕食の準備をするヒロコの細かい動きも念入りに。食事を取る→入浴→睡眠という具合に。
彼女はそんな繰り返される毎日をどう思っているのかしら?
そうそうそんな淡々と繰り返される毎日のなかで、一つある変化がありました。これは日常の中の非日常な情景かもしれません。彼女は顔も、腕も、脚もまったくない男性の胴体部分の人形を持っていたのです。
それはきっと彼女にとっての彼氏の代わりだったようです。大事にしています。孤独なヒロコにとって、唯一やすらぐ相手のようなものなのかもしれません。

ところがそんな彼女に大きな変化が訪れます。それは妹のミナが突然ヒロコの前に現れるのです。、彼女は父親違いの妹でした。
ヒロコとはまったく正反対のキャラでキャピキャピで奔放な女性。恋人との喧嘩の果て、ヒロコの部屋に転がりこんできたのでした。


ミナ役にはあの安藤サクラ。
色々な役を見事にこなす役者さんです。


ミナの恋人は、かってヒロコの恋人だった。ということは、妹ミナに取られてしまったということのようですね。

ストーリー

アパレル会社で事務の仕事をする独身OLのヒロコは、化粧もせず、同僚に誘われた合コンにも行かない、地味で平凡な女。家に帰ると野菜だけの料理を作り、白ワインと共にゆっくりとそれを食べる。好物は氷あずきで、趣味はパッチワーク。決して浮き立つような毎日ではないけれど、他人の干渉や複雑な人間関係を面倒に感じる彼女にとっては、そんな静かで規則的な生活の中に身を置くことが寧ろ心地よかった。
ところが、ヒロコには誰にも言えない秘密があった。彼女は“トルソ”と呼ばれる男性の体を模した人形をクローゼットにしまい込み、日夜それを取り出し空気を入れては、心と体の隙間を埋める拠り所としていたのだ。顔も手も足もない、胴体と男性器だけのトルソ。ヒロコはそれをただの人形として扱うのではなく、まるで彼氏のように接し、一緒に湯船に浸かることも、海へドライブに行くこともあった。彼女は体温のないこの“彼氏”に満足し、生身の人間と面倒な関係を築き上げなくても「彼がいれば生きていける」、そう思っていた。

静かな日常がいつまでも続くと思っていたある日、ヒロコは久しぶりに再会した妹ミナの口から、父親が脳梗塞で倒れ帰らぬ人になったことを知らされる。血の繋がっていないこの父親をよく思っていなかったヒロコは、悩んだ挙げ句葬式に参列するのをやめ、親戚中のひんしゅくを買ってしまう。


父親の死から数日後、ヒロコのマンションにミナが転がり込んできた。彼女は今、かつてヒロコの恋人だったジロウという男と付き合っていて、ジロウの暴力と浮気に耐えかねて家を離れたいというのだ。ひとりの生活を壊されたくなかったヒロコはミナの居候をきっぱりと断ったつもりだったが、化粧品や衣類まで持ち込んできたミナに根負けし、結局ふたりは共同生活をすることになってしまう。頑なに守ってきたヒロコの日常は軋み始め、クローゼットの中の秘密がばれるのも時間の問題だった。

実家でも氷あずきを食べているヒロコ。

父親の死後はじめて実家に帰ったヒロコは、葬式に来なかったことを母親(山口美也子)に責められ、肩身の狭い思いをしていた。母親は社交的で自由奔放なミナに愛情を注ぎ、滅多に顔を見せないヒロコの年齢さえも覚えていない。ヒロコと血のつながりがある父親は幼少時代に家族を捨て出ていってしまい、今はもう会うことができなかった。本当はそれが寂しいはずのヒロコだったが、彼女の感情は過去の記憶と共に心の奥深くに根を張って表に出てくることはなかった。
傷つくことを恐れて他人との繋がりを頑なに避けてきたヒロコと、夢を抱いて上京してきたが仕事も恋愛も上手くいかないミナが始めた共同生活。やがてミナはヒロコがクローゼットに隠し持っているトルソを見つけてしまい、ヒロコも、常に明るく振舞おうとしているミナの心に大きな不安が影を落としていることを知る。思いもよらない方向へ舵を取り始めたふたりの日常。短い夏が終わりを告げるとき、ヒロコはミナのために、そして自分のために、ある決断を下す…。



行きずりの男と肌を触れ合うことに、、、、。相手役にはあのARATAが登場。出番はここだけでした。

 
トルソと一緒に海へ、、、、。不思議なシーンでしたね。

 

 
渡辺真起子さん、普通のお姉さんに見えたり、色っぽく見えたり。。。。


久しぶりに山口美也子さんを見ました。分け隔てする母親役がぴったりハマっていましたね。

解説(yahoo!映画より)

 男性の体の形をした人形を恋人代わりに生きる独身女性と屈託のない妹を通し、女性の心に潜む深い闇と再生を描く人間ドラマ。『カナリア』『歩いても 歩いても』などで撮影を担当した山崎裕が初メガホンを取り、登場人物の心を繊細に映し出す。父親違いで正反対な性格の姉妹を、『殯(もがり)の森』『愛の予感』などの渡辺真起子と『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』などの安藤サクラ

メディア 映画
上映時間 104分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(トランスフォーマー)
初公開年月 2010/07/10
ジャンル ドラマ

オフィシャル・サイト
http://www.torso-movie.com/

 

 

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ペルシャ猫を誰も知らない(2009)●NO ONE KNOWS ABOUT PERSIAN CATS

2010-11-23 | 映画:ミニシアター

 トゥモロー~♪明日はあるのかしら?

京都シネマにて鑑賞。

生き難い国ですね。つくづく日本の自由さを実感します。ましてや若い人にとっては本当にお気の毒だと思います。主人公ネガルとアシュカンは、イランの首都テヘランでバンドを組んで活動していましたが、音楽の活動には自由がありませんでした。いやあ驚きました。こんなに規制があるとは、、、、。アシュカンは無許可で演奏したというだけで、警察に逮捕されていたなんて、これも凄い話です。
結局イランでは限界があると考え、ついに国外へ脱出して音楽活動しようと考えるわけです。ところが海外脱出もそんなに簡単ではない。
渡航するためのパスポートやビザを取得するのも容易ではないのです。ネガルは、パスポートもビザもOKですが、アシュカンについてはそれらの手続きが必要なですが、なかなかそれが難しい。

世の中金次第??偽造パスポートにビザを作成には高額なお金が必要みたいです。

パスポートやビザを作るのは、闇業者があります。ネガルとアシュカンはババクから、便利屋:ナデルを紹介され、ナデルの口利きで業者と会いますが。。。。。何やら細かく金額の提示をされていましたね。
ナデルは彼らのデモCDなるものを聴き、惚れ込んだようです。コンサートの実施や海外への出国に協力するとまで言いだし、2人はナデルを信頼?(ちょっと疑いもあったり)。彼の協力を受けることにします。

 
アシュカンが警察に拘留されていたため、かってのバンドは解散。そのため一からバンドのメンバーを探さなければなりません。ナデルの導きでメンバー探しが始まります。ということでナデルのバイクに3人乗りでメンバー探し。

ナデルを信用していいのかしら?とネガル。急に連絡がとれなくなったりするもんだから、余計に疑ってしまう。確かに何か調子良さそうで、ちょっと心配だわ。私もそう思いましたね。

牛小屋で練習するへヴィメタバンド、ネガルは鼻をつまんでいた。かなり臭うようですね。激しい音のため、牛にも悪影響があるらしい。牛を世話する人は、かなり怒りモードでしたね。音響効果が良い場所での練習なんて出来ない。そんな厳しい現状なんですよね。そうそう電気を止められてしまうバンドもあった。
とはいえ、そんな厳しくても意外にバンドの連中は切羽詰まった様子はあまり感じられない。何故なのかしら?なるようになるさって感じなのかなあ。演奏も音楽活動も、CD作りもすべて役所の許可が必要というのは面白い話ですね。


コンサートの照明設備もないので沢山のローソクを灯す。なかなか良いんじゃあないですか。不自由な環境の中で考えて色々な工夫も活きている。

 先の見えない若者たち。でもそれなりに何とか模索しながら、希望の光を見つけるべく毎日を頑張っている。それが大事ではないかと思いました。

 

ストーリー(キネマ旬報より拝借)

テヘランで音楽活動をするネガル(ネガル・シャガギ)とアシュカン(アシュカン・クーシャンネジャード)はインディー・ロックを愛するカップルだが、テヘランでは演奏許可が下りない。そこで2人はロンドンで公演することを目指すが、無許可演奏を理由に逮捕されていたアシュカンは釈放されたばかりで、バンドのメンバーもばらばらになってしまった。2人は違法にパスポートやビザを取得しようと、エンジニアのババクに相談する。ババクは2人に、便利屋ナデル(ハメッド・ベーダード)を紹介する。2人が無許可で作ったCDを聴いたナデルは彼らの才能に驚き、出国前にCDの製作許可もコンサートの許可も取りつけると言う。そのためにバンドのメンバーを探し始めた彼らは、有名な歌手のラナ・ファルハン、牛小屋で練習するヘヴィメタル・バンド、3度の逮捕歴がある友人のバンド、ババクが率いるブルース・バンド、渡航経験のあるフュージョン・バンド、ラッパーのヒッチキャスなどを訪ねていく。しかし演奏許可が下りるとは信じていないネガルは、偽造パスポートが入手できるかを心配している。2人はナデルに頼み、偽造を一手に引き受ける老人ダウッドの元へ行く。それだけでなく、ロンドンで演奏する曲作りもはかどっていなかった。ナデルは2人を安心させるため、コンサートさえ開けば金は工面できると言う。

ネガルの不安が的中となります。。そう実はえらい状況になるんですね。でもナデルが悪いわけではないのですが、、、、。このことでナデル自身が失意に陥ることになります。そしてそれはまた予想もつかない状況へと繋がって行きます。
このオチがやはりイランという国の体制に対しての監督の伝えようとするメッセージなのかもしれませんね。

 

何とこの作品の撮影を監督は無許可で敢行していたそうです。以下そのことについて記事を記しています。また監督の来日の予定も当初行われるはずでしたが、、、、。中止となったそうです。(シネマトゥディより)

西洋文化への規制が厳しいイラン国内で、ゴバディ監督は無許可でゲリラ撮影を決行。そのまま国内にとどまることは危険だったため、撮影終了後にイランを離れた。だが、来日のためパスポートの再発行を在外のイラン大使館・領事館に依頼したところ、「イランに戻らなければ発行しない」と告げられていた。

 ゴバディ監督は来日中止を告げるメッセージの中で、「今の私がイランに戻るということは、刑務所に入れられるか、二度とイランの外へ出られないかを意味しています。そのために今回は残念ですが、日本へ行くことを諦めなくてはいけませんでした」と事情を説明。自由な創作活動への願いを込めたからこそのゲリラ撮影だったが、そのために行動を制限されるといった皮肉な結果となってしまった。現在、ゴバディ監督はイラクのクルド人自治区に滞在しており「そこを第二の母国として、新しい国籍のパスポートを得たいと思っています。そうすればまた旅ができるようになります」と今後の展望を語っている。

ラストについて少しネタばれ。。。

実は偽造を一手に引き受ける老人の逮捕が、渡航が出来ない理由でした。

この人がその老人です。

ナデルは失意のどん底に落とされてしまいます。もうネガルとアシュカンのロンドンへの脱出は不可能な状態に、、、、。

解説(allcinemaより拝借)

酔っぱらった馬の時間」「亀も空を飛ぶ」のクルド人監督バフマン・ゴバディが、初めてイランの首都テヘランを舞台に撮り上げた青春ドラマ。反イスラム的との理由で西洋文化の規制が厳しいイランで、それでも好きな音楽をやりたいと当局の目をかいくぐりながらアンダーグラウンドに活動を続ける若者たちのリアルな実像を、骨太な批判精神とユーモアとともに描き出していく。前作「ハーフムーン」がイラン当局の検閲を受けたり、別の映画企画で撮影の許可が下りなかったことなどから、ゴバディ監督は本作では許可を得ることなく危険なゲリラ撮影を敢行、その後はイランを離れ、海外での生活を余儀なくされている。また、出演者のほとんどは実在のミュージシャンたちで、主役の2人も撮影終了の4時間後にはイランを離れ、ロンドンで新たな音楽人生をスタートさせているとのこと。

実際に主人公の2人がイランを離れたというのはまたまた驚き!確かにこの作品に出ているというだけで、政府から睨まれているでしょうし、、、、。脱出したのは正解かもしれませんね。しかし作品作りもある意味命がけですね。

  映画
上映時間 106分
製作国 イラン
公開情報 劇場公開(ムヴィオラ)
初公開年月 2010/08/07
ジャンル 青春/ドラマ/音楽

 

オフィシャル・サイト
http://persian-neko.com/
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ハリー・ポッターと死の秘宝☆PART1(字幕版)

2010-11-20 | 映画:シネコン


原題:Harry Potter and THE Deathly Hallows

公開されましたね。ついに、、、、。ということで初日に行って来ました。ただでさえ記憶が乏しいのに、これだけの多くのキャラクターが登場するとどうもいけません(汗)誰が何の役なのか?把握できません。前回もそうでした。ダンブルドア校長が殺されたことだけは、しっかり覚えているのですが、、、、。

今回は夢の中や回想シーンでの登場?だったよね。なんていきなりからこんな調子です(笑)分かっているキャラはハリーとその仲間3人、そしてダンブルドア校長、ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)に、アラン・リックマン演じるスネイプ、ヘレナ・ボナム=カ―タ―演じるべラトリックス、マギー・スミス演じるミネルバ、ドラコ演じるトム・フェルトン。ジョン・ハート演じるオリバンダ―老人は賢者の石以来の登場、(覚えていません)

そう言えばビル・ナイが冒頭から登場!ル―ファスという魔法使いで、このシリーズの原作ではお馴染のようだが、スクリーンに登場するのはこのシリーズからだそうです。

最初誰だか分らなかった(汗)けど、、、、。良く見たらビル・ナイじゃない!


誰が誰で、、、、?とにかくヴォルデモートの手下たちだということは分かりますよね。そういえばあの大蛇が怖かったよね。
吊るされていたあの女性(名前が分からない)餌食になってしまいます。

今までのような群像シーンは少ないです。スピード感もあまりありません。ハリー、ハーマイオニ―、ロンの3人の登場シーンがかなり多いのが特徴ですね。もう少し変化が多ければ、睡魔に襲われなかったかも(なんて言い訳)前日の睡眠不足が原因なので仕方ないですが。

 

さてあらすじ(映画情報サイトムービーネットより)

ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は大きな危険の伴う使命に取り組むことにーー。それは、ヴォルデモートの不死と抹殺の鍵である“分霊箱”を見つけ出し、破壊することだ。ホグワーツの先生たちからの指導も、ダンブルドア校長の保護もなく、3人にはそれまで以上に互いを信頼し合うことが必要になる。だが、彼ら自身の中に潜む闇の力が3人を引き裂こうとしていた。
 一方、魔法界は闇の帝王と戦う者たちにとって危険な場所になっていた。いつ起こるかと長年懸念されていた戦いが始まり、魔法省も、ホグワーツでさえも、ヴォルデモートの死喰い人の支配下におかれ、彼らに刃向かおうとすれば誰でも捕まる恐れがある。そんななかでも、彼らの手にまだ入らないのは、ヴォルデモートにとって唯一無二の価値があるもの、ハリー・ポッターである。“選ばれし者”ハリーは、死喰い人から追われる身となった。ヴォルデモートが彼らに与えた命令は、ハリーを生け捕りにすることだ。
 ハリーの唯一の望みは、ヴォルデモートに捕まる前に分霊箱を見つけることだが、手がかりを探しているうちに、彼はある古い、そしてほとんど忘れ去られた物語に出会う。その“死の秘宝”の伝説が事実ならば、ヴォルデモートが探し求めている究極のパワーを手に入れてしまう可能性がある。
 ハリーはまったく知らないが、彼の未来は彼自身の過去によってすでに決められていたのだ。“生き残った男の子”になった、あの運命の日に。もはやただの“男の子”ではないハリーは、ホグワーツに初めて足を踏み入れた日から準備してきた任務、つまり、ヴォルデモートとの最終的な戦いに、かつてないほど近づいていく……。

そうかこんなお話なんですね。断片的しか分からなかったけど、こういうことなのね。珍しくこのシリーズは全部観ているのですが。
ほんまに分かっておりませんわ。

ということで今回は気になったキャラなどを少し調べてみました。

 アラスター・ムーディ役にはブレンダン・グリーソン
ハリーを助けるために先頭になってサポートする。

ヴォルデモートに狙われているハリーを逃すため、皆がハリーに変身薬を飲むことに、、、、、。


ちょっとキモいですね。ハリーがこんなにもいるなんて!


ルビウスハグリッドと逃げるハリーです。


ルビウスという名前も把握していなくて。大男の人としか覚えていませんでした。
ちなみにこの役者さんの名前はロビー・コルトレーン

 

  デヴィッド・シュ―リス、縞模様のパジャマの少年では主人公の父役で出演。
リーマス・ル―ピン、彼はハリーが3年生の時ホグワーツで「闇の魔術に対する防衛術」を教えた魔法使い。ゲイリー・オールドマン扮するシリウス・ブラックの学友。


ドラコに絡むこの金髪の男性はルシウス・マルフォイ、実はドラコは息子だったんですね。
ルシウスは秘密の部屋から登場。ジェイソン・アイザックが演じている。

 
ピンクのおばさんも登場。名前はドローレス・アンブリッジ。魔法省の役人で地位は魔法大臣上級次官らしい。
イメルダ・スタウントンが演じている。イギリスで有名な女優さん。


ご存じヴォルデモート、ハリーの最大の敵。史上最凶・最悪の闇の魔法使い、純血主義者を従えて魔法界の支配を目論む。

かつて赤ん坊のハリーの殺害に失敗し、力を失う。その為、自身の復活を目論んで暗躍し、復活してからは自らの最強を証明すべく、力を失った原因であるハリーを執拗に付け狙う。あのレイフ・ファインズが特殊メイクで演じている。炎のゴブレットからレイフが演じているらしい。そうなんですか!知りませんでした、、、、。

 アラン・リックマン
この人も皆さんよくご存じのセブルス・スネイプ
ハリーの父と犬猿の仲だった。その為、ジェームズに生き写しのハリーに対しても激しい嫌悪感を抱いている。

ヴォルデモートに従う死喰い人であると同時に、アルバス・ダンブルドアが組織する不死鳥の騎士団の一員でもある、いわゆる二重スパイ。その役回りに加え、彼自身の経歴から、このシリーズのキーパーソン、アンチヒーローと言える存在。

 
ドビ―が良かった。声はあのトビ―・ジョーンズでした。ハリーたちを助けるために犠牲となってしまい、可哀想な最後でしたね。

印象に残ったのは、、、、、。


変身したハリーたちに次々と災難が!何とか修羅場をくぐり抜ける。

そういえばあの大蛇が凄かった!思わずのけぞりました


分霊箱を探すため、ハリー、ハーマイオニ―、ロンの3人は旅に出ます。
行く先々で色々な試練に出くわす。

ル―ナの父が今回登場。父はゼノフィリアス。
ル―ナは死喰い人に誘拐され、ウィルトシャーにあるマルフォイ家の地下牢に監禁されていた。そのル―ナを助けるべく、訪ねてきたハリーたちをヴォルデモート一味に売るのだ。
父ゼノフィリアスにはあのリス・エヴァンスでした。

ご指摘がありましたので以下ラストの結末について知りたい方は反転してご覧下さい。
                       ↓


最後はヴォルデモートがダンブルドア校長の墓から杖をゲットするシーンで終わりでした。パート2の予告があると期待しましたが、残念ながらありませんでした

しかし長いですね。何と146分らしいです。2時間26分ですか。しんどかったですね。半ば睡魔に2度襲われました(笑)

 

 

公式サイト (日本語)

 ※そうそうダンブルドア校長に弟がいたんですね。名前はアバーフォース・ダンブルドア。
「不死鳥の騎士団」に登場していたそうですが、まったく知りませんでしたよ。

ということで続編パート2は来年公開。

 

 

Comments (16)
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ノ―ウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(2009)

2010-11-18 | 映画:シネコン

 歌ってなんかいなかった。愛を叫んでいたんだ!

キャッチコピーがなんか格好良いですね。

ビートルズのジョン・レノンになる前のジョン・レノンのお話です。そういえば、今まで生い立ちについてはあまり知る事なかったですね。

東宝シネマズ二条にて鑑賞。

私がビートルズを知ったのは、小学5年生のときです。でもすでにビートルズは解散していました。クラスの友人の家でレコードを聴かせてもらったのが彼らの曲。今から思うとその友人はクラスではおませな子だった。

ということで、私はビートルズ世代ではありません(笑)これで年がばればれかしら、、、、。だから劇中で流れる音楽はほとんど知らないものでしたが、、、、。

リバプールサウンド♪やっぱり良いです。ジョンを演じたア―ロン・ジョンソン、本当にジョンにそっくり。何でもまだ20歳だそうですが。実際彼は劇中で歌っているようです。
ア―ロン・ジョンソンは近々公開されるキック・アスで前代未門のなりきりヒーロー役を演じている。ちなみにこの作品はあのニコラス・ケイジも登場。ニコちゃんとブラビによるプロデュース作品らしい。

ということで本作について戻ろう。

ジョンには2人の母がいた。産みの親と育ての親、育ての親は叔母のミミ・スミス、非常に厳格でジョンに口やかましく。堅いそうなタイプです。そんなミミ役には、あのずっと「あなたを愛している」で我息子に手をかけた主人公ジュリエットを演じたクリスティン・スコット・トーマスが演じていました。


ジョンは学校を停学処分になったりする問題児だったためミミは頭を痛めていた。ミミの旦那であるジョージがジョンの唯一の理解者だったのだけれど、突然亡くなってしまい、、、、。ジョンはショックを受ける。

 伯父ジョージの葬儀の日、ジョンは実母ジュリアの姿を目にする。これが母との再会。ジュリアはミミの妹らしいが、お堅いミミとはまったく正反対のキャラだった。
ジュリアにはあのジェームズ・マカヴォイ君の妻である、アンヌ=マリ―・ダフ。トルストイではあまり強い印象はなかったけど本作では、ジョンの実母で登場。かなり奔放な女性であり、ジョンにとってはかけがえのない存在である。


マカヴォイ君より7つも年上の姉さん女房。現在40歳。2010年に出産したそうな。スレンダーな身体ですね。少し痩せすぎのような感じだけれど、、、、。魅力的な母を演じていました。

ジュリアの唄う「マギー・メイ」がとても印象的♪ジュリアとの再会で、ジョンは音楽(ロックンロール)と出会います。そしてエルビスに憧れるようになります。


紺色の服を着ているのがポール・マッカ―トニ―。この頃に、ジョンと出会っていたんですね。
ポール役を演じたのは、トーマス・サングスター
見覚えある顔だと思ったら、「ブライト・スター一番美しい恋の詩」などに出演している俳優さんでした。ちなみにア―ロン君と同じ20歳。
幼い風貌なので、もう少し若いのかと思いました。
ポール、ジョージ・ハリスンと共にクオリ―・メンというバンドを結成することになります。これがビートルズの前身のバンドとなり、その後ビートルズを結成するわけですね。

あらすじ(allcinema&キネマ旬報から拝借)

1950年代半ばのイギリス、リバプール。幼い頃から伯母夫婦のもとで育てられたジョン・レノン。すっかり問題児となってしまったジョンを厳しくしつける厳格な伯母のミミに対し、いつも優しく接してくれる音楽好きの伯父ジョージ。ところが、そのジョージが急死してしまう。悲しみに暮れていたジョンは、葬儀の日に実の母ジュリアを発見する。やがて、意外にも彼女がすぐ近所に住んでいたことを知ったジョンは、ミミには内緒で会いに行く。するとジュリアは、実の息子をまるで恋人のように迎え入れるのだった。まだ新しい音楽だったロックンロールを愛し、奔放に生きるジュリア。そんな彼女と過ごす秘密の時間を満喫し、いつしか彼女の影響でロックンロールに夢中になっていくジョンだったが…。
母と伯母、それぞれの愛し方の違いにジョンは心が引き裂かれるとともに、普通とは違う自らの境遇を受け入れることもできない。行き場のない孤独に今にも心がはち切れそうになっていた中で迎えた17歳の誕生日。ジョンは、母たちと自分を巡る哀しみの過去を知ることになる……。

映画にはどうしてもかかせない3シーンとそのためにどうしても使用しなければならない3曲があった。しかしそれは使用権が必要な作品で、許可が取れるかがどうか全く分からなかったと、、、、、。
要するに、撮影し終わってオノ・ヨーコに映像を見せるまでは、それら3つの曲の使用権の許可が降りるか、全く分からなかったということだったようだ。

その3つの曲というのが、ジョン・レノンの処女作「ハロー・リトル・ガール」、ザ・ビートルズの前身であるクオリーメンの曲「イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デンジャー」、そしてジョン・レノンの曲「マザー」だった。結局、彼女(オノ・ヨーコ)がこの映画を観た日に、私に電話をくれて、ようやく曲の使用権を得ることができたの」と製作過程で、かなり不安だったことを監督は語っている。

伝記作品は著作権といったものが、重要となるのである意味難しいですね。


リバプール音楽がお好きな方にはたまらない作品だと思います。リズム感溢れる本作にしばし酔いしれました。

音楽はやっぱり良いですよね!


監督:サム・テイラー=ウッド、これが長編作デビューとなる。

そして驚くことに、主演のア―ロン・ジョンソンと本作が縁で婚約。何と監督43歳でア―ロン20歳。23歳年上!凄いですね。すでに赤ちゃんも産まれたそうです。


2人の母の間にあった確執は消えて、良い雰囲気だったが、、、、、。悲しい出来事が起こります。

解説(allcinemaより)

ビートルズ結成以前の若き日のジョン・レノンにスポットを当て、育ての母と生みの母という2人の対照的な女性の間で揺れ動くナイーヴな青年の愛憎入り交じる心模様を瑞々しく綴る青春ストーリー。主演は「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」のアーロン・ジョンソン、共演にアンヌ=マリー・ダフとクリスティン・スコット・トーマス。監督は現代美術界を代表する女性アーティストの一人で、これが長編デビュー作となるサム・テイラー=ウッド。

二人の母に愛され、
その愛に傷つき、
彼はジョン・レノンになった。

メディア 映画
上映時間 98分
製作国 イギリス/カナダ
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2010/11/05
ジャンル ドラマ/青春/伝記
映倫 R15+

   

オフィシャル・サイト
http://nowhereboy.gaga.ne.jp/
オフィシャル・サイト
http://www.nowhereboy.co.uk/ (英語)
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怪盗グル―の月泥棒3D (2010)吹き替え版☆DESPICABLE ME

2010-11-16 | 映画:シネコン

東宝シネマズ二条にて鑑賞。

どういうわけか、吹き替え版だけなんですね。しかも3Dしか上映されていなくて、、、、。通常版はありませんでした。

主人公のグル―の声は笑福亭鶴瓶。う~ん関西弁が気になりますね。鶴瓶の声って印象あるもんで、顔が浮かんできます。少々違和感ありって感じですが。

順番など関係なし!皆を氷つけにしてしまう。


グル―は自分勝手!自分がこうしたいと思ったら人を犠牲にしてでもやってしまう。

いかにも意地悪そうなお顔です。鼻に特徴あり!不思議な体型。上はごろんとしているけど、下は極度に細いです。何か不安定だ。そんなグル―は大泥棒。
テレビでエジプトのピラミッドが盗まれるという大ニュースが流れる。世紀の悪党を目指すグル―にとっては面白くない話。そんなニュースを覆すような大きな事件を起こしたいと何と月を盗むという奇想天外なことを思いつくのだ。
これならきっとピラミッド事件よりもっと画期的である。

驚きな話ですね。でもあんなに大きな月をどうやって盗むのかしら?

これがその銃です。

そこで考えついたのは月を小さくするという銃を盗むことに、、、、。グル―は仲間のミニオンたちと計画を立てる。


何とか銃を手に入れたのは良かったが、、、、、。何とライバルであるベクターにその銃を取られてしまうことに。。。。

グルーは彼の家に出入りする三姉妹を利用して、何とか銃の奪回に成功したのだが、何故かその三姉妹に懐かれてしまい、共同生活を送ることになってしまう。

月を盗む計画を遂行する最中に、ひょんな事から三姉妹の父親代わりとなる破目になってしまうわけだ。

 


三姉妹に振り回される?


三姉妹にせがまれ遊園地でジェットコースターに、、、、、。怪盗グル―も絶叫状態!

めがねの少女が長女のマーゴ しっかり者で面倒見が良いが、理屈屋で過保護な所もある。

左の帽子を被っているのが、次女のイディス、好奇心旺盛で、何にでも手を付けたがる。


本を読んで!アグネス可愛い~~☆彡

三姉妹の三女。純粋な性格で、誰にでも友好的に接するが、内面では愛に飢えている。三姉妹の中で最もグルーに懐いている。カイルというペットを飼っている。

 

三姉妹のバレー発表会があるのだが、今はそれより月をゲットすることが大事。


いよいよ月に向けて出発だ!

 あらすじ(キネマ旬報よりまた拝借)

ある日、エジプトの大ピラミッドが盗まれ、世界的なニュースとなるが“世紀の悪党”を目指す怪盗グルー(声:スティーヴ・カレル)には寝耳に水。そこで名誉挽回とばかりにグルーと彼の仲間、バナナで作られたミニオンたちは月を盗む計画を立てる。まず、なんでも小さくすることができる光線銃を奪い、ロケットで宇宙へ行き、月にその光線を浴びせ小さくして地球に持ち帰るという作戦だ。ところが、グルーたちは一度盗んだ光線銃を、ライバルのベクター(ジェイソン・シーゲル)に奪われてしまう。そんな中、養護施設で暮らすマーゴ(ミランダ・コスグローヴ)、イディス(ダナ・ガイアー)、アグネス(エルシー・フィッシャー)の三姉妹が売りに来たクッキーを、ベクターが喜んで買うのを見たグルーは、この三人を養女に引き取り、彼女たちを利用してベクターの要塞に忍び込もうと考える。かくして作戦は見事成功、グルーは光線銃を取り戻し、後はロケットを作って月へと飛び立つだけとなった。だが、グルーが三姉妹に対し愛情を覚え、計画の実現に暗雲が漂い始めたその時、それを察した仲間のネファリオ博士(ラッセル・ブランド)が三人を施設に帰してしまう。おかげで月泥棒は大成功。ところが、宇宙に行っている間にベクターが三姉妹を誘拐したことを知ったグルーは、三人を取り戻すため、盗んだ月をベクターに渡そうと決意するのだが……。

ウザい三姉妹だったが、一緒に過ごすうちに、グル―の心は彼女たちに癒されるようになる。あんなに意地悪で皮肉屋だったグル―の人柄も徐々に変化。博士やベクターの仕業がグル―に愛情を芽生えさせるのだ。

 ミニオン

グルーの手下。ネファリオ博士が、脂肪酸と変異したDNA、バナナで作った生き物。


ミニオンがいっぱいです。一つ一つ名前があるようですね。声が何ともいえず可愛かった(笑)
女性のカツラを被ったミニオンも登場。

  ベクター 

グルーの宿敵。狡猾で自信過剰な性格。眼鏡にジャージ姿が特徴。グルーの計画を阻止しようとする。

グルーの家に暮らすマッドサイエンティスト。年齢は、約150歳。頭脳明晰だが奇人。
ネファリオ博士

 グルーの母
かなりキツイ言動が目立つが、本来は優しい性格。


キャラクターはなかなか個性的で面白いです。出来れば、スティーヴ・カレルの声で観たかったですね。

解説(allcinemaより拝借)

世紀の大泥棒を目指す男が、ある悪だくみから孤児の三姉妹を利用しようとするものの、思いがけず愛情が芽生えてしまうさまをユーモラスに綴るハートウォーミング・アドベンチャー・コメディ。監督は、共にこれが長編デビューのクリス・ルノーとピアー・コフィン。

メディア 映画 Anime
上映時間 95分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(東宝東和)
初公開年月 2010/10/29
ジャンル ファミリー/コメディ/ファンタジー
映倫 G

  • 公式ウェブサイト (英語)
  • 公式ウェブサイト (日本語)
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    コトバのない冬(2008)

    2010-11-15 | 映画:ミニシアター

     1週間限定公開!

    ということで、京都シネマで鑑賞。「乱暴と待機」鑑賞後に本作を観ました。何と撮影は今から6年前に製作されたそうです。そしてようやく2010年に公開されたんですね。東京や他の場所では2月に公開されたのですが、京都ではこの時期に。しかも1週間だけとはね。

    さて俳優渡部篤郎が初メガホンを撮ったということでかなり話題にもなっている本作。主演は高岡早紀さん。ちょっと色っぽい?う~ん何かフェロモンを感じるというか、、、、。多分男性には魅力的な女性ではないかと思います。

    よく分からないのですが。ワンシーン、ワンカット、NGなしという独特な手法で撮影されているそうです。NGなしというのは難しいんじゃないの?ワンシーンは長回ししているのかな?なにぶん撮影の方法なんてわからないので、その手法の大変さというのは理解出来ません(汗)とにかく凄いことなんでしょうね。
    (あ!ワンシーンの意味、調べてみて分かりました。)何とまわし続けることらしいです。だから演技を止めることは出来ないそうです。

    私が非常に印象的だったのは、あの渡辺えりさんです。とにかく自然体の演技、素の渡辺さんに近いともいえる感じです。まるで計算されていないというか、、、、。さすが渡辺えりさんだ。
    実は渡辺えりさん、その土地に実際に行って、そこの駅や時刻表、人々が何人住んでいるのかまで、ちゃんとリサーチして撮影に臨んだらしい。また地元の高校の名前まで調べたそうで。映画の中では登場していませんが、、、。数日間の撮影であるにも関わらず、ここまでリサーチする渡辺えりの役者としての凄さに感動したそうです。なるほどそれがこの自然体の演技に繋がるわけですね。


    もちろん他の俳優陣の演技も良いです!

    あらすじ(日本映画専門情報サイトより拝借)

    冬沙子(ふさこ:高岡早紀)は、北海道の小さな町・由仁で暮らし、牧場で働いている。寡黙な父親(北見敏之)とのふたり暮しだが、東京の大学に通いモデルの仕事をしている妹の早知(未希)が久しぶりに帰省し、近所の食堂のおばちゃん・みどり(渡辺えり)も交え、楽しい団欒の時間を過ごしていた。
     ある日、冬沙子は薬局を営む父親に用事を頼まれ、夕張へと出かけた。帰りのバスはなかなかやって来ず、寒さに凍える冬沙子は、バスの時間を尋ねようと通りがかった男(渡部篤郎)に声をかけた。男は、その問いかけに足元の雪に文字を書いて答える。男は言葉を話すことができないのだった。冬の間、閉鎖されている遊園地の管理をしている男は、バスが来るまでの時間、遊園地へと冬沙子を連れていき、温かい飲み物を飲ませてくれた。それが冬沙子と男=渉の出会いだった。
     その数日後、再び父に頼まれた用事で夕張を訪れた冬沙子は、車の中から渉の姿を見つけて声をかけた。閉ざされた遊園地で、冬沙子は子供のころ遊園地を訪れた思い出を語り出す。
     冬沙子と渉の出会いは、ふたりがそれぞれに過ごしてきた平凡な日常に、小さな変化をもたらした。冬沙子の働く牧場をふたりで訪れ、遊園地の動かないメリーゴーラウンドの中で互いの手に触れる……。渉に仕事を頼んでいる啓子(広田レオナ)も、渉の変化に気がついていた。


    お互いに惹かれあうのに、、、、。


    ふさこは連絡先をメモして渡す。


     そんな中、冬沙子が牧場で落馬して病院へと運ばれた。大きな怪我はなかったが、目を覚ました冬沙子の言葉に父と早知は戸惑う……。

    原案は渡部、実は海外で実際あった出来ごとのコラムを読んで、それをアレンジしたそうな。
    婚約寸前で(相手の)記憶がなくなってしまい、戻らないままもう一度プロポーズした人の話。記憶がなくなっているので、趣味なども変わっていたが。ところがまた同じ人にまたプロポーズする。何回かふられたそうですが、結婚に至ったそうです。世の中には信じられないことが起きているなあ、人間って凄いと思ったと渡部。

     説明的ではないところが良いのでしょうね。非常に簡略的でしたが、、、、。シンプルで良かったかな?

     

    脚本はちゅらさんシリーズでお馴染の岡田恵和

    メディア 映画
    上映時間 94分
    製作国 日本
    公開情報 劇場公開(ジョリー・ロジャー)
    初公開年月 2010/02/20
    ジャンル ドラマ/ロマンス
    オフィシャル・サイト
    http://www.echo-of-silence.com/

     

    Comments (2)
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    乱暴と待機(2010)

    2010-11-13 | 映画:ミニシアター

     覗いてください。私の本心。

    久しぶりに京都シネマへ。そしてまたまた久しぶりに邦画を2本鑑賞して来ました。その1本目がこの作品。12日が最終日だったので、何とか滑り込みました。

    さて原作は本谷有希子さん、あの「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」に続く映画化2本目となるそうです。何か不思議な作品ですよね。でもここに登場する4人の人物って身近にいそうな感じ。ただここまで本性露わにはしないかも。いやそうじゃないか。見え見えにしていないけど、見え見えじゃん!

    特に好きなキャラは小池栄子さん演じるあずさでした。美波演じる奈々瀬を本当に真の底から嫌いっていうのがとてもリアルで、、、、、。本当に意地悪そうに見える。かなり激しい役ではありますが、何か共感出来るな。といってもあずさのような体験をしたわけではないですよ。

    それで奈々瀬なんですがね。この人がなかなかの癖ものって気がします。一見おどおどしていて、いつも周りに気を遣っている感じ。問いただされると怯え状態で言葉もしどろもどろ。キツイ口調で言われると泣き出すし、、、、。でも裏の顔は違うような気がするんだよね。その辺があずさにしたら超むかつくのかも。ましてや過去に男寝撮ったという忌まわしい思い出があるのだから、奈々瀬のこの態度は信じられないんでしょう。


    何故か兄妹でもないのに、英則と暮らしている。英則の話によると、奈々瀬に復讐するための監禁だとか?あんまりその経緯が今一つ分かりにくいが、その辺は気にしない方がいいのかな?
    英則を演じるのは浅野忠信、個人的にファンなんですよ。かなり硬派な雰囲気、話し方も何か硬いんだけど、、、、、。マラソンで身体を鍛えるふりして、番上と奈々瀬のHシーンを覗き見していた。本当に人は見かけでは判断できない。


    小池栄子演じるあずさの旦那、番上貴男には山田孝之、以前はもっと可愛い青年というイメージだったけど、不精ひげをはやした冴えない男、その上スケベな奴。まあそこそこ美形だとは思うが、役柄のせいかそれなりに冴えない役がぴたりとハマって見えた。

    話は番上夫婦が、この市営住宅に引っ越して来てから、時間を追って展開することになる、時間の流れでこの4人が様々に変わって行く姿が興味深く描かれています。

    あらすじ(キネマ旬報より拝借)

    木造平屋建ての市営住宅に引っ越してきた番上(山田孝之)と妊娠中の妻・あずさ(小池栄子)。スナックへ向かうあずさを見送った番上は、引越しの挨拶に訪れた山根家で、漫画のような眼鏡にグレーのスウェット姿で熱心に読経する奈々瀬(美波)と出会う。彼女は兄と二人、二段ベッドが鎮座する部屋に暮らしていたが、明らかな挙動不審で、もじもじしながら聞かれもしないのにスウェット姿の理由を喋り出す。引越し三日目。山根家の軒先で、奈々瀬を見たあずさは驚愕する。二人は高校の同級生で、その時奈々瀬から受けた酷い仕打ちを、あずさは今も忘れずにいたのだ。と同時に、あずさは奈々瀬に兄貴などいなかった事実に気付く。しばらくして、足を引き摺った英則(浅野忠信)が作業着姿で奈々瀬の家に入るのを見たあずさはさらに驚愕。「あいつら、兄妹なんかじゃない……」。六日目。山根家のガラス窓にサンダルを投げつけたあずさは、そのまま部屋に入り込み、英則に苛立ちをぶちまける。室内を見回すと奈々瀬の姿はない。英則は「他人に説明する義務はない」と言い捨て、家を出ていく。一人残された部屋で、あずさは偶然、天井裏の隠し部屋を発見。とその時、外から人が入ってくる音が聞こえ、あずさは慌てて天井裏に潜り込む。天井板の隙間から覗いてみると、奈々瀬と番上がそこにいた。七日目。番上との関係を追及するあずさに対し、奈々瀬は「何もするわけないじゃないですか」と愛想笑い……。思えば五年前、奈々瀬の前に突如英則が現れてから、二人の奇妙な“軟禁生活”が始まった。「俺はお前に復讐するぞ」と言って、奈々瀬を家に連れ帰った英則。そんな彼は、夜毎、二段ベッドの上の段で誰もやったことのない復讐方法を考え続けていた。奈々瀬は思う。「永遠の愛は疑ってしまうけど、永遠の憎しみなら信じられる。私もお兄ちゃんも、それに気付いていたのかもしれない……。」
     奇妙な4人の関係。

     
    悪い予感は当たった!またしてもあずさは番上を奈々瀬に寝撮られたのだ!こいつ、虫も食わない顔をして、、、、。


    四人の男女の哀しくも可笑しい
    ある意味ラブファンタジー

    ドロドロしているような気もしますが、やっぱラブファンタジーなのかな?

    小説版とは登場人物の設定が異なるようです。以下少し書きます。

    ① 山根は犬の殺処分の仕事をしているのですが、映画では設定されていません。

    ② 実は番上は山根の同僚という設定だが、本作では無職。

    ③ あずさは妊娠中ですが、小説ではそうではありません。

    ④ 番上と奈々瀬のセッ●スを山根が覗き見していたことが露呈した後の展開が異なる。あずさと番上が離婚し、その後、奈々瀬が番上と暮らしている家に山根が現れ、そこで山根の両親の死の真相が明らかにされる

    ⑤あずさと番上は結婚していなかった。(劇中では夫婦である)

    ⑥ あずさは派遣OLだった。(劇中は水商売)

    ⑦ 番上のキャラが違う

    解説(allcinemaより拝借)

     人気劇団の主宰に加え、作家としても活躍する本谷有希子の同名舞台を「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」に続いて映画化。古びた平屋の集合住宅を舞台に、奇想天外なシチュエーションの下、男女4人の歪んだ愛と欲望が織りなす滑稽にして切ない人間模様が辛辣なブラック・ユーモアとともに濃密なタッチで綴られる。主演は「ヴィヨンの妻」の浅野忠信と「逃亡くそたわけ-21才の夏」の美波、共演に小池栄子、山田孝之。監督は「パビリオン山椒魚」「パンドラの匣」の冨永昌敬

      
                                           本谷有希子さんです。

    メディア 映画
    上映時間 97分
    製作国 日本
    公開情報 劇場公開(メディアファクトリー=ショウゲート)
    初公開年月 2010/10/09
    ジャンル コメディ/ドラマ/ロマンス
    映倫 PG12

    オフィシャル・サイト
    http://ranbou-movie.com/

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    リミット(2010)◆BURIED

    2010-11-10 | 映画:シネコン

     目覚めたら土の中

    MOVX京都にて鑑賞。噂のワンシチュエ―ションムービーです。いきなりまっ黒けの画面で始まります。まるで上映が中止したのか?と思うような感じ。しばらくそんな状態です。

    唸り声が聞こえます。目覚めたようです。ライターの火をつけて、どんな状況かを男性は知る事になります。何と木箱に入れられ、土の中に埋められていることに気づきます。
    BURIEDとは埋葬とか埋めるという意味だそうです。原題はそのまま、埋めるというタイトルなんですね。

    ワンシチュエ―ションなので、場面は最初から最後まで木の棺桶の中でのライアン演じるポールだけ。よくもまあこんなことを映像化したものだなあと感心します。時間は94分、ということは1時間34分ず~とポールが棺桶の中で悪戦苦闘を続けたんですね。
    鑑賞前はこんなワンシーンだけで映画が作品として成り立つのかな?なんて思いましたが、、、、。

    はい意外にこれ私的には面白い作品でした!場面展開がないらしいと聞いていたので、もしかしたら寝てしまうのではと心配していましたが、大丈夫ずっと集中出来ました。

    ライアン・レイノルズといえば、昨年サンドラ・ブロックとの共演作「あなたは私の婿になる」でしたね。私生活ではスカちゃんと結婚。スカちゃんの方が大活躍なので、この人ちょっと影が薄いというイメージでしたが。

    いやいやなかなかどうして凄いですよ。狭い空間に閉じ込められ、その緊迫した心理状況を上手く演じていました。死に物狂いで脱出を試みる男の切実な気持ちがガンガン伝わってきます。きっと撮影でもそんな環境作りされたのかもしれませんね。それこそ彼の演技が物を言う作品ですからね。
    ポール以外に登場するのは携帯電話をかけた相手のみ、国防省の人だったり、知り合いの人だったり、ポールを生き埋めにしたイラク人だったり、後色々な人が電話に出ます。そうそうポールを雇用している会社も、、、、。


    拉致したイラク人は9時までに500万ドルを用意しなければ、殺す!と脅迫されます。
    タイムリミットまで2時間くらいしかないわけで。。。。。

    携帯電話の電池ももうギリギリ状態ときている。ライターで周りの状態を見ながら、なんとか脱出出来ないかとやってみるが。お情けなのか?足下に懐中電灯、蛍光管?何だったけあの光るやつ、、、、?忘れました。とにかくそれがあったので、ライターでの明り取りは止めてそれを使う。
    もう時間がないので焦り気味のポール、しかし相手は誰もそんなに緊迫感もない。そりゃ相手がどんな風になっているのかなんて分かるはずもない。必死に状況を訴えるだけ虚しい。

    犯人は何度も金を要求!(犯人が書いた文章の紙切れには、ビデオで話すようにと書かれたものも用意されていた。)500万ドルもの大金を政府が用意するはずもないからと話すが、かえって犯人を怒らせるだけ。要求に応じないことから、会社の同僚の鮮烈な射殺シーンを見せて脅かされたり、、、、。結局ビデオをまわすことになる。こんな状態だから、相手を怒らせばどうなるか?弱気になるポールの気持ちが痛いほど伝わってくる。極限状態の中での心理状態ってきっとそんな感じじゃないだろうか?

    意識が朦朧状態のポールにさらなる試練が!
    何とへびが彼のズボン?から出てくるではないか(ドキッ)確かにズボンから出て来たよね。目の錯覚か?とにかくへびがいるんです。
    へびはにょろにょろと這いずり、ポールの足下に止まります。とぐろを巻き舌をぺロぺロ、、、、。
    ポールは必至に遠ざかろうとしますが。今にも襲われそうな雰囲気(汗)持っていたウィスキー(だと思う)それにライターの火をつけて追い出し作戦をします。こぼれたウィスキーが引火して、一時騒然となりますが、へびは箱の穴から逃げて行きます。

    救いの神となる男性の電話で何とか希望の光は見えそうな感じ。しかし雇われていた会社からは拉致されたその時で都合良く解雇。
    何ともいえませんね。あまりにも理不尽な話です。

     ライアンのイメージがまったく変わってしまいました。

     あらすじ(ニフティー映画より拝借)

    イラクで民間のトラックドライバーとして働いていたアメリカ人、ポール・コンロイ。ある日ポールのトラックが何者かに襲撃され、彼が目覚めると木製の棺に入れられて土の中に! 手元にあるものは、充電切れ間近の見慣れない携帯電話、オイルの尽きかけたライター、小型ナイフ、ペン、懐中電灯。そして残り90分間分の酸素だけだった……。誰の仕業でなぜ地中に埋められたのか? はたしてそこから脱出はできるのか? 残された酸素の量からタイムリミットが迫っていることを知ったポールは、棺に入れられたまま自分の墓場にはさせまいと、記憶にある番号を頼りに携帯電話で外部と連絡を取るが、そこには理解を超えた状況が待っていた……。

    突然の爆発音で、砂が箱を襲う。次第にその反動なのか?箱にドンドン砂が舞い込む。愛妻リンダとやっとのことで連絡が着きますが、その時はもう砂が深く入り込んできている状態。救いの神である男性が現地に到着したとの連絡。いよいよこれで脱出出来るかと思ったその時です。さてこの後意外な展開となります。皆さんぜひ続きはシアターでご覧下さい。

    全く動けないハコの中で17日間ぶっ続けで毎日25ショットの撮影に挑み、泣き、笑い、叫び、キレ、謝り、怒りという喜怒哀楽のすべての感情を一本の映画内で表現し切ったライアン・レイノルズ。 何と睡眠障害に襲われたというニュースも流れているそうで、実際にパニック状態に追い込まれながらも理性と戦う男ポール・コンロイを大熱演したライアンだそうです。
    軽いのりに見える彼ですが、この作品でイメージ変わりましたね。

    解説(allcinemaより)

    棺桶の中という極限の閉鎖空間を舞台に、一人の男の必死の脱出劇を、多彩なアイデアを盛り込んだ巧みなストーリーテリングでスリリングに描き出した緊迫のサスペンス・スリラー。主演は「あなたは私の婿になる」のライアン・レイノルズ。監督は、デビュー2作目となる本作で一躍ハリウッド注目の存在となったスペインの新鋭、ロドリゴ・コルテス。

    メディア 映画
    上映時間 94分
    製作国 スペイン
    公開情報 劇場公開(ギャガ)
    初公開年月 2010/11/06
    ジャンル サスペンス/ドラマ/ミステリー
    映倫 G

        http://www.experienceburied.com/index.html (英語)

     

     

     

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