銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

ヒトラーの贋札 ☆第80回アカデミー賞外国映画賞受賞作品

2008-02-27 | 映画:ミニシアター

  

第80回アカデミー賞 外国映画賞受賞作品

 

アカデミー賞受賞ということもあるので、他の映画紹介を飛ばしてこの作品のレビューを書く事にしました。2月5日、京都シネマにて鑑賞。平日にもかかわらず、大勢のお客さんなので驚きアカデミー賞にノミネートされていたこともあってかその辺はどうか分かりませんが・・・・。

 

まさか贋札偽造まで行われていたなんて、本当に驚きですナチス・ドイツで思い出すのは、アウシュビッツ強制収容所でのユダヤ人大量虐殺です。残虐なイメージが今も人々の脳裏にあるのではないでしょうか?

 

STORY

 

造らなければ死、造ればそれは家族や同胞への裏切り。

彼らの命をかけた選択とはーーーーー

 

映像は、第二次世界大戦終結直後のモナコ・モンテカルロから始まる。一流ホテルにみすぼらしいスーツを着ている男サロモン・ソロヴィッチ(カール・マルコヴィクス)が入ってくる。その手には札束が詰まったスーツケース。腕には強制収容所の囚人番号の刺青があった。

 

サロモン、通称サリーは贋札師だった。彼は秀でた腕を持ち、パスポートや紙幣などの偽造を行っていた。1936年のベルリン。このも商売に忙しい。捕まらないように、同じ場所には長く滞在しない今晩中にベルリンを発つ予定だったはずが、最後の客アグライアの美しさに惹かれ一晩ともにしてしまったサリーは、翌朝犯罪捜査局のヘルツォーク(デーヴィト・シュトリーゾフ)に捕らえられてしまう

 

サリーはマウトハウゼン強制収容所に送られた。彼はそこが犯罪者の送られる刑務所だと思っていた。ところがそうではないことにしばらくして気づく囚人たちは次々と組織的に殺されていくのだ。何とサリーも含めここに収容されているものは、皆ユダヤ人だったナチスによるホロコーストが始まっていた。

 

地獄のような日々の中、息抜きに描いたスケッチが親衛隊の隊長に気に入られ、サリーは彼らの肖像画やプロバガンダの壁画を描くお抱えのアーティストとなり、生き延びる。しかしある日ザクセンハウゼン強制収容所への移送が言い渡される。死を覚悟したサリーを待っていたのは、ベルリンで自分を捕らえたヘルツォークだったサリーを逮捕したことで、親衛隊に出世しており・・・・。いまや極秘任務を指揮する立場となっていた

 

 

その驚くべき任務とはイギリス経済に打撃を与える目的の「ベルンハルト作戦」 この作戦のため使用する完璧な贋ポンド紙幣を、特殊技術を持つ囚人を使って大量生産することだった。サリーは腕を見込まれて移送されたということなのである。。。。。

 

贋札工場はザクセンハウゼンの一般の囚人とは隔離された場所にあった。各地の収容所から集められた印刷や銅版画のプロ達が働いていた。

 

 工場の様子

 

美しい♪が流れ、清潔でふかふかのベッド、温かい食事、まるで天国のような待遇これにはわけあり・・・・。作業するための者の士気を高め、完璧な仕事をさせるという目的である。もし任務が成功しなければ、作業員たちはガス室に送られるしかしたとえ任務が無事に終了した時も同じく死が待っていることは明白だった。

 

少しでも命を延ばすため、サリーは美術学校の教師コーリャ、印刷技術師のブルガーらとともに作業にとりかかった。完璧な贋ポンド札を完成させ、量産すること・・・・。

 

いくつかの困難な課題を乗り越え、サリーは卓越した技術で完璧なポンド紙幣を造り出す収容所にいる事を忘れるような日々が続く人を信用したことないサリーはブルガー(アウグスト・ディール)やコーリャ達仲間に心を許し始めいた。

 

しかしある日、アウシュビッツから資材として送られてきた古紙の中に仲間の一人ロセックの子供達のパスポートが見つかり、事態は急変それは子供達の死を意味していたこの出来事は彼らが考えないようにしていた現実を突きつけられることに

 

生き残るために、ナチスに協力していること、それがドイツの戦況を有利にし、家族や恋人、同胞たちが置かれている状況を悪化させているのだ

 

正義感の強いブルガーは、自分達が決起し、戦うべきだと協力を求める

 

しかしサリーは無駄死になると相手にしなかった。

 

ポンドの次はドル札の偽造だ

サリーに言い渡された新しい任務は贋ドルの製造。その印刷にはブルガーの持つ特別な技術が必要だった。しかし彼は「ナチの金は刷れない!」と拒否作業の妨害を始める。成果が上がらないことに痺れをきらせたヘルツォークは、あと4週間以内に出来上がらなかったら場合、ブルガーを含む5人銃殺すると宣告!

 

 

コーリャのために、ヘルツォークと取引をするサリー

 

 

 

ブルガーのことを密告すべきだと、サリーに詰め寄る作業員たち。誰だって死にたくないものね。仲間を売りたくないサリーは贋ドル札造りを、ブルガーなしで、寝る間もなく作業をし続ける。

 

 

コーリャは結核に冒されていた。薬がないと命が危ない状態に・・・・・。そこでヘルツォークに作業の取引の代わりに薬をもらう取引をする。それはヘルツォークと妻子のスイスのパスポートを偽造すること。戦況を不利と見たヘルツォークは国外逃亡を企てていたのだ。

 

 

いよいよ贋ドル札完成の期限が来た!!サリーは見事な贋ドル札を造り上げる。ヘルツォークとの取引にも成功。薬を手に入れたしかしコーリャの病気が親衛隊にばれてしまい、コーリャは感染防止のために銃殺されてしまう

 

 

 

数日後、親衛隊は作業を停止、全ての機材を運び始めた。すぐそこまで、連合軍が迫ってきていたからだ。親衛隊の兵士はすべて去った。その夜、ヘルツォークが工場に忍び込み、贋ドル札を取りに戻ってきたのだ。それを見つけたサリーは彼から銃を奪い、突きつけるコーリャの銃殺はヘルツォークの命令だと確信していた。引き金に指がかけられる・・・・・。

 

 

翌朝、固く閉ざされた工場の扉を破ったのは、連合軍ではなく収容所に囚われていた人々だった。サリーは扉の向こうの悲惨な現実に打ちのめされる彷徨いながら、歩いていく・・・・・。

 

 

再び映画の冒頭に・・・・。舞台はモンテカルロ、サリーはカジノで負け続け、持っていた札束を使い果たす。そして一人、美しいビーチへ・・・・。

 

 ダンスを踊るサリー

 

レビューをほとんど書いてしまいました。この原作本を書いたアドルフ・ブルガー氏はこの映画の中にも登場しています。有能な印刷技術師だったそうです。何と現在91歳というご高齢です。一人でも多くの人に伝えることが自分の義務だと思い、生きておられるそうです。

 

 この人がブルガー氏

 

1917年、スロバキア生まれ。印刷工・植字工として職業教育を受ける。42年アウシュビッツ強制収容所収監。44年ザクセンハウゼンへ移送され、「ベルンハルト作戦」に関わる。戦後はプラハに在住。72年以降、作家・ジャーナリストとして自らの収容所体験を語り始める。現在国際ザクセンハウゼン委員会のメンバーとして活動。彼の妻ギゼラは22歳の若さで、ガス室送りとなった。

 

 

 

監督 ステファン・ルツォヴィッキー、1961年ウィーン生まれ。業界の大御所たちが主催する映画コースやセミナーで演劇と歴史を学び、80年代前半には舞台演出家の傍ら、オーストリアの放送局ORFのためにラジオ劇の脚本家としてテレビ・CMそしてミュージカル・ビデオなどの仕事に携わる。96年「Tempo」(06・未)で長編映画デビュー。2作目「Die Siebtelbauern」(97・未)は世界50ヶ国でリリースされ、ロッテルダム国際映画祭のタイガー・アワードをはじめ、各国の映画祭で賞を獲得99年度米アカデミー賞・外国映画賞のオーストリア代表となっている。

 

ということで、今回はノミネートだけではなく、アカデミー賞外国映画賞をゲットしました

 

感想:ドイツという国は、非常に怖い国のように思います。「善き人のためのソナタ」も政治的背景が重くのしかかる作品でした。あのベルリンの壁崩壊直後まで、スパイ探しをするというのですから・・・・・。その状況はナチス・ドイツの頃から、変わっていないということなんですよね。まあドイツだけではないですが・・・・。ヨーロッパ全土には私たちが知らない驚くべき政治体制がはびこっているのだと思います。最近は政治的背景の強い映画の公開が多いですね。

 

 

※そういえば、サリー役の カール・マルコヴィクス、どこかジェイソン・ステイサムに似ていると思ったのですが・・・・。声もそっくりでした。と思うのは私だけでしょうか

 

 

 

 

 

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I AM LEGEND  WILL SMITH  

2008-02-23 | 映画:シネコン

 アイ アム レジェンド

 

66億人の絶滅と、たったひとりの生存者ーーーーー

 

12月18日、MOVX京都にて鑑賞、まだ現在上映続行中という長ロングランの作品です。今月末まで、上映されるようです。

 

登場するのは、ウィル・スミス演じるロバート・ネビル(ウィル・スミス)、そして彼の愛犬サムだけ??・・・。広いニューヨークは廃墟化、生きている人間はすべて消えてしまい、静まり返る街に犬とロバートだけなのだ。時は2012年。3年前、地球全土を覆いつくした災厄をくぐり抜け、この街で、そしておそらくは全世界で、ただひとり生き残った男かもしれない。

 

今や唯一の話し相手となった愛犬サムとともに、誰もいない店で買い物をし、DVDを借り、セントラルパークで畑を作って、彼はひとり生きる。店員代わりに並べたマネキン、空母の戦闘機の翼から摩天楼に向かって打ち放つゴルフのショット何をするのもひとり、どこへ行ってもひとり、いつ終わるともしれない究極ののなかで人類滅亡の原因をさかのぼり、再生のための研究を続けることだけが、有能な科学者だった彼のたったひとつの生きる支えだ。

 

自分以外の生存者を探し求めて3年間、毎日無線を流し続けているメッセージにはいまだ誰からも連絡はない。本当にもうこの世には生存者はいないのかその一方、日が沈み太陽のが消えるといっせいに動き出す不気味な影それは人類滅亡後に出現した“ダーク・シーカーズ”その凶暴な群れに襲われれば、ネビルの最後の望みも絶たれてしまうしかし人類再生のための鍵を握っているのも、彼らかもしれない・・・・・・。

果てしない孤独と、迫り来る恐怖。夜毎にダーク・シーカーズの脅威と戦いながら、途切れそうな希望をたぐり続ける日々。やがてネビルは、ある驚くべき事実に気づく

 

ダーク・シーカーズってゾンビ?なのでしょうか。先日鑑賞した「28週後」も似たようなお話???人間がシッコ(感染者)に襲われることによって、凶暴なシッコとなっていくという話。このダーク・シーカーズも同じなのか?

最近このような作品が多いですね。ただこの作品は生存者がたったひとりというところが、重要なポイントなのかもしれないですね。ウィル・スミスも「もし、地球上でたったひとりになったら、貴方はどうしますか?」と質問を投げかけていました。本当に自分だけが地球上で生き残るという極限状態になったとしたら、どんな精神状態になるのでしょうか。孤独がいいとか、一人きりがいいなんて思ったりするけど、それは多くの人間がいてこそ、勝手気ままに生きたいという考える思考感覚だろうし。

 

3年間という長い月日を孤独な状況の中で生きていくロバート・ネビルの心の葛藤はどれほど辛いものなのかを、スクリーンを通して何処まで伝えられただろうか?まさしく絶望に直面しているわけだから、喪失感もただ事じゃないくらいだ。そんな状況の中でどのような生き方ができるのか?

 

ロバートは再生の道を見つけるために、研究を続ける。ほんの少しの希望をもち続けながら・・・・・。

 

作品を鑑賞後、この作品の伝えたいことを考えてみると、単にアクション・アドベンチャーだけではなく、地球上でたったひとりになった男の心理ドラマなのだ。そしてダーク・シーカーズは決してゾンビでもなく、シッコでもないような気がした。彼の孤独の中に潜む、闇の悪魔なのではと・・・・・。そしてその闇の悪魔は、彼が求める希望のヒントの鍵を握る糸口のようだ??

 

 

ウィル・スミス以外のキャストはいるものの、スミスは大半をほとんどひとりで演じるということに、真っ向から取り組んだそしてその経験は最終的に報われたと感じる。とスミスは話す。もちろん不安だったと認めるスミスひとりきりだと、ぶつける対象を見つけるのが難しい。しかし俳優として、そんなチャレンジこそ必要なものなんだ作品の中での孤独と同じく、ひとりで臨むというひと味違った試みはさぞかし大変だったに違いない。

 

撮影風景です・・・・・。 

 

 

前作「幸せのちから」では息子のジェイデン君との共演、今回は娘のウィロウちゃんとの共演でした。

 

原作: リチャード・マシスン 『地球最後の男(別題:アイ・アム・レジェンド)』(ハヤカワ文庫刊)

 

 

goo映画では「アイ・アム・レジェンド」特集をやっています。監督フランシス・ローレンスの単独インタビューも載っていますので、ぜひ覗いて下さい。公式HPにもリンク出来ますよ

 

 

 

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「干支でシネマ☆バトン」に挑戦!!

2008-02-20 | その他

この方のキャラが大好きなんです!その人はとんとん亭のとんちゃんなのです。そのとんちゃんよりバトンを頂きました。題して干支でシネマ☆バトンというものでございます。映画の中に十二支が関連する作品を探すという、私にとってちょっと難解なバトンかもしれませんが・・・・。とりあえず無い知恵を絞りきって挑戦したいと思うわけでございます。ではいってみましょう!

 

といえば、やはりディズニーアニメの「ミッキー・マウス」ではないでしょうか?

ということで今も多くの人にされるミッキー ・マウスを選びました。

 

 

 

???そういえば、「シャーロットの贈りもの」にもが登場していましたが・・・・。今回選んだのは、この作品です。お肉の問題を取り上げた「いのちの食べかた」です。日本人が1年間に食べるお肉(牛・豚・鳥)は約300万トン。誰もが毎日食べている膨大な量のお肉、そのお肉のルーツを作品した映画。実は未見ですが

 

牛肉がメインということで・・・・・。

 

 

 

です・・・・。トラを映画に取り上げた映画、ありそうですがあぁ~~思い出しました「トラ・トラ・トラ!」という映画、1970年に製作された日米合作の戦争映画です。但しは出ていません。

 

 

といえば、ピーターラビット!そいでもって「ミスポター」にと考えておりましたが、他の方が紹介しておられましたので却下色々考えた結果・・・・突然思い出したのはMOVXの短編アニメ「ノラビッツ・ミニッツ」です本編の前に上映されるウサギの兄弟のお話・・・・。残念ながら、現在上映されていませんまたやって欲しいな~~

 

 この動物も一体何の種類なのか?竜のオトシゴは得たいの知れない生き物ですよね。得体が知れないといえば、ネス湖のネッシー。ということでただ今上映中「ウォーター・ホース」を選んでみました。

 

 鑑賞しましたので、いずれ記事をアップします

 

 

ですね。あまり好きな方いませんよね。私も苦手です、はい

そういえば、見逃しました。「スネーク・フライト」、機会があればDVDでと思っています。さてヘビは登場しませんが、タイトルにヘビがついています。「ブラック・スネークモーン」、お話の内容、ちょっとヤバイかな?と思いきや、意外にもいいお話でした。

 

あのサミエル・L・ジャクソンと可愛いクリスティーナ・リッチの共演の話題作。鎖でつながれた彼女はS〇〇中毒

 

 

・・・・。結構あります!さて私が選んだ馬の登場する映画は、ブラビ主演「ジェシー・ジェームズの暗殺」、ブラビがに乗っているところはう~んかっこいいでもその写真は残念ながらございません。ジェシーのお仲間の写真でごめんなさい

 

 

 

さてまできました。実は何と!私は年であります。年がバレバレやばい~~。そんな私が選んだ映画は「パンズ・ラビリンス」に登場する牧神で~す。山羊の精だとか??この作品で重要な役どころでした。

 

 

パンという牧神です。

 

 

さてさてお次はちゃん、やっぱりこれでっせ「猿の惑星」ですよね。何とあのマーク・ウォルバーク主演、そしてティム・バートンが監督した作品ですよね。

 

 

さてさてあと少しで終わり、もう少し頑張ってみよう!次はさんです。私が選んだ鳥が登場する作品はこれです!

 

 

 ディウォッチ、ロシア映画だそうです。何でもロシアでは凄いヒット作品だそうです。ただ今東宝系の劇場で公開中ですよ。何の鳥なのでしょうか?

 

 

いよいよラストも近い残すところ、ですね。。。。。。犬といえば、やはりこの人の作品にいつも登場名前も紹介されるほどです。犬も出演者です。

アキ・カウリスマキ監督の最新作「街のあかり」にもやはりワンちゃん登場です。

 

 

この寂しげな情景に犬は溶け込んでいます。最悪の飼い主に飼われているちゃんなのです。

 

 

とうとうラストですさんがラストを飾ります

なかなかさんの出る作品見つけるの難しいですね。ちょっと無理あるかなまあいいでしょういのししさんの親戚さんが登場する「シャーロットのおくりもの」です。のウィルバーが登場する可愛い作品

 

ふぅ~何とか十二支シネマやりましたさてさてどなたにまわしましょうか

 

えっと・・・・・考えた末ですね、バトン快くOKしてくれそうな方2人を見つけました。BCさんAnneMarieさんです。宜しくお願いします。

 

追記:そしてもう一人、OKして頂けるかな?シャーロットの涙のシャーロットさんにお願いしてみました。お返事お待ちしておりますm(__)m

 

 

【子】ねずみ
【丑】うし
【寅】とら
【卯】うさぎ
【辰】たつ
【巳】へび
【午】うま
【未】ひつじ
【申】さる
【酉】とり
【戌】いぬ
【亥】いのしし
次に回すブロガーな人たち☆

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ALWAYS 続・三丁目の夕日 吉岡君、もたいさん、受賞!

2008-02-17 | 映画:シネコン

吉岡秀隆君、日本アカデミー賞最優秀男優賞、受賞!

もたいまさこさん、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、受賞!

(もたいさんの受賞はそれぼくでした。すみませんm(__)m)

 

おめでとうございます 昨年12月11日に、東宝シネマ二条にて鑑賞しました。宮沢りえちゃんの「オリヲン座からの招待状」と同じ日からロードショー開始だったこの作品、もちろんこの「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の方が、大人気だったようです。前作は何故か?鑑賞していません。前作もかなりの人気作品だったので、続編をという声が多かったとのこと。

 

という評判を聞いて、今回は絶対観ようと思いシアターに足を運びました。お話はいたってシンプルです。そんなところが、良いんでしょうね。そして何と言っても気持ちが優しくなる作品。こんな人たちが周りにいてくれたら、本当にハッピーなるかもしれません。

 

 

お話は・・・・・。

昭和34年春。東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていた。取引先も増え、軌道に乗ってきた鈴木オートに家族が増えた。事業に失敗した親戚の娘、美加を預かることにしたのだ。しかし、お嬢様育ちの美加と一平は喧嘩ばかり。一方、一度淳之介を諦めた川渕だが、再び茶川の所にやってくるようになっていた。淳之介を渡したくない茶川は、再び芥川賞に挑戦しようと決意する…。

 

多くのファンからの要望に応え、『ALWAYS 三丁目の夕日』が再びスクリーンに。前作で淳之介を取り戻した茶川が芥川賞に挑戦していく。今回もまた当時の東京の風景をVFXを用いて、目を疑うようなリアルさで再現している。完成したばかりの東京タワー、日本橋などの街並みに加え、東京駅、羽田空港、開通直後の新幹線こだま号など、その時代を知る人にとっては懐かしい映像が続く。また、この映画の魂でもある三丁目の人々の温かさも健在。古きよき“昭和”の世界を再び味わって欲しい。出演は、堤真一、薬師丸ひろ子、吉岡秀隆、須賀健太ら、お馴染みの顔ぶれに加え、上川隆也、マギー、渡辺いっけい他。監督は前作と同様の山崎貴

 

《感想》

いわゆる群衆劇だが、それぞれのキャラクターがしっかりと表現されていて、ごちゃごちゃにならず、分かりやすいのが、とてもいいなと思った。山崎監督は一作目で登場人物のキャラクターの個性を引き出すために苦労したと話していた。今回その苦労が上手く生きたのではないだろうか。続編しか観ていない私にも、大変分かりやすく、楽しく観れた。人間関係が薄くなって、その上に人間同士のいがみ合いや恨みなどの多い昨今、古きよき時代の助け合いをこの作品を通して教えてもらったと思います。鈴木オ一ト家の人たちを中心に繰り広げられる素晴らしい人情ドラマに、感動した

 

 茶川役(吉岡秀隆)

ドラマ「北の国から」がいまだに印象に残っています。顔もあの時と変わらず。

 

 

 鈴木則文役 (堤真一)

舞妓haaaan!!での彼が印象的です。今回もテンション高い

 

 

 石崎ヒロミ役 (小雪)

モデル出身で、ドラマでも活躍中茶川の恋人役

 

 

 鈴木トモエ役 (薬師丸ひろ子)

「セーラー服と機関銃」から30年近く経ってしまいました。今も大活躍お母さん役が似合う年になっちゃいました。

 

 宅間史郎役 (三浦友和)

「転々」での大変身がいまだに脳裏に・・・・。しかしこの医師役も良かったです。百恵ちゃんの夫というイメージも何処かに行っちゃいました

 

 (大田キン役) もたいまさこ

「めがね」でもいい味出していました。この作品でもなかなか面白いキャラでしたね。助演女優賞もゲット大好きな俳優さんです。

 

 

 星野六子役 (堀北真希)

彼女の映画は初めて観ました。方言もなかなか若手俳優の注目株ですね。ナチュラルな人なので、このまま行って欲しいですね。

 

 山崎 貴(監督・脚本)

山崎監督についてはこちらからどうぞ

 

鈴木一平役の小清水一揮君は、何と「オリヲン座からの手紙」にも出演していました。個人的にはこの作品の方がやっぱり良かったですね。 

 

ALWAYS 続・三丁目の夕日公式サイト

 

 追記:トモエの初恋相手が上川隆也でした。橋の上での再会はまるで「君の名は」みたいでした 

 

追記:もたいまさこさんは、「それでも僕はやっていない」での受賞でした。すみません 

 

 

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タロットカード殺人事件★☆ウイットとペーソス??

2008-02-15 | 映画:ミニシアター

 ウディ・アレン最新作も、またスカちゃん起用です

 

 

『マッチポイント』に続き、またもウディ・アレン×スカーレット・ヨハンソンの最強コンビが楽しめる! ウディ・アレンの最新作はロンドンを舞台に、アガサ・クリスティへのオマージュたっぷりに描かれるウィットとペーソスに溢れた上質ミステリー。死んだはずの敏腕記者から、ジャーナリスト志望の女子大生サンドラがそっと耳打ちされた、とっておきのスクープ、“世間を騒がすタロットカード殺人事件の真犯人はピーター・ライモン…”。 しかし、彼は一分の隙もない超セレブの紳士。果たしてこのスクープは信用できるのか? 幽霊出現のきっかけとなったマジックショーの奇術師スプレンディーニとともに、サンドラはこの一大スクープをものにするべく事件の究明に乗り出すのだが…。

全米では2006年のサマームービーとして公開され、「ウディ・アレン最高潮」と大絶賛され、これまで500館を超える規模で拡大公開されました。ウディ・アレン映画史上No.1ヒットとなったロンドンシリーズ第2弾。

 

ロンドンの夜に悲鳴が響く。切り裂きジャックの再来と言われる連続殺人鬼が出現した。なぜか狙われるのはブルネットの美女ばかり。そしていつも殺人現場にはタロットカードが1枚残されていた。
死んだはずの敏腕記者(イアン・マクシェーン)から、ジャーナリスト志望の女子大生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)が耳打ちされた、とっておきのスクープ。それは「世間を騒がすタロットカード殺人事件の真犯人はピーター・ライモン」。しかし、彼には一分の隙もない超セレブの紳士だった。果たしてスクープは信用できるのか?幽霊出現のきっかけとなったマジックショーの奇術師スプレンディーニ(ウディ・アレン)と共に、サンドラはこの一大スクープをものにするため、ピーター・ライモン(ヒュー・ジャックマン)に接近するのだが...。

 

ウディ・アレン&スカーレット・ヨハンソンのにわか名探偵コンビが繰り広げる犯人探し

 

そうですピーター・ライモン(ヒュー・ジャックマン)が犯人なのです。それはラストのスカちゃんとの絡みで分かるんです。このアガサ・クリスティのようなウィットペーソスを意識して、ウディ・アレンは今回作品を作ったようですが・・・・。会話のやりとりなどをかなり逃さず聞かないと、やはり面白さは理解できないような感じのようですね。どうもその辺でついていくのが大変だった私です。

 

結局そんなこんなで、途中でまた状態となってしまい気がつけば、結構大事な場面を逃してしまいました。前回の「マッチポイント」の方がお話の内容も興味のあるものでした。本当にいつ起こってもおかしくない、何かスリリングな人生の行方を上手く、作品としてされていたので、非常に印象的なものでした。

 

コメディタッチで言葉のバトルで映像を進行させるお洒落な作品なのでしょうが、どうも私にはしっくりきませんでした。でもウディ・アレンらしい作品なのでしょうね。笑いが理解できなければ、楽しめない作品だと思いました。



「プレ・ステージ」でタッグを組んだ、ヒュー・ジャックマンとスカちゃん、今回もまた一緒ですね

 

ということで、今回乗りに乗れなかった「タロットカード殺人事件」のレビューはほんのちょっぴりとなりました失礼します。

 

 

タロットカード殺人事件公式サイト

 

 

 

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転々♪オダジョー&三浦友和のコラボは最高!

2008-02-13 | 映画:ミニシアター

 

 

三浦友和のロングヘアーがなかなかいい

 

いよいよ「転々」のレビュー、書きますいやあ~ようやくここまでこぎつけましたよ。12月7日、京都シネマで鑑賞しました。この日は、「タロットカード殺人事件」とこの作品を連続で鑑賞。まったく違うジャンルの違う作品でしたが、私は「転々」の方がいいですね

 

お馴染み三木聡監督のゆる~い作品なので、あまり好みじゃないかな?なんて思っていたのですが、いいです!この作品は凄く良かった三浦友和のロングヘアーも最高でした。演技もですよ。今までのイメージとはひと味違う三浦友和です。オダギリジョーも食われてしまったなんて感じです。改めて彼の役者としての凄さを見たかも・・・・。ちょっとおおげさかな

 

《STORY》

 

井の頭公園をぶらぶらと出発、目的地はぼちぼちと霞ヶ関。

到着期限はナシーーー。

見知らぬふたりの東京散歩の旅は、

  借金取りの福原のとんちんかんな提案から始まった・・・・。

 

竹村文哉(オダギリ・ジョー)は大学8年生。幼い頃両親に捨てられ、育ての父親は逮捕されてしまった、一人ぼっちの男。そしていつのまにかこしらえた借金は84万円也。返済の期限は後残り3日!!

 

返済期限の前日、文哉は借金取りの福田(三浦友和)から、借金をチャラにする方法を提案されるそれは吉祥寺から霞ヶ関まで歩く福原の(東京散歩)に付き合うこと。しかもなんと、その報酬に現金100万円もくれるというのだイヤーな感じを受けつつも、他に選択肢のない文哉は福原の提案に乗ることにした。

 

 

井の頭公園の橋の上から、男2人の散歩は始まった。初日の調布飛行場で福原が教えてくれた散歩の理由は、「女房を殺したから、桜田門の警視庁に自首をし行く」というものだった。死体が発見されない段階で自首しないと、それは自首とは認められない。だから最寄の交番に早く自首したほうがいいと、福原を説得する文哉。

しかし福原はまったく意に介さない

 

 

一方福原の妻が勤めるスーパーでは、彼女の無断欠勤を、部長(岩松了)と事務員たち(ふせえり、松重豊)が心配している。「かけてみる?」 「様子見にいってみる?」という話にはなるものの、いちいち邪魔が入ってしまい、「まあいいか」と先延ばしに。

 

 

散歩も4日目を迎えた頃、2人は福原の知り合い麻紀子(小泉今日子)のを訪れる。そこで擬似家族のような数日を過ごし、文哉は今まで感じたことのない何かがざわついた

 

 キョンキョンも頑張ってます♪

 

福原が最後の晩餐に食べたいと言っていたカレーライスが食卓に上がった翌日、霞ヶ関に到着した。2人が迎えた結末とは???

 

三木聡作品にはいつも登場の岩松了とふせえり、今回は松重豊も加わり、絶妙な会話のやり取り、これがまた面白くてたまらないです。

鷲尾真知子はなにやらおかしげなお店の店主、「愛玉子」というお菓子が看板メニューらしい。福原ご推薦のお店そしてこのお店のどうしょうもない息子があの石原良純で・・・・。大きな声ででいた。

 

広田玲於奈もおかしげな女役で登場元々ちょっと変だけど、素のままのような感じ・・・・。サイケなもお似合い!福原呼び止められる

 

 

三木ワールド、今回の「転々」はかなり気に入っておりますですなんてことないお話ですが・・・・。この何ともいえない雰囲気が、心和ませてくれる。

オダジョーはやっぱり今回もはまり役ですそして相手役の三浦友和も本当にいい味出しています。まさか三浦友和がこんなに三木作品に合うなんて!!!です。

 

 

「転々ーてんてん 」オフィシャルサイト 東京めぐり

 

 

 

 

 

 

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IRAQ イラク ー狼の谷ー

2008-02-09 | 映画:ミニシアター

 

反米アクション映画 ついに日本で解禁

 

12月1日~7日まで、京都みなみ会館で限定ロードショーされた「IRAQ 狼の谷」、5日に鑑賞してきました。全国でも上映されたシアターは限られたようですね。そういう意味で、きっと鑑賞された人も少ないのではないかと思います。

 

とはいうものの、トルコ映画であるこの作品、本国トルコでは、歴代動員記録第1位という史上最大のヒットを記録した凄い作品だそうです。そして世界28ヶ国でも公開され大きな反響よんだというのですから・・・・。観ないわけにはいきません。

 

反米アクションという事ですから、もちろんアメリカでは鑑賞禁止となりました。アメリカと仲良しの日本で解禁されたことも、ちょっと驚きかも。

 

地元トルコでの人気はかなりのもので、閣僚までが鑑賞したそうです。国内最大規模480スクリーン、シネコンのスクリーンを埋め尽くすほどの勢いで公開されるやいなや、連日映画館に行列ができ、封切から1ヶ月で400万人を動員。社会現象と化した熱狂は、国民15人に1人が見るというほどの凄さですその興奮はシリア、エジプトなど中東13ヶ国で公開されイスラム国全域に広がる

 

しかしヨーロッパでは、ドイツ・イギリス・フランスと次々公開されるも、あからさまな反米主義や一方的なユダヤ人を思わせる医師の描き方が批判され、物議をかもした。

特に多くのトルコ移民を抱え、かってのユダヤ問題に慎重なドイツでは、上映反対運動や年齢制限審査をやり直すということにまでに。政治・メディアまでも巻き込む社会問題に発展したらしい。

 

という様々な反響をもたらしたこの「イラク 狼の谷」という映画のストーリーをレビューすることに。

 

2003年7月4日、イラク北部のスレイマニエで、サム・マーシャル率いる米軍部隊がトルコ特殊部隊本部を襲撃、兵士ら11人を拘束して、顔が見えないように頭にフード(布袋)をかぶせて連行するという事件(フード事件)が起こった。そのとき連行された将校スレイマン・アスランは、友人ポラットに屈辱の恨みを晴らしてくれと書き残して、事件後に自〇した。

トルコの元諜報員ポラット・アレムダルは、メナティとクルド系トルコ人アブデュレーの2人の部下を伴って、車でトルコからイラクへ向かった。一行はいずれも特殊部隊の出身だ。国境では、クルド人自治区民兵検問を張っていた。ポラット一行は、怪しいとにらまれて車を調べられそうになり、民兵たちを射殺してイラク・クルド人自治区へ入った。

北部のアラブ人の村では、導師ケルクーキ師の養女レイラの婚礼が行われようとしていた。祝宴が始まる夜を待ち構えていたマーシャル、ダンテら米軍部隊は、銃による祝砲が聞こえるとただちに式場を包囲して、関係者をテロリスト容疑で取調べ、連行しようとした。米兵の誤射により幼児アリが射殺されると式場は大混乱になり、銃撃戦で双方に死傷者が出た。レイラの新郎も射殺された。

ハリルトン・ホテルについたポラット一行は食堂で夕食をとる。それをかぎつけたクルド民兵がかけつけてポラットたちを連行しようとするが、ポラットはホテルの支配人を呼べという。ポラットは、支配人フェンダー氏に「ホテルに爆弾をしかけた。サム・マーシャルを呼べ。」と脅す。マーシャルは、クルド人児童たちとのパーティーをキャンセルしてホテルに急行。ポラットは名を告げて、ホテルを爆破されたくなければ、兵たちともどもフード(布袋)をかぶって報道陣の前に立て、とマーシャルに迫る。マーシャルは、これがフード事件の雪辱と悟るが、卑怯にもクルド人児童30人をホテルに連れてこさせ、人質同然とする。ポラットらはマーシャルの卑劣さに憤るが、ホテルを悠然と後にする。

例の婚礼関係者の一部をコンテナ車で輸送する途中、ダンテは機関銃でコンテナを穴だらけにして連行されてきた人々を殺戮した。良心的な将校が抗議すると、ダンテは彼をも射殺する。復讐するというレイラをなだめ諭すケルクーキ師。

アブグレイブ刑務所では、悪徳医師がイラク人捕虜の体から臓器を取り出してイスラエルなどに横流ししている。到着したコンテナ車の人々が射殺されているのを見て、その医師は「遺体の臓器は使えない」とダンテに抗議する。アブグレイブ刑務所では、捕虜にホース放水するなどのひどい虐待が行われていた。リンディ・イングランドと思われる女性兵士が捕虜を引き出して人間ピラミッドにする虐待を加えている。

トルコマン(イラクのトルコ系住民)であるエルハンが一行に加わり、彼の手引きで、ポラット一行はトルコ系指導者ハサンの家に隠れる。ハサンによると、バザールでマーシャルとクルド・アラブ・トルコ指導者の三者会談が行われるという。

 

 

バザールのある店で会談するマーシャルと三人の指導者。先日の婚礼で息子アリを殺された父親が米兵たちに近づく。レイラが来て彼を止めようとするが、彼は聞かない。その父親は米兵のそばで爆破スイッチを押して自爆した。惨状に人々が逃げ惑うバザールの広場。マーシャルを狙って来ていたポラットたちは、米兵たちと銃撃戦を繰り広げ、逃げさる。

ポラットの正体を調査したダンテはマーシャルに告げ、マーシャルはトルコ系指導者ハサンを家に呼びつけた。マーシャルはハサンを射殺し、米軍部隊がハサンの家を襲撃する。逃げ出したポラット一行は、あのレイラと出会って家にかくまわれる。

クルド人の集会。指導者はマーシャルの功績を賞賛し、サッダーム・フセインの大統領官邸にあったピアノを彼に贈ると発表する。二人は小声で語らう。「トルコは片付けた。次はアラブだ。」 夜、列車でピアノが運ばれてくる。列車に飛び移り、細工をするポラット一行。

武装組織がジャーナリストを公開斬首しようとしている。そこに導師ケルクーキ師が現われて、敵と同類になるな、とイスラムの教えを説きながら諭す。彼は忍耐の大切さを説く。 一方、マーシャルは、クルド人指導者を家に呼び、導師は「アメリカに逆らう人物、つまりテロリスト」だから逮捕しろ、と指示する。クルド人指導者は、先祖代々、導師のおかげで生活ができているから、関与したくないとおそるおそる断る。

マーシャルが家に届いたピアノを弾こうとすると、爆発するピアノ。マーシャルの家が吹き飛んだと聞いて、人殺しが死んだと喜ぶレイラとポラットの手下たち。ポラットは、今後の追及を避けるために村に逃げようと、レイラに助言する。

(Wikipediaより抜粋)

 

街から離れたある村に、ポラット一行とレイラは逃げてきた。夜、米軍部隊が村を襲撃してきた。マーシャルは間一髪生きていたのだ。逃げ惑う村人たちを虐殺する米軍。銃撃戦の末、ポラット一行は米軍部隊をほとんど倒した。レイラは、夫からもらった家宝の短刀でダンテを刺し殺すが、マーシャルに射殺される。ポラットとマーシャルの一騎打ち。ポラットはマーシャルの胸にナイフをうずめる。もうすぐ朝だ

 登場人物紹介


 

主なキャスト紹介

 

ポラット(ネジャーティ・シャシュマズ) 1971年、トルコ・エリャズ生まれ。アンカラで育ち、旅行ビジネスの学校で学ぶ。卒業後、トルコ国内に会社を設立。あるとき、アメリカに永住を決意して渡航することに。しかし機上であの9,11テロ事件が起こり、飛行機はトルコへ戻る。結局トルコに留まることに・・・・。その直後、「狼の谷」テレビプロデューサと知り合い、ほぼ演技未経験にも関わらず、主役のポラットに抜擢される。

 

サム・マーシャル(ビリー・ゼイン)クリックして下さい。プロフィールの詳細が分かります。

 

アブドゥルラフマーン・ハリス・ケルクーキ導師(ハッサン・マスード)1958年、シリア・ダマスカス生まれ、シリアでは映画俳優として数多くの作品に出演。俳優以外に、脚本家・舞台演出家・映画監督としても活躍!シリアの国民的存在。リドリー・スコット監督の「キングダム・オブ・へブン」(05年)でイスラム指導者サラディンを演じ、世界的に存在が知られるようになった。

 

米軍施設の医師(ゲイリー・ビジー)クリックして下さい。プロフィールの詳細が分かります。

 

かなり荒削りな作品です。サム・マーシャルというアメリカ人がかなりの悪人なもんで。すべてのアメリカ人が極悪非道極まりないというイメージを持ってしまいます。これで余計にアメリカ人が印象を悪くなってしまい・・・・。こんなアメリカ人ばかりではないんでしょうが。とは言え、イラクへのアメリカ介入がいっそうこの作品おかげで中東の反米意識がヒートアップするのは何となく分かります。ブッシュ政権もあと少し、大統領交代で変わるのか????イラク問題が気になりますね。そんなこんなで「イラク 狼の谷」、それなりに見ごたえありましたが。

 

 

 

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モーテル★ホラー映画の原点!

2008-02-06 | 映画:シネコン

  

ホラー大好きです11月27日、MOVX京都にて鑑賞。最近のホラー映画はかなり、細密かつ、発想も優れています。この作品はそのジャンルの中でもかなりクラッシックなもののようで、ホラー映画の原点という感じがします。

 

ストーリー

息子の事故死をきっかけに不仲になったデビッドとエイミーの夫妻は、親類の家から自宅へと戻るため、高速道路を車でとばしていた。しかし動物を避けようとしてエンジンが故障、仕方なくすぐ近くのモーテルに泊まることにする。怪しい支配人のメイソンに鍵を貰い部屋へと向かう夫妻。すると突然、隣の部屋から激しいノック音が響き、何者かから無言電話がかかってきた。さらにデビッドが部屋のビデオを再生すると、そこには、TVモニターに映し出される、おぞましい殺人シーン。しかし作りものにしては余りにも生々しいその映像は、悪趣味なホラー映画の一場面ではなかった。スッーと血の気が失せるデビット異常極まりないその猟奇殺人は、何と彼らが宿泊中の4号室で撮影されたものだった「まさか、私たちまでも・・・・」今も部屋の中で回り続ける数台のビデオカメラを発見したその時、ふたりの“最後の一夜”“人生最期の一夜”へと変貌していくーー。

 

あなたも、この恐怖から決して逃れられない。

 

偶然に訪れたモーテルで、離婚寸前の夫婦に襲い掛かる最悪の恐怖を描いた作品。倒錯した精神・世界を描くサイコ・スリラーや過激な描写、超常現象などを売りにしたホラー作品が隆盛を誇る中で、本作は徹底してクラシックなスタイルを貫き通している。突然響き渡る不快かつ不気味な音、謎のビデオ、迫る殺人鬼など、スリラーではごくごくありふれた素材を研ぎ澄ませた鋭い恐怖へと作り変え、観客に襲いかからせる。前半は静かに、後半はアクションを交えた緊迫感あふれる展開となるなど、緩急の付け方は絶妙。クラシックなのに古臭さを感じさせない、正統派のスリラー映画だ。(goo映画より)

 

最近のホラー映画を観ているせいもあって、どうも少し物足りなさも感じるのだが・・・・。考えるとごく限られた手法だけで、ここまで作るというのは大変だと思った。考えると先日観た「ホステル2」も人を人が殺人するという内容では重なるところもある。もう少しこの作品より残虐性が強かったが。

 

ラスト近くになるとこのモーテルのオーナーが豹変した状態となり、殺人鬼となっていく。そしてこの夫婦を追い詰めるーーー。異常性格者によっての無差別殺人という形と捉えるのがいいのでは?ないでしょうか。現代社会での様々な殺人事件にかかわる人間もこの「モーテル」に登場する殺人鬼と同じように感じる。

 

夫婦のを受け、警官がモーテルを訪れるが・・・・・。彼も餌食となってしまう

 

ところで、“スナッフ・フイルム”というものをご存知だろうか?今回この作品に登場するビデオで夫婦が見た本物の殺人を記録した暴力撮影のことをいう。

“スナッフ・フイルム”は裏社会で取引きさていると噂される一方、単なる都市伝説とも言われている。存在の真偽は定かではないが・・・・・。

 

都市伝説といえば、「ホステル」シリーズでの人身売〇の問題もそうでしたね。

 

さてふたりの運命は

 

  • 製作年 : 2007年
  • 製作国 : アメリカ
  • 配給 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • 上映時間 : 85分
  •  

    監督

    • ニームロッド・アンタル

    出演

  • ケイト・ベッキンセール
  • ルーク・ウィルソン
  •  

    モーテル★オフシャルサイト 宿泊料、イノチ。

     

     

     

     

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    この道は母へとつづく 原題:ITALIANETZ

    2008-02-04 | 映画:ミニシアター

     マーマに会いたい!ワーニャ少年のひとり旅は、この強い思いで、始まった。

     

    観るまでは、辛くて、哀しいお話かと思っていた。ところが観てびっくりいたいけな6歳の少年は強くてたくましいのだ彼の母への思いは、私たちが考えている以上に大きくて深いものだった。その思いはやがて想像できないような思い切った行動へとつながる。それはまだ見ぬ母を探すひとり旅・・・・・。

     

    ワーニャ少年はロシアの貧しい孤児院からイタリアへ養子に行くことが決まっていた。

     

    極寒のロシア。田舎の貧しい孤児院にマダム(マリヤ・クズネツォーワ)のがやって来た。用心棒を兼ねる運転手グリーシャ(ニコライ・レイトフ)の運転するにはイタリアから訪れた夫婦が同乗していた。

    今度は誰が選ばれるのか?子どもたちは色めき始めるそんな中で、マダムは6歳のワーニャ(コーリャ・スピリドノフ)を呼んだ。イタリア人夫婦はワーニャとても気にいる養子に迎えると約束。再来月には、太陽の下で何不自由なく暮せることになった他の子どもたちは羨ましがり、年かさの少女たちも、ワーニャに「イタリア人!」とあだ名をつけて温かく見守る。

     

    実は仲介をしたマダムは多額の手数料をせしめていること、院長(ユーリイ・イツコーフ)もひそかに報酬を受け取っていることを子どもたちは知っていた。でもそれをちくれば、養子になることが出来なくなる。つまり今の惨めな生活から抜けるための唯一の道なのだ。

     

    そんな幼少期を過ぎてチャンスを失った者たちは、リーダーの少年カリャーンの下に結束様々なアルバイトや違法行為で金を稼いでいた。

     

    徐々にワーニャも幸せになれる実感を感じ始めた。そしてイタリアでの生活を心待ちするようになった。すでに養子に行った友だちのムーヒンも幸せに暮しているとマダムから聞く。

    ところが、そのムーヒンを捨てた実母が突然訪れた院長はして、彼女を追い返す。去りかねる母はバス停に佇んでいたムーヒンへの思いをワーニャにながらに語る。

     

    ワーニャは突然不安に襲われる養子に行ったら、本当のママに会えなくなるのでは・・・・・。それからまもなくムーヒンの母は自〇したそのことにショックを受けたワーニャ、仲良しのアントンから出生や親に関する記録が事務室の金庫に保管されているということを聞く。

     

     

     

    カリャーンに事務室への侵入方法を尋ねるが、「やめておけ」と言われてしまう。仮に書類を見たところで、ワーニャは字が読めないのだ。

    しかしワーニャは諦めなかった売〇をしている年長の少女イルカに字を教えて欲しいと頼むすると、「お金をくれたら、教えてあげる」とイルカ。ワーニャは洗車をして稼いだチップをネコババしようとして、カリャーンに鞭で打たれるそんなワーニャをに見かねて、イルカは字を教えてくれる事に・・・・・。

    毎日のように、イルカを追いかけるようにして、熱心に字を覚えるワーニャ。ついに字が読めるようになったいよいよ鍵を盗んで、院長室に忍び込む途中でカリャーンに見つかってしまったものの、どうにか、前にいた孤児院の書類を手にいれた。前の孤児院に行けば、ママの居場所がわかるかもしれない

     

    そんなワーニャの状況を知ったマダムが血相をかえてやって来た 言う事を聞かなければ、特別施設に移送すると脅されるワーニャとうとう院長に監禁され、母探しの道を閉ざされたワーニャところが難なくドアの鍵を破って、救い出してくれたのはあのイルカだったふたりは孤児院を脱走

     

    駅でトラブルに遭遇したイルカと別れ、ワーニャはたったひとりで列車に乗る。マダムは、グリーシャと院長を従え、警察にも手を回し、執拗に追ってくる

     

    数々の危機をくぐり抜けるワーニャ

     

    不良グループに遭遇暴行を加えられるワーニャ。

     

    ひとりでバスに・・・・・。親切な男性に遭遇することも

     

    ようやく目当ての孤児院にたどり着くワーニャ。親切な老院長に母の住所を教えてもらうと、はやる思いを胸に町へ飛び出す

     

    ところが、もうすぐママに会えると思ったそのとき、目の前にグリーシャが立ちはだかる追い詰められたワーニャは小さな身体で勇気を振り絞ってグリーシャに立ち向かうガラス瓶を割って武器にするワーニャ、「こっちに来るな殺すぞ!ママを見つけたんだ。邪魔をするな」グリーシャは何とかワーニャを連れていこうとしたが、ワーニャが瓶で手首を切ろうとする行為に、驚きそして止める。ワーニャの母への強い思いを強く感じた。もうマダムのところへは連れて行かないと話す。誤って傷をおったワーニャの手首に包帯をする。

     

    とうとうワーニャは母ヴェーラと再会できたその後のワーニャは・・・・・。仲良しだったアントンへのに綴っている。

     

    この物語は、ある少年の実話です。その実話から、生まれた奇跡の作品なのです。

    監督を務めたアンドレイ・クラフチュークは最初大都市で増えている必死に生きているストリート・キッズ問題をテーマに作品を作ろうと思い立ちます。そのアイデアを、脚本家のアンドレイ・ロマーノフに持ち込んだところ、新聞で読んだという、生母を捜すために孤児院を脱走した子どもの話を聞かされます。ロマーノフは、孤児院の実話をいくつも集めていることもあり、この新聞記事を軸としたストーリーを構築する線で映画化が進められたそうです。

     

    ロシアの現状と子どもたち

     

    共産主義から市場経済に移行して以来、ロシアをはじめとする旧ソヴィエト連邦の国々は経済格差の問題に悩まされている。激変した状況に対応できなかった庶民たちは、それこそ子どもも育てられないほどの貧困に直面することになった。クラフチュークが注目したストリート・キッズは、子育て、家出を問わず、増加の一途を辿っている。この弱者切捨ての社会現象はロシアのみならず、イギリス・ドイツでも人道上の問題として、数々のドキュメンタリーを生み出しているほどだそうだ。

    孤児院に収容されている子どもたちにしても、決してよりよい境遇とは言い切れない。

    アンドレイ・クラフチュークはジャーナリストの視点で、母親捜しの物語に、ロシアを覆うそうした問題を巧みに織り込んだ。リアルさを表現するために、ロシア西端のフィンランド国境近くにある孤児院で撮影を敢行しただけではなく、実際の孤児たちをキャストに起用。あくまでもお涙頂戴的な安易な感動シーンは排して、あくまでもリアリズムに重きを置いた手法はドキュメンタリーを作ってきた経験がきいている。

     

    キャスト

     

    主人公ワーニャ(コーリャ・スピリドノフ)彼はオーディションで選ばれた。何百人もの面接をした中で最も主役にふさわしい魅力を持っていたと。以前にも映画に出演したそうで、愛らしい容姿と表現が素晴らしいコーリャ。1995年、サンクト=ぺテルブルク生まれ。同市の公立学校に通っている。

     

    マダム(マリヤ・クズネツォーワ)1950年、レニングラード生まれ。75年にレニングラード国立演劇音楽映画大学を卒業。アレクサンドリンスキー劇場(旧プーシキン記念ドラマ劇場)でデビュー。「ロシア栄誉芸術家」の称号を持つ。

     

    グリーシャ(ニコライ・レイトフ)1963年生まれ、レニングラード高等労働組合文化学校でバレエを学び、90年卒業。サンクト=ぺテルブルグのミュージカル界を代表するバレエダンサーの一人として、現在もロシアや旧ソ連で活躍している。えぇ~そんな人とは・・・・です。

     

    孤児院長(ユーリイ・イツコーフ)1950年、モスクワ生まれ。ウラジオストック極東芸術大学卒業。イルクーツクのオフロプコフ劇場に出演。シベリアのオムスクのアカデミードラマ劇場で数々の主演を経て、サンクト=ぺテルブルグに移り、ワシリエフスキー島の諷刺劇場でシェイクスピアの「リア王」他に出演。「ロシア人民芸術家」の称号を持つ。この人も見かけとは違って凄い経歴

     

    ムーヒンの母(ダーリャ・レスニコーワ)1968年、シベリアの古い町トムスク生まれ。子ども時代をウクライナで過ごし、両親を倣って、舞台・映画女優を志す。89年にレニングラード国立演劇音楽映画大学を卒業。フォンタンカの青年劇場の看板女優の一人して活躍を続けている。彼女も「ロシア栄誉芸術家」の称号を持つ。

     

    主人公の脇を固める役者さんも、皆さん凄い経歴をお持ちなんですね。

    この作品は決して可哀想な少年が母親を訪ねて苦難の道を歩んで、突き進んでいくというセンチメンタルなものではない。実際に色々な厳しい状況にあるロシアの今を象徴している中での現実のことなのだ。生きることに苦しむ子どもたちがどのように生きているかというリアルさも映像から感じる。実在する孤児院でのロケ、そこに住む孤児の生活もこの作品からヒシヒシと伝わる。主人公がどんな手段を使っても、母に会いたいという思いも、おそらくロシアで孤児となった皆が思うことだろう。

    ラスト近くでワーニャが取った行動は、捨て身になってもいいという覚悟での感情が伝わってくる。それは本当に絶句するくらいの迫力だった。

     

    追記:マダムという仲介役の女性も実在した。監督は実際その女性と会って話をしたそうだ。 

     

     アンドレイ・クラフチューク監督とコーリャ君

     

     

    この道は母へとつづく★ ITALIANETZ 公式サイト

     

     

     

     

     

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    今年もスペインに出品します!

    2008-02-03 | 銅版画関連

     WORK2(ディープエッチング)

     

    2月に入りました。このところむちゃくちゃ寒い日が続いています。お天気も今ひとつ・・・・・。久しぶりに作品の紹介です。「銅版画制作の日々」は「映画鑑賞の日々」に変更した方がいいくらい、映画レビューばかりが続いております

     

    映画鑑賞も日々続いておりますが、銅版画もその間をぬって、やっておりますぼちぼちですが、何とか

     

    最近はディープエッチングという技法に凝っており、小さな作品を中心に挑戦しています。ディープとはご存知のとおり、深いという意味です。ディープエッチングは深いエッチング、つまり腐蝕時間を長くして線を深くするということです。

     

    腐蝕に使う液は、塩化第二鉄という薬品です。ただ普通に液につけるだけではなかなか深く腐蝕できません。そこで先生から教えてもらったのが、腐蝕する版を裏向けにしてつけるという方法です。そのことで普通に表向けにつけるより、短時間で腐蝕が深くなるそうです。

     

    ということで、小さな作品を作って、スペインのミニプリント展に今年も出そうと思っています。今回紹介した作品も出品予定です。

     

    さてさて次回の映画レビューは「この道は母へとつづく」です。小さな少年が本当の母に会うためにひとり旅に出るというお話です。お楽しみに

     

     

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