銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

『字幕の中に人生』♪戸田奈津子さんの講演会

2007-07-31 | その他

 

7月29日(日)、京都ノートルダム女子大学で開催された、戸田奈津子さんの講演会に参加した。映画好きの人にとっては、きっと彼女の話は聞きたいのではないだろうか?今や、話題の映画を観ると必ず、字幕翻訳は戸田奈津子さんだ。そして有名な俳優が来日すると、通訳には戸田さんなのである。

 

13:30からの講演ということで、少し早めに出かけた。まだ人もまばらで、何と最前列に席を取る事ができ、ラッキー時間が経つにつれて、だんだん人が集まってくる。結局会場はほぼ満席状態座れない人もあるようで・・・・。イスを出しておられた。1500名くらいの方が参加したとのこと

ご本人もいておられた。会場が埋め尽くされるとは、思ってもみなかったと話される。

 

さて字幕翻訳家としての仕事が、本格的にスタートしたのは、戸田さんが40歳を過ぎてからだそうだ。大学を卒業してOL生活を1年半したが、組織に馴染めず・・・・・。そして何よりも映画が好きな戸田さんは、映画に携わる仕事がしたいという強い希望もあった。翻訳の仕事やアルバイトをしながら、映画会社にもアプローチやっとの事で、映画会社でのアルバイトを始めることになった。字幕翻訳の仕事は当時、すべて男性が手がけており・・・・。まったく門のない世界だったそうだ。だから門をたたいて、入門するという方法もなく。ただ大きな壁しかない状態だったらしい。しかし夢を諦めず、アルバイトを続けていた戸田さんにある転機が映画宣伝で来日する俳優の通訳をするいうようにと上司から命令(上司は何とあの水野晴郎さんだった。)英語は大学時代、学んだものの・・・・・。会話はまったく経験のない戸田さんはでもやれと言われた以上、やるしかないとことに。

慣れない英語に悪戦苦闘だったが、映画が好きという戸田さんは何とか頑張る。そしてそして、いよいよ字幕翻訳のチャンスが到来する。

 

1979年、映画監督 フランシス・フォード・コッポラの推薦で彼の超大作『地獄も黙示録』の字幕を担当することに・・・・・。これを機に、数々の作品の字幕を手がける。現在は1週間に1本のペースで仕事をこなすという。

字幕の難しさ本の翻訳とは違い、時間と文章量の厳しい制約がある。直訳すれば、映画の画面いっぱいの文章になるわけで。1秒4文字、10字×2行以内のセリフつくりしなければならないそうだ。そして作業は最初から最後までひとり。他の人が入るとニュアンスが変わってしまうから。非常に孤独な作業といえる。

志から20年の時を経て、戸田奈津子さんは自分の夢を掴んだ諦めず、自分の道を開いたことは、本当に凄いことだ。自分の好きなことに、迷わず行く事の大事さを語って下さった。

 

ハリウッド俳優の横顔  戸田奈津子さんの交友関係から

リチャード・ギア・・・・・大の日本好きで、特に京都大好きなギア。京都のお寺を巡り、座禅をするという。かなりの仏教信者。戸田さんも彼に京都案内をしてもらう。

ロビン・ウィリアムス・・・・・彼も大の京都ファンだそうです。来日すると必ず、京都へ。

ジム・キャリー・・・・彼は百面相の達人小さい頃から、お風呂の鏡で顔を見ながら、色々な顔を作り楽しいでいた。親は変な子どもと思っていた。外で遊ばず、一日百面相をしていたらしい。その芸は、ハリウッドの俳優としての彼を創ったのだ

トム・クルーズ・・・・・とにかくアクティブな人エネルギッシュでちょっと忙しいけれど。映画を誰よりもしている。映画製作には自ら手がけ、何と予告編まで、自分で作るというくらいの情熱家出来た作品を、戸田さんにアピール一緒にいると、ちょっと疲れるそうです。

ジョニー・デップ・・・・・かなり寡黙な人。言葉を頭の中でよく考え、選んで話す。そして、何と自分の出演した作品は観ないという人だそうです。カメラの前で演技をすることにだけ、集中するという・・・。本当の役者なのだと

 

戸田奈津子さんについてはここをクリックしてね

 

 

 

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舞妓Haaaan!!!工藤官九郎が舞妓の世界を描く。

2007-07-29 | 映画:シネコン

鬼塚公彦の夢は舞妓はんとの野球拳

 

7月9日、東宝公楽にて鑑賞。熱烈な舞妓ファン鬼塚公彦を阿部サダヲが演じる。脚本は工藤官九郎、今回は「一見さん、お断り」という神秘のベールに包まれた《舞妓の世界》を描く

 

主演は3人の超豪華メンバーだ

 

工藤官九郎が率いる「大人計画」の俳優でもある阿部サダヲ、超個性派俳優で、工藤作品には欠かせない。また「グループ魂」というロックバンドでも異彩を放っている。今回は映画初主演となる。

 

 舞妓とお座敷遊びの常連客でプロ野球選手 内藤貴一郎を演じるのは工藤作品初参加となる実力俳優、堤真一。今までとは違った役に挑戦だ。はちゃめちゃにお座敷を荒らすという新境地に挑む

 

舞妓しか愛せない公彦にふられた腹いせに、舞妓を志すOL大沢富士子に『GO』(01)年以来の工藤作品参加となる柴咲コウ舞妓役は初挑戦となる。

 

 story

鬼塚公彦(阿部サダヲ)は東京の食品会社で働く平凡なサラリーマン。ただひとつ異なるのは・・・・・熱狂的な舞妓ファンということ。なけなしの給料で京都へ通い、舞妓の写真をを撮っては、舞妓を応援するHPまで作成している。しかし、舞妓と遊ぶお店“お茶屋”の暖簾をくぐったことはない。

舞妓ファンになったのは、10年前に修学旅行で京都に行ったときのことだ。迷子になった公彦は舞妓に助けられた。そのとき初めて舞妓の姿を見て、この世にこんな美しい人がいるんだと・・・・・。またお茶屋の奥座敷で舞妓たちが野球拳をしている声を聞き、いつか大人になったら、自分のお金で“舞妓と野球拳”をするんだと決意する。

そんな公彦に転機が訪れる。何と京都支社への転勤命令がでたのだあっさりと同僚の大沢富士子(柴咲コウ)を捨てて、意気揚々と京都入り死にものぐるいで仕事をして、何と「一見さんお断り」の壁を乗り越えやっとの思いでお茶屋デビュー

宴会も盛り上がり、いよいよ舞妓と野球拳・・・・・。というところへ、泥酔した男が乱入プロ野球選手の内藤貴一郎(堤真一)。内藤はお茶屋の常連客だ。地位も名誉も、そしてお金もあり・・・・。サラリーマンの公彦と雲泥の差舞妓をはべらせて、言った言葉は「お金があったら、何してもかまへん」内藤の登場で、宴会の雰囲気は最悪野球拳も台無し

 

公彦は決意内藤を見返すために・・・・・野球選手をめざすことに

 

時を同じくして、東京で公彦に振られた富士子も、公彦を見返すために、京都で舞妓になる事を決意

 

舞妓をめぐって渦巻く夢と嫉妬とプライドあれやこれやと・・・・・何が起こるか予測がつかない怒涛の人情喜劇が今始まろうとしているーーーー

 

監督は水田伸生、テレビで工藤官九郎とタッグを組んでいるが、今回映画で再タッグを組む誰も見たことがない超エンターティメント作品を創り出している

 

なんてったって、阿部サダヲ。お顔を見ると、主役をやるなんて考えられない役者さんだけど・・・・・。でもこのハチャメチャな喜劇には、やはり彼が適役なのかな?鬼塚公彦という名前もピッタシヘアスタイルもおかっぱで、思わず噴出してしまうよね。そしてひとつ、ひとつのリアクションも大げさなところも、彼だからいいのかも。元彼女が柴咲コウというのも、ちょいとアンバランスだけど。そのアンバランスさがいいのかな。堤真一、残念ながら彼の映画は未見で、今回初めて演技を拝見しました。遊び人的なイメージには程遠い役者さんだったので、いいのか、悪いのか?よく分かりませんが・・・・・。

 

久しぶりにドタバタ喜劇に遭遇した感じです。吉本新喜劇とまでは言いませんが。楽しく鑑賞しましたね

 

 劇場スタッフの方が「舞妓haaaan!!!」のハッピで、案内されていました。でぱちり

 

 

 

 

 

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ダイ・ハード4・0 ブルース・ウィリスはまだ頑張れる!

2007-07-27 | 映画:シネコン

52歳のブルース・ウィリス、アクションまだやれそう

7月3日、MOVX京都にて鑑賞。とうとう会員になった。6本観れば、無料招待券がもらえるので、お得かな?なんて・・・・。

「ダイハード4・0」、なかなか面白い正直、ブルース・ウィリスもお年なので、アクション大変なのでは??と思っていたら、予想外だった。何でも、前作から10年が経過しているようだ。ご本人曰く、マンネリ化のようだったので、しばらく休むことにしたらしい。その間も「4はいつ?」というファンからの切望も多かったそうだ。

全米を揺るがすサイバー・テロ“ファイアーセール”(投げ売り)を食い止めるマクレーン刑事、必死の奔走

 

STORY →アメリカ独立記念日の前夜ワシントンDCのFBI本部に設置されたサイバー犯罪部に異変が起こった交通、通信、原子力、水道などあらゆる全米のインフラを監視するシステムに、何者かがハッキングを仕掛けてきたのだ部署の指揮するボウマン部長(クリフ・カーティス)は事態を重く見て、FBIのブラックリストに載っているハッカーたちの一斉調査を部下に命じる

さてニューヨーク市警統合テロ対策班のマクレーン警部補(ブルース・ウィリス)はというと、管轄外である、ニュージャージー州の大学に立ち寄っていた。娘ルーシーと会うために・・・・。離婚した妻との間に生まれた一人娘だ。美しく成長した女子大生ルーシーはボーイフレンドと一緒そこへマクレーンが突然現れたものだから、父にたいして猛然と反発すげなく立ち去られるのだそこへ上司から無線連絡。FBIからのお達しで、ニュージャージー州に住むマット(ジャスティン・ロング)というハッカーの身柄を確保し、FBI本部に連れて行けというのだ。

渋々マットのアパートを訪ねたマクレーンは、そこで謎の一味に襲撃される一瞬の機転を利かせて、何とか敵の銃弾から潜り抜けたマットともにに乗り込み、ワシントンDCをめざす。一味の正体はガブリエル(ティモシー・オリファント)率いるテロ集団の傭兵部隊だった。マットは彼らがこれから実行しようとしている壮大なテロ計画をまったく知らず、ガブリエルの恋人マイ(マギー・Q)から依頼され、プログラムの開発を請け負っていたのだ。すでにマット以外のハッカーたちは口封じのため“オフライン”化されていた夜が明けた。マットとマクレーンのはワシントンDCに辿り着くが・・・・。街は異常な交通渋滞が発生していた。

ボウマン部長と対面したマットは、ガブリエルがインターネット上に流した不気味な映像を目の当たりにして、「これは“ファイアーセール”(投げ売り)だ」と呟く。ファイアーセール”(投げ売り)とは国のインフラに対する組織的なサイバー攻撃を意味するハッカーのスラングというものらしい。ガブリエルはで管理されている全米のライフラインのすべてをコントロール下に置き、国家そのものの乗っ取りをしようと企んでいるのだ。FBI本部から市街地へ出たマクレーンたちに、マットを殺害するために傭兵たちのヘリが襲いかかる辛くも絶体絶命の危機を脱したマクレーンは、マットの協力で、敵の行動を先読みし、アメリカ史上最悪のサイバー・テロを食い止めようと必死の奔走を始めるガブリエルの最終的な目的はいったい何なのかマットを守るマクレーンの身元まで調べ上げ、何と娘ルーシーにも魔の手が

練りに練り上げたテロリストのサイバー攻撃のプログラムに厄介な“バグ”が紛れ込んいたそれがマクレーンである。マットという若いハッカーの口封じをしようと殺害するつもりが、マクレーンによって保護されたのだ。さてさてまったくデジタル・テクノロジーにはうといし、の操作さえ出来ないアナログ刑事、マクレーンはこの危機にどんな風に立ち向かうのかアクションもなかなか見ごたえあり傷だらけでも頑張って行くマクレーンの姿にブルース・ウィリス、ほんまにアナログみたいです。13歳の娘さんが天才的なくらいに詳しいそうです。

スタントをこなすのも、ハード以前より回復するのに時間がかかるようだ。出来るだけ、自分でスタントをこなすらしい。凄~いケガもいくつか・・・・。そのうちひとつは20針も縫うというケガお土産が自分の体に増えるのも悪くないとか

いやはやブルース・ウィリス、半端な役者じゃないね

 

マクレーンガブリエルの対決

 


マイ(マギー・Q)アジアを代表する一流モデルでもある。
生まれはハワイ、父はアメリカ人、母はベトナム人

 

若きハッカー マット・ファレル
 ジャスティン・ロング

 


来日した、ブルース・ウィリス、ジャスティン・ロング、マギー・Q

 

監督 レン・ワイズマン


「アンダーワールド」で劇場用長編映画監督デビューを果たす

 

 ダイ・ハード4・0作品紹介&公式サイト

 

 

 

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Super KI-DUK Love Story 絶対の愛

2007-07-24 | 映画:ミニシアター

究極の愛とは????

7月1日、京都みなみ会館にて鑑賞。昨年、キム・キドクの映画「弓」を鑑賞して、彼の作品に魅了され・・・・・。新作「絶対の愛」はぜひ鑑賞したいと思っていた。あまりにも恋人を愛するがゆえ、心が離れはしないか?という不安から、とった行為は何と“整形”である。ありえないようなストーリーに、キム・キドク監督の独創性を感じる。現実的な世界の中に不思議の世界を見る。そういう意味では「弓」も同じだと思った。

お話たがいを深くする若い恋人たち、セヒとジウ、付き合いはじめて二年になる。待ち合わせの喫茶店へセヒは整形外科から出てきた謎めいたサングラスとマスク姿の女性とぶつかる彼女の持っていたガクブチ入りの写真を壊してしまう姿を消す女セヒの手に不思議な女の写真が残った 

ジウが少しでも他の女に気をとられるのが怖い嫉妬したくないけどだんだん時間が経つにつれ・・・・不安が襲うジウは私のこと、飽きているに違いないそんな不安から、またセヒはジウと言い争いとなる。とうとうその、ジウはセヒを抱けなかったが・・・・・。セヒが、「他の女の人を思い浮かべたら?」と言うと、突然彼女を激しく抱く事が出来たのだそのことはセヒに益々不安をもたらす。時が経つに連れて、かわり映えのない私の体やに飽きているのだと・・・・・。一方ジュウはそのセヒの不安も理解せず、彼女の愛だと思い、その極端な愛を強く肌で感じていた。

次の日から、セヒはジウの前から姿を消してしまう も繋がらない、まったくセヒを見つけることができないジウは、彼女を失ったことで、苦悩していた

その頃セヒは内緒で、整形手術を行っていた十分美しいから、手術をする必要がないという医者の助言も聞き入れず・・・・。彼女は新しいを手に入れた。なじむまでには六ヶ月かかるという。我慢するようにと・・・・。

 セヒのことを諦めたジウは、その後何人かの女性と出会うも、肉体関係を持とうとすると、必ず見えない何かに邪魔をされる。例えばジュウが関わった相手が、誰かに脅かされたり、ホテルでの逢瀬の際、石がホテルの窓を突き破るということも

それからしばらくして、ジウはかってセヒと訪れた島へ・・・。のなかでジウは一人の女性と出会う。彼女は顔全体が覆われるほどの大きなサングラスにマスクをつけていた。そんな彼女だが、ジウは惹かれるものを感じる。多くの彫刻のある公園へ追いかけて行く。彼女はまるでそれを楽しんでいるようだ。やっと近づいたように思ったが、跡形も無く姿はなかった

ある日ジウはかってセヒとよく会った喫茶店で、魅力的なウェイトレスと出逢う。何と驚いた事に、彼女の名前はスェヒ。セヒと似た名前だ数日後、彫刻の島でスェヒと巡り会う次第に彼女に惹かれ始める。かってセヒと一緒に写真を撮ったように、スェヒとも同じようにを撮る。

ジウはスェヒを愛し始める。会って間もない二人はまるで、ぴったりののようだ。スェヒもジウの気持ちを受け、嬉しそうだ。しかし不安も・・・・。もしかしてセヒが戻ったら・・・・。ジウに聞くと、やはりセヒへの愛が消されないであるのか「わからない」と答える。二人で眠る夜求めていたものを手に入れたのか、失ったのか?分からず・・・一人泣きじゃくる

ジウの気持ちを確かめるために、セヒの名前でジウに案の定、ジウはセヒの元へ戻るとスェヒに別れを告げるスェヒは怒り泣き叫び彼をののしったジウはそんなスェヒにうんざり出て行ってしまう。

その、再びジウはスェヒのを訪ねるが応答なく。暗い部屋の中でスェヒはセヒの写真を刻んでいた

ジウはセヒに会うため喫茶店に入ると、セヒの顔写真を仮面のようにかぶっている一人の女性がいた。仮面の隙間から、スェヒの顔がジウはすべてを理解した。島で会ったマスクの女性、そしてスェヒも本当はセヒだという事を。

セヒは告げた“時が怖かった、時が愛さえも変えてしまうから。顔を変えれば、時にあがなってずっと愛し合えると思った。いつまでも貴方に愛されたかっただけ”と・・・・。でもジウはショックと怒りで店を飛び出してしまう。彼を追うが、ジウは姿を消してしまうジウの一緒に行った場所、スェヒは探すが分からなかった

何とジウも整形を整形手術を受けた医者から、驚くべき事実をスェヒは聞かされる。セヒが受けたようにジウも整形したのだそれは復讐なのか数ヵ月後、まったく違う姿で、貴方の前に再び現れるだろうと言う。

それからのスェヒは彼を探し続ける。ジウがセヒを探したように・・・・。

 スェヒ役・・・・ソン・ヒョナ

 

ジウ役・・・・ハ・ジョンウ

 

セヒ役・・・・パク・チョン

 

  ウェイトレス役・・・・杉野希妃(ソ・ヨンファ)

まさかの「整形返し」?驚きの結末に、またまた驚き愛するがゆえの整形手術は、彼の気持ちを深く傷つけてしまう。そしてこのことで、大事な愛も無くしてしまい。それだけでなく、以後セヒもジウと同じ苦しみを味わうことになる。愛とは、一体なんぞや????

あり得ないほどに激しい究極の愛。それは人の世の深淵へと 驚くべきスピードで加速する怖いほどのセヒの愛は結局裏目に出てしまった。

キム・キドクの映画はデビューから「低予算かつ短時間」で制作しているそうだ。映画は、お金や時間をかけたらいいというものではないということが、確かに作品を観て、納得できる。でもこれだけのインパクトな作品を作るというのはやはり、キム・キドクの想像力なのだろう。単なるマスクや、写真等はこの映画によって変貌を遂げるわけだ。

 

※韓国では外見の美に対する意識や関心が高いようで、就職、結婚などでも外見が重視される傾向が強いようだ。美容整形の話題は、タブーではなく、現実的な日常の問題として、友人同士で普通に交わされているという。友人に整形をすすめたり、評判の良い病院を紹介しあうことも珍しくないようだ。

 

 

 

キム・キドク監督作品「絶対の愛」公式サイト 

 

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千太郎さん!バトンありがとうございま~すm(__)m

2007-07-22 | その他

今晩は蒸し暑い毎日が続きますね今日は仕事でした。外出支援で、神戸の王子動物園に行ってきました。この暑さで、動物もへたっていました。パンダも一匹は出てきません。奥の薄暗い場所でごろり状態でしたお客さんはかなり多いです。子ども連れの家族で賑わっていましたね。暑いのに皆さん、元気ですデートで若いカップルも何故か?来ておられます。利用者さんも最初は元気一杯でしたが・・・・・。後半は「しんどい~~~」と・・・・・。そんなこんなで、仕事は18:00で終了しました。何とかって乗り切れたかな

さて4人目のバトン、お願いしていた千太郎さんから頂戴いたしました有難うございました。お忙しいところ、バトンを受けて頂き・・・・・。嬉しい限りです。

映画に限らず、様々なことを書いておられます。ぜひ皆さん、ご覧下さいね

litele by litele 千太郎さんのブログです

 

※次の映画紹介はあのキム・キドク監督の「絶対の愛」です。レビュー、お楽しみに

 

 

 

 

 

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キサラギ☆★☆★5人の男と売れないアイドル???

2007-07-18 | 映画:ミニシアター

 

2月4日、売れないアイドル・如月ミキの一周忌ーーー。

ファンサイトで知り合った、5人の男。この部屋で事件は起こる????

6月29日、京都シネマにて鑑賞。とにかく超人気の映画らしく、連日満員だ立ち見もでるくらい・・・・。小栗旬、小出恵介という若手俳優のファンも多いそうで、「わぁ~!」「キャ~!」と凄かったようだ。ともあれ、そういうことは別として、なかなか面白いと聞いたので・・・・・。観ることにした。

評判どおり、なかなか面白い若手俳優さんの演技も、ほんまにもんだ。どうもアイドル的な感じで見ていたけど、違うのだ。特に小栗旬の素晴らしい演技に香川照之に負けないくらいだ。香川照之も、小栗旬を最も愛する俳優だと・・・・・。実は小栗旬、蜷川幸雄演出の舞台の常連だそうで、どおりで演技力が凄いはずである。

 

ということで、小栗旬ユースケ・サンタマリア小出恵介塚地武雅(ドランクドラゴン)香川照之の5人の男が贈る、密室エンタティメントの始まり

 

お話C級、いやD級のグラビアアイドル、如月ミキが自・殺を遂げて、早1年が経った。彼女の1周忌追悼会に集まった5人の男、家元(小栗旬)、オダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(塚地武雅)、娘(香川照之)、ファンサイトの常連客である彼らは初めて顔をあわせる。ミキの思い出話に花が咲き、大いに盛り上がろうとする5人。

「彼女は自・殺なんかする人じゃない」アイドル・如月ミキのイメージから、そこにいる5人はそう思った。釈然としないやるせなさのなか、誰かが口を開く。「彼女は殺されたんだ」この発言が引き金となり、5人の男たちの推理が始まった

次々と判明する意外な事実しかし、真相へと近づくたびに新たな疑惑が生まれ始める。自・殺じゃなかったじゃあ真犯人がこの中に事態は想像もつかない方向へと・・・・。果たして彼女の死の真相は?5人は行き着く先で何を見るのか????

 

意外や意外、如月ミキと繋がっている人がこの中にいるのだ。推理をしていくうちに、犯人と思いきや、幼馴染みや、何と親族、仕事関係繋がりなんてことが判明して来るのだ。純粋なファンはたった一人だけだった?小さな部屋での5人の想いがぶつかり合い、楽しくて面白いちょっとしたサスペンスだ。

 

5人の男たちの紹介だ

追悼会は家元が発起人、ラフな雰囲気でやるつもりだったが・・・・。オダ・ユージは喪服での登場そして、「追悼するのに、ラフな服装はおかしい」と指摘途中席を外していた安男にも非難だ。する安男は慌てて、喪服を購入のため、街へと・・・。そしてやっとのことで、喪服を購入した安男は「喪服を着れば、盛り上がるんです」なんて言う。ちょいと無理している感じも。福島から片道6時間かけて、やって来た安男、持参の手作りアップルパイは何と腐っていた

 

唯一娘と名乗る人物も女の子と期待したのに・・・・現れたのはただのおっさん、無職で挙動不審自慢はミキちゃんの物と言い張るカチューシャ

 

オダ・ユージは俳優の織田裕二から取ったハンドルネームだが、ちょっとそのことに後悔気味のよう・・・・。二枚目的で紳士風、喪服にこだわる。ミキが自・殺したと疑っている張本人だ。

 

スネークは何でも人の意見にすぐ乗るタイプ、お調子者でお喋り。バンド経験者だが、今は雑貨屋で働く。自慢は、ミキの生写真をもっている。

 

家元は如月ミキ愛好家彼女のことなら何でも知っている。書いたファンは何と200通この会の主催者。自慢の「如月ミキパーフェクトコレクション」を皆で楽しみたいと思っている。

 

まさしく「オ○ク」と呼ぶにふさわしい5人だ


原作・脚本を手がけたのは、古沢良太氏。何でも映画「ALLWAYS 三丁目の夕日」で第29回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した。今最も活躍が期待されている脚本家

 

監督は佐藤祐市氏、「古畑任三郎」 「大奥」などのヒットドラマを手がけている。

 

音楽は佐藤直紀氏、「海猿」や「手紙」などの映画音楽を手がけている。「ALLWAYS 三丁目の夕日」で第29回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞している。

 

という素晴らしいスタッフによって映画「キサラギ」は制作された。この原作は2003年に作られた。なんでも、この年はアイドルオ○クや秋葉原が話題となった。そこで、インターネットのオフ会をヒントにすれば面白いのでは?という最初の古沢良太氏のアイデアだったそうだ。

 

作品が生まれたきっかけは・・・・・「12人の優しい日本人」といったワンシチュエーションの物語が好きだった。脚本家ならば、一度は挑戦したいジャンルだった。制約の多い中でも面白いものは出来るのだというチェレンジかも。

 

 確かに5人の男たちとひとつの部屋で繰り広げられる作品って、考えただけでも難しいだろう。言葉のやり取り、一人一人のキャラも上手く表現されていて・・・・。これだけの映画できるなんて凄い俳優陣の素晴らしさにもです。ユースケ・サンタマリアもこんなに上手いとは思いませんでした。

 

何故か?あの有名な俳優が最後に登場します。なんじゃこれ~~って感じ

 

 キサラギ オフィシャルサイト

 

 

 

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Va, vis et deviens 約束の旅路

2007-07-16 | 映画:ミニシアター

  


生きのびるために、9歳のエチオピア人少年は、ユダヤ人と偽って、イスラエルへ・・・・。

 

6月23日、京都シネマにて鑑賞。主人公シュロモはエチオピアのキリスト教徒だった。混乱したエチオピアの村を離れて、スーダンの難民キャンプへ逃れる。しかし、彼は母の機転によって生き延びるためにユダヤ人と偽って、イスラエルに移民することに成功する。実際に、1984年末から85年はじめにかけてイスラエルが秘密裏に行ったモーセ作戦である。これまでに、アフリカ各地でのさまざまな出来事が、映画化されてきた。この作品は生き延びるために、自分を偽ることへの心の葛藤と自分の故郷や母への思いを捨て去る事できない少年の悲しみを描いている。

 

『物語』1984年、スーダンの難民キャンプにある母子がいた。エチオピア系のユダヤ人だけがイスラエルに脱出できる事を知る。2人はキリスト教徒だったが、母は9歳の息子に「行きなさい生きて、そして何かになるのです。」と命じる。少年はユダヤ人と偽り、悲しみを胸に、イスラエルへのに乗った。イスラエルでは、エチオピアのユダヤ人は“ファラシャ”と呼ばれ、歓迎されるが・・・・。一方で、厳しい移民局の審査を受けるのだ。少年はに怯えながらも、偽りの母ハナの助けで入国を許可“シュロモ”という名をもらう。しかしハナはまもなく病に倒れ、彼を残して逝ってしまうシュロモはヤエルとヨラム夫婦の養子となる。彼らは左派を支持するリベラルな家族だった。大きな愛情を持ってシュロモに接するも、黒人少年への差別は生易しいものではなかった。しかし夫婦はその度立ち向かい、シュロモを守り続けた

 

ある日、差別に対するファラシャの抗議運動がで報道され、そのリーダーである宗教指導者ケス・アムーラを知る。シュロモはケスに会いに行く。難民キャンプにいる実母に、アムハラ語(エチオピアの言葉)でを書いて欲しいそんなシュロモの心の支えとなってくれたケス。

 

 

1989年、シュロモは思春期を迎えていた。サラという女の子の誕生パーティに招待されるが、黒人を嫌うサラの父親に追い返される追いかけてきたサラは2人だけのダンスに誘うシュロモはサラに

 

 

シュロモは次第に、養父ヨラムと衝突そんなシュロモに、ヤエルはキブツ(集団農場)行きを勧める。祖父(ヨラムの父)はキブツの創設者だった。しかしここでもシュロモはだった。心配して訪ねてきた祖父は民族や宗教の違いを越え、土地を分かち合い、を学ぶことの大切さを語る。

 

数年後、シュロモはアフリカの悲惨な状況をテレビで知る。実母を探しに行きたいとケスの打ち明ける。しかしケスはシュロモ自身が生き抜くことが大事だと説得。真実を隠して生きることに苛立ち、荒れるシュロモ。そんな彼をかばうケス。実はケスも家族を失い、この国にやって来たのだ。

やがてシュロモは自分の道を見つけ出したパリで勉強して、医師なることを決意ヨラムは反対したが、ヤエルは息子を励まし、送り出す

 

世界は動いていた1993年、オスロ合意でイスラエル・パレスチナ和平の道が開かれた。しかし、調印したラビン首相は暗殺される

 

シュロモはパリで卒業証書を受け取り、帰国しようとしたが、ケスに止められるユダヤ人と偽ったエチオピア人が訴えられて、大きな問題になっていると

シュロモは自らの“祖国”を探すため、イスラエルの軍医となり、戦闘に参加する。

 


シュロモ(青年時代) シラク・M・サバハ

 

1981年、エチオピア北部のフリタに生まれる。映画のシュロモと重なる体験をしている。彼はエチオピア系ユダヤ人。91年、10歳の時、イスラエルの移住を求めて家族とともに首都アディス・アベバへの数千キロの道のりを歩いた。その旅で、多くの友人や親戚を失ったアディス・アベバで5ヶ月待機した末、「ソロモン作戦」でイスラエルへ渡る。兵役後、俳優を志す

物語の続きこの戦闘中、アラブ人のこどもを助けようとして、自ら負傷家族の元へ帰る。養母ヤエルは、サラとの結婚を勧める。ケスは真実をサラに告げるように促すも、シュロモはためらう

 

養母ヤエル・・・・・ヤエル・アベカシス、シュロモを心から愛した母親1967年生まれ、イスラエルの大女優活躍の場はフランス、イタリア等ヨーロッパに広がっている。

 


養父ヨラム・・・・・ロシュディ・ゼム 1968年、フランス生まれ、両親はモロッコ人。何と、あの「あるいは裏切りという名の犬」に出演していた。この映画で彼の演技が好評を博したそうだ。ちょっと憶えていません

 

シュロモ(幼年時代)・・・・・モシュ・アガザイ 9歳のシュロモを演じたときは11歳だった。テルアビブ郊外のレホヴォ出身。少年サッカーチームの優秀なフォワード好き、ラップも大好きな男のこ「シュレック」のロバ、「スターウォーズ」のスカイウォーカー、「E・T」のETなどのボイスキャストで活躍している。

 

シュロモ(少年時代)・・・・・モシュ・アベベ 1989年、エチオピアの首都、アディス・アベバに生まれる。1984年のモーセ作戦で、祖父・叔父、叔母が先にイスラエルへ渡り、1991年のソロモン作戦で家族揃ってイスラエルに。現在、学生である。

 

 
監督ラデュ・ミヘイレアニュ・・・・・1958年、ルーマニアのブカレストで生まれる。80年、チャウシェスク政権のルーマニアから逃れ、フランスに移住。イデック(パリ高等映画学院)在学中から、マルコ・フェレーリ監督の助手を務める。93年に「裏切り」という長編映画でデビューチャウシェスク政権下で生き延びるために、秘密警察に密告した男を描き、モントリオール世界映画祭で4賞を受賞して注目を浴びる

 

アフリカ、スーダンでの難民キャンプでの出来事も、この作品を鑑賞して初めて知った。エチオピア系ユダヤ人をで移送する作戦があったことやその作戦が「モーセ作戦」ということも、何も知らない。歴史的な背景をもっと深く知る必要があるなと改めて思う。映画を鑑賞できることにラッキー

 

主人公シュロモは素晴らしい養父母にを受けて育てられても、ユダヤ人でない自分のアイデンティティーに悩み続け、医師を志してパリへ・・・・。十数年の旅の末に、自分の本当の故郷に舞い戻るというのがラストである。実母は主人公のために、逃すが、主人公シュロモにとっては、その土地がどんなにひどい場所でも、忘れられないし、そこで生きたいというのが本音に決まっている。長い旅をして、舞い戻れたシュロモの気持ちがヒシヒシと伝わった。

 

 ラデュ・ミヘイレアニュ監督も、シュロモ同様、祖国を脱出してしている。フランスに渡り、「自分はフランス人」という意識が少しづつ芽生えてきたと。しかしフランス人として必要されないこともあったと語る。体制崩壊後、戻ったルーマニアでは、フランス語なまりのルーマニア語を話すので、「フランス人か?」と言われる。フランス人でもなければ、ルーマニア人でもないのならやはりユダヤ人かも。それならイスラエルに住んでいないのは何故?と聞かれる。自分は一体何者???自分の帰属しているのが何処なのかが分からなくなり、動揺した日々が続いたそうだ。でもある時、ふとしたきっかけで、「この複数のアイデンティティーこそ自分の宝だ」と思うようになったと・・・・・。

 

同じところで生まれ、そして同じ場所で育った私には理解しがたいのだろうか?ただ育った場所があって、またその場所に戻れるという安心感があるということは何よりも大きいことかもしれない。

 

約束の旅路  公式サイトです

 

 

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4人の男たちの人生を壊した “ゾディアック”

2007-07-12 | 映画:シネコン

 

追ったが故に壊れ行く男たち。それでも追わずにはいられない

 

全米史上初の劇場型連続殺事件。奇妙な暗号で世界を挑発した犯人は“ゾディアック”と名乗った。

 

6月19日、MOVX京都にて鑑賞。実在する“ゾディアック事件”をもとに、「セブン」のデビッド・フィンチャー監督が突きつける、今もなお継続中の謎「ゾディアック」・・・・それは近づけば必ず嵌る。あまりにも危険な罠。真実が知りたいその欲求はおそろしいまでに伝播する

 

ここに描かれるのは、ゾディアックに関わり、その謎に魅入らされて、人生を狂わせられた4人の男たちだ

 

“ゲーム”の舞台となった新聞社で、トップを走る記者

ポール・エイブリー(ロバート・ダウニーJr)

 

暗号の解読に取り憑かれた風刺漫画家

ロバート・グレイスミス(ジェイク・ギレンホール)

 

デイブ・トースキー刑事(マーク・ラファロ)


ゾディアック事件最前線に立ち、全米の注目を集める2人の刑事

そしてもう一人はウィリアム・アームストロング刑事(アンソニー・エドワーズ)

 

 

1969年7月4日、カルフォルニア州バレーホ。ドライブ中の若いカップルが拳銃で襲われた。男性はかろうじて一命を取り留めたが、女性は9発もの銃弾を浴びて絶命した。警察に事件を通報してきた男性は、の向うでこう言った・・・・・「犯人は俺だ」

 

事件後ほぼ1ヶ月後の8月1日。新聞社に一通のが届く。「俺は去年のクリスマスにハーマン湖でティーンエイジャーをふたり、7月4日にはバレーホで若い女を殺した」後に“ゾディアック”と名乗る男からの第1通目のだった。

 

ふたつの事件の殺人を告白し、犯人しか知りえない事件の詳細を書き記したそのには、さらに不気味な暗号文が添えられていた。新聞にその記事を載せないと、大量殺人を決行するという脅しともに。

 

こうして「ゲーム」は始まった・・・・・・。

 

新聞に掲載された暗号文を読み解こうと、一般市民までもが解読に熱中したしかし誰よりもこの異常事件に熱中したのは、が送られてきたサンフランシスコ・クロニクル社の花形記者ポール・エイブリーと暗号に並々ならぬ関心を寄せる風刺漫画家ロバート・グレイスミスだった。

 

暗号を解いたのは、何とサンフランシスコ近郊に住む現役教師とその妻。しかしそこから犯人の正体を知ることは出来なかった。暗号解読に取り憑かれたグレイスミスはさらに執念深く暗号文を追い続ける

 

“ゾディアック”のさらなる凶行と手紙の挑発は続く9月27日、再び若いカップルが襲われるナイフで刺し、女性は死亡。生き残った男性の証言によると、黒い袋状の覆面を頭からすっぽり被ったゾディアックの異様な風体が明らかになる。
10月11日、サンフランシスコ市内で、タクシー客を装った男に、運転手が射殺される。“ゾディアック”はのなかで犯行を認め、さらに現場近くで、警察官に尋問を受けた事も告白そしてあの夜なら、捕まえられたかもしれないのになんて挑発的発言も・・・・。

 

いよいよ、この“ゾディアック”事件追跡のため、凄腕の刑事が登場することに。サンフランシスコ市警の刑事2人、デイブ・トースキーと相棒のウィリアム・アームストロングだ。

 

警察で、新聞社で、盗り憑かれたように“ゾディアック”を追いかける4人の男たち。次々と送られてくる“ゾディアック”の、全米中に飛び交う偽情報そして模倣犯の出現

 

そんななか、やがてひとりの容疑者が浮かび上がる。しかし決定的な証拠は何もない。いくつもの手がかりがあるものの、証拠は残さず、常に一歩先で嘲笑うゾディアック。真相を突き止めようとする執念は、彼らを奈落へと引きずり込んでいく。エイブリーはに溺れるようになり、アームストロング刑事は殺人課をトースキー刑事は証拠捏造の疑いをかけられ、転落の道を辿るただひとりグレイスミスはまだ諦めていなかったそれゆえに彼の人生もまた変わっていくことに

 

 
デビット・フィンチャー監督 ぼくが7才のとき、自宅からわずか20マイルほどのところで“ゾディアック事件”が起きたんだ。

 

実は監督自身、連続殺人鬼映画を二度とやりたくなかったそうだ。でもサンフランシスコという舞台に大きなポンテンシャルを感じた。1960年代後半から1970年代の北カルフォルニアはもともとクレイジーなところで、そこに殺人予告を送りつける謎の殺人鬼が現れたわけだから、その狂騒たるものは凄まじいものだった。犯人の似顔絵が普通の郵便局員のようで、平凡な顔をした男が、十代の若者を射殺しているギャップがなんともシュールに思えた。また、グレイスミスが“ゾディアック事件”に取り憑かれていくというキャラクターも気に入った彼の執着する姿勢に共感できたし。ただ、何故?どうして?ここまで惹かれたのか、自分でもいまだにわからないと。

 

スター俳優をあえて起用せずこの映画に溶け込めそうな役者を求めていた。ケビン・コスナーやメル・ギブソンといったスターは好きだけど、彼らを起用すると、彼らのために作られた映画になってしまう。最初から主要の3人は希望のキャストだったが、スタジオにとっては、理想のキャストではなかったようだ。結局、スタジオを渡り歩くことになったそうだ。

 

事件の全容を細部まで、しっかり描きたかったそうだが、それをやってしまうと、観客の忍耐力を超えた映画になってしまうと・・・・。実際、試写を観た観客から、細部はどうでもいい長すぎると文句を言われたようだ。

 

映画は娯楽だけど、でも“ゾディアック”のせいで今でも、傷を負って生きている人がいるから、いい加減な映画は作れない。楽しさを与えつつ、事実を出来るだけ詰め込むという綱渡りを強いられたと語る。

 

未解決のままであるゾディアック事件。殺人の数は現代の殺人事件からしてもとるに足らない。ただ数字ではなく、何通ものと、その普通の風貌、そして逮捕されていないという事実。何の目的で殺すの?何故に挑発するのか?のなかの謎解きは?金銭目的や怨恨目的でもなく。一体何のために?すべて理解できないゾディアック事件の真相。この事件から犯罪心理学が生まれたそうだ。

 

謎の多い事件に翻弄されたグレイスミスは全てを失うことに・・・・。

 

ZODIAC ゾディアック 公式サイト

 

 

 

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しゃべれども しゃべれども☆落語家国分太一の誕生?!

2007-07-10 | 映画:ミニシアター

 国分太一、映画単独初主演の演技は・・・・・。

 

6月16日(土)、京都シネマにて鑑賞。TOKIOの国分太一君、何でもこの映画で、初主演だそうだ。だけどそんな感じ全然なく、堂々と演じていた。まるでほんまの落語家さんみたい。ナチュラルな人なので、この役を本当に自然体で演じているなあと思った。

97年度「本の雑誌」ベスト10で第一位に輝いた小説を「愛を乞うひと」で日本アカデミー賞受賞の平山秀幸が待望の映画化国分太一の脇をかためる共演者に、香里奈、松重豊、八千草薫、伊東四朗という顔ぶれ。東京の下町を舞台に繰り広げられる、人情・友情・愛情の物語、心温まる、そしてときにじんわり・・・・。そんな自然体の素敵な作品だ。

古典をする二つ目の落語家・今昔亭三つ葉(国分太一)思うように腕も上がらず悩んでいる彼の元に、「落語を、話し方を習いたい」とひょんなことからワケありの3人が集まってくる結構美人だが、超無愛想で口下手な十河五月(香里奈)、勝気なためクラスになじめない大阪少年 村林優(森永悠希)、毒舌でいかつい面相の元プロ野球選手湯河原太一(松重豊)・・・・。

教室は始まったが、集まるごとに、言い争いなかなか落語を覚えてもらえないそんな彼らをまとめなければならない三つ葉。そんな矢先、ひそかに想いを寄せていた女性の結婚何一つ上手く行かない三つ葉・・・・。そんなどん底の三つ葉を救ったのは尊敬している師匠小三文(伊東四朗)の十八番「火焔太鼓」だった師匠の噺が好きだ落語が好きなんだとあらためて実感した三つ葉、一門会で「火焔太鼓」に挑戦することを決意する。一方、十河と村林もなんとか「まんじゅうこわい」をマスター、発表会の開催を決める。

果たして、それぞれの気持ちは、本当の想いは伝わるのか

 

それぞれのキャストのキャラも面白く、絡みも絶妙である。特に村林少年を演じた森永悠希君のしゃべくりには周囲の大人の存在も消されるくらいのパワーを感じた。大阪弁も上手い(実は大阪生まれ。そりゃ上手いはず)何でも、桂枝雀の落語のビデオを観ながら、覚えたそうだ。

年齢の差を越えての友情、なかなか素敵です。三つ葉と五月のも気になりますね。上映は終了しましたが、また何処かのシネマで再上映あると思います。出来ればぜひぜひ、ご鑑賞頂きたい一本です。落語に興味なくても、面白い。国分太一君、頑張っています。

 

しゃべれどもしゃべれども 公式サイトだよ。

 


 

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アブラカダブラ~~と呟くのは?!プレステージ

2007-07-05 | 映画:シネコン

ヒュー・ジャックマンクリスチャン・ベイル

二人のマジシャンの確執が悲劇をもたらす
「X-MEN」でお馴染みのヒュー・ジャックマンがマジシャンで登場。おイメージ一新って感じで新鮮そして迎え撃つライバルマジシャンはクリスチャン・ベイル、よく見ると、結構強面な感じ。いまだあの「マシニスト」の365日眠れない男役が重なる。「バッドマン」より、インパクトがあるかも・・・・。

ということで、6月12日に、MOVX京都で鑑賞して来た。時間が経ったので、ちょっと記憶が薄らいでいるが。タイトルにもした“アブラカダブラ”とベイルが呟くところが、いまだに、印象深い。

 

THE PLEDGE(確認)

 

19世紀末のロンドン、と歓声が鳴り響く舞台の下。男はそこに設置された水槽のなかに、まさに溺れ死なんとするライバルの姿を見て驚愕する。

その男、「THE プロフェッサー」と呼ばれた奇術師、アルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベイル)は、長年のライバル、「グレート・ダントン」ことロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)を溺死させた疑いで法廷に連れ出された目撃者として証言台に立ったのはマジックの考案者でアンジャーの協力者、カッター(マイケル・ケイン)。彼はふたりの確執が生まれた過去へと思いを馳せる。

   

 

 THE TURN(展開)

 

実はアンジャーとボーデンは中堅どころの奇術師ミルドンのもとで共にしのぎを削りあいながら、修行をしていた。ある日、アンジャーの愛妻で助手のジュリア(パイパー・ぺラーボ)が水中脱出に失敗、溺死する事故から始まった。

彼女の手をロープで結んだのはボーデン。この悲劇はアンジャーを復讐の鬼に変えた。以降ふたりは常に競い合い、いがみ合い、時に血なまぐさい争いを繰り返す

やがて、ボーデンもサラ(レベッカ・ホール)と出会い結婚娘も誕生!アンジャーには美しい娘オリヴィア(スカーレット・ヨハンソン)が助手として現れるも・・・・。そのオリヴィアも彼の心を癒すものにはならなかったライバルの幸せはアンジャーをより不幸にし・・・・。復讐に走らせるわぁ~~恐ろしい

そんなアンジャーの気持ちを逆なでするような出来事がまた起こる~~ボーデンの新マジックの披露だ。一瞬のうちに、左のドアから右のドアに移動する『瞬間移動』まったくトリックが判らないアンジャーはかなり焦るカッター(マイケル・ケイン)はそっくりな人物を使っているに違いないという同じトリックを使いアンジャーも瓜二つの三流役者ルートをスカウト、負けじと『新瞬間移動』と銘打ってボーデンを上回る人気を得ることに・・・・。アンジャーはパフォーマンスとしての華があったから

そんな名声にも満足できないアンジャーボーデンの『瞬間移動』のトリックに疑問を持ち続けたそこで考えたのは助手のオリヴィアにボーデンの助手になって、トリックを探らせるという事だ。

 

.戸惑いながらも、ボーデンの助手として働き始めたオリヴィア。やがてふたりはそんなある日、オリヴィアはトリックの事が書かれているだろうと思われるボーデンのを持ち出し、アンジャーに差し出す。かなり複雑な解説にボーデンとの取引きのなか、ついにトリックを暴くキーワード「テスラ」を聞き出すことに成功

テスラとは?エジソンと肩を並べる科学者、二コラ・テスラ(デヴィッド・ボウイ)のこと。ロンドンで電気の公開実験を行ってる、凄い科学者

ボーデンの“瞬間移動”はテスラの開発したの技術が大きく関与していると推測早速テスラのアメリカのコロラドにある実験所へ向かうアンジャー。テスラと会うことが出来たアンジャーは、瞬間移動装置の制作を頼むそして出来上がった装置は想像以上に凄いものだった

 

アンジャーは装置とともに、ロンドンへ・・・・。カッターと再会したアンジャーは100回のみの約束で上演を組む。世紀の“瞬間移動”がいよいよ始まるスハークする電気のなかで、アンジャーが消え、次の瞬間、観客の後ろから姿を現すというマジックある日ライバルが完成させた驚愕のトリックの秘密を求めて舞台裏に忍び込んだボーデンは、そこで溺死するアンジャーに遭遇するのだった

 

THE PRESTIGE(偉業)

アンジャーを溺死させた疑いで鎖に繋がれたボーデンは驚くべく真実を知ることにある日貴族コールドロウ卿の代理人オーエンズが訪ねて来る。奇術のタネを高価で買い取る、また娘の世話を申し出るのだ。そして、そして・・・・・。何とアンジャーのを差し出した。これには信じられない驚愕な真実がテスラがアンジャーに残したものとは???人間を複製できる装置まさかうそのような話だが・・・・。それによって“瞬間移動”が行われていたとはどうも増殖することを避けるため、わざと溺死させる仕掛けにしたわけだ。カッターさえも知らない、この事実。偶然にこの場に居合わせたボーデン、カッターによって殺人鬼と間違えられたのだ。それがこの事件の真相

アンジャーは生きている。貴族コールドロウ卿として。娘を連れて現れたコールドロウ卿はアンジャーだったのだ「アンジャーは生きている!」と叫ぶボーデン。しかし時すでに遅し・・・・。

ボーデンの死刑執行の日が訪れた忌々しいライバルもこの世から貴族コールドロウ卿として、テスラの複製装置も手元に取り戻し・・・・これで長年の復讐劇も終篤となるはずだった。だが・・・・。

さてこの後、大どんでん返しが待っているとはかなりお話は複雑です。どうぞシアターでこの続きをご鑑賞下さい。ちょいと?いやぁ~かなり頭の中がパ二クリます。目も回るかもしれません。

 

主な登場人物

 

                  
アンジャー役ヒュー・ジャックマン              ボーデン役クリスチャン・ベイル

 

 

                      
オリヴィア役スカーレット・ヨハンソン           カッター役マイケル・ケイン

 

              ニコラ・テスラ役デヴィッド・ボウイ

デヴィッド・ボウイ、歌手の彼はかなり派手なイメージが、記憶に残っています。今回の役柄ではかなりの渋いイメージで、いやぁ~このボウイも魅力的だなと思いました。こんな事をいうと年がバレバレですね

 

豪華キャストを迎えての謎解き映画、この作品を映画化するのに、かなりの時間をかけた、クリストファー・ノーラン監督。原作を映画用に脚色、スタジオに、この企画を売り込むのも、大変だったらしい。いやはやお金と時間がかかった作品ですね。ヒュー・ジャックマンは「XーMEN」のイメージが大きかった。この役では、かなり嫉妬深くて嫌な男を、上手く演じていた。それに迎え撃つクリスチャン・ベイルも只者じゃないっていう感じをかもし出していた。結構怖い顔つきなので、ちょっとそれだけで怖さが!!!!今回、スカーレット・ヨハンソンはあまり印象に残らなかった。

 

 

プレステージ 公式サイト

 

 

 

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