100本目の映画は『上海の伯爵夫人』です。先週京都シネマにて鑑賞しました。真田広之が出演しています。このところ、日本人の俳優さんの活躍が凄いですよね主演は「ナイロビの蜂」で好演だったレイフ・ファインズ、そしてナターシャ・リチャードソン、「チェルシーホテル」他数々の映画に出演しています。驚きあのリーアム・ニーソンと結婚しているそうです監督はジェームス・アイヴォリー監督、「眺めのいい部屋」や「ハワーズ・エンド」などを手がけた巨匠。
《物語》舞台は1936年の上海。貧しい地区のアパートにロシア貴族の一族が暮らしていた。社会主義革命で亡命を余儀なくされた美しき未亡人、ソフィア・ベリンスカヤ伯爵夫人(ナターシャ・リチャードソン)と娘カティア(マデリーン・ダリー)、そして義母たち。大所帯の生計をソフィアがクラブのホステスをして担っているのに・・・・。気位の高い義母や義妹は感謝するどころか、貴族の恥と思っている。古びたドレスで、精一杯着飾り、夜ごと歓楽街に出勤するソフィア。そこにはさまざまな男が集まる。盲目のアメリカ人、トッド・ジャクソン(レイフ・ファインズ)もそのひとりだ。かっては外交官として「国際連盟の最後の希望の)とまで言われたジャクソンは家族と視力を失い・・・・世間から離れてこの夜の街を彷徨っている。ある夜、行きつけのクラブで日本人のマツダ(真田広之)と意気投合ジャクソンは自分の理想とする“夢のバー”について語る。その後もジャクソンは店のはしご・・・・。行き着いたのはソフィアの勤める店だった。危うく暴漢に遭いそうな時、ジャクソンはソフィアに助けられる彼女の声、そして彼女の素性を知ったジャクソンは探し求めていた理想の女性と直感いよいよ“夢のバー”の実現に向けて賭けにでる。全財産を注ぎ込み競馬のレースで一攫千金を手にすると、ソフィアに“店の華”になってほしいと頼む「君は完璧だ」と口説かれると・・・・ソフィアも悪い気はしない喜んで応じる一年後、ジャクソンは“白い伯爵夫人”とい名のバーをオープンその店にはもちろんソフィアが優雅なドレスに身を包む艶やかな姿があった。
お洒落で、センスもあるこのお店は、厚い壁と一流の用心棒たちによって、外の世界から守られていたしかしジャクソンはそれだけで満足はいかなかった。政治的な緊張感が欲しいと思っていた。そんなとき一年ぶりにマツダと再会この思いをマツダに伝えた。その協力をマツダがしてくれるというのだ。彼はある大物紳士を動かしてくれるようだ。ある日ジャクソンはソフィアの娘カティアと出会う「いつか船で連れていって」と無邪気に話す。思わず亡き娘の事を思いだすのだ。そんなソフィアの身辺に変化が・・・・。家族が香港行きをフランス領事館に手配したのだそのためには大金が必要
一方、マツダの協力でお店は理想どおり、政治的緊張感が軍人や日本人の実業家が集まるようになる。しかしマツダはこの店にもっと大きい野望を持っていたそんな矢先、マツダが中国政府から最も恐れられている要注意人物だと知り、ジャクソンはそんなジャクソンを気遣うソフィアに自分の過去を話す。家族を失ったことや視力を奪われた話だ。このときソフィアも苦しい胸のうちを伝える。大金が必要別れる日が来たと悟ったジャクソンは大金をソフィアに・・・・。しかしこの金はソフィアに使われるものではなかった。ジャクソンとソフィアの間に芽生えたはどうなるのか・・・・。いよいよ日本軍侵攻という場面も
ソフィア役のナターシャ・リチャードソン、顔が整いすぎでちょっと
レイフ・ファインズは視覚障害役を見事に演じていた
マツダはジャクソンに、ソフィアと別の世界を・・・と
ついに日本軍が上海へソフィアを探しに港へ向かうジャクソンの前に
名匠ジェームズ・アイヴォリーがカズオ・イシグロの脚本を映画化。
激動の時代を背景に、豪華キャストでスケール豊かに描く愛のドラマ
真田広之とジェームズ・アイヴォリー監督
真田広之がこの映画のオファーを受けたのは「プロミス」を撮っている時だったそうだ。電話で役柄や時代背景について1時間ぐらい話した後、切り際に「上海で会おう」と言われたそうだ。撮影現場はいきなりレイフと真田はカメラの前に放り込まれ、フィルムはまわる思わずパニックに陥る感じだったと・・・・・。
レイフ・ファインズは毎回アプローチを変えるようで、それについて行く自分はヘトヘト状態とその撮影現場の状況が凄いことが何となく感じるような・・・・。
それにしても真田広之、やってくれましたアイヴォリー監督の次回作にも出演予定だそうです。そして何とダニーボイルのSF大作「Sunshine」にも出演、キリアン・マーフィーとの共演らしいです。今後の活躍も楽しみですね
この映画を観て思い出したのはオンシアター自由劇場の「上海バンスキング」このお話は、クラブで唄うダンサーとバンドマンの物語でした。この映画にも同じような場面がありました。上海という街はさまざまな人が住み、パーフォーマンスで盛り上がるところなのかも・・・・。
上海の伯爵夫人goo映画情報です真田広之のインタビューもあるよ