人間の業が、廻(めぐ)る。
京都シネマにて鑑賞。久しぶりの更新です。今年最後の映画鑑賞かな。監督はあのキム・キドク監督。本国韓国で、問題となっている作品だそうです。多分上映はされないかも。
いやあそれにしても衝撃的な内容でした。性器を切り取るなんてね。細かな描写は映し出されないけど。。。。。凄いです。しかも自分の息子の性器ですからね。いくら夫の不倫の怒りに対しての腹いせをぶちまけるにしても、ここまでやるとは。むろん夫への復讐が上手くいかなかったからなのですが。怖い話です。
男性のシンボルを失った息子はたまったもんじゃありません。その後、同級生などからいじめを受けることになります。夫である息子の父はそんな息子へそんな状態になっても感じることが出来るんだと必死に教えようとするんですがね。
性欲、愛情、いろんなことを監督は表現したかったのかな?人間の性についてここまで語られるってことに私自身びっくりでした。
父の愛人との絡みで息子は男として甦ることが果たして出来るのか?
全編通して、そういう場面が出て来ます。しかし不思議とあまり嫌悪感は感じられません。どうしてかな?あまりにダイレクトだからなのか?
そうそうこの作品、すべてセリフなしなんですよ。だから一生けん命、観ていないと流れが分かりずらいんです。わあ~!とかぎゃあとかそういう感嘆詞は出るんですけどね。自分なりに理解せよというもんですかね。
あらすじ(ヤフー映画より)
父(チョ・ジェヒョン)、母(イ・ウヌ)、息子(ソ・ヨンジュ)が暮らすとある一家。ある日、夫が浮気していると確信した妻は、夫の性器を切断しようとするが失敗。ところが怒りを抑えられない彼女は息子の性器を切断し、姿を消してしまう。途方に暮れる息子に、父は性器がなくても絶頂に達することができる方法を教える。ところが妻が戻ったことで……。
父は自分の冒した罪に何度も死を選ぼうとするものの、、、、。
母の出番は最初とラスト近くだけで、ほぼ息子、父や父の愛人等で紡ぎだされている。非常にありえないような話のような感じで物語は進んでいきます。
意外にラストはあっさりとしていて唖然とするかもです。いつもキドク監督作品らしい終了だなあと思います。
解説(ヤフー映画より)
『嘆きのピエタ』などの韓国の鬼才キム・ギドクがメガホンを取り、浮気者の夫、夫への怒りから息子の性器を切断した妻、性器を失った息子という壮絶な一家を描く過激作。とある上流階級の一家に起きた衝撃の出来事を、笑う、泣く、叫ぶといったせりふとはいえない感情表現のみで活写する。一家を演じるのは、『悪い男』などキム・ギドク監督の初期作品の常連だったチョ・ジェヒョンをはじめ、ソ・ヨンジュやイ・ウヌらが出演。過激な作品が並ぶキム・ギドク監督作品の中でもとりわけ強烈で、韓国内でも上映を制限するというショッキングな性描写にぼうぜんとなる。
メディア | 映画 |
上映時間 | 83分 |
製作国 | 韓国 |
公開情報 | 劇場公開(武蔵野エンタテインメント) |
初公開年月 | 2014/12/06 |
ジャンル | ドラマ |
映倫 |
R18+ |
オフィシャル・サイト
http://moebius-movie.jp/