夢を叶えるための、奇跡──
評価:→80点
京都みなみ会館にて鑑賞。4日間限定上映、しかもレイトショ―のみ。月曜日の21:00に観に行って来ました。観客は私含めて3名(笑)これがこの日最終作品でもありました。
俳優マーク・ラファロの監督デビュー作で、2010年サンダンス映画祭審査員特別賞を受賞したそうです。キャストもかなり豪華です。
オーランド・ブルーム、ジュリエット・ルイス、ローラ・リニー、ノア・エメリッチ。でも彼らは脇役です。
主役ディーンを演じるのはクリストファー・ソーントンという俳優さん。役柄は事故で体が麻痺し、車椅子生活を送っている。実は実生活も登山の際事故で車いす生活に、、、、。この頃、俳優として映画やテレビの出演が決まり始めた時だった。でも彼は諦めることなく、テレビ番組等のテスト番組を含め、広範囲に渡って活動し続ける。パワーのある役者さんです。
突然のアクシデント、苛酷な状況に陥っても、それをバネにまたこんな素晴らしい脚本を自ら作り、映画化とは凄い人だと思いました。
今回は伝説の指導者、ステラ・アドラーの下で20年共に学んだ頃の友人、マーク・ラファロがメガホンを取り、クリストファーが脚本を書き製作されたのが本作です。
あらすじ
ロサンゼルスのアンダーグランド音楽シーンで有望視されていたDJ、“デリシャス・D”こと、ディーン・オドワイヤー(クリストファー・ソーントン)。オートバイ事故により体が麻痺状態に陥ったディーン。前途洋々に見えた将来は泡と消える。スラム街での車上生活を強いられ、ディーンは深く心を沈ませていく。
そんな時、彼はジョー・ロセッリ(マーク・ラファロ)という情熱的な若き神父と出会う。
マーク・ラファロ 髭にめがね、ちょっと雰囲気違うね。
人生の再スタートを切るための稀有な方法として信仰治療の世界に導かれた際、自分に人々の病気を治する力を秘めていることに気づく。
わあこれって凄いわ~!相手の患部に手を翳したりあてたりするだけで、あっという間に完治するなんて、、、、、。
そういえばこういう宗教あったような、、、、、?
でも不思議なことに自分の足を動かすことは出来ない。憤りを感じるが仕方ない。まあそんなことで口コミでディーンの治癒能力を聞きつけた人々がわんさかとやって来る。
ジョーはこの力を利用して施設建設の献金をもらうことを考えだす。ジョーの考えにむっときたディーン、住む場所や生活保障のためのお金を出してくれるようにとジョーに提案。
ただ働きさせられるなんて許せない!結局1日、47・5ドル+ホテルで折り合うことに、、、、。
ところが人間の欲望というのは、だんだん大きくなっていき、限りなくなっていくのです。人助けもここまで来るとディーンも限界。
道具扱い?とでもいいましょうか。ジョーへの怒りが増していくわけです。それなら、自分自身のこのパワーを利用して名声と富を欲しいと思うディーン。
ということで、 ディーンは成し得なかった音楽の世界での成功を目指し、ロックバンドに加わる。バンドを率いるカリスマ的リーダー・ステイン(オーランド・ブルーム)、ベーシストのアリエル(ジュリエット・ルイス)、マネージャーのニーナ・ホーグ(ローラ・リニー)と共に新たな人生を歩み始めようとすることに・・・・。
オ―ランド・ブルームはロッカー役で登場!片手にガンガン
ジュリエット・ルイスもイケてる!
DJが彼なの?ちょっと不満そうなマネージャー ニ―ナにはあのローラ・リニー
久しぶりに観ましたわ。ディーンのポジションは彼のあのパワーを客席の観客に見せるというちょっとした余興的なもの。
もちろんこれでガンガンファンもせられるわけだ。
順風満風な予感?
ところがある日、ステージでアクシデントが!ベースシストのアリエルが倒れてしまう。持ち前のパワーで彼女の治癒をしてみたが、そのかいもなく、、、、。
このことがきっかけでディーンは加害者として疑われることに。ここから彼の人生は大きく下降?
いやそうじゃない。今までのディーン自身に問題があるんだ!本当に人々を癒してあげたいと思ってやったのではなく、あくまでも自分の利にかなうものに過ぎなかったことに気づくわけだ。
同じくしてジョーもそうだった。彼の力を本当に人のためと思ってやっていたはずが、いつのまにか自分の利益だけのための利用だったことに気づく。
心から人のために癒しをすることが大切だと気づいた時、解き放たれるのだ。ラストは無のディーンだが、彼が進む一本の果てしない道には希望が見えているようだった。
メディア | 映画 |
上映時間 | 101分 |
製作国 | アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(ファインフィルムズ) |
初公開年月 | 2011/04/30 |
ジャンル | ドラマ |
解説(goo映画より)
元DJが人を治癒する力に目覚め、音楽での成功を目指すが……。「シャッターアイランド」の俳優マーク・ラファロの監督デビュー作で、2010年サンダンス映画祭審査員特別賞を受賞。出演は、「ローラーガールズ・ダイアリー」のジュリエット・ルイス、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのオーランド・ブルーム。
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