THE LIMITS OF CONTROL
TWO ESPRESSOS
NO MOBILE
NO SE〇 while WORKING
11月24日、京都シネマにて鑑賞。どうも今一つ評判がよくないという事を聞いていたのですが。確かに独特な世界を持つジム・ジャームッシュ作品、好き嫌いが完全に分かれるのは当然かもしれません。
それだけに鑑賞前から私自身はどうかな?なんて思うところもあったり・・・。
さてその結果は意外にも自分の好きな作品だなんて思いました。印象的なのはセリフが少ないことでしょうか。そして淡々と物語は進んでいきます。はっきりいってよく分からないです。でもこのジム・ジャームッシュの映像世界が肌に合うような気がします。彼の作品を観るのはこれで3作目なので、ジム・ジャームッシュの全てを知り尽くしているわけではないけれど・・・・。これはもう感覚の問題かもしれませんね。
さてこの物語の主人公を演じる、イザック・ド・バンコレは初めて観る俳優さんなのですが。彼はジム・ジャームッシュの作品の常連俳優さんだそうです。今回で4度目の出演。その他に日本から工藤夕貴、オスカー女優・ティルダ・スウィントン、ビル・マーレイと、ジム・ジャームッシュ作品に縁のあるスターたちが登場。そしてそして今回初参加のガエル・ガルシア・ベルナルがコード・ネームメキシコ人役で出演。
STORY
“自分こそ偉大だと思う男を墓場に送れ”という言葉のみを任務として与えられた、コードネーム“孤独な男”(イザック・ド・バンコレ)は、スペインに降り立つ。“必ずエスプレッソを2つ注文し、携帯も銃も仕事中のSETUKUSUもなし”という指令以外すべてが謎に包まれたまま、男は任務の遂行を目指す。スペイン中をさすらう彼の前に、“スペイン語は話さないのか?”という問い掛けを合言葉に、同じくコードネームを持つ仲間たちが現れる。彼らはそれぞれの情報を暗号にし、マッチ箱の中に忍ばせる。ある仲間が“裏切り者がいる”と告げると、男は“自分も仲間ではない”とつぶやく。男は、ありのままの現実と、夢の中をさまようかのような非現実が交錯する世界を旅し続ける。そしてその果てに男は、荒野の中のアジトにたどりつく。
想像力が支配の限界を超えた時、その先にあるものは一体何なのか?
想像力が支配の限界を超えた時、その先にあるものは一体何なのか?
確かスーツを三回着替えました・・・・?
ジム・ジャームッシュが選び抜いた“音楽×映像”の新たな世界
元クラッシュのジョー・ストラマーの遺言により、ジムがかねてより撮影することを夢見た色彩の国・スペインを舞台にオールロケを敢行!
撮影監督はクリストファー・ドイル
音楽は日本のロックバンドBORIS →ジム・ジャームッシュが彼らの音に魅せられたらしい。
観光地スペイン風景は出てこない。むしろ素顔のスペイン、ありのままのスペインって感じかな・・・・?それがいいのかもしれないね。
高層ビルは何かスペインらしい。ガウディの香りが漂う建築物のような?う~んどうかな・・・。
コードネーム・ブロンド(ティルダ・スウィントン)
ジム・ジャームッシュはティルダフェチ。彼女を変身させるのが大好きで、彼女もそれに対応してくれるらしい。
黒い服の男たちに誘拐されましたが・・・。あの後どうなったのでしょうか?
コードネーム:モレキュール(分子)
工藤夕貴ちゃんって呼んでいた頃が懐かしい。すっかり大人になっちゃいました。(失礼しました!)
英語にスペイン語でのセリフもなかなか見事でした。
車窓から見える風景が次々と様変わり・・・・。そう言えば風力発電の塔はドイツでも見かけたなあ。
コードネーム:孤独な男(イザック・ド・バンコレ)
コードネーム:ヴァイオリン(ルイス・トサル)
コードネーム:クレオール人(アレックス・デスカス)
コードネーム:ヌード(パス・デ・ラ・ウエルタ)
甘えた口調で話すのが印象的だった。何故か最後まで登場していた。ZENRAで透け透けのコートを着ていたのは何で?
コードネーム:メキシコ人(ガエル・ガルシア・ベルナル)
「ブロークン・フラワーズ」のジム・ジャームッシュ監督が、ジョン・ブアマン監督の「殺しの分け前/ポイント・ブランク」や70~80年代のヨーロッパの犯罪映画を念頭に撮り上げたという異色のハードボイルド・ムービー。イザック・ド・バンコレ扮する殺し屋と思しき主人公が、スペイン中を巡りながら謎に包まれた任務をストイックに黙々とこなしていくミステリアスな旅の行方を、国際色豊かなオールスター・キャストで描き出す。(allcinemaより抜粋)
メディア | 映画 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(ピックス) |
初公開年月 | 2009/09/19 |
ジャンル | サスペンス/犯罪/コメディ |
映倫 | PG12 |
※ところで、何故にTWO ESPRESSOSなのでしょうね?とにかく全てが謎だらけなのです・・・・・。
楽しんでいただけてよかったです。
つい最近、とあるアジアの映画監督が「映画はストーリーを追うものではなく、イメージでとらえるもの」とおっしゃっていたのですが、それには私はとても同感で、その言葉から本作のこともついでに思い出したのですー。
工藤さんもよかったですよねー。
TB&コメントありがとうございました!
ジムワールドは私には合うようです。
なるほどイメージで捉える・・・。
まさにヴィジュアルな世界ですよね。
工藤さん、素晴らしいです♪
これはどんな意味があって、何かにつながるのか。このことは、どこに影響を及ぼすのか。
役者は、その要求にどうこたえるか・・・、あたりかなあ。
なもんで、何回見てもジャームッシュは自分と合わない・・と思いながら、見ちゃった。
というよりは、ジャームッシュの映画だって忘れてたかも。
最近、こういうの多いんですよ。
映画館の椅子に座ってから、「あちゃーー」と。
でも、またきっと挑戦すると思いますが、やっぱジャームッシュ大先生とは、相容れないような気がしますだ。
いつも不愛想にトラックバックだけですみません。
私のブログへコメントされたようにこの映画
は絵画で言えば、抽象画だと思います。
しかhし、その抽象を具体化に向けて解釈する
作業はとても楽しいもので、この映画では
それを堪能しました。
もう一度見たいと思わせるものがあります。
それにしても贅沢な俳優の使い方!
コメントありがとうございました。
こちらこそいつもお返しがTBのみなので
申し訳ありません。
抽象画は鑑賞する側の受け止め方、感じ方
で色々膨らみますよね。難解な作品こそ
面白いのかもしれませんね。
またお邪魔しますね!
本当にキャスト陣は凄いですよね!!
きます。
この映画が大きな影響を受けたという「殺しの
分け前ポイントブランク」は非常にいい映画
ですが、逆にあの映画の素晴らしさを実感し
つつあります。
この映画はご覧になりましたか?
しつこい(笑)
今回は「2001年宇宙の旅」を連想しました。