9月21日鑑賞。アメリカの小さな町で必死にもがく3人の若者たちの12年間を描いたドキュメンタリー作品。監督デビューしたビン・リューもその中の一人。
彼がビン・リュー
あらすじ
舞台はアメリカでも最も惨めな町イリノイ州にあるロックホード。ここに住むキアー、ザック、ビンの3人は貧しく、暴力的な家族から逃れるように、スケートボードにのめりこんでいた。スケート仲間は彼らにとって唯一の居場所であり、もう一つの家族でもあった。
しかしそんな彼らも大人になるにつれて、様々な現実に直面して段々と道を違えて行く・・・。カメラは明るく見える彼らの暗い過去や葛藤を抱える一面をリアルに映しだして行く。大国アメリカの日常にある閉塞感や苦しみ・・・。三人三様に想いが浮き彫りになって行く。特に印象深かったのはザック。若くして父になったザック。一生懸命父として頑張るのだけど、妻ニナとの心のすれ違いからの葛藤や苦しみが痛いほど伝わってくる。一番救われたのは、ザックが本当に父として子供を愛したことかな。おそらく自分の幼少期受けた虐待の記憶があったからかもしれない。結局離婚・・・。
子供の親権は妻ニナが。ザックは新しい彼女と暮らす事に。多分ザックは父として子供の面倒を見れなかったことは後悔しているようだった。
もちろんキアー、ビンの苦しみや葛藤も痛いほど伝わって来た。幼くして受けた負のスパイラルは他人にはわからないだろう。改めて自分がどれほど恵まれてきたかを実感。
解説(Wikipediaより)
『行き止まりの世界に生まれて』(Minding the Gap)は、ビン・リュー監督による2018年のドキュメンタリー作品である。イリノイ州ロックフォードで育ったスケートボード好きの3人の青年たちがとらえられる。サンダンス映画祭ブレイクスルー映画製作米国ドキュメンタリー部門特別審査員賞を受賞し、また第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。
映画『行き止まりの世界に生まれて』冒頭映像
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