死の床にある母が語った物語は、娘たちが知らない40年前の愛の記憶
2月26日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。キャストの顔ぶれは、凄い親子で共演という女優さんもいます。その一人がメリル・ストリープのお嬢さん、メイミー・ガマー。メリル演じるライラの若き日の役で登場!
40年前のアンとライラ
そして40年後のアンとライラ
あなたが最期に呼ぶのは、誰の名前ですか?
人生の終わりのとき、あなたが最期に思い起こすのは誰の名前だろう?長年連れ添ったパートナーの名前か、最愛の子どもたちの名前か?それとも・・・・・
ふたりの娘に見守られながら最期の時を迎えようとしているアン(ヴァネッサ・レッドグレイブ)の脳裏に浮かびあがったのは過ちの記憶とともに封印してきたハリス(パトリック・ウィルソン)という男性の名前だった。40数年前、まだ若さと情熱のすべてを注ぎ、ハリスを愛したアン(クレア・ディンズ)、だが2日間で燃え上がったふたりの恋は取り返しのつかなかった悲劇を引き起こし、唐突に終わりを告げる結ばれなかった愛、言いえなかった言葉、叶わなかった夢
。今、そのすべてを思い出すアンとそんな彼女の知らざれる過去に触れ、自分たちの人生を見つめなおす娘たち。死の床にある母の切ない思い出が、娘たちの幸福を求める勇気を与え、未来に希望の
光を投げかていく。その情熱を優しいぬくもりに満ちたまなざしで描きあげた本作は、心に染み入るような感動作かもしれない。
次女ニナ(トニ・コレット) トニ・コレットは「リトル・ミス・サンシャイン」でお母さん役をした方です。
長女コニー(ナターシャ・リチャードソン)、実はヴァネッサの本当の娘さんなんです。親子役で共演。そうそう上海の伯爵夫人でも共演しています。
アンとハリス
アン役のクレア・デインズは、「スターダスト」「消えた天使」などで活躍
ハリス役のパトリック・ウィルソンは「リトル・チルドレン」でケイト・ウィンスレッドと不倫をする相手役として好演。
STORY
アン・ロードが結婚する前のお話。そのころの彼女の名前はアン・グランドと言った。歌手としての成功を夢見てニューヨークで暮らしていた。学生時代の友人ライラ・ヴィッテンボーン(メイミー・ガマー)が結婚するということで、ブライズメイドをつとめるために彼女の別荘
のあるロードアイランドのニューポートへやって来る。花嫁ライラと母親ヴィッテンボーン夫人(グレン・クローズ)と結婚式の打ち合わせ等の話し合いを続ける。ライラには弟でアンの友人でもあるバディ(ヒュー・ダンシー)がいた。久しぶりに再会、別荘周辺を案内され散策
運命的な出会い
ヴィッテンボーン家のメイドの息子、ハリス・アーデンと偶然出会う。彼はマサチューセッツで医者をしていた。に乗り、沖へ漕ぎ出そうとしているハリスは年上ということもあって、今までに出会った男性よりもまぶしく、たくましく見えた
実はライラの初恋の相手だったことをバディから教えられる。
ライラは今もハリスに思いを寄せていた。別の男性との結婚が控えているにもかかわらず・・・・・。ハリスに心を打ち明けたが、恋愛感情はないと言われた結局ライラは愛される人生を選択した訳である。
バディとライラはそれぞれ片思いをしていた。
バディ役のヒュー・ダンシーは「ルワンダの涙」に出演していました。ライラ役のメイミーはメリルの娘さんです。
バディと母親。
グレン・クローズも登場!!
泥酔状態のバディを介抱したアンとハリスは接近することに。語り合い、ふたりの間には親密な絆が芽生えるアンは彼となら素敵な未来が築けるかも・・・・・。幸福な予感に胸をときめかす
自然にキスを交わすことになってしまう!そんな姿を何とバディが見ていた
実はバディはアンに片思いをしていた。告白したが、上手くかわされてしまう。失恋の痛手から、酔ったまま海に飛び込むバディ
複雑な思いのアンだった。
そのアンはそんな感情を静めるために、ハリスに誰もいない場所へ連れていって欲しいと頼む。彼が案内した場所は子どものころ、使っていた森の中の隠れ家
ふたりは一夜をともに・・・・・。ふたりを追ってきた
バディは
に轢かれて命を落とすことに。アンとハリスはそんなことは知るはずもなかった。
バディの死にアンは愕然とするバディの死は私のせいだ
強い罪悪感を感じたアンとハリス、バディの死を忘れて自分たちだけが幸せになることはできないと思った。
バディの死以降、アンの人生は、決してしいものではなかった。2度の離婚の中で、二人の娘を産んだ後も、クラブ歌手の仕事を続けたため、娘たちに悲しい思いばかりさせてしまった。結局歌手としても、大成することもなかった
大歌手にもなれず、よき妻にも、完璧な母親にもなれず・・・・・。中途半端なまま幕を閉じていこうとする自分の人生。あのとき、バディを死に追いやっていなかったら。取り返しのつかない過ちとハリスとの未来をあきらめてしまった自分の選択に悔恨の思いが、死の床にあるアンの胸に渦巻いていた
二人の娘
長女コニーの場合母の病床の姿を見守りながら、二児の母親となった彼女は、子どものころ、理解できなかったアンの悩みや苦しみがようやく理解できるようになった。
次女ニナの場合自分の選択に自信が持てない。仕事も恋も長続きしない根なし草の人生を歩んできた。恋人ルークとの関係について思い悩んでいた。ルークは結婚を望んでいるが、ニナは決断を下せない。予定外の妊娠が事を複雑にした。誰にも相談できず。そんなとき、意識の戻ったアンに打ち明ける。「赤ちゃんはすばらしい存在よ
」とアンは答える。その言葉に、ニナは母と初めて女性同士として正面から向き合えたと感じる。
それからしばらくして、思いがけない人物がアンの見舞いにやってきた。それはライラ(メリル・ストリープ)、バディの死によって疎遠になっていた。何十年もの歳月が一瞬にして消えていくのを感じるライラとアンだった。
アンのバディへの死の束縛は解放されるのか
ボタンの掛け間違えは、アンの人生に本当に輝かしさを与えなかったのか?確かにひとを傷つけ、死をもたらしたかもしれないが。愛したい、愛されたいって気持ちは誰しもある。でも人の心を動かすことは難しい。失恋して、傷ついても仕方がないんじゃ?なんて思う。アンは真面目に、真剣に考えすぎたのかもね。自分より、相手に対しての思いやりを通した女性。後悔先に立たず。自分の生きる道を選択できる勇気は必要だ。でも上手く行かないことはたくさんあるはず色々考えさせられるお話でした。
※ところで、若き日のアンを演じたクレア・デインズとバディを演じたヒュー・ダンシーはこの映画をきっかけに恋に落ちたそうです。のカップルになって良かった
映画の中では、お気の毒でしたが・・・・・。
いつか眠りにつく前に 公式サイトだよ!
クレア・デインズとヒュー・ダンシーはカップルになれたんですね。それだけでも救われます。
叶わなかった恋、叶わなかった人生、きっと誰にでもあるのかもしれません。
忘れようとしてもどうしても心残りで、っていうのも、人間だから仕方ない。レビューではそんな弱さを娘たちに見せるなんてけしからん!不謹慎! というご意見が多いようなのですが(苦笑)、それも人ならではの弱さ故のことだから。。。 そんなに人間って強くないと思いました。
女ならこう考えるだろう・・・的な安直さを感じてしまったかも。
死ぬ間際で、あの年齢で、それだけの人生経験を積んで、少女みたいな迷いはもたんだろ、と思ってしまって。
女優さんたちの競演は見ごたえありました。
あたしの目当ては、パトリックだったんですけどね
相変わらずmezzotintさんのレビューはとっても丁寧ですね♪
この作品は、キャストの演技とは関係ないところで、
主軸ふたりに魅力を感じられず、入っていけませんでした。
なぜかセリフに説得力がなかった気がして、残念でした。
手作り感のある昔の結婚式など、素敵なシーンもありましたね~。
挿入歌も良かったです
期待していただけに私にはちょっと当てが外れた感じでした(泣)
クレアとヒューが恋仲に?
そっか~。
映画の中では散々でしたものね。
>ところで、若き日のアンを演じたクレア・デインズとバディを演じたヒュー・ダンシーはこの映画をきっかけに恋に落ちたそうです。
そっか~、良かったですね。
長く続くことを祈ります。