銅版画制作の日々

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川の底からこんにちは(2009)

2010-08-04 | 映画:ミニシアター


人生…もうがんばるしかない!中の下でもいいんじゃないの?!

7月31日、京都シネマにて鑑賞しました。「愛のむきだし」、「カケラ」に出演の満島ひかりさん、最近活躍中の注目若手女優のひとり。カケラに続く、主役での登場です。

ひかりさん演じる佐和子さん、前半は惰性で毎日を生きている感じを上手く醸し出していました。一体何を考えているのかしら?なんて思うほどつまらないオーラ満々。人生これからだというのに、夢も希望もなさそうな・・・・・。
きっとこういう人、世間にたくさんいるのだと思います。確かに先が見えない世の中ですからね。生きにくいのは分かるよね。だからこそこの作品を多くの人が観るべきかもしれない。そう皆で佐和子さんになって、人生を考えよう。


先輩OLたちとの井戸端会議での話題は不景気や地球温暖化などの暗い話題ばかり、、、、、。先輩から意見を求められても素っ気ない返事ばかりだった。


上司で彼氏の健一は佐和子にとって5人目の彼氏だ。エコライフ好きで、編み物を編むオタク的な男性だが、、、、。健一役は遠藤雅。まったく知らない俳優さんですね。

これは人生の応援映画だ

ストーリー(キネマ旬報さんより拝借)

上京して5年目のOL・木村佐和子(満島ひかり)は、妥協した無気力な人生を送っていた。会社では上司高木(並木史朗)扱き使われても言われるがままに働いていた。ストレスが溜まっているせいか、時々クリニックに通って腸内洗浄を施している。そんな佐和子は、職場の上司・新井健一(遠藤雅)と付き合っている。バツイチで娘・加代子(相原綺羅)がいる健一は頼りないが、いつも男に捨てられてきた佐和子は不満に感じることもない。ある休日、3人は動物園を訪れる。そこで健一は佐和子にプロポーズするが、唐突なことで佐和子は戸惑う。そのとき、佐和子の叔父・信夫(岩松了)から、佐和子の父・忠男(志賀廣太郎)が入院したと電話が入る。一人娘の佐和子は実家のしじみ工場を継ぐよう求められるが、佐和子は決心がつかなかった。しかし健一は会社を辞め、佐和子の故郷で工場を一緒に継ぎたいと言い出す。佐和子は健一と加代子を連れ、実家に帰る。しじみ工場の従業員のおばちゃんたちは、駆け落ちして父を捨てた佐和子を無視する。経理の遠藤(菅間勇)以外やる気を感じられない工場の経営は、悪化の一途をたどっていた。健一は佐和子の幼なじみの友美(鈴木なつみ)と浮気をして、家を出ていく。ある朝、佐和子は工場に乗り込み、おばちゃんたちに胸の内をぶちまける。するとおばちゃんたちも、男で失敗した経験を打ち明け始める。意気投合した佐和子とおばちゃんたちは、工場の経営再建を目指す。佐和子は新しい社歌を作り、毎朝全員で歌うようになる。すると、次第にしじみの売り上げも上がっていく。
 

佐和子の叔父、信夫には岩松 了、役場の職員という設定。
岩松さん、職場の制服が良く似合っておりますね。
 

佐和子の父忠男には、志賀廣太郎。普通のおじさんぽい人ですが。舞台中心で活躍されているベテラン俳優さんらしい。知りませんでした。カツラがミスマッチ、そこがまた面白い。
 

そしてこのおばさんですが、しじみ工場のおばちゃんのリーダー格的存在、塩田。
そこらにいそうな普通ぽいおばちゃんですが、なかなかインパクトあり。
おばちゃんの旦那、都会から来たとっと太めのお姉ちゃんにフラッと、、、、。
開きなおった佐和子に塩田(稲川実代子)は共感?エールを贈る。
 

健一が友美と出て行っちゃったため、加代子の面倒見る羽目に。。。。。
友美役には相原綺羅ちゃん。セリフは少なかったけれど、自然な演技で上手い。
 
 

加代子を地元の保育園に入園させる。佐和子はこの地で頑張ろうと決意したようだ。
 
 

トイレは水洗ではありません。うんこは西瓜や野菜の肥料となります。毎日佐和子はうんこを蒔きます。う~ん何か良いよね。


亡くなってしまった父忠男の遺志どおり、しじみの肥料にと散骨する佐和子。
 
木村水産 新社歌♪
 
上がる上がるよ消費税  金持ちの友達一人もいない
 
来るなら来てみろ大不況  その時ゃ政府を倒すまで 倒せ倒せ政府
 
シジミのパック詰め 川の底からこんにちは
 
一度や二度の失敗と駆け落ちぐらいは屁の河童
 
駄目な男を捨てられない  仕事は基本つまらない
 
中の下の生活  所詮みんな中の下  楽しいな  楽しいな
 
シジミのパック詰め   シジミのパック詰め  川の底からこんにちは
 
 
キャストも普通だから良い、そして飾り気がない、どの人も背伸びせず、そこが本作の素敵なところでしょうね。等身大の女性をさりげなく、踏ん張らず演じた満島ひかりさんがとても良かったですね。
 
並樹史朗さんが出ていたので、ちょっとびっくりしました。テレビドラマでよく拝見していたのですが、、、、。
 
解説(allcinemaより拝借)
 
PFF2007グランプリ受賞や香港で開催されるアジア・フィルム・アワードで新人監督賞に輝くなど日本映画期待の新鋭、石井裕也監督による記念すべき商業映画デビュー作。“妥協”を重ね、いつしかどん底を迎えてしまった自称“中の下”女性が、追いつめられた末に開き直り、逆境に力強く立ち向かっていく姿をユーモラスに描く人生コメディ。主演は「愛のむきだし」「カケラ」の満島ひかり。第19回PFFスカラシップ作品。
 
 

メディア 映画
上映時間 112分
製作国 日本
公開情報 劇場公開(ユーロスペース=ぴあ)
初公開年月 2010/05/01
ジャンル コメディ/ドラマ

 
 
オフィシャル・サイト
http://kawasoko.com/

 


 

 

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6 Comments

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Unknown (KLY)
2010-08-04 00:40:06
大好きな作品です。もう観てると元気がもらえます。社歌なんて最高で今でもアカペラで歌えますし、歌詞も完璧暗記してます。(笑)
満島さんの舞台挨拶があったんですけど、すぐ横を彼女が通ったんですね。もーね、めっちゃくちゃ顔小さいの。それこそお人形さんみたいとはこのことですよ。申し訳ないけど上の写真の岩松さんと顔の大きさ比べたらね…(笑)
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現代人への応援歌。 (BC)
2010-08-05 07:53:56
mezzotintさん、おはようです。
あのう、mezzotintさんお忙しそうだからコメントしようかどうしようか迷ったんだけど、
『カケラ』も満島さんが主役ですよ~。

高望みをするのではなく、今いる場所で頑張るしかないから、
目の前にある事に地道にコツコツ取り組んでいく
佐和子の姿はまさしく現代人への応援歌なのでしょうね。
返信する
BCさんへ♪ (mezzotint)
2010-08-05 10:35:28
こんにちは。
そうでした。カケラは、中村さんと
ダブル主演だったことをすっかり忘れて
いました(汗)訂正しますね。
いつもありがとうございます!
なかなか今の生活に満足している人って
少ないんじゃないのでしょうか。
生きる活力が持てる人生を探すことも
大事だろうし、また自分に託された事を
頑張るのも一つの生き方でしょうし。。。
なんて偉そうに言っている私ですが(笑)
返信する
おはようございます! (sakurai)
2010-09-11 08:26:31
元気をいただく映画でした!
どの部分もものすごくわかる!わかる!っていう感じ。あのダラダラしたあたりも、乾坤一擲、心機一転がんばろう!って変わっていく気持ちも。
多分、変わったんじゃなくて、もともと元気いっぱいの中の中の普通のお嬢さんだったんでしょうね。いろいろうまくいかなくて無気力になるのもわかる・・・・。でも、うまくいかなくてもいいじゃん!出来ることをがんばるっていう妙な背伸びをしてないのがよかったです。
やっぱ世の中、おばちゃんですよね。

この映画、ちょっと・・・っていう人って、佐和子の彼氏みたいなやつかもですね。そんな風に思いながら見てました・・。まずいか。
返信する
日本映画 (ノルウェーまだ~む)
2011-02-15 18:08:44
こんにちは☆
ロンドンで日本映画特集があって、この映画がかかったので観てきました。
泣きながら笑いましたよー
私も中の下だけど、頑張ろう!って思えてきました!
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まだ~むさん♪ (mezzotint)
2011-02-16 10:58:46
わあ~!ロンドンで日本映画特集が、、、。
日本のことが少しでもわかる良い機会ですね。
イギリスの方にはどんな風に見ているのかしら?
ちょっとそのことが気になります。
泣きながら笑う、、、。何か良いですね。
私も同様、中の下ですよ。
まだ~むさん、頑張りましょう!
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