銅版画制作の日々

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坂爪厚生銅版画展☆平安画廊

2007-11-30 | 銅版画関連

メゾチント作品で有名な坂爪厚生さんの展覧会が今京都寺町の平安画廊にて開催されています。初日の夕方早速鑑賞して来ました。あつかましくも、自分のハンドルネームをこの技法から拝借しているのが、何か申し訳ない気がします。それほど、見事な作品の数々で・・・・・。驚きと感動ばかりでした。作品によっては、かなり白い部分の多い作品もあるので、どのようにされているのか?気になっているところ、ご本人が会場に来られ、直接話を聞くことができました。

もちろんすべてベルソーで版を黒くされているわけですが、一端黒くしたところを耐水ペーパーで磨き、白くされるそうです。なるほど!白の部分もまったくベルソーで黒くしなかったら、ただの白い部分のみで、黒い部分と別物になるからというのは納得です。耐水ペーパーでつぶしたところは微妙な白さが残り、なんともいえない風合いがあるのだと・・・・。

作品にかかる日数は?と質問すると、ひとつの作品に三ヶ月くらいかけて製作されるということでした。素地つくりに使われるベルソーは手で直接せず、深沢幸雄さん考案の機械を参考に独自の機械を作られて、それで素地を作られるようです。どの作品もかなり大きいものなので、大変な作業のようです。

さてこの作品に使われるベルソーは数万円、今使用されているものは、アメリカ製のEDWARD LYONSのものらしいです。直接購入すれば、日本の代理店を通すより、半額(送料こみ)で買えるらしいので、そういうかたちをとられているようでした。

色々お聞きできて、参考になりました。でもここまでの大作を作られる凄さは、やはりご本人の才能と技術力。刺激と落ち込みの二つを感じ、帰ってきました。

 

坂爪厚生さん シロタ画廊での作品展2002年

 

会期2007年11月27日(火)~12月9日(日)12:00~20:00(最終日19:00迄)

 

 

 

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