銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

ゆれる オダギリジョー

2006-08-02 | 映画:ミニシアター

映画「ゆれる」を京都シネマにて鑑賞・・・・。実はストーリーも知らず、この映画にオダギリジョーと香川照之が兄弟役で競演しているとだけの情報で、観に行きました。弟猛(オダギリ)は故郷を離れて、東京で売れっ子の写真家、兄稔(香川)は地元で父(伊武雅刀)とガソリンスタンドを営む生活。母の一周忌、猛は久しぶりに故郷へ・・・・。兄稔は猛を快く迎えますが、父は猛の事をあまり心良く迎えようとはせず・・・。一周忌の宴で、猛を詰ります。その仲介をする稔でした。弟への気遣いがヒシヒシと感じますしかし幼馴染の智恵子の存在とある事件によってこの兄弟にあった繋がりは、その後意外な方向へと展開して行きます。智恵子は猛に思いを寄せていました。猛はそんな彼女を食事に誘います。そして二人は関係を持ってしまいます。一方稔も智恵子にほのかな思いを抱いてました。二人が食事に行ったその夜・・・・猛は遅くに実家に戻ると、そんな猛を出迎える稔の姿がありました。この時点できっと稔は、関係を分かっていた気がします。次の日、智恵子・猛・稔は渓谷へ・・・・。川ではしゃぐ稔、智恵子は猛に一緒に東京で生活をしたいとほのめかすしかし猛ははぐらかしてしまいます。ひたすら山道を歩き、渓谷に掛かる吊橋を渡る猛。智恵子は後を追います。吊橋を渡る智恵子の背後から稔がしがみつきます。智恵子は激しく言います。「触らないでよ」と・・・・。一方花の写真を撮っていた猛が橋を見上げると、吊橋の上で二人がもめている姿を見ました。猛の表情が凍りついた瞬間には吊橋にしゃがみこむ稔の姿だけでした。事故と言うことで、決着が着きましが・・・ある日客ともみ合いになった稔は警察の取調べで「智恵子を突き落とした」と口走るのです智恵子の死は、事故から殺人事件という方向に展開あの真面目な兄稔が叔父に弁護を頼み、兄を救おうとする猛ですが、拘置所での稔はいつもの稔ではありませんでした。猛への嫉妬や不満猛自身も故郷を捨てた罪悪感を兄が受け入れてくれているはずなのに何故・・・・。果たして兄は智恵子を突き落としたのか後半は兄弟のやりとり見逃せません。まったく相反する二人の繋がりはどうなっていくのでしょうか?いやあ~香川照之さんいいです。自分を感じる役だったとか・・・。オダギリジョーはかっこいいというイメージの役者さんでしたが、今回の役ではカッコ悪さと良さの両面が感じ取れるものがありました。

       
  稔 真面目で実直       猛 かっこいいけどちょい悪い

  ゆれる 公式サイト         作品紹介

 追記:とにかくこの映画は大人気らしく・・・。割引ディー・祝日・日曜だけでなく
     混雑しています。時間、早めに行って整理番号をゲットしよう

          

 追記:その2 西川監督は自分の見た夢を題材にこの「ゆれる」が出来たそうです。
         前回のデビュー作「蛇イチゴ」も同じく夢どちらも悪夢・・・

Comments (21)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アダン 孤高・異端の日本画... | TOP | ハイジ♪吹替え版 »
最新の画像もっと見る

21 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ケント)
2007-03-18 12:12:17
こんにちは、ちょっと古い映画になりましたが、TBさせてください
西川美和監督、若い女性なのによく兄弟の心情まで掘り下げられたものだと感心しています。きっとスタッフが素晴らしいのでしょうね。
「蛇イチゴ」も良かったけれど、まだ青っぽい部分がありました。この「ゆれる」でかなり進化しています。これからどうなって行くのか、注視して行きたい監督ですね。
返信する
(*^o^*)コ(*^_^*)ン(*^ー^*)ニ(*^ー^*)チ(*^O^*)ワーー! (とんちゃん)
2007-03-14 17:33:47
mezzotintさん、お久しぶりぶり~~♪
早速のTB有難うございました

このレビューを公開した後、ワタクシ、熱が出て寝込んでました^^
まだ喉チンコ、ひりひり~~^^

ところで、私、ワイン呑んでレビューを書いちゃったので、勢いづいて猛ばかりを非難する内容でした^^
もう一回観ないと、まだわからない点もあったりなんかして。
最後は、あれやっぱり智恵子が落ちたのは事故だったんですよね? 猛め~~むか~~(笑)
でも、2人とも演技が上手いから、はまり込めたのでいい映画でした★
返信する
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-03-12 20:42:48
 TBどうもありがとうございました◎

 香川さん、よかったですねー。
 ラストシーンは号泣しちゃいました。
返信する
TBさせていただきました。 (hyoutan2005)
2007-03-02 09:55:05
役者の演技と、監督さんの観察力や心理描写がすばらしい作品でした。見終わった後に、心がゆれる作品でした。邦画もがんばっていますね!
返信する
遅ればせながら観てきました (syunpo)
2007-02-06 23:23:27
こんばんは。
「ゆれる」、今ごろになって観てきました。傑作ですね。この監督は只者ではないです。
ラストシーンが素晴らしい。兄の次の行動は、さぁ、どう思う?……と観客に問うて、スパッと終わる。想像力をかきたてる、見事なエンディングです。
返信する
TBありがとうございます (MANAMI)
2006-11-13 00:29:42
いつもありがとうございます。この度もTBありがとうございました。

「反映されていない」とのコメントをいただいたのですが、現在、「承認後の公開」という設定にしております。あまりにスパムが多かったりしたもので...。

ご心配をおかけしてすみませんでした。

本作、香川照之が見事だったと思います。特にラストシーン。あの笑顔は出色だったのではないでしょうか。とても、印象的でした。

お手数をおかけして、申し訳ありませんでした。今後とも、よろしくお願いいたします。
返信する
こんにちは☆ (mig)
2006-10-03 11:33:26
こんにちは

いつもありがとうございます



素晴らしい作品でした。もう一度DVDになったら観たいと思ってます♪

返信する
はじめまして (カオリ)
2006-10-02 22:25:41
おととい見まして、いまだにゆれております・・・



香川照之さん、いいですよね~

あの背中の演技には涙でそうになりました。洗濯物たたんでて、あそこで弟にカマをかけるんですよね・・・



TBさせていただきました~。
返信する
初めまして! (ゆっこ)
2006-09-03 17:00:10
TBありがとうございました。

オダジョー君の猛は、「ちょい悪」というよりも

弱くて「こずるい」男という印象を受けました。

傲慢で鼻持ちならない卑怯者なので、かなり嫌悪感を覚えたんですけど、

だんだん哀れに思えてきたから不思議でした。
返信する
はまり役 (マダム・クニコ)
2006-08-25 23:53:17
>香川照之さん、いいです。



同感!

切なかったです。



全ての配役が、はまっていましたね。

今年一番の邦画です。



TBに感謝!
返信する
心に残る (kino)
2006-08-13 14:18:12
TBありがとうございました!

この映画、今もときどき、ふと思い出して

考えてしまいます。上手く言葉にできないんですが。

肉親の確執って 当人しかわからないものがあるような気がします。

オダジョーはほんとにイイ味出してます。

香川さんもすごかったなぁ・・・。

私の行った映画館は予想外に空いててよかったです。

(いや、空いてはいないんだけど、混み混みでもなかったです。)
返信する
Unknown (Betty)
2006-08-06 10:00:48
映画評論家のような文章 いつも感心しています 下手なコメントはしづらいです

この映画、折を見て行ってきます



暑さの折からお体にお気をつけくださいね

         

   いつもいろいろのニュース有難う
返信する
ひそかに (daisaku)
2006-08-06 01:08:22
オダギリ・ジョー好きです。
返信する
Unknown (goma)
2006-08-05 01:28:39
こんばんは。TBサンクスです。なんとなくヨーロッパとかにも通用しそうな邦画を久し振りに見た気がしました。



とても丁寧に作られていたし、オダギリジョーの色気はやばいものがありましたよね。香川さんの演技もすごかったし。



これ見て西川監督の『蛇いちご』もちょーみたいです。

しかしレンタル屋にもないし、TUTAYAでは4000円くらいしました・・・汗。
返信する
良かったですね (ともこ)
2006-08-04 23:16:13
見てきました。良かった

兄の言葉に切れて結局兄を追い込むことに。

いろんな見方があると思うのですが、ここでは書けませんがジワーときました。
返信する
こんにちは! (小紅)
2006-08-04 17:59:57
はじめまして♪

TBどうもありがとうございました!



香川さんの演技にぞぞ~っとして

役者オダギリジョーに

すっかりやられてしまいました



観終わってから考え込んじゃう

凄い作品でしたね~
返信する
良かった~ (ミチ)
2006-08-03 10:27:30
mezzotintさん、こんにちは♪

私と同じく京都シネマで鑑賞ですね!

相変わらず満員だったようで嬉しいです。

OJ君の映画は初見のときいつも期待と不安が入り混じるのですが、この映画は期待通り、いえ、期待以上でした。

香川サンの繊細な演技にも目を見張り、お話の成り行きも息をつめて見守りました。

地元公開されたらまだまだ通いますよ!
返信する
トラックバックありがとうございました (朱雀門)
2006-08-03 10:12:24
こんにちは

素晴らしい作品でした。香川照之の演技(特に表情)には目を見張るものがありました。今年見た『嫌われ松子の一生』や『バッシング』のちょい役も印象的でしたが、その印象が本作でより確かなものになったと思います。「自分を感じる役」という香川さんの言葉、迫真の演技だっただけに説得力を感じますね。
返信する
見事な一本でした (たろ)
2006-08-03 08:45:02
おはようございます。。

弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。

こちらからもコメントとトラックバックのお返しを失礼致します。



この作品は、西川美和さんが作り出したシリアスなばかりでない多様であり深い感情を提示した映画世界が素晴らしく、主演である香川照之さんとオダギリジョーさんをはじめとした各出演者の皆さんの作品世界での存在の輝きに圧倒された一本でした。



また遊びに来させて頂きます。

ではまた。



返信する
こんにちは (えめきん)
2006-08-03 07:06:35
TBありがとうございました。

僕はこの映画、舞台挨拶のある回を観に行ったんですが、劇場はもうグチャグチャ。通常の公開日もかなりの人が入っているようですね。

この映画の(オダギリの?)人気の高さが伺えます。
返信する
こんばんは! (とらねこ)
2006-08-02 23:14:13
おおー、今日見られたのですね

この映画、私は、邦画はあまり詳しい方ではないのですが、あまりに良くできた構成に、とても驚き、感激してしまいました。

TB早速いただき、どうもありがとうございました!

嬉しいです

今後もよろしくお願いします。
返信する

post a comment

Recent Entries | 映画:ミニシアター