ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

ぼくにとっての「良い歌い手」

2008年11月03日 | 価値観
♪美空ひばりさんの歌は、非常に素晴らしい!!



 「歌」っていいですよね。


 好きな曲はたくさんあります。
 ちょっと数え切れないくらい。
 それらの曲を歌える立場にある「歌手」という存在には、
 強い憧れを持ち続けています。
 

 伴奏者として歌に接する場合、
 当然、リスナーとは別のスタンスで歌について考えます。


 自分は歌の専門家ではないので、
 歌唱法については語る資格はないんですが、
 「ぼくが歌い手に求めていること」というものはあります。


 その中のひとつ。


 「歌」というものは、ほぼ例外なく
 「誰かの気持ち」を表現しているものだと思っています。
 だから、誤解を恐れず言い切ってしまえば、
 ぼくは、「他人の気持ちをわかろうとしない人」
 (決して、『気持ちがわからない人』、ではありません)
 には歌は歌えない、と思っています。


 これは、
 「歌詞の意味を解釈することが上手い」という意味に限ったことではありません。
 もちろん、歌詞の解釈もとても大切なことですけど。


 当たり前ですが、
 『自分には他人の気持ちが解る』と思い込んでる人は論外です。
 例え解らなくとも、
 身を削って「解ろうとすること」が大事なんじゃないかな、と思います。


 歌詞を解釈したうえに、
 「伴奏者のおかげで自分の歌がより映えているんだ」、とか
 (もちろんこれは歌手と伴奏者とはお互いさまです)
 お客さんにもエネルギーを頂いていることがあるんだ、とか。
 そういうふうなことを理解しようとしている方は、
 たいてい、中味の詰まった温かい歌を歌おうとしています。


 そして、決して聖人君子である必要なんてなくていいんです。
 人間として未熟でも、ドロドロした人生を背負っていても構わない。
 その歌い手さんの熱くて前向きな生き様や音楽観や愛を、
 歌を通じて感じたいのです。
 そのうえでバンドを引っ張ってゆくような歌を歌ってくれれば良いな。


 そういう歌い手さんって、
 例えメジャーでなくとも、
 とっても気持ちのこもった歌を歌っていると思います。
 そういう歌い手さんを、
 ぼくは心から応援しています!


人気blogランキングへ←クリックして下さいね
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする