キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

ニュージーランド オークランドは美しい市だった!7

2015-04-25 09:56:48 | 世界
             

             オークランドはニュージーランド最大の都市ですが、風光明媚な港町です。

             

             もちろん商工業が盛んな大都市ですが、どこへ行っても海がきれい。

             

             1851年開始の国際ヨットレース「アメリカズカップ」で、ニュージーラ

             ンドは、なかなか活躍しているようで、港の一角に高々とヨットが飾ら

             れていました。スポンサーのニュージーランドを代表するビール会社

             「シュタインラガー」の名前が誇らしげです。

                 

                 

                 

              でもなんといっても、オークランドのシンボルは高さ328メートルの

              スカイタワー。その周辺はスカイシティと呼ばれています。スカイツ

              リーとソラマチと同じ関係ですね。展望階から下を見ると足がすく

              みます。ここでバンジージャンプをしているのが、さすがお国柄。

              

              町のお花屋さんには、イースターの名残でしょうか、卵を持った

              ウサギちゃんのお人形が。

              

              ダウンタウンを少し離れると、時代を感じさせるこんな小道もあります。

              

              とある小さな朽ちかけた家の前に、こんなプレートがありました。

              ピーコックさんという絵本作家が住んでいたようです。
Piccaninnies
Isabel Maud Peacocke
Fili-Quarian Classics

              帰ってからアマゾンで調べると彼女の書いた絵本(テキスト形式で、

              絵はないのですが)がありました。早速取り寄せてみました。アマ

              ソンおそるべし!題名のPiccaninniesというのは西オーストラリア

              の地名ですが、black childrenという意味もあり、ちょっと侮蔑的な

              感じもある言葉のようですが、「ピーターパン」の中でネバーランド

              に住むピカニニー族というのが出てきます。その族長の娘がタイ

              ガー・リリーというなかなか重要な役どころです。このピーコックさ

              んの絵本のピカニニは、ちょっと読んだところでは、ジダの葉の陰

              に住んでいる裸の小人、ないしは妖精のようなものらしいのですが、

              どことなく原住民を模した様な感じもあり、今の時代にはちょっと受

              け入れられにくいかも。読んだ限りではチャーミングなお話ですが。                        
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ニュージーランド オークランドは美しい市だった!6 ワイヘキ島

2015-04-24 10:24:13 | 世界
             

             オークランドから35分、ワインで有名なリゾート・アイランド、ワイヘキ

             島のワイナリー・ツアーに参加しました。平日ですが、フェリーは満員。

             ワイヘキとは「滝に流れる水」という意味だそうです。「ワイ」というのが

             水を表します。ハワイのワイキキは「水の湧きでる所」という意味だそう

             で、ハワイ語とマオリ語は同じポリネシア語族で、とてもよく似ているら

             しい。位置は太平洋の大海原の北と南でかなり離れているのですが、

             大昔、丸太船で渡って来たのでしょうか。

             

             英語のガイドツアーでワイナリーを3箇所、オリーブ園を1箇所回りました。

             ツアー客の国籍は、欧米、オーストラリア、アジア、実の多様でした。
         
             ワインに関する知識が皆無に近いこともあり、ガイドの陽気なお兄

             さんの早口のニュージーランド英語は殆どわからなかったのですが。

             ここは1軒目のストーニーリッジ・ワイナリー。ぶどう棚の木陰で、お

             いしいキッシュのランチを頂きました。もちろん、赤白ワインもがぶ飲

             み状態。

             

                蔦が色づき、ぶどうが実り、季節はやはり秋です。

             

             次にランギボウア・エステートと言うオリーブ園へ。やり手っていう感

             じ女性オーナーが、様々な賞を取ったことなど説明してくれて、オリー

             ブオイルのテイスティングも。

             

             ブロンドの女の子がオリーブの実のお風呂に入っているような写真。

             

             次にワイルド・オン・ワイヘキ・ワイナリーヘ。ここではビールのテイ

             スティングも。

             

             もうこれだけ飲むと、ドアストッパーの豚さんの隣でお昼寝したくなります。

             

             最後のマッドブリック・ワイナリーは素晴らしく景色のよいワイナリー

             でした。結婚式にもよく使われるそうです。オーナーの女性が、まさに

             ハンサム・ウーマン。勤勉にかつ自信を持ってワインを作り続けている

             感じが伝わってきます。こういうバリバリ仕事をしている女性を見ると

             なんだか嬉しくなります。

             

             ほぼ一日のワイナリー・ツアーを終えて、オークランドへ帰着。楽しい

             ツアーでした。              
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ニュージーランド オークランドは美しい市だった!5 デヴォンポート

2015-04-23 10:07:58 | 世界
              

              オークランドはニュージーランド最大の都市ですが、地下鉄はありません。

              鉄道も最近やっと普及し始めました。ブリトマート駅というきれいな駅がで

              きています。昔の郵便局を改造した味のある駅舎です。でもオークランド

              市中を走るのではなく、郊外行きの電車とディーゼル車のターミナルです。

              プラットホームは地下で、写真の上方、丸い天窓があって陽光が差し込

              んでいますが、よく見ると水鳥が泳いでいます。

              

              それを地上で見ると、なんと噴水になっていました。すてきなデザインです。

              

              ブリトマート駅のすぐ近くがフェリー乗り場で、そこから10分ほどの観光

              地デヴォンポートへ行きました。

              

              オークランドはCity of Sailsと呼ばれる帆船の町です。

              

              デヴォンポートに着くと、坂道沿いになかなか趣きのある本通りがあり、

              それをそのまま登って行くと、マウント・ヴィクトリアというきれいな小高

              い丘に行き着きます。対岸のオークランド市街の眺めが最高。

              

                  坂の途中の洒落たコテッジ。

              

             頂上には赤いキノコ型のかわいいものがあちこちにニョキニョキ。何でしょう?

              

              低い丘なのにマウント・ヴィクトリアとは大仰な名前ですが、昔ここで入

              植者たちが、故郷ヨーロッパからの手紙を積んだ船が着くのを待ってい

              たのだそうです。

              

                  ほんとにいい眺めです。

              

              向こうにランギトト島という桜島をギュッと押しつぶしたようななだらか

              な島が見えます。死火山で今は無人島ですが、昔ここでマオリの戦い

              があり、首長が怪我を負い血を流した伝説からランギ(天)・トト(血)

              と名付けられたとか。地名もそうですが、マオリの伝説・伝統が散りば

              められた土地です。        

              
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ニュージーランド オークランドは美しい市だった!4 食べ物

2015-04-22 09:26:35 | 世界
              

              オークランドに朝着いて、早速ダウンタウン(町の中心部は坂の下で、文

              字通りダウンタウン)に繰り出しました。まだ11時前だったけれど、お店

              が何軒か集合した高級フードコートという感じの所でお昼にしようと入っ

              て行きました。知らないって強いです!色々注文すると気さくに対応して

              くれたのですが、本当は未だ開店していなかったんです。どおりでお客が

              いない。ここでは午前11時ごろに開店して、2時か3時に一度閉め、夕方か

              ら深夜まで営業という店が多いようです。ラムとチキンの串焼きにサラダと

              ご飯がついたものを食べ、ニュージーランド初ビールを飲みました。満足!

              

              滞在中はワインとビールを堪能しました。ヴィヴァーチェというすてきな

              イタリアン・レストランで、赤白ワインを痛飲。食べ物もおいしかったの

              ですが、ワインの写真しか撮っていない!

              

              お酒以外にも飲みました。一緒に行った娘の目的の一つがカフェ巡りだっ

              たので、いろいろな種類のコーヒーを飲みました。チョコレートをまぶし

              たカプチーノ。おいしかった。

              

                日本でもお馴染みの模様を書いたもの。

              

              エスプレッソを頼むと、こんなふうに出てきます。右の白いポットの中身

              はミルクじゃなくて、お湯なんです。ものすごく濃いコーヒーなので、お

              湯で割って飲めということのようです。実際そのとおりでした。

              

              一緒に食べたアボカドのサンドイッチもおいしかったですよ。

              

              ケーキ類は、日本のような凝ったきれいなものというより、食べでのある質

              実剛健な見た目のものが多かったような気がします。

              

              

              英連邦国ですから、フィッシュアンドチップスは日常食です。フェリーで10

              分ほど行ったデヴォンポートのフィッシュアンドチップス屋さんで食べた

              ホキという魚のセット3人前。油紙の上に大量に載せたフィッシュフライと

              フレンチフライを目の前のテーブルの上にドサっと置かれました。お皿な

              んてありません。さすがにナイフとフォークはついていましたが。なかな

              かの量でした。他にも結構まずいサンドイッチや、結構美味しいチキンフ

              ライや(やはり揚げ物が多い!)や蒸し牡蠣なんかも食べましたが、この

              フィッシュアンドチップスの印象が一番強烈でした。心残りは名物のムー

              ル貝を食べそこねたこと。           
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ニュージーランド オークランドは美しい市だった!3 木と花

2015-04-21 15:46:31 | 世界
             

            南半球のオークランドは今は秋。日本のように四季が鮮明ではないようです

            が、あちこちに秋明菊が咲いていて、ああ、やっぱり秋だと気付かされます。

             

                コスモスも咲いていましたよ。

             

             

            でもハイビスカスも真っ盛り。地図で見るとオーストラリアよりも南、南極

            に手が届きそうなほどなのですが、明るい南国の雰囲気もあります。
           

             

             ラベンダーもきれいです。けれど、全体的に花の種類が少ない印象。

             春にはもっといろいろな花が咲くのでしょうね。

                  

             その代わりに樹木に存在感があります。とても背の高い針葉樹があちこちに。

             

             

             

              それが妙に南国っぽい木々と隣り合わせにあるのが面白い。

             

             町中のちょっとした食堂のテーブルの上に飾られていた菊の花が可憐でした。   
              
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ニュージーランド オークランドは美しい市だった!2 教会

2015-04-20 09:18:08 | 世界
             

             ニュージーランドは人口の約70%がヨーロッパ系、8%がマオリ、その他ア

             ジア系の人々ということですが、オークランドでは、もっと多様で、まさに人

             種の坩堝、移民の国という感じです。人種も、肌に色も、体型も千差万別

             それが当たり前で、お互いに干渉しあわず、不親切というのではないけれ

             ど、多少人間関係がクールに見えるのが心地よく感じられました。国民の

             60%近くがキリスト教徒のようです。たくさんのきれいな教会があります。

                 

             

             

                 

             

             

             

             どの教会の建物もモダンな感じです。ヨーロッパの教会のように、古色蒼然と

             いう感じはしません。イギリス人の入植が始まったのが19世紀前後、古くても

             200年ほどしか経っていませんからね。

             

             その中でも、最もモダンで豪壮なのが、このホーリー・トリニティ教会です。

             エベレストに初登頂したヒラリー卿の国葬がここで行われたそうです。

             教会の前にとても広いスペースがあります。マオリの集会所に倣った

             作りなのだそうです。

             

             

             

             中に入ると、ステンドグラスの規模の大きさ、華やかさに圧倒されます。

             ポリネシア人、マオリ人、ヨーロッパ人、それに原生・移入動植物が、色

             とりどりに描かれ、国の成り立ちを表しています。原住民と移住者の軋轢

             はもちろん壮絶だったようですが、今ではうまく共存融合している、なかな

             か賢い国だと感じました。訪れたのはもう夕方でした。教会の世話をして

             いるらしきおばさんが「私たちはもう引き上げるが、一箇所だけドアをあ

             けておいてやるから、ゆっくり見ていけ」と言って去っていったのがニュー

             ジーランド人の親切かつおおらかな気質を表しているようで、印象的でした。

             
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ニュージーランド オークランドは美しい市だった!1

2015-04-19 16:10:00 | 世界
             

             一昨年のオーストラリアの楽しさに味をしめて、今度はニュージーランド

             へ旅をすることに。夜成田を出て、朝北島のオークランドに着く便で出発。

             着陸前、美しいオレンジ色に空を染め、朝日が登ってきます。

             

             成田から約11時間。遠い!でもいつものLCCではなく、ニュージーランド航

             空だったので、設備も食事も良く、かなり快適な旅でした。飛行機の機体に

             はマオリ族の伝統的なコルー(羊歯)の模様がついています。

             

             空港に降り立つと、マオリの伝統的な装飾の門がお出迎え。1000年以上も

             前からこの地に住むマオリ族は、イギリス人の入植で文化も言葉も失われか

             けたのが、近年マオリ・ルネサンスが叫ばれ、かなり復活してきたとのこと。

             

             オークランドの市内に出ると、雨が降ったり、カッと日が照ったりの繰り返

             し。みずみずしい緑の木が多い中、カエデのたぐいが紅葉していて、ああ、

             ここは今は秋なんだと思い出します。

             

             

             市の中心部に、オークランドのシンボル、東京タワーよりちょっと低いくら

             いのスカイ・タワーがあります。上からの眺めが最高!近代的な、でも緑

             の多い美しい港の街です。

             

             街は清潔で美しく、車が日本車ばかりで、しかも左側通行なので、ちょっと

             ここはどこ?っていう感じ。

             

             

             

             

             いちばん最初におろどいたのが、スシ・ショップの多さ!どこもかしこも街

             中お寿司屋さんだらけ。日本で見るマクドナルドの数の比じゃない多さ。

             ちなみにマックはあまりなくて、サブウエイがやたらと目につきました。

             

             どんな種類のお店も、みんな小奇麗です。   
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バナナの運命

2015-01-23 20:25:57 | 世界
バナナの世界史――歴史を変えた果物の数奇な運命 (ヒストリカル・スタディーズ)
黒川由美
太田出版

            あの庶民的なバナナがこんなに数奇な運命をたどっているなんて知らなかった!

            この本には「世界の歴史を変えた果物」という副題がついていますが、大げさで

            はありません。中南米の国々がバナナのために転覆させられ、指導者が抹殺さ

            れたり、亡命させられたりしているのです。しかも、見た目とは裏腹に非常に脆弱

            な果物で、最初にアメリカで流布した種類はパナマ病という細菌の病気で全滅し

            苦心惨憺して次の食用種を作ったようですが、他にも様々な病気が発生しており

            これもいつまで持つやらわからない状態のようです。あの安い庶民の見方のバナ

            ナが!熱帯雨林を切り開き、ひとつのプランテーションが病気で全滅すると、ま

            た違うプランテーションを切り開きということを、アメリカの大バナナ企業が続け

            ているらしいです。アフリカなど、人々がバナナで食いつないでいる地域もあるよ

            うで、バナナの存亡は人類の死活問題にもつながります。バナナの話を読んで、

            こんなに暗澹たる気持ちになるとは思ってもいませんでした。
            
                

             うちはあまり食べませんが、アスリートには欠かせない食物のようですね。

                 

             娘のお誕生日にスムージー作り器をもらって、バナナ・カフェ・スムージーを

             作ってみました。さわやかでおいしかったです。

             この本によれば、このすばらしい食べ物がなくなる時は、人類滅亡の時のよう

             です。もしかしたら、そうかも?この本を読むとそんな気がしてきます。
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