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何百条もの白い糸が連なり流れ落ちる軽井沢の白糸の滝です。富士市の白糸
の滝に比べれば規模は小さいですが、清々しいヒーリング効果抜群の滝です。
比べるのもおこがましいですが、ナイアガラの滝の超ミニチュア版といったと
ころでしょうか。
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立地もいいんです。旧軽井沢から車で数十分、軽井沢銀座の延長
で、シーズンにはここは渋谷かと思うほどの混雑になるようです。
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でもね、ここは長野県と群馬県の堺の山の中、車で走っていると何やら
犬のような動物がフラフラ近づいてきました。キツネ!車を停めると、
ドアの側でおすわりして、茶色の潤んだ目でじっとこちらを見上げてい
ます。「何かちょうだい」きっと、何人か食べ物をあげた人がいて味を
しめたのでしょうね。普通、人の気配を感じただけでも逃げるのに。
罪なことをする人がいるものです。道の真ん中であんなにフラフラし
ていると、いつか車に轢かれかねません。
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野良ぎつねに遭遇しながら、白糸の滝からちょっと北上すると、そこは
群馬県の嬬恋村。ロマンチックな名前です。ここで日本武尊が、自分の
犠牲になって海に身を投げた妻の弟橘媛を恋しいと嘆いたところから
付いたのだそうです。日本武尊ってほんとにはるばる東征していて、あ
ちこちに色々な逸話が残っていますが、そのうちでももっともロマンチッ
クなお話の一つです。
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その嬬恋村に隣接する北軽井沢に浅間牧場というのがあります。
群馬県営の恐ろしく広い育成牧場で、観光客が行くのはそのほん
のとっかかりのところだけですが、それでも広々とした牧場の風景
にアルプスの少女ハイジ気分を味わえます。「おお牧場はみどり、、」
なんて、大声で歌いたくなるような、どこまでも続く緑の牧場でした。
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牧場の一角に古賀政男が作り藤山一郎が歌った「丘を越えて」の
歌碑があり、若い人はともかく、年配者はノスタルジックな気分が
味わえます。作詞した島田芳文がこの近くに住んでいたそうです。