スイカズラ(吸い葛)の英語名はhoneysuckle、洋の東西を問わず、昔はその甘い蜜
を吸ったようですね。そんなに目立たない花ですが、金銀花とか忍冬とか言う呼び
方もあり、優秀な生薬のようです。この季節、その葛という名前絡もわかるように、
いろんな木や草に巻きついて咲いています。ツツジの蜜は子どもの頃よく吸いまし
たが、これは吸ったことがありませんでした。そこで、近所の垣根に咲いていたの
を吸ってみました。甘い、甘い!ほんとに蜂蜜のよう。
この時期らしいう花がもう一つ。時計草です。これもつる植物ですが、雄しべがほ
んとに時計の針そっくり。和名は即物的ですが、英名はpassionflowerと言います。
passionというのは情熱ではなく受難という方の意味。キリストの受難の花。十字架
上の花と信じられ、イエズス会の宣教師が布教に利用したのだそうです。こちらは
東西の文化の違いが名前の違いに反映されています。やっぱり時計草という名の
方が馴染めるかな?
これはフリージアの1種でしょうか。クリームがかったオレンジ色がちょっと変わっ
ていて、目を引かれました。
ゼラニウムも真っ赤に咲き誇っています。庭の花の定番ですね。
宅配車停まる出窓のゼラニウム 長尾向季
まさに日常を切り取った俳句です。