「八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を」
素戔嗚尊は八岐大蛇を退治して、稲田姫を助けました。その時大き
な杉の木で八重垣を造り、稲田姫を隠した場所が、この八重垣神社
のある場所だそうす。その後二人はめでたく結婚したというのは、
古事記の中でもよく知られた逸話です。
そのためこの神社は縁結びの神社として有名です。何しろ、神代
の昔のロマンスに彩られている神社ですからね。根元は別で、途
中から、一体化している夫婦椿とういうのが数本あります。
有名なのが稲田姫がお姿をお映しになったという「鏡の池」。この池
に占いの和紙を浮かべ、百円玉か十円玉を載せ、早く沈むと良縁が早
い、遅いと縁遠いと言われています。女子大勢、キャアキャア言いな
がら、占ってましたよ。なかなか沈まないと、落ち込みそうですね。
今の世でも、やはり大方の女子は結婚願望が強い?
小泉八雲もこの神社に関心を持って、占いの和紙をわざわざイギリス
の知人に送っているそうです。古事記の昔にタイムスリップしたよう
な気持ちになる、古さびた、不思議な魅力のある神社です。