キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

岩船寺

2018-11-28 15:14:18 | 歴史
               

               

               当尾の里、浄瑠璃寺近くにある岩船寺は天平時代、聖武天皇の発願            

               になる古刹です。平安時代までは広大な境内を持つ大寺だったのが

               承久の変や、その後の度重なる兵火で荒廃したそうです。江戸時代

               再建され、今は規模は小さいながら、季節ごとに様々な花の咲き乱

               れる静かな趣深いお寺です。ご本尊の三メートルもある大きな阿弥

               陀如来さまは十世紀中期のもので、欅の一木造りだそうです。

               

               針葉樹が多く、秋でも深い緑に包まれ、その静寂に心癒されます。

               

               木々に囲まれて三重塔と十三重石塔が静かに立っています。

               

               

               

               紫陽花が有名なようですが、椿や萩や野菊や、可憐な野の花

               がそこここにひっそりと咲いていました。

               

               木のうろから咲き出ている花。逞しい自然の生命力を感じました。
               

               

               
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浄瑠璃寺

2018-11-28 15:02:47 | 歴史
              

              紅葉の浄瑠璃寺を訪れました。京都市加茂町、当尾という山里にあ

              ります。京都と言っても奈良駅からほんの30分、古来から南都の、つ

              まり奈良仏教の聖地で、僧たちが世俗を逃れ修養する場所だったそう

              です。御本尊の薬師如来さまの浄土、浄瑠璃世界がその名の由来です。

              九体の薬師如来さまのおられる本堂の屋根が紅葉とともに前の池の水

              面に移り、えも言われぬ美しさです。

              

              

                   

                   

               池の東に薬師如来さまを祀るこの三重塔があり、西に本堂があります。

               古来から人々は池の東、つまり此岸から阿弥陀様のおられる本堂の方、

               つまり彼岸を礼拝する習わしだそうです。どこかで見た景色だと思っ

               たら、こちら規模は小さいながら宇治の平等院と同じ配置なのですね。

               

               

               池をめぐり本堂に入ると、そこは外の色鮮やかな秋景色とは打って

               変り、荘厳な雰囲気です。ずらりの御並びになった阿弥陀如来さま
             
               に圧倒されます。もっとも今は、修復のために二体の阿弥陀さまが

               おでかけになっておられましたが。パンフレットに「未熟な私たち

               を理想の未来へ導いてくれる如来さま」とありました。心洗われる

               御寺です。ここも関西の花の寺の一つ。春の馬酔木の季節もそれは
     
               美しいそうです。

               

               

               池の端の野菊の優雅な濃紫が今も目に焼き付いています。   
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