花の詩画集 種蒔きもせず | |
星野 富弘 | |
偕成社 |
星野富弘さんの花の詩画集「種蒔きもせず」の表紙は、こぶしの花の下で、彼の
愛犬がどてっと寝そべっている図です。いかにも呑気そうに、気持ちよさそうに。
空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしま
せん。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。
あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。」マタイ(26節)
うちのなっちゃんも、部屋の中で一番涼しい場所で、星野さんの犬と同じ
ポーズです。実はその横で私もほとんど同じポーズ。種蒔きもせず、刈り
入れもせず、暑さをこれ幸いと、惰眠をむさぼり、、、。
星野さんのこの花の詩画集に、「父の夢」という詩があり、大きなピンクの
ダリアが描かれています。ダリアの咲く庭に立っている父の夢をみるという。
私の父はもう十年も前に亡くなりました。生前の生きかたの違いでしょうか、
父が夢に花と一緒に現れることはありませんが、木材にかかわっていた人
なので、緑濃い杉や檜の針葉樹を見ると父を思い出します。それもだんだ
んと稀になってきましたが。
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