菜の花や 月は東に 日は西に 与謝蕪村
三月に入っても寒い日が続いていますが、日差しはうららかになってきました。あちこ
ちで菜の花が満開です。菜の花を見ると与謝蕪村のこの名句を思い出します。画人
でもあった蕪村の句は、まるで絵画のようにまざまざと情景が浮かんできます。
古井戸の くらきに落る 椿かな 与謝蕪村
この句も、井戸の中の暗さと、そこに落ちる真っ赤な椿の色のコントラストが見事です。
これは白洲次郎と正子の武相荘で見た可憐な椿。書斎の小さな窓から、正子もこの
椿がポトンと落ちるさまを見ていたのでしょうか。
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